きゅうこ
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きゅうこ
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官ナギ官ナギ（めでたしめでたしのリズムで）
全ての差別は論外だし全然黙らない🍉
日常ツイは嘘9割
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あのひとが好きそうだなあと思って撮ったのだが突然送るのもなあと思ったものを放流しておこう
October 17, 2025 at 3:26 PM
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大丸に推し（左側）を見に行くのくじょーさんに付き合ってもらった　本当にかわいい　ありがとう　私もなりたいものになるため努力しようと思います
September 26, 2025 at 3:55 AM
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こういう油彩画あるよな、と思って写真を撮った
September 24, 2025 at 3:02 PM
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September 24, 2025 at 3:06 AM
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せーぶの夫婦版ワンライ昨日の夜何も考えずにやったら50回のめでたい回にはあんまりな内容になったのでボツとしてこっちに放流する　もっかいやります
September 24, 2025 at 3:06 AM
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不親切サークルカットできた✌️ガタケ申し込めた✌️
ガタケットのサークルカット　タッセルで束ねられたカーテンの間に自動改札機が描かれている。 サークル名は鳩式、取扱ジャンルは新ひな小説と書かれている。
August 23, 2025 at 5:57 PM
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先日羊会に混ぜていただいて楽しく羊肉うまうましてきた！大変美味しゅうございました。また食べたい〜🐑
August 11, 2025 at 12:43 PM
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写真NGの印がないものはすべて写真撮影OK、SNS掲載も大丈夫だが個人の責任で、ということだった（戦争美化の文言でもくっつけられてSNSに投稿されたら美術館として責任は負えないので当然だと思う）
すごく印象に残ったのはこの辺り
突進していく兵、撃ち合い、殺戮が表現として求められるとされていたこと。戦地と切り離された「銃後」に対して聖戦イデオロギーの浸透を図って、無謀な作戦による全滅を美化し、復讐心を煽り、国民に他国民を殺させることを国のためと誉めそやし、子供に対してその姿に憧れるように仕向け、全ての芸術に対して国のための音楽、国のための文筆、国のための絵画となるようにしていったこと。
展示に添えられていた説明文の写真。内容は次のとおり。 画家はどのように戦争を描けばよいのか。向井潤吉は「大衆の眼と云うものを意識して制作するとすれば」と前置きして「突進して行く兵＞＜撃ち合っている状）または＜殺戮＞の場面」が求められると書きました。（「美術』1938年8月号）。この文章が発表された直後の第25回二科展で話題となったのが、向井の200号の大作く突撃）です。縦のフォーマットに、 5人の兵士の突撃する姿が描かれていますが、相手側から見える日本兵の姿を描くというこれまでにない視点が注目を集めました。ところが、アルゼンチン駐在公使から外務省情報部に対して、本作品は、「正義の日本人の姿」を表現しておらず、「聖戦の認識を 甚だ誤まる虞れがある」ため海外領布を禁止せよという要請が入りました（『東京朝日新聞」1939年2月15日）。この出来事はその後の戦争画のイメージ統制に影響を及ぼしたと考えられます。 展示に添えられていた説明文の写真。