キノの旅&魔女の旅々を考察するひと
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キノの旅&魔女の旅々を考察するひと
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ロードムービーアニメの超傑作
『キノの旅 the Beautiful World( 時雨沢 恵一)』
『魔女の旅々( あずーる、 白石定規、 七緒一綺)』
より、名言・名場面・考察(とは名ばかりな独り言)をするアカウントです

世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい。
ブルシットジョブってご存じでしょうか。やらなくても何も支障もない、どうでもいい仕事のことです。
職務自体がそうなっている場合もあれば、有意義な仕事の中にもたまに無駄にエネルギーを使わされる瞬間がある場合もあります。皆さんも経験ないでしょうか。
作中キノは客観的な事実を知りつつ、あえて男たちに知らせずにいます。もし伝えたとしたら、彼らに失望を与え、もしかしたらトラブルに巻き込まれるかも。それもまた、キノにとってはブルシットジョブになる可能性があり、誰も得しなさそうですよね。あいにく旅人にはそんなことをしている暇はありません。
July 6, 2025 at 2:48 AM
道なき道を行くキノ
そこで線路を整備している男1に出会います

男1「わしは十八の時に、鉄道会社に入ってな。その時に、今使ってないレールがあるけど、そのうち使うかもしれないからということで、出来るだけ磨くように言われたんじゃ。まだ止めろと言われてないのでな、こうして続けてるんじゃ」

一巻 第三話 レールの上の男 より
July 6, 2025 at 2:44 AM
何が善で、何が悪か、そもそもそれを決めないといけないのか、難しいですよね。まぁ秩序を整えるためには決めた方がいいと思うんですけど。
どれだけ科学技術が進歩しても、私たち人間は一生、この問題から抜け出せないじゃないかと思います。むしろ、この答えがないことが分かりきっていることに、飽きもせず振り回されながら、いろんな経験を積んでいくことが人生なのかもしれませんね。
みんな一旦は冷静になろうぜ!って振り回されている一員は思います。
June 27, 2025 at 9:57 AM
「それからは忙しかったよ。皆でいろいろことを決めた。まずは憲法。第一条には、国は皆のものであって、国の運営は全て多数決による胸が記載された。そして税制。警察。国防。法律に刑罰。学校制度を決めた時は楽しかったな。これからの未来を担う子供たちにどういった教育を施すかを決められるなんて。ああ、楽しかった・・・・・・」

一巻 第二話 多数決の国 より
June 26, 2025 at 10:15 AM
「うん。我々は何とか立派な国を作ろうと頑張ってきた。・・・・・・だけど、どうしても国家に逆らおうとするやつらは生まれてしまう。ある時は皆と同じ、しっかりした考えを持っていた人も、ある時は我々に反抗し、国を間違った方向へ道に導こうとする。昔の仲間を処刑した時はさすがに心が痛んだ。しかし、私はしなければならないことを、個人的感情で逃げたりはしない。決してね」

一巻 第二話 多数決の国 より
June 18, 2025 at 12:51 PM
非暴力を訴えながらインド独立に貢献したガンジーの逸話の一つに『敵国であるイギリスの立場や第三者からの客観的な立場に徹底的になりきるシミュレーションをした結果、非暴力でイギリスからの独立を果たした』という美談が一部界隈であります。
「互いを尊重しつつ、目標を達成できたんですね!」って捉えられがちですが、実のところ、武器を使わずに相手の嫌がることをやりまくったんじゃないかと思われます。それはそれですごいけど。

どんな道徳も結局はただの道具であって、人としてあるべき姿とか真理を表しているわけではないって思うくらいが、ちょうどいい距離感なんだと思います。
June 15, 2025 at 12:28 PM
『人の立場に立って考えよう』という道徳は
人の痛みが分かる⇒相手の嫌がること、傷つくことをしなくなる
という性善説を前提としていて、かつ相手といい信頼関係を築きたいという目的がある場合にのみ有効な考え方なんだろうと思います。
June 15, 2025 at 12:02 PM
「『他人の痛みが分かれば人に優しくできる。もっと人はお互いを尊敬し合える』なんて、とんでもない大噓だった。自分が痛くない時に痛みが伝わってしまうなんてことは、結局損以外の何物でもないんだ。別にそれで最初の持ち主の痛みが消えるわけではないしね。」

一巻 第一話 人の痛みが分かる国
June 15, 2025 at 5:44 AM
キノ「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか?ものすごく汚い人間ではないか?なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ。そうとしか思えない時があるんだ・・・・・・。でもそんな時は必ず、それ以外のもの、たとえば世界とか、他の人間の生き方とかが、全て美しく、すてきなもののように感じるんだ。とても、愛おしく思えるんだよ・・・・・・。ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしているような気がする」

第1巻 プロローグ「森の中で・b」
May 20, 2025 at 12:15 PM