でも 明日の光はちゃんと来る
たぶん 寝坊せずに…
傘を持ってない誰かの靴が
水を跳ねてる
アスファルトに波紋が広がって
横断歩道の白線が滲んで見える
足音は渡らない
向こう側で立ち止まったまま
キミは渡るの
それとも信号が赤に戻るまで
そこで待ってるの
傘を持ってない誰かの靴が
水を跳ねてる
アスファルトに波紋が広がって
横断歩道の白線が滲んで見える
足音は渡らない
向こう側で立ち止まったまま
キミは渡るの
それとも信号が赤に戻るまで
そこで待ってるの
ボクは靴紐をほどく
結び直さない
歩くって
なんのためだっけ
もう思い出せない
靴紐は
ボクの意志の最後で
ほどかれることで
やっと自由になった
ボクはまだ
ボクを演じてる
足は地面に着いてるのに
どこにも立ってない
靴紐は ほどけたまま
それでいい
ボクは靴紐をほどく
結び直さない
歩くって
なんのためだっけ
もう思い出せない
靴紐は
ボクの意志の最後で
ほどかれることで
やっと自由になった
ボクはまだ
ボクを演じてる
足は地面に着いてるのに
どこにも立ってない
靴紐は ほどけたまま
それでいい
誰もボクに期待しない
明るすぎる光の下で
ボクは役割を外して立っている
選んでいるのは商品じゃなく
今夜の孤独のかたち
レジを抜けると
生きている証明だけが残る
薄くて
すぐ捨てられる
それでも
ここで呼吸を買う
名前はいらない
夜だから
誰もボクに期待しない
明るすぎる光の下で
ボクは役割を外して立っている
選んでいるのは商品じゃなく
今夜の孤独のかたち
レジを抜けると
生きている証明だけが残る
薄くて
すぐ捨てられる
それでも
ここで呼吸を買う
名前はいらない
夜だから
生まれつき割れている
接着剤は配られなかった
愛されるふりを覚えた日
コンビニの蛍光灯が白すぎて
床にこぼれた
甘い洗剤と鉄の匂い
自分の影だけが
値札もバーコードもなく
立ち尽くしていた
笑うタイミング
黙る理由
全部 誰かの設計図
それでも胸の奥では
暴動みたいな静けさが
低温で腐り続ける
正しさは理解できる
共感も再生できる
なのに世界はいつも
半音ずれて鳴る
祝福の拍手が
検査音に変わる瞬間
生きている証明は
未提出のまま
湿った紙束になる
希望は持たない
絶望にも署名しない
ただこの感性だけが
返品不可の異物として
まだ こちらを見ている
生まれつき割れている
接着剤は配られなかった
愛されるふりを覚えた日
コンビニの蛍光灯が白すぎて
床にこぼれた
甘い洗剤と鉄の匂い
自分の影だけが
値札もバーコードもなく
立ち尽くしていた
笑うタイミング
黙る理由
全部 誰かの設計図
それでも胸の奥では
暴動みたいな静けさが
低温で腐り続ける
正しさは理解できる
共感も再生できる
なのに世界はいつも
半音ずれて鳴る
祝福の拍手が
検査音に変わる瞬間
生きている証明は
未提出のまま
湿った紙束になる
希望は持たない
絶望にも署名しない
ただこの感性だけが
返品不可の異物として
まだ こちらを見ている
言わない 言わない 言わない
舞台の裏で揺れる影のように
本当のボクは誰にも触れられず
この秘密だけがボクをまだ息づかせる
もし
キミが触れたなら崩れるか溶けるか
知らない 知らない 知らない
けれどそれも心地いい
そして夜はひそかに笑う
言わない 言わない 言わない
舞台の裏で揺れる影のように
本当のボクは誰にも触れられず
この秘密だけがボクをまだ息づかせる
もし
キミが触れたなら崩れるか溶けるか
知らない 知らない 知らない
けれどそれも心地いい
そして夜はひそかに笑う
空気が裂け
ネオンが笑い出す
布団の中だけが
世界の境界線
孤独が指先に沁みる
紅茶の香りも
冷えた窓も
自分の弱さも
時々滑稽で愛おしい
柔らかな羽毛に全て吸い込まれ
哀しみだけが
静かに光を帯びる
空気が裂け
ネオンが笑い出す
布団の中だけが
世界の境界線
孤独が指先に沁みる
紅茶の香りも
冷えた窓も
自分の弱さも
時々滑稽で愛おしい
柔らかな羽毛に全て吸い込まれ
哀しみだけが
静かに光を帯びる
今日も死にたがってる顔をしている
でも 駅のパン屋の匂いで少し笑う
