原田忠男
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原田忠男
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だから、この作品は、横軸の、健常者/フリークスまたは身体改造済の身体、だけでなく、縦軸の、フリークス(地上)→天使(天上)という垂直の上昇線が隠されているのではないか、と思ったのでした。
バルザックで言うと『セラフィタ』のような天使を、映画で実現すること。
July 23, 2025 at 3:35 AM
主人公の松本(演 松永天馬)が出会い、その音楽に感化され、重大な決断をするに至るようになるザ・コレクティッド・フリークスが、単に見た目がフリークスであるだけでなく、その奏でる音と歌声が、荘厳で天界を予感させるものだったこと(おそらく、映像だけでなく、音も多重録音など駆使してつくられているのではないかと思う)、そして天使に導かれるように松本は向こう側へ飛ぶ決断をしたのだと思う。
July 23, 2025 at 3:35 AM
中島らもが最後の短編「デコチン」に込めた、音楽に関わる人の向こう側、超越的なものへジャンプしたいという欲求(逆からいえば、この世界への嫌悪、拒絶)、ドラッグ等の遍歴を経ての)身体改造への関心があり、この映画を世界でも類のないカルト・ムービーと化しているということ。
July 23, 2025 at 3:34 AM
オルゴン・エネルギーを集め、顕微鏡でビオンが見えると言い、UFOを撃退し、放射能に対抗し、雲を散らせるとして、オルゴン・エネルギーを利用した武器クラウド・バスター(ケイト・ブッシュのPV「クラウドバスティング」に出てくる)をつくる。アインシュタインと米軍が自分を応援していると信じたが、アメリカ食品医薬品局FDAにオルゴンボックスをつくったかどで摘発され、装置を没収され、焚書され、最後獄死した。晩年の『きけ、小人物よ!』は、ニーチェの『この人を見よ』に通じる狂気を感じる。まともだったころの『階級意識とは何か』が、京都の書肆砂の書にあると知り、新幹線で買いに行った記憶がある。
July 10, 2025 at 9:45 AM
フロイトとマルクスの結合と、ファシズムとの対峙の点で、ドゥルーズ=ガタリの先駆の面があり、彼らの著作でも言及があるが、弁証法の堅持等の相克があり、構造主義以前の思想という時代的制約もあった。
ともあれ、今日、この種の本が新刊で入手できないというのは問題だろう。新しいタイプのファシズムと対峙するために、先人の格闘の痕跡を見て置く事は重要だと思えるからである。
July 10, 2025 at 9:40 AM
アニメのストーリーでは、ヤチヨさんがある事情で、部品がなくて、下半身が戦車のパーツになってしまいます。これは障がい者の比喩的表現という見方も出来ます。最初は、自身の身体が受け入れられなくて、反抗期のように反撥するのですが、徐々に受け入れるしかないと思うようになります。ヤチヨさんの周りには、タヌキ星人がいるのですが、差別することなく、ホテル運営を協力していくようになります。
「アポカリプスホテル」は、子供向けとして見る事も出来れば、このように深読みも可能なアニメなのではないかと思います。その際は、この本を副読本に。
July 10, 2025 at 9:38 AM
これは、自民族だけが人間であり、隣に住む宗教も違う異民族は人間とは思えないので、爆弾を落としてジェノサイドしてしまえ、という最近の世界の風潮とも鋭く対立しますし、日本人ファーストなので、ガイジン・産まない人間・発達障害の人間・終末期医療が必要な人間は排除してしまえ、という最近の日本の風潮とも鋭く対立します。それらが人間を選別する思想なのに対し、ヤチヨさんの思想は人間概念を拡張する思想なのです。
July 10, 2025 at 9:38 AM
こうして人類が去って数百年経過し、ポストヒューマンな舞台設定になります。ホテルには当然人類は来ません。ようやく来たと思ったら、異星人です。異星人は、習性・習俗、すべて人類と違います。ホテリエ・ロボットとしては、お客様のおもてなしが至上命令としてインプットされていますから、人間中心主義の脱中心化、さらにはマルチスピシーズな世界観へのシフトが行われます。人間概念の拡張が行われるのです。ちょうど文化人類学者が、外国の異文化に触れ、自分の価値観のパラダイム・シフトを迫られるように、惑星間レベルで、ヤチヨさんはパラダイムシフトを経験するのです。
July 10, 2025 at 9:37 AM