コーヒーかな？？？？ってくらいの茶色に

ついでにレースカーテン洗って「だいぶくすんでたんだな……」と白さに驚いている

殺し屋のプロット内でも段階を踏んで老いていく流れからの、全てが終わって最後にガクッと一気に老け込んだ後の顔めちゃくちゃ凄かったしな

とはいえキャリアがしっかり長いだけに、圧の強さは若い頃と比べると格段に違うのがね……ヴァルチャーとかまじでおっかなかったし……

実際順番通りに先に殺し屋のプロットを観て、そうだよなぁ……マイケル・キートンももう70過ぎてるんだもんなぁ……とか思った後にビートルジュースビートルジュース観てたら余計にひっくり返ってたと思うぞ

マイケル・キートンは言わずもがなというか、とにかく瞳の演技が本当に素晴らしかったんだけど、それ以上に個人的には息子役のジェームズ・マースデンの受けの演技がものすごく良かったなというか、自分も「父親」であり、「父親」を頼ることになってしまった状況下で、そりゃ普通は人ひとり殺してしまったらそうなるよな……みたいなところから、父の思惑を一瞬で全て理解してからの表情の作り方とか、それでも最後の最後で溢れてしまったあの想いとか、彼が「息子」であることの重要性を体現してただけに、彼のこういう演技を今まであんまり見たことがなかったので新鮮だった
そして全てが美味しいポジションなアル・パチーノよ

異色の経歴を持ち、それに基づいた自身の哲学や美学をもって殺し屋をやっていたからこそ、どうにもできない老いと病でそれが喪われていく哀しさに、「息子のため」という「自分のため」以上の理由ができたことで、その幕引きの選び方は変わっていく
演出の繋ぎがあまりスムーズではないのも、彼の記憶の維持ができなくなっている様にむしろ効果を発揮しているし、
登場人物たちそれぞれの情報の出し方がその内容もタイミングも絶妙かつ、誰のどの行動がどういった形で物語に作用していくのかのプロットの組み立て方にも隙がなくて、本当に丁寧に作られた映画だったなと
おじさんたちの茶目っ気もあってシンプルにめちゃくちゃ好きだった