母が勝手であるように姉もずいぶん勝手をしているんだろうな。彼女だからこそのパーソナリティ故に、私なんかとも生活できるんだろう。
私たちは自分の延長に相手を置かないし、私と妹の間にはちゃんとした境界線がある。私は基本的に開いているが、妹は基本的に閉じている。彼女は私の空間の中でもきちんと閉じて生活ができる。だから私は過ごしやすいんだろうな。
彼女が部屋から出てきた時には、ちゃんと話す時間も持とう。

彼女の苦難を彼女の責任として見捨てることはできないが、直接具体に替わってやる・手を差し伸べることはしない。愛しているという実感は薄いが、適切な距離のもとであれば生活を共にすることができるし、自分のパーソナリティへの理解者でもある。
死んだら悲しいしできれば死んでほしくない、できれば私より長生きしてほしい、という点では自分の命より上に置いているのかもしれない。
それが愛しているということなのかもしれない。