もちだいふく
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🏳️‍🌈🏳️‍⚧️夢創作 研磨くんに𝑳𝑶𝑽𝑬
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SAKAMOTO DAYS夢　固定夢主
SAKAMOTO DAYS　女夢主単体バストアップイラスト 「夏生ちゃーん」と名前を呼んでいる 画像一枚目女夢主が勢羽真冬に「りのちゃん(姉)が行方不明です〜　さみしい」と後ろから抱きついているデフォルメイラスト 真冬「はなれろクソ女」 SAKAMOTO DAYS　女夢主が寝ている楽に後ろから抱えられているイラスト。夢主は（力が強い…!!）と思いながらなんとか抜け出そうとしている。 画像三枚目の続き漫画。 1コマ目、楽に抱えられている場面を真冬に見られた女夢主が、「あらっ…」と言いながら焦っている。真冬「は？」 2コマ目、「何てんだバカ…!!!」と小声で言いながら夢主を引っ張って、腕の中から出そうと頑張る真冬。「ですが真冬ちゃんでは…」と夢主は無茶をしないよう言う。 3コマ目、やはりできなかった真冬が「ゔ…」と泣きかけている。夢主は「ま…真冬ちゃん」と大声を出している。 4コマ目、ドカッ　と楽を雑に蹴り抜け出し、「真冬ちゃん、泣かないでくださいわたしがいます」と焦る夢主。楽は「ゔ」とうめいており、真冬は「ひとりでど〜にかできるじゃね〜かよバカ女…」とぐすぐす泣いている。
August 5, 2025 at 12:16 PM
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ウテナ(作品名)夢主単体絵、夢絵　絵を描くのが趣味
少女革命ウテナ　女夢主単体カラーイラスト 生徒会メンバーなので学ラン着用。白色ベースだが、デザインは七実のものに近い。固有色は黄緑 髪型は縦ロールのロングヘア(樹璃より長い)に薄緑色の薔薇の髪飾りを着けている。髪色は茶色、瞳の色は紫。 腰に手を当てたポーズ。イラストの隣に「氷室蕾(ひむろ　つぼみ)」と名前が書かれている 少女革命ウテナ夢絵　画像一枚目夢主が胸を張り「チュ！」と主張するチュチュを手に乗せ「なんだよ、オマエまた描いてほしーの？」と困り笑いをしながら聞く夢主 少女革命ウテナ夢絵 画像一枚目夢主がウテナと笑いながら小競り合いをしているイラスト。 夢主「相変わらずバカだな」 ウテナ「言ったな！」 夢主「天上のくせに」 ウテナ「蕾だって！」 二人の間にはイヒヒヒ…と笑い声の書き文字 画像三枚目続き 現れたアンシーが「あらウテナ様。相変わらず蕾さんとは仲良しですね」と言ってきて、思わず「ちがっ」と反応する夢主。だが、「ちが？」とおうむ返しされ「ちっ…ちがうの姫宮さんちがうけど別に…」と夢主は取り繕う。 ウテナ「姫宮だ」 そして、その様子を見たウテナは「蕾ももっと姫宮と話せばいーのに！！」と言い出し、夢主は「オマエのそーゆーとこがバカなんだよ…！！」と苛立っている
March 21, 2025 at 3:50 PM
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夢絵
ハイキュー‼︎夢絵 デフォルメされた険しい顔の研磨と夢主私を抱えご機嫌の歳上幼馴染男夢主「りんちゃーん♡けんちゃーん♡」
March 7, 2025 at 5:55 PM
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捕食
ハイキュー夢絵　アカアシフクロウを満足げに咥える夢主トラ
March 4, 2025 at 4:11 PM
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ユメショ
　木のにおいがした。すうっと、長距離の移動で疲れた身体に空気を送る。爽やかなそれは冷たくて、身体が一度、止まったような。死んだような。そんな気持ちになる。 「んぁ〜〜……目が覚める！」 「爆睡してたけど。睡眠不足？」 　ぐっと背筋を伸ばしながら声を出して、意識の覚醒を完全なものにさせようとしていると、後ろから研磨くんの声が聞こえた。 「そんなことは無い……はず？　でも私、朝いつもあんなだからなー」 「それは知ってる」 　そうは言うが、目線自体は私でなく、自身のスマートフォンを見たままだ。それでゲームをしていること自体はいつものことだけど、宮城への合宿遠征だ。 「あんまり使わない方がいいと思うよー。研磨くんは宮城来たことないんでしょ？　迷ったとき大変だよ？」 「迷わないでしょ、子供じゃないし。いつもだけど、りのは心配しすぎ」 　そう、言ってたのに。 「……研磨、どこ行った……？」 　迷ってるじゃん、ちゃんと。 　動悸、それにより浅くなる呼吸。大きく息を吐(つ)きながら顔を覆っていると、招平くんが心配してか、「大丈夫？」と聞いてくれる。 「ん？　ん、私は大丈夫」 「いや、顔色ひどくなってんぞ」 　呆れと心配が混じったような声で虎くんは聞いてくれたけど、大丈夫なのだ、本当に。ただ、 「いやね？　着いたときにね？　迷ったとき大変だよー だよーという話をしたのにも関わらず、コレかぁ……って……」 　連絡がついただけマシだが、言った通りになるとはまさか思うわけも無く、怒りも呆れも通り越して心配なだけなのだ。 　顔を上げて二人の表情を見る。すると何やら気まずそうにしていたもので、ああ本当にひどい顔をしているんだなと理解し、一度深呼吸をする。 