ああそうか、この人は僕に怒ってたんじゃなくて、僕を傷付けるすべてに怒ってくれてたんだ、なんで気付かなかったんだろう、気付けなかった、ごめん、ごめんなと大声で泣きじゃくっていたら後頭部に温かい感触があって、撫でられてると気付いて余計にわあﾞあﾞあﾞと泣いてしまうカドくん 薬のせいでぼんやりとしかカドくんのことわからないけど大切な子が泣いてる、大丈夫だよといつもみたいに頭を撫でたら余計に泣き声が酷くなってちょっと慌てるア先 この後泣き疲れて寝落ちるまでずっとそばに寄り添ってあげた
押し殺して泣くような子だったカドくんが大声で泣いたのはたくさん大切にされて聞かれないように押し殺さなくてよくなったから

この時機種変で番号引き継ぎとかさせずに新しいのにさせてるのは合法で実家の連絡先を捨てさせるため カドくんはそういうのわからないので引き継ぎとか大変なんだろうな…と思い込んでる(ぐらなーととか大学とかの必要な連絡先はもう1回入れ直してねした)

これの話してます カドくんのスマホがほぼ死んでるのがわかった(充電あるのに電話しても受信しない)(カメラしんでる)(これフリーズしてない？じわっと動いてる…)のでカドくんに新しいの買うよって言ったらすごく遠慮されるので連絡取れないと心配だからと押し切るア先 ショップのカタログ見せてどれがいい？って選ばせたら型落ちのやつとかない？ない…そっか……ならあんたのと同じのかな…色違いの………って言われてそれにしようかされる 契約まで全部やってくれた(お店に放り込んだら多分押し切られていらないプランまで色々つけられそうということで)新品のスマホもらって触るの畏れ多そうに机に置いてると可愛いね

ア先はここぞとばかりに褒めた 自分には奉仕する身体以外なにもないと思っている愛しい子の誇っていいできることを見つけたから そしたらカドくんが驚いたように嬉しそうに目をきらきらとさせて、照れくさそうに渡された言葉を抱きしめるのでこれからは与えられるべきを与えられなかった今までの分までこの子をいっぱいいっぱい愛そうと御仏に誓った