内容は次のとおり。 日中戦争の長期化が避けられないという認識から、内閣情報部は総力戦遂行のための宣伝強化の対策を講じます。その一つは、1938年2月9日から27日の会期で日本橋高島屋にて開催された「武器なき戦い、世界に渦巻く思想戦展覧会」という啓発的な展覧会を組織したことです。冒頭に「日本精神の象徴」を置き、次に「思想戦の意義」を紹介したのち、第一次世界大戦、スペイン人民戦線、コミンテルンの宣伝戦をポスターの実例などとともに解説したうえで、現在進行中の日中戦争での思想戦の実情を、中国側の抗日版画資料を添えて開示するという包括的な展示でした。もう一つは、会期中の2月16日に「国策グラフ」としての「写真週報」を創刊し、時局の理解と聖戦イデオロギーの浸透を図る本格的な広報活動に乗り出したことです。
August 10, 2025 at 3:34 PM
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見てきた　美しく勇猛な言葉を使うから、遠目から見た爆発や温かい布団の上で死ぬことを否定して戦地で命を散らすことを勇ましい戦果として「意図的に」扱っていたから、ずっと腹が立った。
そして、開戦をする、ということはその日付に戦争を結びつけ、翌年以降のその日に生まれる全ての子供の誕生日に戦争を結びつけることでした。
こんにちは、私の誕生日。また会ったね。生まれてからずっと、お前と出会う時、お前は私よりも戦争の方に寄り添っていたよね、と思った。
東京国立近代美術館で開催された戦争画の企画展「記録をひらく　記憶をつむぐ」の入り口にあるボードの写真。「記録をひらく　記憶をつむぐ」の文字が書かれた白いボードが石の壁に貼られている。
August 10, 2025 at 2:46 PM
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せーぶ、になったタイミングでぶんじには本線を退いていて欲しいと思っているし、本線を退く時のぶんじに夢を見ている
August 5, 2025 at 12:55 PM
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新ひな3/3
た緑の匂いが香って、庭から乾いた土が巻き上げられた匂いがして、国分寺の重ねた年月のことを不意に思い出させる。瑞々しい植物が枯れ果てるよりも長い長い時間。ずっと取っておくために辞書に挟んだ押し花も朽ちて粉々になってしまうほどの時間。 「もう終わりだよって納得できるだけの、何かが俺たちにはないから」 　もう何度目か、俺の廃線した後のことを思った。大宮がいなくなった後に俺たちがそうしてきたように、俺の不在に直にみんな無関心になる。だって事実で、覆しようがないから。そして俺たちには明確な区切りがない。死を、人間ではなくて路線の死を俺たちは知らない。廃線になっても当分俺は家にいるだろうから、そういうものとしてみんなは俺を扱うだろう。そう。俺たちはどこでどうやって区切りを作ればいいのかを知らない。廃線のその先を俺たちは知らない。どこかから迎えでも来るのだろうか。そしてみんな、いつの間にか、気がついたらいなくなっていた、として俺のことを片付けるのだろうか。 　大宮とそうやって別れた俺たちは、正しいさよならの方法を知らない。 「だからって、俺に叶えてくれなんて言うのは無茶だろ」 　口にした正論は土埃の味として口の中に後味を残す。粉っぽくて、苦々しくて、口の中が渇く。 　俺に対して、俺がいなくなりませんように、と。そう願っていた時の新宿の声がもう思い出せない。仮面に遮られて見えなかった新宿はどんな顔をしていたのだろうか。新 宿のきれいな指先が唇に触れた時の感覚を思い出したくて唇に自分の手で触れる。 「俺だって」 　願いたいのはこっちの方だ。なんで。その気持ちが高じて唇が尖り、眉間に皺が寄る。夕暮れが連れてきた青色に染まった空気の中、また風が吹き抜けて、笹の葉が、短冊がしゃらしゃらと揺れた。新宿の、さっきまで立っていたあたりに足を運へば、マジックで書かれた西武優勝！の短冊に混ざって俺の短冊が翻り、車両基地が出来ますように、と俺の願いを俺に突きつける。 「新宿と俺の願いは同じだと思ってた」 　呟くと、国分寺は喉を鳴らすように低く笑った。愉快そうに。そして一言、新宿は報われないね。と言った。その意味をまた掴み損ねて俺は眉を寄せる。 　振り向いて、仮面の穴から見える夏の夕暮れ、沈み切る夕日が最後に放つ輝きに染められた庭は青色の空気とセピアの気配に包まれて美しい。 「俺だって報われたいよ」 　こぼした言葉は、多分国分寺が言った方の新宿が、とは違う意味で、ただ単に俺が救われたい、の意味だった。 【新宿は短冊を書かない】