「はい、大丈夫！　連絡ついてるわけだし、居る場所わかるんだし！　勝手にウロつきもしないだろうし？　黒尾さん戻ってくるの待つしかないの、わかってるから！」 こんなに長々喋らずとも、そんなこと招平くんも虎くんも、ていうか部員の全員がわかってる。それでも口に出したのは、私が私に言い聞かせるためだ。うん、やっぱり大事。声に出すって。 　で、言った通り研磨くんはその後すぐ黒尾さんと一緒に戻って来た。一先ず安心して胸を撫で下ろし、研磨くんに向き合うと、一瞬目が合ったもののすぐ逸らされる。 　あ、悪いことしたってわかってるぞこいつ。 「黒尾さん、お疲れ様でしたー。どこ居たんです？」 「おー、どこ……路地？　まぁとにかく、研磨は久末(ひさまつ)ちゃんに謝れよー。死にそうになってたぞ」 　そんな場合ではないのに、茶化すように話す黒尾さんに少しだけイラッとしながら「あの」とだけ言うと、「スミマセン」と謝られた。真剣なんだこっちは。 「……連絡したじゃん」 「迷子になるなって話してんの」 　部内では小さいほうと言えど、私よりは10センチ以 ンチ以上高い身体がどんどん縮こまっていくように見える。 「変な人は人を選ばないから。勝手にどっか行くの、もうしないで」 「……ハイ」 　明らかに不満そうではあるが、言い返せないのか反論は無駄と判断したのか珍しく素直に返事をした。わかってくれればよろしい。 「とにかく、無事でよかったです！」 「ハイ。りのはおれのなんなの……」 「なんだって心配なんです。友達は」 　なにやらぶつくさ言ってるけど、再出発の声がしたので皆を追って歩き始める。 「誰かに話しかけられたりした？」 　そう聞くと黙り込む研磨くん、まあわかりやすいこと。会った最初は表情の乏しいというか、大人しい人だなと思ってたけど全然そんなことは無い。確かに笑うことは少ないけど、怒ったり、嫌なことを示すときの表情は見事なものだ。控えめかと思えば、急に髪を染めてくるような思い切りの良さもある。この人は多分、感情の波が大人しいだけ。だからかな。 「した、けど……高校生だよ。ひとつ下」 「え、そんな話したの」 「うん。バレー部みたいだったから」 「……そっかー。どんな子？」 「どんな？」 「うん。なんとなくの印象？」 「……面白い、かな」 　こんな風に笑顔のまま、楽しそうに、微笑んで。ゲームじゃなくて、生きた誰かの話をしてるのが。珍しいと思うなんて。
March 2, 2025 at 1:59 AM
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ただのトラになった虎徹、可愛い
オリジナルキャラクター　土岐虎徹モチーフのトラのデフォルメカラーイラスト
March 1, 2025 at 9:50 AM
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1年前からやりたかったことが、遂に
ウマ娘プリティーダービー　ゲーム内ライブ映像「U.M.A. NEW WORLD!!」のスクリーンショット 右からジェンティルドンナ、シンボリルドルフ、オルフェーヴル、ミスターシービー、ナリタブライアンが並んでいる
February 26, 2025 at 4:04 AM
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良い絵。
SAKAMOTO DAYS夢絵 夢主の髪を真剣にいじるスラー(リオン)
February 11, 2025 at 6:33 AM
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髪
サカモトデイズ　夢絵 スラー(リオン)に真剣に髪を結われ、（何…？）と困惑している夢主 ハーフツインにされ、「リオンちゃん！！！！」と照れながら怒る夢主 「髪のびてっからさ〜。前から色々したかったんだよな〜」とスラー(リオン)は笑っている 画像一枚目続き 有月に切り替わり、夢主の髪型を見て戸惑い謝るスラー
February 8, 2025 at 9:33 PM
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スラ饅頭　餅饅頭
一頭身デフォルメイラスト スラー(リオン)とスラー(有月)に囲まれる夢主
February 8, 2025 at 9:22 PM
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夢主
BLEACHの私さん相関図のようなもの BLEACH 破面夢主のイラスト 画像2枚目夢主　レスレクシオン状態のラフ
January 20, 2025 at 9:38 AM
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BLEACH夢
BLEACH 浦原を「ごはんたべろ、ねろ、色々おしえろ」「食事をとれ、ねろ、悪癖をなおせ、食事をとれ」と囲い込む夢主2人のデフォルメイラスト　周りに「大変ね〜」と笑っている別の夢主、ギャハハと大笑いする夜一(台詞のみ)が描かれている 1コマ目:「喜助の食事？　余りにも好き嫌いが激しいものだからね、苦手なものを細かくして食べさせていたよ」と話す沙羅(夢主名前)。「そんなコトしてたんスか!?　知らなかったんスけどボク」と驚く浦原に「言ってないからな」と返す 2コマ目:「まってあたしそれジン太が小さいときやった!!」と話すBLEACH俺。ジン太は顔を赤くして「ハァ!?　急に姉キヅラすんじゃねーよ!!　バーカ」と叫んでおり、ウルルに「捨て台詞…」と思われている
