月の人
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月の人
@shapemoon.bsky.social
精神科医・ライター/ポップカルチャー(音楽映画ドラマお笑い演劇)の摂取とその感想の熱弁が生活の中心/note(https://note.com/shapemoon) ほかReal Soundで記事執筆中→ https://realsound.jp/person/about/812327
アマプラで『ふつうの子ども』を観た。まさかの『エディントンへようこそ』を部分的に掠めるような内容で驚いた。そうよな、君の気を惹きたい、ぐらいのことが巨大なものを引き寄せてしまうのよな。伺い知れぬ他家庭の事情の感じ含め、あの頃のざわめきが少し蘇る映画だった。

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December 15, 2025 at 2:10 PM
『エディントンへようこそ』、2020年5月コロナ禍初期の景色を切り取りつつ、気づいたら戻れない激流に飲まれる地獄譚だった。誰が何を燃やし、攻撃し合っているのか。何に追い詰められ、誰を壊すのか。目的は失われても騒がしい興奮だけがある。炎上そのものの高揚感を恐怖として突きつけてくるという意味で、かなりの心理ホラーだった。

今までのアリ・アスター作品が人と人が接触する関係性(家族、恋人、母)における根源的不安を描いた作品である一方、今回はコロナ禍によって生まれた隔壁による不安を描いていて、じゃあもう…という話なのでクラクラした。しかも“イエ”の呪いも表出するし…抜群でした #エディントンへようこそ
December 14, 2025 at 12:16 PM
三宅香帆『考察する若者たち』を読了。納得に次ぐ納得という内容で提示の角度含めて今まさに必要な本すぎた。難解で奇妙な作品(『ボーはおそれている』とか『君たちはどう生きるか』とか)の切実さを読み取ることを忌避してネタ化やミーム化とかにとりあえず走るのも“報われ消費”の一端な気がしちゃうな。

かっほみー(©️TaiTan)の著書は初めて読んだのだけど、文体がである調とですます調ともっとくだけた軽やかなトーンを自由に行き交ってる感じが面白かった。自由で楽しい。理路整然としつつも、絶対に言わなきゃいけない部分で熱がこもっていくのもエキサイティング。タフな文章という感じで時代に求められる理由がよく分かった
December 11, 2025 at 2:01 PM
Apple TVで『プルリブス』を観始めたけど面白すぎて仰天。個がなくなり全人類の意識が一体化する、エヴァの人類補完計画ないしは伊藤計劃のハーモニーが完遂された“誰も傷つかない世界”から偶然にもはぐれてしまった主人公の奔走劇。過共感の時代をぶち抜く猛毒寓話SF、最高。

しかし年間ベストを決め始める段階にこんなのを観てしまうと参ってしまう。まだ「ジェン・ブイ」S2も観れてないし、「フォールアウト」S2もある。「ストレンジャー・シングス」S5は最終話が1月1日に配信ということなのでマイルールで来年の作品にカウントしたりして対処している

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December 9, 2025 at 12:32 PM
田淵智也ソロカバーアルバム『田淵智也』、自分の40歳記念に好きな曲をカバーして集めた謎アルバムと思っていたけど聴いてく内に溢れ出る音楽愛に笑いながらグッときた。色んな歌い方をしながら楽しそうにリスペクトを捧げるって1番良いな。この楽曲たちの要素がユニゾン楽曲に結びついてく印象もあり、発見が多い。

throwcurve、フラッド、ヒトリエ、パスピエはご本人登場しての再録オケのど真ん中で大熱唱しているし、シュガビタのセルフカバーも謎の感動がある。赤い公園「KOIKI」ではギタリストとしての小出祐介の名プレーを引き出してたり、貴重な音源ばかり。自己愛と他者愛、どちらも迸りまくってる。 #田淵智也
December 3, 2025 at 12:11 PM
『落下の王国』、4Kリマスター版で初鑑賞。とても良い映画体験だった。すべてのおとぎ話は、こんな風に受け継がれてきたのかもしれない、というような人間味と温かさに満ちた1作。想像の産物を実撮影で表現してみせたのも凄い。この贅沢なロケを無邪気な夢想の具現に活用してしまうのも良い。ホロリときた。