死にたい
けどクロワッサンは食べたい
世界は残酷で
ボクは滑稽
絶望は今日も静かに連鎖する
今日も死にたがってる顔をしている
でも 駅のパン屋の匂いで少し笑う
死にたい
けどクロワッサンは食べたい
世界は残酷で
ボクは滑稽
絶望は今日も静かに連鎖する
世界のほうが
ボクからずれていって
呼ばれても
返事だけが宙に残る
沈んでいたはずの体が
急に
誰にも追いつけない速さで
脈を走らせる
“普通”の皮をかぶっても
境目から
本音が刃みたいに滲んで
結局ボクは
壊れそこねたまま笑う
正体の知れない
静かな狂気だ
世界のほうが
ボクからずれていって
呼ばれても
返事だけが宙に残る
沈んでいたはずの体が
急に
誰にも追いつけない速さで
脈を走らせる
“普通”の皮をかぶっても
境目から
本音が刃みたいに滲んで
結局ボクは
壊れそこねたまま笑う
正体の知れない
静かな狂気だ
カーテンの隙間をすり抜ける風
勝手に部屋に忍び込む
濡れた道路の匂いに似た
鬱々とした日の重さ
踏みしめる足が震える
社会の寒さは
電車の隙間で縮こまる身体
今日のまま
布団の海で漂っていたい
明日よ来るな
永遠に黙ってろ
カーテンの隙間をすり抜ける風
勝手に部屋に忍び込む
濡れた道路の匂いに似た
鬱々とした日の重さ
踏みしめる足が震える
社会の寒さは
電車の隙間で縮こまる身体
今日のまま
布団の海で漂っていたい
明日よ来るな
永遠に黙ってろ
まるで別人の歩幅で
ボクより先に人生を抜けていく
取り残された身体だけが
壊れかけの時計みたいに
12月の夕方に
ひっそり狂っていく
なのに現実だけは
胃の底を鈍く焼き焦がして
心より先に身体の方が折れそうで
もう意味とか未来とかどうでもいいから
せめて今だけ
タケプロンくらい
世界を黙らせてほしい
まるで別人の歩幅で
ボクより先に人生を抜けていく
取り残された身体だけが
壊れかけの時計みたいに
12月の夕方に
ひっそり狂っていく
なのに現実だけは
胃の底を鈍く焼き焦がして
心より先に身体の方が折れそうで
もう意味とか未来とかどうでもいいから
せめて今だけ
タケプロンくらい
世界を黙らせてほしい
ボクらはきっと悟るんだ
生き方のミスは
“やり直せない”よりも
“永遠に残る”ほうがタチ悪いって
終わらない罰ゲームみたいに
希望も後悔も
薄く伸びて
腐っていく
だから ボクらはきっと気づく
終わりのない世界では
間違いの痛みは風化せず
体温みたいにまとわりつき
逃げても逃げても
人生の残り香だけが
背中に張りつき続ける
どうしようもない事実に…
ボクらはきっと悟るんだ
生き方のミスは
“やり直せない”よりも
“永遠に残る”ほうがタチ悪いって
終わらない罰ゲームみたいに
希望も後悔も
薄く伸びて
腐っていく
だから ボクらはきっと気づく
終わりのない世界では
間違いの痛みは風化せず
体温みたいにまとわりつき
逃げても逃げても
人生の残り香だけが
背中に張りつき続ける
どうしようもない事実に…
せめてダラダラしてるフリで誤魔化す
怠けてるんじゃなくて
これがボクの正しい防御なんだって
自分にだけ必死で言い聞かせる
無気力ってラベルはマイナスだけど
ボクには大事なシールドで
何もしない以外に
怒りをやり過ごす方法がない
だから今夜もベッドの上で
時間をドブに流して
気づけば明日も同じ場所を漂う
せめてダラダラしてるフリで誤魔化す
怠けてるんじゃなくて
これがボクの正しい防御なんだって
自分にだけ必死で言い聞かせる
無気力ってラベルはマイナスだけど
ボクには大事なシールドで
何もしない以外に
怒りをやり過ごす方法がない
だから今夜もベッドの上で
時間をドブに流して
気づけば明日も同じ場所を漂う
今日も疲れた顔で街を歩く
希望まだ遠く
地図もなくて困る
でもまあ自己肯定感はWi-Fiみたいなもん
すぐ切れるし
パスワードも忘れる
でも転んでも笑って立ち上がる
誰かに届かなくても
自分だけはつなぎ直す
だから今日は
少しでも繋がったまま寝てみよう
たぶんそれで充分だ
今日も疲れた顔で街を歩く
希望まだ遠く
地図もなくて困る
でもまあ自己肯定感はWi-Fiみたいなもん
