ニジソーサクは、創作とついてはいるけれど大きな括りで「読書感想文・考察(を煮詰めた妄想)」だと思うので、映画や本の感想が書けるくっぴんさんなら書けるものだと思いまする。
もう既に「お話」は原作にある。だからお話を作る必要はなくて、「このお話に出てくるコイツ／コヤツラなら、行間でこんな事してそうだなぁ」という考察や感想に流れつけて取りまとめるだけ。取りまとめたものがニジソーサクになる感じ…というか。
(流れをつけてアウトプットする時に、その人なりの技術や創意工夫が加わるので、その点には創作性があるとは思います。)

これ、作った男が男(大人)に対する認識が甘ちゃんすぎんじゃ…？という作り手へサイドへのドン引きとダメ出しになってたな…^^

ただ、現実と虚構(フラフラと内容が変わる曖昧な作り話)が入り乱れる感じや、「高熱の時に見る夢」みたいな見せ方は良かったし面白かった。
演技も良かった。
だからこそロイという人物の作り込みが勿体無いわー、という感想

私がもともと「色恋で一喜一憂してる系の恋愛物語」に食指が動かないタイプだから、余計にたかだが女に振られたくらいで、子供を騙してまで自殺幇助させる？？という、そこに全く共感できなかったんだよなぁ。
怪我した後の職場待遇も悪くないし、ホント本人がダメ人間なだけでは…^^って
あんだけの強い自殺願望、もっと追い詰めて苦しめても良かった思う(酷い)

私の時代感がアップデートかかってしまったから没入には至れなかった。
子供の中で、良い要素だけが日常に残ったから良いんだけど。
ロイの絶望が弱すぎたんだよなぁ。
子供が経験したことの方が余程残酷だったから余計に…^^
失恋したのが子供の方で、父親を殺され家を燃やされたのがロイだったら、あの寄り添い方にも納得できたかもしれん

子供相手のオマテメコノヤロが描かれるまでは良いのだけど、それが「儚くも美しい刹那のもの」的な美化がされてまとめられ方するとウーーーン？？^^^^なるのかも。

昔の名作映画を後から見た時の「うへぇ^^」あるある。
映像とか倒錯具合とか耽美極めてて良いんだけど、「ヴェニスの死す」も似たような感想…
オッサンええ加減にせえよ？^^なる

「蹂躙マイ⚫︎ラ」と言われているの見て爆笑した治安が悪すぎる

メリの何がいいって、ただの力自慢にとどまらないとこよ…
イギ譲りの頭脳もあるわけなので
飛び抜け発想も、敢えてポンコツに振る舞ってるようにすら見える
ただ、心の底から真剣に宇宙防衛隊を作ることに燃えてて欲しい気持ちもある(実現しそう

似たようなタイプに囲まれてたから、ただの力自慢は馬鹿にしてそう。
その上で、メリという、純粋な力押しができてしまうような奴が、自分の懐から現れて独立して対等に並びたってきた時の心境やいかに(美味美味)

まぁ、そこらの輩には指一本触れさせないくらい余裕で強いし、能力とは武力だけに限らないから、トータルで見れば最強にもひけをとらない、ジャンルによっては最強を上回ることもある、でもだがしかし、純粋なパワーでは叶わない、みたいな、そーゆーの九里香、お前は本当好きな

あと、あんだけ強くても最強に至れない、という感じが、最近の好きパターンにハマってる。
凡俗よりよほど才ある人なのに、さらに上をいく真性の天才に及ばない、正しく己の力量を把握できてしまえる程度には賢い、からこそのモノノアハレよ

ですよね^^^^
創作物の倫理迷子には寛容になれる方だとは思うんですが(物にもよりますが)、失恋と怪我のショックで鬱状態だったとしてもロイ許しがたし、と年齢を重ねてしもうた私は思います…^^
でも、自分を生かす物語に進めたんだな、その姿を見せたのだけは褒める、となります

ラストを見て、なるほどタイトルが秀逸と感心して締めました。
2000年代初期のノリの映画だわ〜〜って感じがなかなか楽しかったのと、このそこはかとなく不穏な音楽を皆よく使うよねってムフッとしたのと、今だと色んな意味でここら辺の表現変わりそうだなってポイントを感じたりしました。見て良かった👍🏻

映像美は、この画面を模写し続けたら、雰囲気ある構図の勉強になりそうだなぁ〜ってお絵描きスイッチが入った。
衣装は、囚われの姫の初期衣装、扇子のような面隠しがツボついてきました

ロイは、たかが失恋如きで幼子に何やらせとんのじゃ？？カウンセリングまでさせて^^^^と、どうしょもないクソ野郎だったけど、最後の一線、ョウジョに死のトラウマを重ねることだけは避けて、活躍の姿を見せたから、そこは褒める。
変に交流続いてないのも良かった(続いてたら犯罪だわ…^^)