January 18, 2025 at 10:35 AM
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BLEACH夢主　単体
BLEACH　破面夢主のイラスト
January 18, 2025 at 10:33 AM
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サカデイ　夢漫画
サカモトデイズ夢漫画　1話後想定 1コマ目:「コッチっス！！」とフローターに呼ばれながら歩く夢主。タバコを吸っている 2コマ目:夢主の胸元にある名札がアップで描かれている。「日本殺」「健康管」という文字列と、「餅田」という名前が見切れている 3コマ目:2コマ目に跨って「ン〜〜……アレ？」と夢主。目元アップ 4コマ目:坂本によって制圧された様子を見て「なんだ、生きてるじゃん。ギリギリだけど」と夢主 サカモトデイズ夢漫画　画像1枚目続き 1コマ目:夢主「…亡くなってるのは全員失血死だね。目印つけといたからついてない人だけ運んじゃって」目印はシュガーちゃんのシールで、フローターは何だコレと思いつつ「ウス」と返事をしている 2コマ目:「致命傷を上手く避けてる、相当のやり手かマグレか。それともーー……？」と考える夢主 3コマ目:「足りないね」と言いつつ煙をはく夢主 4コマ目:それに「何がっスか」と反応するフローター 5コマ目:幼少期のシンを思い浮かべながら「…別に。この人たちのお仲間が一人ね」と夢主 6コマ目:「じゃあソイツが…」と声を荒げるフローター、夢主はシンくんーー…と名前を浮かばせながら「さぁね」と答える 7コマ目:「犯人探しは門外漢。じゃね」とフローターに背を向ける夢主、フローターは「あっちょっと、餅田さん！！」と呼び止めようとしている
January 13, 2025 at 1:48 PM
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BLEACH 浦原と浦原商店の私夢主の4コマ漫画　カラクライザーネタ 1コマ目:「もちろん用意しましたよォ、その名も！　カラクライザー・エンジェ」と言いかけ、夢主に「着ないから。ダサいし」と断られる浦原 2コマ目:「そんな…せっかく衣装も作ったんですよ？　石田サンが…」とノースリーブセパレートに天使の羽がついた衣装を見せる。夢主「余計着ないわ！　なんでそれで通せると思ったんだ！　何してんのあの人」 3コマ目:「タイニーデビルと対を成すエンジェルなのに……」エンエンとかわい子ぶる浦原。「知らんし…泣くなキモイ」「いつにも増して辛辣ッスね…」「当たり前でしょ。てゆーかジン太にやらせりゃいいじゃん、こういうの好きでしょあの子」 4コマ目:「ジン太がエンジェルはちょっと…」と口元を扇子で隠しながら言う浦原に、「それこそ知らんわ！　ジン太にやらせて」と怒る夢主。
December 26, 2024 at 10:27 PM
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スティーブンユニバースの夢主、夢創作
スティーブン・ユニバース(作品名)夢主の立ち絵風イラスト スティーブンユニバースの夢漫画　夢主はキャッツアイのジェム 1コマ目:「あ〜〜…ペリドット？　そういうのはさ…」とかがんで話しかけるキャッツアイ 2コマ目:指をさし「ち、近付くなキャッツアイ！！　どうせ私の心を読んでいるんだろ！！　気色悪いことをするな！！」と叫ぶペリドット 3コマ目:目を丸くするキャッツ、隣にはガーネット 4コマ目:ガーネットを見るキャッツ。ガーネット「蹴ってもいいぞ」 スティーブンユニバース　夢主とスティーブン、パールそれぞれの合体ジェムのイラスト
December 11, 2024 at 4:57 PM
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いい感じに俺を顕現させようとした結果これ。大ゲンカというか浦原の悪ふざけにブチギレた
BLEACHの夢主私のイラスト 浦原商店のTシャツを着て、黒い長髪をポニーテールにしたメガネの女の子のイラストと、左右に 「BLEACHの俺」「雨とジン太のお姉ちゃんらしい」「中学生くらい(代行篇)」「一回浦原と大ゲンカして三日はど家出したことがある。（仮面の軍勢の皆さんが殴り込みに来た。孫くらいの扱い）当然浦原が悪い」 と設定が書かれている
November 30, 2024 at 9:19 PM
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なぐもちだに見せかけたリオ餅の文章
