蛇蜜柑🍜
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蛇蜜柑🍜
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#蛇蜜柑はマルダムール
蛇(じゃ)蜜柑(みかん)と読みます。
我が家の監🌸ちゃんは🍊表記です!
拗らせ両(片)思いです。

ヘッダーはあみーさんから🤝
#蛇蜜柑はマルダムール
タグ付け忘れ〜
December 10, 2024 at 10:28 AM
🍊の顔が赤いのは、暖炉の火のせいだけじゃない。
『ずっと落ち着かないですし、こんな状況なのになぜか嬉しいって思って……今だって動悸が凄くて、もうどうしたらいいか……』
「……まじか」
『あの……?』
「いや、そんな風に見えなかったから、てっきり……」
はぁ〜と長いため息を吐いた🐍は項垂れる。

そして上目遣いで🍊を睨むように見つめると今度こそ躊躇いなく手を伸ばし、二人の隙間を無くすほどにその身体を引き寄せた。

#twstプラス
#ジャミ監
#蛇蜜柑はマルダムール
December 9, 2024 at 10:19 AM
なんだかベタなロマンス映画のようなセッティングを自ら作り上げているようで、🐍はじわじわと気恥しさが込み上げる。だがそんな心境を知らないのか🍊はせっせと薪を並べている。気に食わない。
『先輩、薪はこんな感じで──』
「カントクセー」
『はい?』
「意識、してくれてるか?」
『え?』

🐍は屈んでいる🍊の正面にまわり尋ねた。
唐突な問に、🍊はどこか戸惑った顔をする。
──パチッ
暖炉の薪が弾けた。
それを合図に、🐍は確信をつく。
「君を好きだと言った男と山奥で2人きりなんだぞ」
『そっ…………』
「ん?」
『そんなの……い、意識してるに、きまってます……』
December 9, 2024 at 10:19 AM
「吹雪いてきたな」
『そうですね』
「一晩過ごせる状態か見てくる」
『お願いします』
気を逸らすために真っ当な理由をつけて🍊から離れた🐍は狭い部屋を探索していく。暖炉用の薪、3人掛けの古びたソファと毛布が一枚。暖炉は小さいから薪の量を調整すれば朝までなんとかなりそうだ。
「堪えろ俺」

『……ソファ運ぶんですか?』
「ッ!あ、ああ」
『反対側持ちましょうか』
いつの間にか傍に来ていた🍊に声を掛けられ、ぼうっとしていた事に気づく。ソファは2人で持ち上げるには大きすぎた。再び🐍の魔法の出番である。
「君はそこの薪を頼むよ」
December 9, 2024 at 10:19 AM
「誰も使ってないようだ」
手入れが疎かになっている様子の内装は、主が居ないことを示していた。🐍は真っ先に目に付いた暖炉へ向かうと早速魔法で火を付ける。
『こういう時魔法って便利ですよね』
「まあな」
礼を告げつつ感心した🍊は引き寄せられる様に火の前に立った。
『ほら、先輩もこっちへ』

手招きで🐍を呼び、一緒に暖を取る🍊はどことなく嬉しそうである。
しかしこんな時に不謹慎だろうか、片や🐍は🍊と2人きりの空間というシチュエーションに舞い上がらないよう、落ち着き払っている状態だった。だからあまりくっつかないで欲しい。なんて言えるはずもなく。触れ合った肩をじっと睨んだ。
December 9, 2024 at 10:19 AM