解釈違いなどというものは……無い！！！！！！！

ね！ね！！！

等々力響介は理解していた。カートからジュニアフォーミュラ、SRSを卒業してF3と上がり、今まで速いだけで上がってこれのが、ここでは通用しないことを。昨年のシーズンは1勝だけの事実と、これほどまでに打ちのめされたことで改めなければならなかった。
勝つために響介は何でもやってきた。技術を研鑽し、パドックの立ち振る舞いを学び、真似できることは真似した。それでも足りない。“足りなかったこと”が、自身初と言える惨敗なシーズンを過ごした結果だった。