どうも原作にない固定概念要素を作品世界に持ち込んでいる気配があってそこがとてつもなく引っかかっている。服装ひとつとっても京都の地元プロオケの演奏会見に行けばわかる話だろうに。

久美子がみぞれに聞いているのも変なんですけどね。制作陣、久美子の進学と将来の就職先一体どうするつもりなんだろ。まさか一般企業就職して高校生の時は頑張ってたけど見たいな終わり方にでもするんだろうか。

みぞれが希美探知しないわけないと思うのだけど。

真由の勘違いとは結局久美子のこだわりが何かというところに尽きる。それにしてもつばめさん、なんで久美子を貶めたいのか謎。一番世話になっただろうに。

ここにきてきた宇治の検察官奏の告発が。真由が何回も言いに来た問題って差がないんだからと言う認識に立てばどちらの意見でも成立する。強いて言えばくじ引きみたいな形で決着も可能にはなる（滝がどう言うか謎だけど）。

ソリ問題って差があって決まったものじゃないという認識してると思うんだけど真由の言い方がねじれていてどうしようもない。

音大といっても色々（奏者や作曲、指揮以外に教職もある）なんだけどアニメはその点どうなんでしょうか。

えー。学校の先生たち、生徒の進路情報聞こえる所で言うかあ？（そんな事あってほしくないな）。

『響け！ユーフォニアム3』Ep.11を観ての感想です。原作からの改変こういう展開を入れるためだったのかというかほんとみんな久美子に甘えている。

S3E10を踏まえて未回収の問題について考えてみた。

『響け！』は日常風景の繰り返しを描いているわけではない。そういう繰り返しを許さないのが「全国金を目指す」という目標であり、また作劇側もともかく単なる繰り返しにしない、同じような展開描写をやらない事を徹底している。

アンコン編ではOPで部活動写真展示みたいな展開を見せ、アンコン予選でのチーム高坂の全曲演奏ではアンコンチーム紹介（という体裁で次年度２・３年生紹介に変えた）に充ててきた。京都アニメーションとして考える対策的なものは確立されている（と思う）。

「演奏シーンがない」は結局形式論での批判ごっこでしかないんですよね。そこに物語が推進される要素があるならともかく『響け！』は練習シーンとその合間の日常劇で物語が動く作品なので。演奏シーンは一度あればいいと考える場合にどこでその「１度」を持ってくるか問われるし、フルにやるのかダイジェストでやるのか。演奏シーンの中で関係ない風景カットを入れて誤魔化すのか。そういうバランスを問われることになる。

『青のオーケストラ』や『のだめカンタビーレ』は演奏シーンにおいて奏者の技術や楽曲の蘊蓄を交えることで物語自体が演奏中も動いている。
『響け！』は1期・2期では大会ごとの演奏を録音しているのは確かにすごいのですが、そのための作画コストに見合った物語の進展があったかというと疑問。ともかく尺ばかり取られていく。『響け！』における演奏のリアルは物語のリアルを支えるためのものでその見事な作画を見せるためのものではない。この辺りの方向性、『誓いのフィナーレ』、アンコン編と続いてきている。問題は全国大会の演奏をやるかどうか。2期は映画でやっていてやらなかったと思うので、どうなることか。

『響け！』シリーズにおいて演奏の中で物語が動いたのは『リズと青い鳥』の第3楽章通し練習ぐらいだと思う。あと香織と麗奈の再オーディションは演技演奏自体に差があるようにやられていてこれも意味があったなと。