「お〜い、起きなよ。餅田」 　部屋中に散らばる、資料だかゴミだかわからない紙、ゴミ箱周りにはに入る既で落ちているくずたち。その中一人、白衣を着て寝入っている白黒髪の女に向けて、南雲はそう声をかけた。しかし起きる様子はなく、仕方なくぺちぺちと数度頬を叩いた。そうすると女は不機嫌そうに眉を顰めたあと、ゆっくりと目を開ける。 「あ、起きた。おはよ」 「――――……なんの用、南雲」 「だって連絡入れてるのに返さないんだもん。そしたら気絶してた」 「……いま何日？」 　すると南雲は、餅田の記憶している日付の二日後を答えたので、餅田を頭を抱えてため息をついた。 「どうかした？」 「あーーーー……寝てたみたい、まる二日……」 「よく起きなかったねー」 　貼り付いたような笑顔のまま南雲は言うが、その言葉も軽く、付き合いの長い餅田は本気で心配されているとは取らずに「本当にね」とだけ返す。 「あ゙ーーさいっあく……ねぇ、沖さんとかに何か言われてない？　誰か来てたら――」 「まあ、大丈夫なんじゃないの？」 　部屋の惨状を見て、餅田は天を仰いでから忙しなく動き始める。まずは散らばった軽いゴミたちをまとめながら、「ていうか」と南雲を見た。 「何の用？　暇つぶし、とかだったら怒るよ」 「そんなわけないじゃん」 　けらけらと笑う南雲だが、逆に餅田の顔は顰められた。何度もちょっかいをかけに来てはすぐ 帰っている奴が言う台詞か？と。 「さっき言ったよ？　連絡入れたけど反応ないから来たって。ほら」 　そう言って南雲が見せたのは、一枚の写真だった。 　白髪をひとつにまとめた、長身の眼鏡の男。 「……坂本くんじゃん」 「そう、懸賞金掛けられてさ〜」 「はぁ？」 　これまでぼそぼそと喋っていた餅田から、ようやく大きな、耳を澄ませずとも聞こえる声量で言葉が発された。 「あの坂本くんに？　懸賞金？　誰が？　なんで？」 「さあね。僕らも調べてる最中」 　写真の男――坂本太郎は、伝説の殺し屋と呼ばれ殺し屋界に今も名を残す。現在は引退をしているが、その名を知っていれば懸賞金を掛けようと――殺そうとは、思わないのが常識だ。 「それでさ、会ってきたんだよね、本人。そしたらさ〜ビックリ！　結婚して子供も居て太ってて」 「また冗談言いに来たなら帰って」 　餅田は苛立った様子で南雲と写真から目を背け、片付けに戻る。「いや本当……」と南雲は言うが普段の行いが悪いとしか言いようがない。 　どう信じてもらおうかと考えつつ、掃除の手伝いでもしてやろうかと、南雲は散らばるカルテのひとつに手を伸ばす。そのカルテには、南雲にも見知った名前が書いてあった。 「……まだ大事にしてるの？　赤尾のカルテ」 「……それが何」 「この部屋、もう一杯なんだから捨てればいいの に。死人のカルテは――」 　餅田は南雲の言葉が終わるのを待たず、手からカルテを奪い取った。 「……私は、殺連の殺し屋が死んだときは必ず立ち会うようにしてる。院内でも、葬儀でも……そうして、ちゃんとこの目で確かめた人間のカルテしか、捨てない」 　〝赤尾〟のカルテともう一枚、大切そうに餅田が抱えるそれに目を凝らすと、わずかに『月』と『憬』の字が見える。 「……本当に、向いてないよね〜」 　いつもと変わらず笑ったまま、声色も変えず掴みどころのないまま。だがその奥に潜む、〝呆れ〟に餅田は気が付いている。 　そう、昔からなのだ。昔から餅田は――餅田りのという人間は、殺し屋が向いてないと言われ続けて、殺し屋社会で生きてきた。 「ほんっと〜に向いてねーなぁ！」 　そう、わしゃわしゃと髪が乱れることなんて気にせずに、青い髪の女が餅田を撫でる。その言葉とは裏腹に、嬉しそうに笑いながら。 「……そんなの、誰よりも私が理解してる」 　もう失った日常を思い返して、餅田はぽつりと呟いた。
November 16, 2024 at 3:46 PM
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しゃにぺ
アイドルマスターシャイニーカラーズに登場するプロデューサー(容姿捏造)と私さんの夢絵 私さんの差し入れを「わーっさすが久末さんだなオシャレな差し入れ…」と見ているプロデューサー 私「フダンちゆがお世話になってますので」 P「俺の台詞ですよ！」
November 14, 2024 at 5:52 PM
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木兎夢固定男夢主
ハイキュー!! 木兎光太郎と男夢主(名前:紬)の夢漫画 1コマ目：テスト前のある日「明日は水族館に行く。俺が居なくても気にするな」と言う夢主に「俺も行く!!」と元気よく返事をする木兎。夢主「お前は勉強しろ」 2コマ目：「紬に教えてもらおーと思ったのに」と口を尖らせる木兎。夢主は「やらん、聞いてない。他の奴に教えてもらえ、木葉とか」と断る。例に出された木葉が俺…？と戸惑うデフォルメイラストも描かれている。 3コマ目：「じゃあ水族館行ったあと、木葉ん家行って勉強会しよう」と笑顔で元気よく提案する木兎、（巻き込んだな）と渋い顔をする夢主
November 11, 2024 at 5:38 PM
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リプ先イラストの続き的な小説