もっと幻惑的でシュールな映画かと思っていたので(途中の人形の所はかなり凄かったけど)、そこは意表をつかれたけれど、それ以上に物語を語ること/変容させることの意味を思ってグッときた。そしてさすがにジョジョ3部すぎてアツかった。アングルや佇まいも完璧。これぞ実写版スターダストクルセイダースでした。 #落下の王国
November 30, 2025 at 2:47 PM
楽しかった沖縄旅行もおしまいです。南国だったなぁ。福岡に戻り、寒すぎておかしくなりそう。チビの人はイヤイヤ期なのでは?と恐れていたけど、単純にただただ騒がしい暴れん坊となって自由を謳歌してました。じいじばあばと一緒じゃないと3泊は耐えられなかっただろう。凄いんだ、体力が #チビの人
November 25, 2025 at 1:42 PM
宮古島の最大の目玉、傑作ドラマ「スシ王子!」第2話のロケ地・うえのドイツ文化村に来ることができた。感慨深い。ここで堂本光一演じる米寿司が、袴田吉彦演じる鮫島竜太と寿司対決を行うんですよね!!来賓のドイツ首相が痛風だと見抜き、即座に海ぶどうを海岸から採取して寿司を握るんですよ!ね!
November 24, 2025 at 2:37 PM
宮古島のメシたち。チビの人もかなり気に入っている。初めて食べるものばかりなのに凄いことですよ!素材そのまま、出汁しっかりみたいな味だから親しみやすいのかな
November 23, 2025 at 12:38 PM
【告知】
本日11/23(日)に東京ビッグサイトで開催の『文学フリマ東京41』で刊行される評論同人誌『exp.3』に「同一性とイメージの連鎖/のん=能年玲奈の表現について」という文章を寄稿してます!J-92、最終批評神話のブースで頒布されてますので皆さま文フリへ是非!

同時頒布予定の『exp.1』には「羊文学と“轟音・女性ボーカルバンド”」、『exp.2』にはEテレの「The Wakey Show」についての評論を寄稿してます。今回ののん論もそうですが、表現における層や内と外、イメージについて考えた内容です。3つ併せて是非ともどうぞ!
#文学フリマ東京41 #文学フリマ #のん #能年玲奈
November 23, 2025 at 2:32 AM
沖縄旅行初日、激疲れでしたが楽しかった。歩きまくる1歳を連れての移動、なかなかのもんですな!!とはいえ異文化極まる建物群など目を見張るものばかり。アメリカンビレッジはキラキラのおもちゃみたいだった。ステーキうめー
November 22, 2025 at 1:20 PM
ガストの新メニュー、こんな注文寸前の画面でもジョブチューンで“不合格”だったことを突きつけ続けるの、誠実なのか卑屈なのかよく分からんぞ!味は普通に美味かったけど、美味くあって欲しいという願いの影響も無視できない
November 18, 2025 at 12:16 PM
【告知】 11/23(日)、東京ビッグサイトで開催される「文学フリマ東京41 」にて刊行となる、同人誌・最終批評神話『exp.3』に寄稿参加しました!批評家・編集者の村上裕一さんが主宰するサークルで、参加は3回目となります。J-92ブースで頒布します!

私は「同一性とイメージの連鎖/のん=能年玲奈の表現について」という評論を寄稿しました。彼女のこの10年の出演作品や音楽活動を振り返り、自分自身の表現を取り戻した歴史を紐解きました。

来年ののん10周年に向けたファン目線の大総括です。皆さま週末は文フリ東京に是非! #文学フリマ東京 #文学フリマ東京41 #文学フリマ #のん #能年玲奈
November 17, 2025 at 8:16 AM
木村カエラが出てきた時くらい衝撃的な、キュートなおかっぱだ #チビの人
November 16, 2025 at 9:26 AM
午後休取り『旅と日々』をキノシネマ天神で観た。仕事を抜け出し平日の真っ昼間に観るという状況を含めてたまらなく良かった。疲弊感を連れ添いながら、溢れ出る詩情でエスケープさせてしまう。シム・ウンギョンと堤真一の噛み合ってるようでずれてる会話で生じるとぼけた笑いも含めて、言葉に尽くせないものを映し出す映画だった。

劇中劇の使い方がすごく面白かった。主人公の閉塞感が固着してしまったもの、という、少し寂しげなあの映画。とはいえ画と芝居の存在感は圧倒的で、河合優実をあの場に置く必然性がある。これにて2025年の河合優実出演映画をコンプできたわけですが、最も幻惑的かつリリカルで素晴らしかった。 #旅と日々
November 11, 2025 at 12:10 PM
『見はらし世代』、遅ればせながら衝撃を受けました。ものすごく妙な映画を観たという気分と、ものすごく普遍的な良作を観たという気分が同じくらい押し寄せてきてとんでもない。端的に言えば好きすぎる。解体すればとてもよくある喪失と親子の物語なのだけど、まるで都市の神話のような見心地だった。エディプス・コンプレックスの新しい克服の描き方だと思った。

