「おい、ピョン吉はやめろよ」
「は?だっる…つーかさ、マジメな話、会って、煮詰まった気持ちをぜーんぶ吐き出して、気持ち悪いピョン、もう二度と会いたくないピョンって言われてこい。それで終わりだ」
「………あの人はそんなこと言わねぇもん。長い間つらかったな、自分には気持ちを理解してやることはできないが、それでもそう思ってくれているのは嬉しいピョンって言ってくれるもん」
「きっちぃな、おい!」
みたいな話も書きたい。
「おい、ピョン吉はやめろよ」
「は?だっる…つーかさ、マジメな話、会って、煮詰まった気持ちをぜーんぶ吐き出して、気持ち悪いピョン、もう二度と会いたくないピョンって言われてこい。それで終わりだ」
「………あの人はそんなこと言わねぇもん。長い間つらかったな、自分には気持ちを理解してやることはできないが、それでもそう思ってくれているのは嬉しいピョンって言ってくれるもん」
「きっちぃな、おい!」
みたいな話も書きたい。
それもこれも全部彼がチラつくからだ。酷い時にはベッドの中、彼女を前にし「あの人、こういう時も語尾つけんのかな…」と浮かび、そして続けられなくなって即振られた経験がある。
「あー…マジでどうするよ」
それもこれも全部彼がチラつくからだ。酷い時にはベッドの中、彼女を前にし「あの人、こういう時も語尾つけんのかな…」と浮かび、そして続けられなくなって即振られた経験がある。
「あー…マジでどうするよ」
「タクシー代」
「うん?」
「タクシー代は割り勘ピョン。割増深夜料金で秋田までかっ飛ばすピョン」
「んふ、んふふっ!」
タクシーの運転手には秋田行きなんて酔っぱらいの戯言と受け取られたし、行ったら行ったで鐘は撤去されていたし、酔がどこかに行ったあとの酒で乾いた口内は最悪だったけれど、まあ終わりよければ全てよしだ。
しっかり書きたい小話のひとつ🤗
「タクシー代」
「うん?」
「タクシー代は割り勘ピョン。割増深夜料金で秋田までかっ飛ばすピョン」
「んふ、んふふっ!」
タクシーの運転手には秋田行きなんて酔っぱらいの戯言と受け取られたし、行ったら行ったで鐘は撤去されていたし、酔がどこかに行ったあとの酒で乾いた口内は最悪だったけれど、まあ終わりよければ全てよしだ。
しっかり書きたい小話のひとつ🤗
「あの日、鐘なんか鳴らしに行きたくないって断られたから」
「………鐘」
「そう、鐘」
「丘の上の鐘?観光名所になり損ねたあの鐘?」
「そう、その鐘。ふたりで鳴らすと愛が深まる告白スポット。16歳のさぁ、ありったけの勇気を振り絞った告白を、どこぞの先輩は「は?貴重な休みにそんなとこ行かねぇベシ。練習のしすぎで頭沸いたか?」とか言ったけど」
「………」
「だから、今日はね、タクシー呼んであるの。あと10分で呼ばれる」
「………」
「あの日、鐘なんか鳴らしに行きたくないって断られたから」
「………鐘」
「そう、鐘」
「丘の上の鐘?観光名所になり損ねたあの鐘?」
「そう、その鐘。ふたりで鳴らすと愛が深まる告白スポット。16歳のさぁ、ありったけの勇気を振り絞った告白を、どこぞの先輩は「は?貴重な休みにそんなとこ行かねぇベシ。練習のしすぎで頭沸いたか?」とか言ったけど」
「………」
「だから、今日はね、タクシー呼んであるの。あと10分で呼ばれる」
「………」
読んでくださりありがとうございました🙇✨
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