新書ページメーカーで作成/ハイキュー‼ 孤爪研磨夢小説『誕生日ですけども』1ページ目 　誕生日だから。 　昨日、花束を貰ったから。 　少しお礼がしたい。 　そんな言葉に浮ついて、長距離移動に慣れない足を動かして。「つきました」とメッセージを送って。髪、変だったりしないだろうかと身体中を確認して。 　がらがらがらと扉が開く音を合図に、にやける表情を抑えながら 「こんにちはー……！」 　と返事をした。 　なのに。 　なのに。 　なのに！ 　今私はぼろぼろと泣いて、先程まできちんと立てていた足も力を失い、ぺったり床に座り込んでいる。 「はっ、えぇ……嫌、だった……？」 　ぐずぐずひぐひぐと止まらない涙や鼻水をどうにかしようとさらに焦る私に、私宛の花束を持ったまま固まる研磨くんがそう言った。いや、違う。 「ちっ、ちが、びっくり、して」 「そう……？　顔、凄いけど大丈夫？」 「あい……」 　なんというか、もうぐちゃぐちゃ。顔もだけど、感情もうれしいとか、なんで私に、とか。それと、今の私、ひどい顔してるだろうに恥ずかしい、とか。すごく見ないで欲しいけど、心配になるよな確かに。こんなのが目の前に居たら。己の痴態を客観視していると次第に冷静になってきたようで、顔から流れる水分もとりあえず止まったらしい。 「……とりあえず上がって、顔洗ってきな」 新書ページメーカーで作成/ハイキュー‼ 孤爪研磨夢小説『誕生日ですけども』2ページ目 「あい……」 　研磨くんにそれだけ言われ、洗面所に向かう。手を洗って、涙と鼻水でぐしょぐしょの顔も洗った。洗って鏡を見れば、真っ赤になった目と鼻とほっぺ。本当に酷い顔。……あ、タオルない。どうしよ―― 「さき持ってきたほうが良かった？」 「あ……すみません……」 　丁度よく聞こえた声は研磨くんのもの。ふわふわのタオルを持ってきてくれたようで、頭を下げてからそれを受け取る。……真っ赤になってるの、見られてないかな。いや、遅いか。ふわふわのそれに顔を埋めて、水気を取ると同時に、少しだけ息を整えた。 「泣きすぎでしょ」 　ごちん。平静を保とうとしていた矢先、正直直視し難い現実を突きつけられる。 「……あの、その……お花なんて、貰えると思ってなかったので……」 「……昨日、莉希がくれたから……こういうのが良いのか？　って、思ったんだけど」 「――――……そんな、わざわざ、申し訳なくて」 「お礼だけど、ただの」 　そりゃあ、そう言うだろうなって短い言葉。でも、 　私なんかが、この人から何かを貰うなんて烏滸がましい。有り得ない。 　そう思ってた、私の中の『当たり前』ががらがらと音を立てて崩れていく。常識という名の世界が無くなっていくような……自分が欠けるような、 A5ページメーカーで作成/ハイキュー‼ 孤爪研磨夢小説『誕生日ですね』3ページ目 そんな感覚。 　決してそんなことはないのに、喜びと、困惑と、拒絶が入り交じった感情が私をそうさせる。 「……ありがとうございます……」 　苦しくて、嬉しくて、悲しくて、しあわせで、溶けるようで、無くなるようで、でもその矛盾は何よりも私らしい。 　何故か活発になった脳によってすらすらと思考が紡がれ、それはまたも涙となって内から外に溢れた。 「え、ちょっと」 「あ、ごめ、なさ、あの……わ、わけ、わかんなくなっちゃって、すみません」 　重くて重くて、このまま動けなくなってしまいそうな身体に対して頭は驚くほどクリアで、詰まりながらも言葉は出てきた。 「こ、こづめさんが、私にこういうの、くれると思ってなかったから……！　すみません、勝手に驚いて、勝手にこんな、ずっと泣いてて、祝ってもらったのに」 「いや……さっきも言ったけど、お礼。昨日の。……そんなに礼儀が無いと思ってる……？」 「は!?　いやっちが……違うんです！　ちがう、孤爪さん、すごい人だから……！　私……わたし、本当なら孤爪さんとこうやって、喋ることもなかっただろうから……！　だから……びっくり、しただけです……」 　本当なら、喋ることも、出会うことも、目が合うことも、同じ空気を吸って同じ空を見ることも無かった。 　立場が違って、住む世界も違う。全部全部、比喩じゃなかった。だから、何より驚いて、自分で A5ページメーカーで作成/ハイキュー‼ 孤爪研磨夢小説『誕生日ですね』4ページ目 も納得できない。 　手の届いてしまった、夢。 「……驚かせてごめんね。ほら、涙拭きな」 「はい……」 「莉希は俺のことなんだと思ってるの？　別に俺も莉希も同じ人間なんだから、大袈裟」 「……はい」 　大袈裟じゃ、ないんだけどな。 　……でも、ここに私が生きてる限り、同じ人間で、今実際私はこうやって、研磨くんと話してる。……慣れなきゃいけない、生きてるなら……きっと。うん。 「……とにかく、ありがとうございます。私、すごく、すごく嬉しいです」 　伝える。 　届くことのなかった言葉。 　でも、今私は生きてるから、伝わる。 　きっと。 　……研磨くんは、少し不思議そうに首を傾げたけど、「そっか」と言って微笑んでくれた。 「喜んでくれてるならいいや」 　それだけ言うと、彼は洗面所から出ていった。 　伝わっててほしい、けど。伝えられただけで、私は。 　じんわり胸を中心に、広がるあたたかいこれは、間違いなく幸せだから。 　……最高の誕生日かも、もしかして。
November 7, 2024 at 6:48 AM
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研磨くんと私の誕生日に描いたやつ
ハイキュー‼ 孤爪研磨誕生日記念イラスト 研磨くんに花束を渡そうとしている私 画像1枚目続き 私に花束を渡そうとしたら泣かれて困ってる孤爪研磨のイラスト　私は顔色が赤かったり青かったりしている
November 7, 2024 at 6:45 AM
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続き2枚