すぐ切れるし
パスワードも忘れる
でも転んでも笑って立ち上がる
誰かに届かなくても
自分だけはつなぎ直す
だから今日は
少しでも繋がったまま寝てみよう
たぶんそれで充分だ
透明な感情スープを飲む朝
具はない
いや正確には心の欠片が浮いているだけ
“おいしい”と笑うけど
舌の上で孤独が踊る
隣のカップの誰かも
同じスープを笑顔で啜っている気がして
ふと比べると
ボクの匙はまだ底が見えない
でも心配しないで
透明だから見えないだけで
誰も気づかない
笑いながら咳き込み
刺さる塩味に舌を震わせ
スープの香りは温かいけど
底には今日も絶望がひっそり沈んでいる
透明な感情スープを飲む朝
具はない
いや正確には心の欠片が浮いているだけ
“おいしい”と笑うけど
舌の上で孤独が踊る
隣のカップの誰かも
同じスープを笑顔で啜っている気がして
ふと比べると
ボクの匙はまだ底が見えない
でも心配しないで
透明だから見えないだけで
誰も気づかない
笑いながら咳き込み
刺さる塩味に舌を震わせ
スープの香りは温かいけど
底には今日も絶望がひっそり沈んでいる
体温ひとつ消えただけで
世界ってこんなにスカスカになるとは
昨日まで当たり前に生きてた
小さな存在がいなくなると
時計の針も呼吸の音も
やけに生々しくてうるさい
生き物って不公平だ
生きてるときは笑って見てたくせに
いなくなった途端 胸の奥で
爆弾みたいに存在を膨らませる
そしてボクは
小さな毛玉の死に顔を見つめながら
自分の心の中の一部も
もう二度と戻らないと悟るのだった
体温ひとつ消えただけで
世界ってこんなにスカスカになるとは
昨日まで当たり前に生きてた
小さな存在がいなくなると
時計の針も呼吸の音も
やけに生々しくてうるさい
生き物って不公平だ
生きてるときは笑って見てたくせに
いなくなった途端 胸の奥で
爆弾みたいに存在を膨らませる
そしてボクは
小さな毛玉の死に顔を見つめながら
自分の心の中の一部も
もう二度と戻らないと悟るのだった
“生きてきた”じゃなくて
“まだ終われなかった”って
数字で突きつけられてる気がして
胸が詰まる
ケーキに刺さった蝋燭は
希望じゃなく
燃やして消したい過去の年表で
炎が揺れるたび
心の傷がまた疼く
それでも今日を通過したら
カウントは更新されて
生存というより
未遂の重さだけが
静かに増えていく
正直もう
来年のぶんまで
生き延びる気力なんて残ってないのに
世界は勝手に予定を進めて
ボクの名前をまた来年にも置いていく
“おめでとう”じゃなくて
“もう頑張らなくていいよ”が欲しい
なのに生きてるだけで
またひとつ
更新される絶望が
静かに肩にのしかかる
“生きてきた”じゃなくて
“まだ終われなかった”って
数字で突きつけられてる気がして
胸が詰まる
ケーキに刺さった蝋燭は
希望じゃなく
燃やして消したい過去の年表で
炎が揺れるたび
心の傷がまた疼く
それでも今日を通過したら
カウントは更新されて
生存というより
未遂の重さだけが
静かに増えていく
正直もう
来年のぶんまで
生き延びる気力なんて残ってないのに
世界は勝手に予定を進めて
ボクの名前をまた来年にも置いていく
“おめでとう”じゃなくて
“もう頑張らなくていいよ”が欲しい
なのに生きてるだけで
またひとつ
更新される絶望が
静かに肩にのしかかる
ただ立ち上がるだけじゃ
傷は消えない
誰も拍手しない
ボクは駅のベンチに落ちたゴミみたいで
気づかれず
拾われず
それでも世界は回る
でも誰かの一言で
ほんの少しだけ
自分の存在が揺れる瞬間がある
だから今日は
失敗作のパンを焦げたまま食べてみる
誰も褒めないし
誰も見ていない
でも焦げの苦味が
ちょっとだけ心を覚まして
自分の不器用さも
うっすら愛せる気がする
ただ立ち上がるだけじゃ
傷は消えない
誰も拍手しない
ボクは駅のベンチに落ちたゴミみたいで
気づかれず
拾われず
それでも世界は回る
でも誰かの一言で
ほんの少しだけ
自分の存在が揺れる瞬間がある
だから今日は
失敗作のパンを焦げたまま食べてみる
誰も褒めないし
誰も見ていない
でも焦げの苦味が
ちょっとだけ心を覚まして
