平岡喬之
eyebw.bsky.social
平岡喬之
@eyebw.bsky.social
フィンランドで働く研究者。研究関連のことは基本的に @takayukihir.bsky.social で英語で投稿します。
決勝の全演奏終了。決勝でとても良いと思ったのはWilliam Yang。曲を丁寧に解剖して聴き方を解説してくれるような演奏の印象。三次予選までは全然この人の良さが分からなかったのに不思議。幻想ポロネーズはEric Luが面白いと思ったし、協奏曲はTianyao Lyuが素晴らしかった。

Kevin Chenは、技術的には相変わらず抜群だったけど、決勝では曲から感情を引き出すのに苦労していた印象。ただ三次予選までも総合して、優勝するのは彼じゃないかと僕は予想します。

僕はピンと来なかったけど、Vincent Ongの演奏もかなり評判のよう。このへんの人たちが上位に来るんじゃないかな。
October 20, 2025 at 8:14 PM
ショパンコンクールの決勝進出者、発表された。

www.chopincompetition.pl/en/newsroom/...

僕が良いと思った人たちはおおむね順当に残っていて嬉しい。

前回4年前からさらにアジア出身・アジア系の占める割合が増えた。前回決勝は12人中、日本2・中国1・韓国1・アジア系2だったが、今回は11人中、中国3・日本2・マレーシア1・アジア系3だ。
International Fryderyk Chopin Piano Competition
Official website of the International Fryderyk Chopin Piano Competition
www.chopincompetition.pl
October 17, 2025 at 7:41 AM
それから、現在の選挙運動車、街頭演説中心の選挙運動を続けるなら、参院選は暑い夏の盛りに行うべきではなく、時季をずらすべきです。各候補者や陣営の人たちにとって体力的負担が大きすぎると思います。
July 22, 2025 at 6:05 AM
ちなみに、加藤『日本の選挙』は、ともすれば技術的な議論に陥りがちな選挙制度論を、それぞれの制度の理念を掘り下げて書かれており、著者独自の概念整理と問題意識が光る本で、読みやすくておすすめです。ただし、選挙運動、投票行動、選挙報道など、選挙をめぐる他の重要な論点には触れていないので、『日本の選挙制度』という表題の方がふさわしいと思いますが。
July 22, 2025 at 6:05 AM
単記非移譲式を含む、異なる選挙制度が混在する参院選の仕組みについて、加藤『日本の選挙』は「専門家の見地からは、無原則と映りかねないほどである」、さらには「選挙制度のデタラメ」と酷評していますが、もっともな見方だと思います。20年以上前に書かれた本ですが、それ以降の合区と特定枠の導入によって、いっそうツギハギ感が強くなっています。
July 22, 2025 at 6:05 AM
単記非移譲式は、日本では「中選挙区制」と独自に呼称され、1925年の男子普通選挙法以来、1994年の政治改革にともなう小選挙区比例代表並立制導入まで長らく衆院選で採用されてきました。今もなお、参院選や地方選で根強く使われています。

ところが、単記非移譲式は専門的には性能の悪い選挙制度と考えられていて、日本以外の民主主義国ではほとんど採用例がありません。加藤秀治郎『日本の選挙』(中公新書)は単記非移譲式を「民主主義についての独自の理念がうかがえない制度」と評しています。小選挙区制や比例代表制に比べ、制度を基礎付ける原理に欠けるという意です。
July 22, 2025 at 6:05 AM
僕も以前は似た感想を持っていたんだけど、少なくとも「分極化 polarization」という言葉については、近年政治学で概念整理が進んでいて、(1)意見の不一致の先鋭化、とともに(2)党派的な態度の蔓延、つまり友敵を峻別し、相手に対する嫌悪や不信を前景化すること、の二つを分けて考えるのが主流らしい。それぞれideological polarizationとaffective polarizationというんだそうです。聞きかじりですが。
July 20, 2025 at 10:56 AM
しかし、現状のソーシャルメディアは、類推元となっている経済学的な市場(財や貨幣など)と比べ、はるかに情報集約の効率が劣っている。どう見ても、市場で価格が決定されるような速度で、ソーシャルメディアで真理が決定されているようには見えない。これが「思想の自由市場」論そのものが正しくないためなのか、それとも現状のソーシャルメディアが思想の自由市場を正しく実装できていないためなのか、興味深いところだ。
July 3, 2025 at 10:06 PM