A5ページメーカーで作成/ハイキュー‼ 孤爪研磨夢小説『誕生日ですね』5ページ目 か……研磨くんのほうにも来てそうだなこれ、と思っていたらメッセージどころか電話がかかってきた。 　随分と楽しそうに話していたので、彼なんだろうなと思い当たる人物はいる。流石反応が速いというかなんというか。 「翔陽くん？」 「怒りながら祝ってくれた」 　でしょうね。音駒グルがお祭り騒ぎなのはずっとだが、私もここ最近会えなかったりで報告が遅れていた人たちからのメッセージが大半。理由は私が、大っぴらにしたくなかったから。いやにしても翔陽くんに連絡取ってないの嘘でしょ？確かに何も聞いてないけど。 「……疲れた、すごい……誕生日……誕生日だよな？　三〇分も経ってないし」 　時計を見て唖然とした。一時間は経っている気がしていたのに。 「…………はぁーー……」 　大きくため息をついて研磨くんに寄っかかった、つもりだったけど、膝の上に収まったようで、研磨くんが私を覗き込んでいる。それに優しく頭を撫でられたから眉間にシワが増えてしまった。どうにかして隠したい。 「顔」 「誰のせいだと……仕事入れなくてよかった、ほんとに」 　上が十の一六、一七。私にとっても特別な数字だから、特別な日だからゆっくりしたいと思って二日間、仕事を入れなかった。仕事柄メールやら電話やらは来るし、仕事を忘れて、みたいな風では無いけど。 　この調子で仕事に行ってたらヘトヘトになっていた。……やばい、今も寝そう。目を閉じてもう一度息をつく。 「ま、今日は莉希のこと、存分に甘やかしたいと思ってるから。寝てもいいよ。運ぶ」 「……や、大丈夫。自分で行きますよー……メッセも返せる分だけ返したいし……」 　そう言って立ち上がろうとしたら、研磨くんに膝の上に引き戻された。 「なんですか」 「考えたんだけどさ」 　ゆるく抵抗していたけれど、まるくて大きな瞳でじぃと見つめられれば途端に身体は動かなくなる。それほど彼の目が、私は好き。きっと。 A5ページメーカーで作成/ハイキュー‼ 孤爪研磨夢小説『誕生日ですね』6ページ目 「今日、俺の好きなようにさせてよ。莉希のこと。俺がやりたいことさせて」 「……私の誕生日ですが……」 「莉希は昨日、俺にやりたいことやったじゃん」 「普通逆では？」 「それはそう」 　特に言えることも無くなったので、きちんと座り直して「で、何やりたいの？」と研磨くんに聞く。 「トクベツ扱い」 　たった一言、これだけだった、けど、どんな事をしたいのか。それはすぐに理解した。そして、顔からはさぁっと血の気が引く感覚がした。 「存分に祝わせてね、莉希」 　私、死なないかな。幸せで。
November 6, 2024 at 7:41 PM
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小説/(私の)誕生日に書いたやつ　全6枚
A5ページメーカーで作成/ハイキュー‼ 孤爪研磨夢小説『誕生日ですね』1ページ目 「あ……？」 　十月の一六日、今年も研磨くんの誕生日を私は私のやりたいよう存分に祝い(といっても、私は研磨くんのやりたいことが第一なのだが)、アップルパイを食べ、満足し居間で研磨くんの配信をニッコニコで見ていた。研磨くんがたくさんの投げ銭を貰って祝われていることの素晴らしいこと、酒が進む。 　と、思っていたのだが。 　去年までは日付を超えても少し続いていたそれが、日付変更前に終わった。現在時刻、一六日の五九分。まだ見ていたかったのもあって、眉をひそめながら残っているお酒をグラスに入れる。 「……あ、」 　スマホを見ながらそれをちまちまと飲んでいると、画面最上部の表示がパッと変わる。日付、変わっ 「おめでとう、莉希」 「はぁああぁあ……!?」 　突如、耳元で彼の声がした。 　SNSやらの通知がぽこぽこ増えていくのから一切目を離さずに、間抜けな声が喉から出ていく。その間に鼓動は何のレースに出場したのか一気に早くなり、息も上がってきた。 「は、な……何、急、はに……」 「はに、ってなに」 　ふ、と口を尖らせて吹き出す彼……研磨くん。なにじゃない。貴方のせい。 「で、どう？　いちばん？」 「はぁ？」 　あまりに急な言葉だったので、今度は強めに困惑の声が出た。驚かされたことで私はわずかに苛立っていたが、きゅっと屈んで首をこてんと傾げ楽しそうにする彼の姿を見たら一瞬でそんな気持ちは消え去った。可愛い。 「……なにが」 「日付変わったじゃん。いちばん、俺？」 「はぁ……？」 「え、嫌だった？」 　あまりのあざとさに再度出てしまった困惑(強め)、そして顔がしわくちゃになりそうなのを堪えていたらしかめっ面になってしまったっぽい。 　顔を手で覆って俯きながら、「そうじゃない」と言え A5ページメーカーで作成/ハイキュー‼ 孤爪研磨夢小説『誕生日ですね』2ページ目 ば「あそ」とだけ研磨くんは呟いた。きっと真顔になってる、この人の表情わかりやすいんだよね。昔から。 「……うん、いちばん。日付変わってほんとにすぐだったから、誰のメッセージも見てない」 「ふーん」 　満足気に目を細めて横に座る研磨くんは、本当に猫みたい。テーブルに上半身を乗せるように伸びながら、私をじっと見る研磨くん。ニコニコ……いや、ニマニマ？そんな表情をしている彼をこちらもじっと見返す。癪だから。でも可愛くてすぐ破顔してしまいそうになるから長くは持たない。そう思ったところで、先程までの考え事を思い出した。 「あ、そう……そうだ、配信終わるの早かったけどどうしたの」 「え、誕生日じゃん。莉希」 「いやそうだけど……去年までは日付変わってもやってたしなー、と思って。たまたまならたまたまでいーですけど」 　そう言ってグラスに手を伸ばし、喉にお酒を流し込もうとした瞬間「いや、たまたまではない」と言われお酒が変なとこに入りそうになる。何度か咳き込んでから、今度こそ苛立ちと怒りを含んだ目線で研磨くんを見る。 