August 3, 2025 at 4:29 PM
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新ひな2/3
「昨日作った輪飾りは有楽町と夜に飾ろうと思ってるんだけど」 　続く言葉を遮るように、不意に新宿が立ち上がった。縁側の下、沓脱石に置きっぱなしのサンダルに小さな爪先が差し込まれる。まっすぐにこちらに来た新宿は、笹の手前で立ち止まった。 「なに？笹傾いてる？」 　どうしたのだろう、と笹の向こう側で立ち止まった新宿の様子を窺ったが、新宿はうーん、と曖昧に返事をして短冊をひっくり返しているだけだった。ふうわりと夕方の風が吹いて、ひらひらと笹の葉が、短冊が揺れる。明るい緑の葉の向こうに沈みかけの夕陽を受けて透ける新宿の金髪が揺れていて、風に流されてたなびく水色の、桃色の、薄緑の、カナリヤ色の短冊が新宿の表情を隠す。風の動きから笹を引き止めるように短冊をつまんでいた新宿が、ぱっと手を離し、顔を上げる。笹の葉の隙間から、木漏れ日のように新宿の顔が見える。ざわ、と風に笹が揺らされて、新宿の髪も揺れて、笑っていない目が見えた。光が入って目の底まで透き通って、まるで猫の目の様に輝く。 「俺がさ、俺の願いを書いても」 　笹の葉の間から手が伸びてきて、俺の仮面に触れる。仮面と肌の間の隙間に西新の指が入り込んで、丸く整えられた爪が肌を、鱗を逆撫でるようにやわく引っ掻く。仮面を引き剥がすような動きは、仮面のふち、内側にゆるくカーブする部分に指を引っ掛けたところで止まった。 　新宿の目が、下から俺を見上げて爛々と光っているのに、口元が笑っているのか、引き結ばれているのか、俺からは見えない。風に煽られて優雅に揺れる短冊が新宿の顔をモザイクの様に覆い隠して、俺にはその美しい顔の断片しか。 「安比奈が叶えてはくれないだろ」 「そりゃ、会社が決めることだからね」 「ちがうよ」 　指先、仮面の緩くカーブしたへりの内側をなぞる。頬から顎までをたどった指は、俺の仮面を下から上へと押し上げて唇を露出させ、俺の視界を真っ暗にする。 「ちょっとなに」 「＊＊＊＊＊＊くなりませんように」 　新宿の指が剥き出しになった俺の唇に触れて、困惑した俺のあげた声が西新の声に被ってしまった。肝心なところが聞き取れず、むっとして仮面をぐいと引き下ろせば新宿の手はあっさり離れる。取り戻した視界で新宿を笹越しに睨みつけようとしたけれど、新宿はもうこちらに背中を向けていた。 「ねえ！聞こえなかったし意味わかんないんだけど！」 　怒鳴ったけれど新宿は片腕を上げてそのまま、庭を突っ切って家の裏の方へと歩いて行ってしまった。 「安比奈がいなくなりませんように、って聞こえたよ」 　いつからいたのか、国分寺に開いたままの窓から声を掛けられて首を傾げる。 「やっぱり会社が決めることじゃない？」 　笹の後ろから出て縁側から庭へと吹き落とされた新聞紙を拾い上げる。リビングから半身を縁側に乗り出している国分寺を見上げると、国分寺は鷹揚に笑った。 「安比奈のそういうところ俺は好きだよ」 「どういう意味だよ」 　どいつもこいつもわけのわからないことを言う。むっとしたのを隠さないまま突っかかれば、国分寺は笑ったままさらりと懐かしい名前を口にした。 「大宮がいなくなったからじゃない」 「は？」 　拾った新聞紙をムカつきのままにぐしゃぐしゃ丸めようとしていた手が止まる。その名前が今出てくることは完全に予想外だった。 「大宮がいついなくなったか、いなくなった時のこと覚えてる？」 「え」 　覚えていない、と、いうか。いつ、というのがわからない、とはっきりとわかる俺のリアクションに、そうだよな、国分寺は静かに目尻を下げる。 「俺たちはさ。人間と違ってさ。休止して廃線になった後、すぐ焼かれて骨になってそれをみんなで囲んで壺に入れたりとかしないからさ」 　人間にはそういう儀式があるのか。知らない光景をぼんやりと想像する。国分寺の言う通り、彼の終わりは明確だったのに俺たちは誰も、彼の末期を見届けていない。 