壊れな人を治すのは、愛情でどうにかなるものでもない。
しかし薬でどうにかなるものでもない。
狂気を抱えてしまうのは、その狂気がなければ耐えられない現実があるから。
そうなると、狂気への「赦し」のようなものが必要になってくる。

痛みや恐れを抱えてない、全く普通の人なんてどこにもいない。
「普通の人生をあげられなくてごめんなさい」に対して、「普通の隣」に生きるので十分だという、この終わり方が本当に好きです。

これに対する夫のアンサーソング”I am the one”も名曲で、「君は何を恐れているの？もしかして、僕を恐れているの？僕はどこにも行かないよ。僕こそ、君のことをわかっていて、君をケアして、ずっとそばにいる男だ」みたいなこといって宥めようとしてくる。この献身的なセリフが、妻の病気から生まれた幻覚と重なって、「君のことをわかってる」「なんにもわかってない！」と椅子を振り回して追いやり、こんなに思ってるのに絶望的な終わりになるのがとてもしんどくて好きで…

Next to normalはライフタイムマイベストミュージカルでして…映画化とかしてくれたら勧めやすいんだけどなぁ。

発散してきた🐺が「体は求めれば寄越されるが、何度重ねても相手は我慢している。これは自分の望んだ姿なのか」と気がついたあたりで、どうするかですね…。
🦊は🦊で「すごく嫌なことをされる」「だが最中は自分を（一時的に）熱心な目で見てくれる」というので、🐺を脅威と見るか、大事な人と見るかで気持ちが混乱はしていそうです。
どちらも、自分がなぜそんなふうに思うようになったのかなんて言葉では説明したがらないので、なかなかうまく行かないですね。

外から見ると、🦊が弱みを握られて体を好きなようにされてる…という図でしかないので、たぶんなんかでバレたら仲間が黙っちゃいないかなとは思います。

その後🐺が🦊に接触すれば、🦊は恐怖を感じながらも、拒絶したときのが怖いので、我慢しながら受け入れ…🐺は好き勝手に貪りながら「やはり余計なことを考えず、体から始めておくのが正解だったんだ」と間違った成功経験を得てしまうわけで…

2人の曇りの要因は「自分の大切な人は、自分を見てくれない」というところで、根は同じ（人の気持ちに若干疎い🕶️のせい）はずで、うまくいけば互いを大切な人として埋め合えるはずではあるんですが、無理やり体から始めちゃったこのままの路線で行くとどちらも平行線で、曇りを解消できませんね。

あの日、🦊は1人でトイレに行った。そこで🕶️のファンに「ラッキー。忙しそうだから、息子さんでもいいか」と軽い気持ちであちこちを大胆に触られて、泣きそうになったら「🕶️は忙しい人だから、困らせちゃダメ。君は男の子なんだから、静かにしてられるよね」とか口止めされて、そのまま怖くて声を出せずにトイレに閉じこもってた…みたいな。

だから行為への恐怖そのものよりも「🕶️の下位互換として扱われた」「🕶️には言えない恥ずかしいことをした」「怖い目に遭ったのは、信頼する父から離れたから。でも父は他の人に必要とされてるから仕方ない。自分は大切にされる価値がない」という思い込みが強烈に🦊を縛っている。

拒絶に腹が立ってしまえば、事後には痛みと恐怖で立ち上がれない様子を見せる可哀想な🦊にすら、「勝手な信頼を押し付けて、一丁前に被害者ヅラしやがって」みたいな怒りの方が勝って、その場はヤリ捨てしてしまうというか、後の世話までせずに1人で置いていってしまうかもしれません。

🦊としてもそんな対応されたときに、脅威が去った安堵というよりも「置いて行かれた」という孤独感で二重に苦しむのかもしれません。
彼のトラウマの核がどこにあるかがポイントだとは思うんですね。
そのときに行われた行為にも寄りますが…実は🕶️は🦊の身に起きたことを知らないと面白くなるかなと思ってます。

曇り🐺✖︎曇り🦊ルートで将来に渡って曇ってしまう…この🦊くんは光の対応は難しそうですね〜。
たとえ曇り🐺が力づくで押し倒したとしても、途中まで比較的強気に抵抗してたはずの🦊くんが、スイッチ入ると急に抵抗が崩れて、傭兵の体術というよりは子供の抵抗みたいな錯乱になってしまっても可愛いですね〜。
🐺のほうもそれなりに目が曇って、相手の拒絶もありうると覚悟して、それでも「あの日できなかったことをしてやりたい」という犯行なので、もしかして事後にも🦊のショックの真因に気が付かない展開はありうるかなと思ってます。（🕶️が持ってたような）勝手な信頼を裏切られてショックなんだろう、くらいの気持ちですね。

そんなやつが、子供時代はちゃんと心から愛らしい子犬ちゃんだったりすると…こう…こう…