「……あのさ〜〜〜〜」 「なに」 「私が誕生日だったから配信切った、とか……言いませんよね？」 「そうだけど」 　本当に！ 「言ってますよね〜!?　私が研磨くんの仕事左右すんのほんとーーに嫌なんだってばぁ……！　いーやもう他の人のおめでとうを見ちゃいます私は」 「酔ってる？」 　酔ってる？じゃない、酔ってる？じゃ。気ままな貴方が好きですが腹が立たないとは言ってないからね。私は。あ、ちゆちゃんギフトくれてる。ご飯も行きたい。 「ウワァ音駒グルが大変なことになってる……」 　日付変わってからの未読メッセージの量が凄まじいことになっていた。芸能人組のうるささが特に目立つ。 「りのー」 　私のスマホを覗き込んでいた研磨くんがさらに近付い A5ページメーカーで作成/ハイキュー‼ 孤爪研磨夢小説『誕生日ですね』3ページ目 てきた……というか、座る私の上に乗ってきた。普通に重い。でもその、私を包む体温に、身体は否応無しにあつくなった。 「怒った？」 「どちらかと言うと」 　横髪を顔周りに回し、赤くなっているであろう耳や顔を隠しながら呟く。 「変なとこ過保護だよね」 「……まあ、そりゃ……研磨くんが、批判されるべきでない場面で色々言われてるのは……嫌ですからね、私」 　何度も言ってるけど。 「当然俺もヤだけどね。今日も別に、もうちょっとやるつもりだったよ」 「……じゃあ、やればよかったじゃん」 「でもさ、指輪見てそういえば俺、結婚したんだーって思ってさ」 　……そうだ、私たち、結婚して初めての誕生日――――…… 「そうじゃん!?」 「は？　今？　俺も怒っていい？」 　勢いよく振り向き、彼の顔を見て叫んだ。 　なんで今の今まで忘れてたんだ、昨日もそういう話をしていないわけではないのに。ド忘れは今じゃなくていいんだよ今じゃ、私の馬鹿。 「はい……怒ってください、存分に……すみません馬鹿で……」 「……結婚したから、これから莉希がトクベツになることってたぶん、何度もある。意識してなくても。だから今のうちに『トクベツ扱い』に慣れさせなきゃなって思った。莉希がそんなだから。わかった？」 「はい……ごめんなさい……」 　目線はまた逸らしてしまい、彼の顔は見れていないけれど、力を入れてわたしを抱き締める、いやこの場合『抱き』は要らないと思うがその腕と、多く早くなった口数で彼の苛立ちと怒りがよくわかる。 「……莉希が本気で嫌がってるから、しばらくはやめようと思ってたけどやっぱり今日言うね」 「え？　何が？」 「……」 「は……？」 A5ページメーカーで作成/ハイキュー‼ 孤爪研磨夢小説『誕生日ですね』4ページ目 てきた……というか、座る私の上に乗ってきた。普通に重い。でもその、私を包む体温に、身体は否応無しにあつくなった。 「怒った？」 「どちらかと言うと」 　横髪を顔周りに回し、赤くなっているであろう耳や顔を隠しながら呟く。 「変なとこ過保護だよね」 「……まあ、そりゃ……研磨くんが、批判されるべきでない場面で色々言われてるのは……嫌ですからね、私」 　何度も言ってるけど。 「当然俺もヤだけどね。今日も別に、もうちょっとやるつもりだったよ」 「……じゃあ、やればよかったじゃん」 「でもさ、指輪見てそういえば俺、結婚したんだーって思ってさ」 　……そうだ、私たち、結婚して初めての誕生日――――…… 「そうじゃん!?」 「は？　今？　俺も怒っていい？」 　勢いよく振り向き、彼の顔を見て叫んだ。 　なんで今の今まで忘れてたんだ、昨日もそういう話をしていないわけではないのに。ド忘れは今じゃなくていいんだよ今じゃ、私の馬鹿。 「はい……怒ってください、存分に……すみません馬鹿で……」 「……結婚したから、これから莉希がトクベツになることってたぶん、何度もある。意識してなくても。だから今のうちに『トクベツ扱い』に慣れさせなきゃなって思った。莉希がそんなだから。わかった？」 「はい……ごめんなさい……」 　目線はまた逸らしてしまい、彼の顔は見れていないけれど、力を入れてわたしを抱き締める、いやこの場合『抱き』は要らないと思うがその腕と、多く早くなった口数で彼の苛立ちと怒りがよくわかる。 「……莉希が本気で嫌がってるから、しばらくはやめようと思ってたけどやっぱり今日言うね」 「え？　何が？」 「……」 「は……？」
November 6, 2024 at 7:39 PM
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小説/リプ先続き ジューンブライドに乗っかったもの
A5ページメーカーで作成/孤爪研磨夢小説『悪質性プリマファキエ』1ページ目 「それじゃあ、結婚する？」 「……仕方ないなぁ」 　なんだ、この会話は。 　なんだ、その返事は。 　体調不良で散々になっていた思考回路に釣られて出てしまった軽率な返事。あれから一ヶ月と少しが経ったが、私は後悔している。物凄く。 　勿論、結婚したくないといえば嘘になる。私はようやく彼の隣に立つ契約が出来るし、その契約は首輪のように結びつく気がするし、嬉しい。嬉しい、のだが。だが！　心構えが出来ていない！　というか、自信が無いというか。 　ぐるぐる頭と目を回して、自宅――というか、同棲中の孤爪邸だが――の玄関扉を開ける。 「……ただいまぁ」 　はあ、とため息を吐きながら言えば、居間から「おかえり」と返事。居たんだ。 「珍しいね、この時間ここに居るの」 「んー。渡したいものあったから」 　操作していたノートパソコンから手を離して振り向く家主、孤爪研磨。 　