「廃線が決まって休止した後、大宮も安比奈みたいにずっと家にいて、だから俺たちそういうもんなんだと思って普通に仕事してたじゃん。それで廃線の日から何日かしてさ、家に帰ったらいつの間にか大宮がいなくなってた。だから、終わりってよくわかんないよなって俺は思ったよ」 　大宮のことを思い出す。俺の母親は戦争で、お前の母親は震災だ。だから俺たちは少し似ているね、と俺の頭を撫でた手のひら。ふらっと家を出たのか誰もいないところで文字通り消滅したのか、家に何も残さずにある日、いなくなってそのまま二度と戻らなかった。川越も、会社の人間も、誰も行き先を知らなかった。あの時代、戸籍のない人間なんてどこにでも消えて紛れられた混沌の中、どこかに消えてしまった大宮。 「これで終わりなんだよってわかりやすく見えればいいのにね」 　また、やわらかく風が吹く。夏の夕方の風だ。熱の余韻をさらっていくような気持ちのいい風。笹が涼やかにさらさらと鳴る。いつのまにが蝉が鳴きやんでいて、静かになっていたことに今頃気付く。国分寺の声は低い。 「犬にさ、もう食べ終わったでしょって綺麗になった皿を見せるみたいな」 　まつ毛を伏せて、俺のことを見ずに笑う顔は寂しげで、俺たちを、人間じゃない俺たちを家畜に例える言葉に自嘲はなくただ、淡々としている。風に揺れた笹の葉から乾い
August 3, 2025 at 4:29 PM
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旧暦七夕する新ひな書いた✌️
あひな無職時代
おーみや捏造
1/3 #文庫ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/bunko.html
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 　仮面の暗がりの中、二つの穴から眺める夏は眩しくて美しい。 「暑いですねえ」 　扉を開けた途端に近くなった蝉の声はシャワーのように全身に降り注ぐ。この家に越してからずっと御用達の花屋の声はいつでもこの広い玄関によく通る。 「配達も大変ですよね」 　シャチハタのキャップを外しながら労りの言葉をかけ、ええ、まあと愛想笑いを浮かべる花屋越しに首を傾げて外を伺い、夕暮れの輝きに目を細める。暗がりから眺める夏は真昼も夕方も美しい。花屋の差し出す送り状に安比奈、と自分の名前の判子をつき、入れ替わりに両腕に渡された包みは嵩張る大きさの割にとても軽かった。 　花屋を見送り、扉で蝉の声を遮ってしんと静かになった玄関で両腕に抱いていた包みをそっと上り框に下ろす。 　上り框に膝をついて、笹の葉さらさら、と鼻歌を歌いながら、たった今届いたばかりの包みを解けば、干し草のような香ばしい香りが立ち昇った。 「いい笹」 　大きくて、枝ぶりのよい笹だった。歌にある通り軒の端、雨樋に括り付けるのだと伝えたのがよかったのか、緑の葉が綺麗に枝垂れ柳のように茂っている。昔、笹をむしっては笹舟を作って入間川に流していた頃を思い出す香りが玄関に満ちて、すう、と深呼吸をして思い切り日向のような匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。 　笹の葉さらさら、軒端に揺れる。鼻歌を歌いながら突っかけていたサンダルを脱いで玄関に上がり、笹の脇を通り抜けてリビングに向かう。昨日の晩、夕食後に皆で書いた短冊とみんなで色紙で作った飾り、それから有楽町と選んで買ってきた吹き流しや投網の形の飾りをしまった煎餅の空き缶を冷蔵庫の上から降ろす。中身が無事か……特に有楽町と買った飾り（金属の光沢を持つテープのような薄っぺらい素材で出来ていて、揺らすときらきら光り、しゅらしゃらと耳に心地いい音を立てるそれら……昨日、プラスチックにアルミフィルムを圧着して作るんだよ、この間コンサートの最後にドームで飛び交ってた、と狭山が教えてくれたが、その後レオをじゃらそうとしたので即座に取り上げ、せんべいの空き缶に入れて冷蔵庫の上に避難させた飾り）がきちんと入っているか確かめるために蓋を開ける。昨日入れた通り、短冊も飾りも揃っていた。折り紙で作った輪をつなげた輪飾りを潰さないよう、また缶の蓋を閉めて玄関に向かう。 　玄関の床板は冷たくて気持ちよかった。包装に使われていた新聞紙の上に広がっている笹の細い節くれだった細い枝に、紙をこよって作った紐でひとつひとつ、短冊や飾りを結びつける。