はゆ
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はゆ
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出モグ用垢/避難垢/🍑🌰/成人済み25↑
「……雨が降った後の匂いも、わかるか?」
「わかるよ。土が濡れた匂い、だろ」

俺が🍑の感じてきたすべてを、理解することはできない。
だからこそ、小さな「わかる」を、少しずつ積み上げていけたらいいと思う。
心の底から、そう思う。
December 19, 2025 at 2:00 PM
それにしても、タメ口になってから分かったけど、真木くん、意外と口悪いんだよな。

この前なんて、汚れて返ってきた本見て「クソが」ってぼそっと言ってて、最初ちょっとびびったけど。そのギャップがまた、やばかった。

俺は、もうごまかせないくらい、真木に夢中だった。
December 19, 2025 at 10:43 AM
俺の周りに集まってくる人たちって、たいてい表面的なとこに惹かれてくる。
話しやすいとか、優しそうとか、器用そうとか。まあ、悪い気はしないけど。
でも、そういうのって期待されてる感が強すぎて、たまに疲れる時があるんだよな。

けど、真木くんはちょっと違ってた。
俺の中身を見て、それで“タメ口の方が合ってる”って判断してくれた。
それが結果として、ちゃんと会話の距離感に反映されてるのが……
どうしようもなく嬉しかったんだよな。

多分、真木くんがタメ口で話してる上級生って、俺だけだと思うし。
それもまた、なんか“特別”っぽくてさ。
December 19, 2025 at 10:43 AM
仙人は、その人間を何も始めからそういった目で見てた訳じゃないんだ。
ただ、好ましい奴だとは思っていた。真面目で優しくて、お人好しで、どこか危なっかしい。

その人間が眩しくて眩しくてしょうがない。
思わず目を逸らしてしまいたくなるほどにな。
December 19, 2025 at 7:11 AM
敬語がなくなってきた頃に「お、敬語減ってきたな?」って軽く言ったら、「その方が、百暗先輩、好きかと思って」って真顔で返されて、誇張なしに、心臓が跳ねた。

そういうとこ、ちゃんと見てくれてんだなって思った。
December 19, 2025 at 12:18 AM
おすすめの本を紹介し合ったりと、気づけばけっこう喋るようになってた。まあ、教えてもらう側がほぼ俺なんだけど。その代わりってわけじゃないけど、俺の方からはおすすめの映画を教えたりしてて。

真木くんは俺がすすめた映画をちゃんと観てくれて、俺も真木くんがすすめた本を欠かさず読むようになってた。
なんかこう……交換日記みたいで、ちょっと楽しかった。
最初こそ「一応先輩なんで……」って感じで敬語混じりだったけど、俺の口調につられて、だんだんとタメ口になってきた。
俺は敬語とか全然気にしないタイプだし、正直、“お互いタメ口の方がしっくりくる関係”になれたのが嬉しかった。
December 19, 2025 at 12:14 AM
「随分大往生だったな」
「おかげさまで。待たせて悪かったな。でも、わざわざ現世まで行って墓前に花まで備えるなんて…」
「お前の生きた証が見たかったんだ。あと、姪っ子ちゃんにも礼言っときたかったからな」
「あの子にも随分世話になったからな。あの世に来る時は口利きしてやってくれ」
「もちろん」

さあ、いろんな話をしよう。
そう言って、手を取り歩き始めた。
December 18, 2025 at 4:35 PM