私はへぇ、と空返事をして「手ぇ洗ってくるからちょっと待って」と言って洗面所へ向かう。戻って来て渡されたのは、一枚の紙。 「婚姻届。取ってきた」 　その台詞に紙に記載されてる文字、両方を見て言葉を失う。何も言う気にならないというか、言いかけても喉が詰まるというか。 「――――よっ……よく、取ってきたね………!?」 　この人が、こいつが、この男が。よく外に出たな、役所まで行ったのか？　知らないけども。絞り出した言葉に「あー」と気だるげな返事。 「莉希、絶対取ってこないしなーって」 　それはそうですけどね！　続いた台詞に先程とは違う意味で言葉を失いながら彼の正面に座る。 　手に持った婚姻届と睨めっこをしていると、「変な顔〜」と言われた。誰のせいだと。 「書ける？」 「書け、か、うん……」 　書ける、なんて。言うだけなら子供でも出来る返事な A5ページメーカーで作成/孤爪研磨夢小説『悪質性プリマファキエ』2ページ目 のに、それすら出来ない。自信が無いから。 　昔から知ってるのに。十年以上の付き合いなのに。私から見て彼の存在はずっと大きくて、それに対して私はあまりに矮小で。 　迷惑、なんて、彼がきっと考えていないようなことを案じてしまうのは、どうすればいいんだろう。 「今日じゃなくていーよ。俺もまだ書いてないし」 「うん……」 　聞き取ったと意識しても、すぅと消えていく言葉。とにかく今は苦しいというか――集中ということが出来ない。とにかく意識が他に取られる。 　書くだけなら簡単で、今喜ぶのも簡単だ。 　でも、一度望んだものを掴んだら、きっと失ったとき、私は――とか、幾ら考えてもわからないもので苦しむなんて馬鹿みたい。 「また迷惑とか思ってるでしょ」 　ぐさり。「はい……」としか言えない、その通りだから。 「別に迷惑かけられた程度で何とも思わないけど。なんなら今かけられてるし」 「すみません」 「何回も言ってるけどね」 「はい……」 　何も無いのに、どんどん重しがのしかかってくるような感覚に陥る。拷問されてる気分だけど間違いなく私が悪いので何も言えない。 「それにさぁ、迷惑なら俺もたくさんかけてるし。莉希だってそれでどうとかならないから帰って来てくれるんでしょ」 「それは、まあ……」 　それも、本当。だってそれは変わらないことで、今更で。嫌気さしてたらやめようって言うし。 「というか人の事猫みたいに言うのやめてもらえます？　この間から」 「すぐどっか行く莉希が悪い」 「はい」 　勝てない。下手な反論はやめよう。 「……うーん……そろそろハッキリ言うけどさぁ」 「え、」 「莉希、ほんとに俺が『心配だから』ってだけで言うと A5ページメーカーで作成/孤爪研磨夢小説『悪質性プリマファキエ』3ページ目 思ってる？　こーゆーこと」 　図星。一瞬、身体機能も時間も全部が止まったような気分になり、静寂が訪れる。 　そんなのわかってる、彼がそんなお人好しでも心配性でも無いし、なんなら〝ひどい〟人だってこと。だってそういったわがままな部分が好きなんだから。何も言わずに目を白黒させる私を見て、研磨くんは「ふふっ」と目を細めて笑う。可愛い。 「わかりやす……うん、だから安心して」 「……はぁ……うん、書く……書ける……ます」 　やばい、変な敬語になった。考えすぎで疲れてんのか……？ 「……あ、」 　婚姻届をまじまじ見て、ひとつ気になる部分を見つけた。 「……どうする？　名字」 「別姓がいいと思うけど。楽でしょ、色々」 　確かにそうだ。書類の変更作業やらが無いから、楽ではある、でも、その。 「…………あ〜〜……私は……ですね。なってもいいかなって、その、名字」 「あ、そうなの」 「……目に見えて、あー、その、ねぇ、同じで、ね!?　その、研磨くんの、ねぇ!!」 　だめだ、思っていることを表す言葉は私の中にあるのに、出したら負ける気がする、勝ち負けなんか存在しないのに、全部が終わる気が！ 「首輪？」 　二十秒ほど静かになる。音らしい音は外に居る野良猫が「にゃあ」と鳴いたのが聞こえるだけ。 「はい」 　もうどうにでもなれ、どうでもいいや。やっぱり、勝てない。隠し事なんて、するもんじゃない。 「そっか、指輪がいちばん良いと思ってたんだけど名字が良いんだ」 「はい」 「ふふ。じゃあ……水曜休みだっけ。出しに行こうね」 　きゅうと目を細めて笑う姿に弱いのも、きっと知ってるんだろうな。 　水曜か、とカレンダーを見てちゃんと日にちを確認す A5ページメーカーで作成/孤爪研磨夢小説『悪質性プリマファキエ』4ページ目 る。……そういえば六月か。 「ジューンブライド……？　まあ、そうか……？」 「ジューンブライドって俺よく知らないんだけど何？　なんかあるよね」 「私も詳しいわけじゃない……あ、そうだ。教えてもらった。六月に結婚すると幸せが一生続く、って」 　ついこの間、コーディネートの打ち合わせをした子から聞いたんだ。その子は占いやジンクスが好きな子で、ふと……そういった話をしたのを覚えていた。 「ふーん？　まあ、いいんじゃない？　迷信でもさ、少しくらい自信になるでしょ」 「…………努力します」 「努力なの？」 　小さく吹き出す彼に、「そーですよ」とペンを走らせながら言う。私はきみが思ってるよりきっと、何倍も努力しなきゃダメな人ですよ。 　水曜、何かが変わるようできっとほぼ変わらないんだろう。……首輪。人が聞いたら驚いてしまうだろうけれど、私にとっては安心材料だから。 　どうか来週あたり、無事に笑えますように。
November 6, 2024 at 7:32 PM