短冊は色々で、眺めているだけでも楽しかった。極太の黒マジックで書かれた西武優勝、筆ペンで書かれた会長の御復活、鉛筆で書かれた万舟祈願！、クレヨンで書かれた会長のおもちびき。それ以外にも無事故祈願、滅！駆け込み乗車、法面が崩れませんように、合コン成功祈願……それから何枚もの西武万歳、西武グループに栄光あれ。そして、俺の書いた車両基地が出来ますように。 　飾りと短冊とがバランスよくなるよう飾り付けていく作業は没頭できて楽しい。途中、明日が泊まり勤務だからと早く帰ってきた新宿や国分寺、西武園が帰ってきては笹を覗き込んでいったが、今日の晩ご飯はアジの梅巻き揚げと冷麦、それとフルーツポンチだよ、と伝えると皆すぐに奥に消えていった。 　飾り付けが終わり、新聞紙を縛るために玄関に置いているビニール紐と鋏をエプロンのポケットに突っ込む。時計を確かめると夜の７時で、思ったより没頭してしまったと苦笑がこぼれた。単純作業は全てを忘れられて好きで、ついついのめり込んでしまう。すっかり重たくなった笹を新聞紙ごと抱き上げ、サンダルを突っかけて玄関の引き戸を開くと、外はまだ夕方だった。庭を突っ切り、軒下に回り込む。縁側に笹を横たえると、からりとリビングの掃き出し窓が開いた。 「笹出来たんだ」 「うん」 　新宿が軽やかに窓のふちを跨ぎ、縁側にどかりと腰を下ろす。 「ご飯は？」 「みんな食べた。残りは冷蔵庫に戻した」 「ありがと。風呂洗ってあるから」 「西武園がさっきスイッチ押してたな」 「ちゃんと栓してた？」 「さあ」 「さあってさぁ」 　屋根の上からまっすぐ地面まで降りている灰色のパイプ状の雨樋に向き合い、雨樋の太さに合わせてビニール紐を切っていた手を止めて新宿を振り返る。 　新宿は短冊を一枚一枚、めくって眺めていた。首の角度を変えるたび、さらりと艶のある金髪が流れて光を弾く。白い肌。しなやかな手足。今は髪の下に隠れている目は金色。その金色の目が髪の隙間から覗いて俺を見上げる時、いたずらっぽい色をたたえているのがいつまでも子供っぽくて、永遠の少年とやらがモテるらしいから新宿はモテるのだろうな、と毎回思うこと。そういうのがよぎって、眩しいな、と目を細めた。胡座をかいて短冊を検分しているだけでお話の主人公みたいに様になる。 「笹、立てるから」 「ああ、うん」 　湯船の栓のことは横に置いて（そもそも話の流れで念のために聞いただけで栓をし忘れるのは大体有楽町か拝島だ）重たい笹をぐっと持ち上げ、ビニール紐で雨樋に括り付ける。色とりどりの短冊ときらきらしい飾りで彩られた笹は雨樋を支えにして、庭に降り注ぐ流星雨のように美しく枝垂れた。 「出来た」 　どう？と縁側に座って眺めていた新宿を振り返る。
August 3, 2025 at 4:29 PM
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らびゅくんほんとかわいい
らびゅーくん（特急電車のマスコット）のぬいぐるみと飲み物の写真。後ろに同じぬいぐるみの背中ともう一杯の飲み物が写っている。
August 1, 2025 at 2:10 PM
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ガタケに向けた練習で夜の底で西新があひなのこと大好き〜てなってる新ひな書いてる　これはいずれ結婚してからミュの縁側に至るあたりで西新がめちゃくちゃ幸せになってしまうやつ #文庫ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/bunko.html
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 　横向きで眠る安比奈の顔は静かで、表情が抜け落ちている分大人びて見える。 　昔は、昔の寝顔はもっと。口を開いて、生きているように眠っていた。 　眠る安比奈を起こさないよう、枕に手を置いて枕と安比奈の頬の接触点にそっと、指先で触れて目を閉じる。指先から好きが滲み出て、安比奈が寝ながら吸う息に紛れて、安比奈の全身に沁み渡ればいいと思った。オイル漏れのように、危ないぐらいに、俺がおかしくなるぐらいに、好きで、もう、いっそ、体の中にこんこんと湧き上げてくる好きがオイル漏れのように体の外に出れば。