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まだあと三分の一位残ってるなと思ったら、ここから先はマハーバーラタではない演目を厳選して載せているようだ。

もうちょっとだけ続くんじゃ。
November 10, 2025 at 4:04 PM
役割を果たしたところに結婚相手の姫君達を狙うラクササ王が現れ相討ちとなり、晴れて天界へと迎え入れられるアノマン。そして最後はナロド神が現れめでたしめでたしと締めくくる。

最後の最後にしてはドラマが薄いような気もするが、物語のハッピーエンドとは往々にしてそういうものとも言えよう。下手にドラマ性強めるとクリフハンガーになるしな。これで良い。
めでたしめでたし、おさらばさらばじゃ。
November 10, 2025 at 4:01 PM
マハーバーラタの頃から五代も後の時代、ラーマーヤナの際にロモにより呪われたアノマンがヨボヨボになりながらも死ねずに生きながらえている姿が哀れを誘う。死なないだけで老いはするのが恐ろしい。神猿とはいえ母親は人間だものな…。
ともかく永遠に死ねぬかと思われた彼にアルジュノの子孫三人の王子の結婚を成し遂げられれば昇天できると啓示があり、遂に死に時とハッスルする老アノマン。

王子達のもとを訪れ事情を話し、あれよあれよと展開が進み障害を打ちのめしなんか結婚相手まで言いくるめて婚姻成立。お、おう…。話が早いぜ。
November 10, 2025 at 3:55 PM
第二十七番『マヤンコロの昇天』読了。
マヤンコロとはラーマーヤナで登場した神猿アノマン(ハヌマーン)が名を変えた姿。ワヤンにおいてはラーマーヤナ→マハーバーラタと時系列が定められており、長きに渡り生き続けてきたアノマンの死を持って、ワヤン全体におけるインド古代叙事詩を基にした物語は幕を閉じ、史実の時代へと繋がっていくのである。

この演目については初めて読んだが、これまでとは明らかに毛色が違い、話の運び方に以前読んだインドネシアの昔話と同じ空気が如実に感じられた。
#ワヤンジャワ語り集成
November 10, 2025 at 3:45 PM
ともかくこれまで超然とした態度が常だったクレスノがふと「私はいつになったら死ねる?」と揺らいだように聞いてきて、それに対して真摯に答えた上で、「あなたのこれまでのパンダワへの献身に感謝している。しかしそれはあなたが勝手にやったことに過ぎず、あなたの高慢によるものなのだ」と指摘するのがすごい。これは他の兄弟の口からは決して出なかった言葉だと思う。
それに対し怒るでもなく恥じ入るというところに、クレスノのビモへの尊敬の念が垣間見えた気がして面白い。
November 10, 2025 at 8:55 AM
クレスノが最後に言葉を交わすパンダワがビモなのもなんか良くて。
普通アルジュノじゃないですかこれまでの関係性から考えてクレスノと重要な会話するのって。でもビモなんですよ最後は。アルジュノとクレスノは師弟みたいな感じだけど、ビモは他の兄弟と比べると割りと対等な関係だったのかなって。いやビモの態度が図太かっただけと言われればその通りなんだけどw
November 10, 2025 at 8:46 AM
この時ビモが説く教訓(イルム)、『サンカン・パラニン・ドゥマディ』、人は何れより来て何をなし何処へ行くかという教えも普遍的な生の命題に対する考え方で興味深い。
曰く『人は自らの生きる場所、目標を定め、それに向かって邁進せねばならない。思うだけでは足らず、実践し続けねばならない。できれば毎日。難しければ週に一度、月に一度、あるいは一生に一度でもいい』(要約)。
道は険しいけれど決して突き放してはいないというか。良い教えではないかと思える。
November 10, 2025 at 8:38 AM
ワヤンのマハーバーラタの中でも特に好きな演目の一つ。とはいえ松本亮氏の解説でしか知らないのだけれど。

