GIGi
banner
gigir.bsky.social
GIGi
@gigir.bsky.social
ゲームを作るお仕事をしています。
Blueskyでは主にゲームや映画の話をしていきたいと思っています。
※訃報には言及しません

#2023年映画ベスト10
https://bsky.app/profile/gigir.bsky.social/post/3khohl7e42q2u
スカーレットの復讐心は、最終的に聖に対する恋慕の情によって打ち砕かれる。そのこと自体の是非は脇に置くとして、その結果醜き仇であるクロ―ディアスは天罰によって滅せられる。まるで復讐心をあきらめたことのご褒美として復讐が成し遂げられたかのようである。ご褒美はここで終わらない。地上へと生還したスカーレットはあれほど憎んでいた叔父の死を知る。復讐心を捨てたスカーレットにとってはもはやそれは興味の対象ではないことが確認される。彼女の心は聖と約束した未来へと向いている。しかしそれは本当に憎しみの連鎖の断ち切りと言えるのだろうか。疑問は尽きない。
November 23, 2025 at 11:38 AM
スカーレットの復讐心は観客には徹頭徹尾愚かなものとしか提示されない。それは観客の代弁者ともいえる21世紀日本人の聖のセリフにも表れている。復讐は愚かだ、という結末部分を先取りしてしまっている。スカーレットと聖の会話の噛み合わなさのほうに興味が引かれて煉獄の状況設定を客観的に観察するタイミングを逸してしまう。このミスマッチが何を企図したものなのかを誰か解き明かしてほしくはある。
November 23, 2025 at 11:32 AM
シェイクスピア作品は大衆娯楽の神髄の一つであり、それを骨組みにすれば一般性はある程度は保証できるという目論見もあったのではないかと思われるが、その翻案が上手くいっていたとは残念ながら思えない。ハムレットであれば父王の死が謀殺であったことを自分だけが知っているという状況設定が葛藤の根幹であるのだが、その状況設定を変えてしまっている。これではハムレットを下敷きにした意味がほとんどない。この改変の意図はしょうじき計りかねている。
November 23, 2025 at 11:28 AM
表現は作家の内側から湧き出るものであり、多くの場合それは受け手の精神変容を企図したものか、さもなくば作家自身の心身を通して見た世界のありようの表明であろう。「果てしなきスカーレット」はおおむね後者に傾いた表現がほとんどであったとは思うが、大衆娯楽作家としての手なりでなんとなく「メッセージのようなもの」が浮き上がってしまっているところが不幸ではある。もっとも完全に前者がなくなったらそれはもう娯楽作ではないわけですが。
November 23, 2025 at 11:20 AM
地獄SNSから生還したスカーレットは、あれほど憎んでいた叔父が勝手に死んでいるのを見て何もかもどうでもよくなる。母との和解もなく、おつきの侍女以外と少し会話した程度で、すべての政治的な経緯が省略されたまま戴冠し、地上を埋め尽くす群衆から賞賛を受ける。スカーレットはその声を受けてこれからも善政を敷くことを誓う。これが細田守の現在の心象風景だと思うと、なんというか、なかなかすごいな。とは思う。
November 23, 2025 at 10:58 AM
やはりそれが人間の条件ですか。なかなか人間になるのは難しい。
November 23, 2025 at 10:47 AM
地獄SNSは常におもちゃを欲してますからね…
November 23, 2025 at 10:44 AM
稀有でもなくて、山崎貴とかもその枠かなと思う。
November 23, 2025 at 10:40 AM
感想面白かったです。私は、やりたいことはわからなくもないけど雑味が多くてハマれんなー、という感じで見てました。
November 23, 2025 at 10:39 AM
やはり煉獄はTwitterだったか…
November 23, 2025 at 6:37 AM
あれなんか明確に正体ありましたっけ。見落としたかな
November 23, 2025 at 6:25 AM
ほんそれ。それも自分で手を下さず天罰で裁いているのがだいぶアレ
November 23, 2025 at 6:15 AM