自分の不器用さも
うっすら愛せる気がする
たぶん似ていて
静かに訪れる
気づいたときには
もう戻れず
残るのは涙の光だけ
未来をぼんやり照らす
その静けさに怯えながらも
どこかでまだ求めてしまう
終わりは笑えるほど唐突で
カップ麺の待ち時間より短く
それでもボクらは未来にすがる
泣きながら笑う
道化みたいに
たぶん似ていて
静かに訪れる
気づいたときには
もう戻れず
残るのは涙の光だけ
未来をぼんやり照らす
その静けさに怯えながらも
どこかでまだ求めてしまう
終わりは笑えるほど唐突で
カップ麺の待ち時間より短く
それでもボクらは未来にすがる
泣きながら笑う
道化みたいに
笑い声に混じれず
イヤホンだけが味方みたい
コンビニの明かりは
眠れない夜ほど眩しい
みんな普通の顔で生きてるのに
ボクだけ裏画面で止まってる
この世界はやっぱり狂ってる
笑い声に混じれず
イヤホンだけが味方みたい
コンビニの明かりは
眠れない夜ほど眩しい
みんな普通の顔で生きてるのに
ボクだけ裏画面で止まってる
この世界はやっぱり狂ってる
昨日は履歴から消え
金は通知なしで失踪し
足だけがフロアを踏み鳴らして
誰かの人生を真似しているみたいだ
気づけば
薄っぺらい財布と
根拠のないハイだけが手元に残り
ふっと止まった瞬間
笑っていたのは心じゃなくて
ただのバグだと悟る
それでもまた
再起動みたいに踊りだす
壊れたままのボクを
誰も止められない
昨日は履歴から消え
金は通知なしで失踪し
足だけがフロアを踏み鳴らして
誰かの人生を真似しているみたいだ
気づけば
薄っぺらい財布と
根拠のないハイだけが手元に残り
ふっと止まった瞬間
笑っていたのは心じゃなくて
ただのバグだと悟る
それでもまた
再起動みたいに踊りだす
壊れたままのボクを
誰も止められない
ボクをまだ生かしてる
刺さる言葉を拾った瞬間
心臓が急に
他人みたいに動き出す
もう理屈じゃ触れなくて
衝動だけが
ボクを外側へ運ぶ
形になる前の痛みが
いちばん正直だから
今日もまた
消えたいほど眩しい
ボクをまだ生かしてる
刺さる言葉を拾った瞬間
心臓が急に
他人みたいに動き出す
もう理屈じゃ触れなくて
衝動だけが
ボクを外側へ運ぶ
形になる前の痛みが
いちばん正直だから
今日もまた
消えたいほど眩しい
電気代をため息で割り算して
ペットボトルのキャップを閉めた瞬間
世界の音が
ひとつ 消えた気がした
冷蔵庫の明かりだけが
ボクをまだ生かそうとしてて
その優しさが
いちばん 残酷だった
電気代をため息で割り算して
ペットボトルのキャップを閉めた瞬間
世界の音が
ひとつ 消えた気がした
冷蔵庫の明かりだけが
ボクをまだ生かそうとしてて
その優しさが
いちばん 残酷だった
とっくに終わってるのに
木曜だけがまだ
“終わらないで”って笑う
その声が
死体に花を投げるみたいで
優しさごと地獄に引きずられる
とっくに終わってるのに
木曜だけがまだ
“終わらないで”って笑う
その声が
死体に花を投げるみたいで
優しさごと地獄に引きずられる
棺のふたの予習みたいで嫌になる
開いても閉じても
どこへも行けないまま
揺られてばかりの一日
車内アナウンスが
人生のナレーションみたいに聞こえて
もうすぐ終点です、なんて言われたら
少し安心してしまう
誰にも会わずに
今日も棺のリハを終えた
棺のふたの予習みたいで嫌になる
開いても閉じても
どこへも行けないまま
揺られてばかりの一日
車内アナウンスが
人生のナレーションみたいに聞こえて
もうすぐ終点です、なんて言われたら
少し安心してしまう
誰にも会わずに
今日も棺のリハを終えた
死にたいと笑う夜も
心の中は
スマホみたいにヒビだらけで
充電してもすぐ切れる
それでもボクは笑って
ヒビを指でなぞる
誰も見てなくても
笑顔を貼り付ける
でもバッテリー切れの前に
自分を押し潰すのは
今日も変わらない
死にたいと笑う夜も
心の中は
スマホみたいにヒビだらけで
充電してもすぐ切れる
それでもボクは笑って
ヒビを指でなぞる
誰も見てなくても
笑顔を貼り付ける
でもバッテリー切れの前に
自分を押し潰すのは
今日も変わらない