インド版ではヒマラヤへの途上の中一人また一人と兄弟達が罪を突きつけられ死んでいくのが悲しかったけれど、ワヤンで親族一同で行く最後の旅路は、事件は多々ありつつもその合間の時間には穏やかな時が流れていてくれればと願う。
ダヌルウェンドが祭壇作成中、ふと強い寂寥感に襲われ祖父に泣きつくのがなんとも人間味が強くて好き。
November 10, 2025 at 8:07 AM
第二十六番『パンダワの昇天』読了。
アスティノ国の復興が進み、長きを生きたパンダワ達兄弟に遂に天界へ昇る時が訪れる。しかしそれは突如の不幸ではなく、次世代へ未来を託した上での穏やかな旅立ちなのだ。

ヒマラヤではなく花の祠堂なる場所へ、五兄弟のみならずパンダワ親族一同で向かう。途上で義経千本桜ばりに様々な事件を乗り越え、親族に見守られながら祭壇の炎に順番に身を投じていく兄弟達。
そんな中、次兄ビモは孫ダヌルウェンドに生の指標となる教えを説き、パンダワの後見人であったクレスノと最後の問答を交わすのだった。
#ワヤンジャワ語り集成
November 10, 2025 at 7:56 AM
クレスノは逃げる敵将を見ると度々ビモに追撃を命じるのだが、そういう時のビモは大抵棍棒一振りで事を済ませてすぐ帰ってくるので恐ろしい。仕事が早すぎる。
November 9, 2025 at 8:47 PM
カルトマルモはこれまでの演目でちょいちょい伝令役で登場した時は割りと職務に忠実っぽかったのに、兄弟みんないなくなると「俺だってコラワだぜ!」と言わんばかりに言動がアホっぽくなるのが笑える。なーにが「パリクシトが死ねばパンダワ全員放心して死ぬ!そして俺が王!」だ。
最後は良いとこ無しに必殺仕事人ビモに一撃で伸される始末。合掌。
November 9, 2025 at 8:41 PM
さてコラワ残党による夜襲。せっかく再会したバヌワティもそうだが、スリカンディちゃん死亡が私的には一番ショック。
それにしてもアスウォトモの顛末はインドとは随分改変されたよなぁと毎回思う。こっちじゃドゥルユドノから全権委任されてないし、アルジュノとの対決もなくあっさり死ぬし。
最後までなんだか小物っぽくてインド版が好きな人はモヤりそうで変な心配をしてしまう。
November 9, 2025 at 8:32 PM
アルジュノを無事探し当てたは良いものの、クレスノ相手にすらだんまりを決め込むアルジュノにややすね気味のクレスノ。こういう反応は珍しいので面白い。
そして孫が誕生したと知るや謝りだすアルジュノに今度は自分が聞こえない振りしてやり返すんだからこの二人は本当に仲が良い。
そして帰りにカルトマルモらから逃げてきたバヌワティを拾い、感動の再会にイチャイチャするアルジュノ達に辟易するクレスノがまた面白いw
November 9, 2025 at 8:21 PM
ボロデウォがめちゃくちゃ久しぶりに登場したと思ったら、ビモの言葉遣いに憤慨したり、次世代の若者達の成長に驚いたり、弟クレスノを若干忌々しく思いつつもそれほど仲悪くもなさそうだったりとなかなか良い味を出してた。
November 9, 2025 at 7:43 PM
しかしドゥルユドノカットについては以前にも「祟りを恐れてか、実際に上演されることは少ない」と書かれていたので、本当に脚本上カットされることもあるのかもしれない。
祭事に合わせて上演されるワヤンでは内容に応じた供物が用意されるのだが、ドゥルユドノの死の際には水牛一頭がまるまる捧げられるそうなので、あるいはそういったコスト面による調整もあり得るのかも。
November 9, 2025 at 7:28 PM