主演の黒崎煌代、ちょっと凄すぎます。立ち姿、動き方、発声、全てに圧倒的な記名性がある。あんなロートーンなのに重厚さが無いって何なの。大人になりきれない、というよりも“父なるもの”を小馬鹿にし続ける所作や振る舞いの数々がこの映画に芯を通してた。 #見はらし世代
November 10, 2025 at 1:08 PM
ダウ90000第7回演劇公演『ロマンス』@西鉄ホール、素晴らしすぎました。ワンシチュエーションコメディから逸脱し、とても自由な構成と構造を手にして新章に突入していた。物語と現実の距離、記録と記憶の境界を超えて残したい想い。質量にある怒りや苛立ちを笑いに昇華しながら切なく駆け抜ける120分。

演劇でやることに意味がある作品だなと強く思った。全ての場所が同じ次元に存在している舞台装置がその思い出たちの色濃さを表すのに繋がっていたし、場所から場所へとすいすい移動して記憶をこじ開けることだってできる。そして誰が主人公か分からないダウ90000だからこそ作れた物語だった。 #ロマンス #ダウ90000
November 9, 2025 at 3:43 AM
松屋デビュー。牛めし、パクパク食ってた。将来有望!マミーもグビ飲みだった。「みいつけた!」コラボのステッカーはオフロスキーでした。また行こう。私はチゲをヒーヒー言いながら食べました #チビの人
November 3, 2025 at 4:48 AM
ブックバーひつじがにて、カハタレ「カハタレの分身計画 in ブックバー」を鑑賞。とても良かった。舞台と客席の境界のない特殊な環境ゆえ、物語のこちら側への染み出し方がとんでもなくて作品の一部分として飲み込まれるスリリングな体験だった。我々そのものの分からなさ、自分自身の不確かさを突きつける短編2本。贅沢でした。

終演後はカハタレのお二人、そして柿内正午さんともお話しできて嬉しかった。柿内さんとはNOIZ NOIZ NOIZのことも言えたし、『ベイブ論』にサインもいただけたし、『月のZINE』の献本できました。交流とか本来は苦手なタイプなんですが、不思議と体に馴染むとても良い“場”が生まれてた。
November 2, 2025 at 2:53 PM
バーで芝居を観るという体験をしに、、
November 2, 2025 at 3:58 AM
1日遅れのハロウィン、「みいつけた!」のスイちゃんです。顔もちょっと似てるんすよ #チビの人
November 1, 2025 at 3:10 AM
月のZINE、第1作目はまだまだ絶賛通販中ですが(shapemoon.booth.pm) 、これらを読み込んで2冊目に手をつけ始めました。なかなか異様な「批評とその実践」的な本になりそうでワクワクしている
October 30, 2025 at 2:53 PM
『シナントロープ』、4話までいい感じの温度感と緊張感を引っ張り続けててずっと観れちゃうなぁ。これは良い“深夜ドラマ“感がありますね、、私の大好きだった15年前くらいの、、!オッドタクシーのチームが作っているという期待に完璧に応える思わせぶりな群像劇。とぼけたトーンが中心なのが良い。まぁだいぶ今後不穏になりそうだけど、、

水上恒司のフガフガした感じが楽しい。こんな芝居する人だっけ。やかましさと人懐こさ、大型犬がいる。あと山田杏奈とAFROがかわいい。

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October 28, 2025 at 1:57 PM
#RADWIMPSなんてもんを聴いてきてよかった

RADWIMPSトリビュート予想、これでいかしてください。音源でコラボしてたり、楽曲提供したことある人はあえて外しました。これは相当難しい予想だった、頭の中で再生しようにもあまりにもRADWIMPSでしかイメージできない曲ばかり。

music.apple.com/jp/playlist/...
October 26, 2025 at 2:06 PM
難波優輝「物語化批判の哲学」を読了。これはかなり「イン・ザ・メガチャーチ」の哲学版というか、より理解するための重要テキストだった。気づかぬ内に囚われている物語の魔力を解体し、未知なる場へ放り出してくれる。くるり、シュタインズゲート、岡野陽一など具体的な引用も興味深くて読み易かった
October 23, 2025 at 2:58 PM