少しは楽になれるだろうか。全身が、好き、を感じてびりびりと苦しむ。安比奈が好きで、ずっとそばにいたい。安比奈をずっと見ていたい。生きてて動いててあったかい安比奈が家にいたらどれだけだって働ける。そう思って、俺にとってこの世は地獄なのだと理解した。安比奈を失うかも知れないこの世は地獄で、路線だというのに俺は路線としての責務で働こうというのではなく安比奈のために身を粉にしようとしている。俺は俺の理由を安比奈に捧げたいし、いっそ、安比奈に俺の生殺与奪を握らせられるならよかったとすら。 　指先に触れる体温が俺の温度に馴染んで、感じていたあたたかさが感じられなくなる。こんな風に境目をなくして安比奈を俺の体の中に入れてずっと、なんの心配もなく一緒に過ごせたら俺はどんなにか幸せだろう。そんな風に安比奈とずっと一緒にいられるな ら毎朝、涙を流して全世界と会長にとめどなく感謝を述べるだろう。安比奈のためならなんだって出来る。俺は安比奈を愛している。愛しているから今の、安比奈がいなくなるかも知れない、という状態は耐えがたく、受け入れがたく、そして俺はその正しさを誰かに証明したかった。いつか失ってしまうから安比奈のことを惜しんでいるのではなくて、いつか消えてしまうかも知れないからと安比奈に価値を見出しているのではなくて、幼い頃からそばにいたから安比奈にいなくならないで欲しいのではなくて。子供のような執着ではなくて。綺麗で純粋な愛なのです、と。会長が俺の胸を割って、この心がどれだけ透き通って愛に満ちているかこの世に知らしめて欲しい。そう願ったけれど会長はもうこの世にいなかった。 　誰かに。安比奈に、ではなくていいから。俺が安比奈をこれほどまでに愛していることを、受け止めて欲しかった。あれほどまでに新宿は安比奈を大事にしているのだから、と誰もが知って、俺のために、と安比奈を助けて欲しかった。だって。車両基地が新たに必要になるほどに沿線を栄えさせます、もっと車両を増やす必要が出るほどに乗客を増やします、用地買収のお金なら俺が稼ぎます、路線がそんなことを言っても、夢物語だ。だから人の同情に縋りたかった。けれど、西武の稼ぎ頭にそんなみっともないことは許されない。 　安比奈を愛していると身も蓋もなく喚いて、気が狂ったように泣いて役員の足に縋って、額を床に擦り付けて、楽になってしまいたかった。でも、それは同時に安比奈から尊厳を引き剥がすから。あの新宿にそこまでさせた、と。新宿があんな醜態を晒したのはお前のせいだ、ブランドを毀損した元凶、と安比奈が指差されてしまうなら。
July 24, 2025 at 1:52 PM
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最近買ったいいやつ見て　リボン結びでかわいく世界へのバチギレド怒りを表明していく所存です
パレスチナへの連帯を示す象徴とされてきたスイカの断面図が印刷されたリボンの画像
June 4, 2025 at 12:53 PM
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あきお…お前…バターもちに似て…！？
December 15, 2024 at 3:38 AM
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あきお…私の手のひらより大きい生牡蠣だよ…
December 13, 2024 at 1:39 PM
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生まれた（本が）
December 1, 2024 at 12:24 AM
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多分、ライブハウスで聴ける最後の音が、いつもの肌を揺らす大音量で、楽しかったなあ！は残り続けるんだ、と思った
永遠はあるよ、って、スポットライトで光が差し込むように降ってきて、最前から3列目ぐらいの人の頭の間から見上げて世界一格好いい、を浴びた時みたいだった
January 19, 2024 at 11:47 PM
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クリスマスパーティ（自由形）
December 24, 2023 at 3:43 AM