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中日ファン。二児の父。
神保町の浅井商店で、ソーキそばを註文したら、小さなジューシーが無料で付いてきた。少し寒くなってきたので、温かいスープをいただくと、ほっとする。今日は池袋で、リーディング・ドラマのはしご。
December 20, 2025 at 9:23 AM
九段下から神田神保町にかけて散歩していたら、葛飾北斎が描いた 『くだんうしがふち』を紹介した表示板を見つけた。「九段坂の田安門(たやすもん)から清水門(しみずもん)を廻る堀を『牛ヶ淵』と呼んだのは、かつて牛車(ぎっしゃ)が堀に落ちたことに因むという」(文化遺産オンライン) bunka.nii.ac.jp/heritages/de...
December 20, 2025 at 8:40 AM
ようやく夏川草介著『エピクロスの処方箋』(水鈴社)を読み終えたので、亀澤堂の豆大福を食べねばならない。神田の出版社に勤務していたときは、庄之助のゴマ大福と芋羊羹を買ってくることが多かったが、神保町の出版社に変わってからは、和菓子はさヽま、豆大福は亀澤堂にお世話になっている。東京に雄町哲郎が来たら、はじめに高島屋の畑主税さんに紹介して、あとは贔屓にしている和菓子店を案内したい。医者に哲学が必要であるように、本を作るうえで編集者にも必須だと思う。だからいろんなやりとりから教えられることは少なくない。本を出すことが世の中にどんな意味をもたらすのかよくわからないことも、マチ先生の考える医療に似ている。
December 20, 2025 at 8:11 AM
『ポルトガルの女』を見るのは2度目だが、やはり、面白かった。リタ・アゼヴェード・ゴメス監督作品では、いちばん好きな映画だ。厳しく美しい自然のなか、狼や兎や馬など、さまざまな動物が出てくるところもいいが、ゴメス監督はここでも女性の生きかたにしっかりと焦点を定めている。そして、戦争の狂気と馬鹿馬鹿しさ、それらに翻弄される男たちの空虚さを描き、そのような状況下でも自由に振る舞うことで理由なく迫害される女を美しく描くのだ。狼を飼う場面も、すごくかっこよかった。
December 20, 2025 at 7:43 AM
一昨日に続いて、昨日もお茶の水のアテネ・フランセ文化センターで、リタ・アゼヴェード・ゴメス監督の『変ホ長調のトリオ』『ポルトガルの女』を見る。『変ホ長調のトリオ』は、エリック・ロメールの戯曲『変ホ長調三重奏曲』のシーンを撮影する過程を「映画化」するというユニークな内容だ。だが、そんなことをしなくても『変ホ長調三重奏曲』は充分に面白い。だから『復讐する女』と同様に、「芝居を演じている」様子を撮影しているうちに、それがフィクションであるのか、現実であるのかが区別できなくなる状態を意図的に生じさるための仕掛けであるといえよう。そのために理由を言わずにダメを出す監督と有能な監督助手が配置されている。→
December 20, 2025 at 7:15 AM
会場をひとまわりしたら知っている人を見つけて、何も買わないはずだったのに、いきなり柿とマスカルポーネのタルトを買ってしまう。新大久保の洋菓子店MOMOが、そこに出店されていたのだ。ケーキを買ったので、そのお隣の「西荻のことカフェ」でドリップコーヒーも分けてもらう。プワマンズであるという自覚があるにもかかわらず、やってることはリッチマンのようで、なんとなく後ろめたい。こっそりコンビニへ行って、コーヒーを飲むつもりだった。
December 16, 2025 at 5:42 AM
西荻窪へ行ったのは、プアマンズ・アート・ブック・フェア(PABF)に参加するのと、都築響一さんのトークショーを聴きたかったからだ。わたしも40年間、編集者をしてきたが、自分が作った本はどれも都築さんが作る本にはかなわない。人間の活動や感情を捉える規模がまるでちがう。そして、そこに集まる表現者たちも、誰にも真似できないことをたやすくやってのける人ばかり。もう本は買えないが、順番にブースをまわって、作品を見せていただいた。つまるところ、冷やかしなのだが、どの出展者も温かく受け入れてくださった。
December 16, 2025 at 5:32 AM
日曜はバイトを終えた後、西荻窪で腹拵え。以前から気になっていた西荻もがめ食堂に行く。まだ11時20分だというのに、6人ほど並んでおり、人気の高さをうかがわせる。並んでいた人にお薦めを訊くと、鶏のからあげ定食だという。メニューを見ているうちに目移りしてしまい、豚のチーズカツレツ定食を註文した。4品付いてくる小鉢もおいしく、これを書いていと、また行きたくなってくる。次回は、鶏と茄子のおろし煮定食を食べてみたい。幸せな気持ちに包まれる食堂だ。
December 16, 2025 at 5:21 AM
先週の土曜は千駄ヶ谷で、国立能楽堂の狂言『腹不立』能『唐船』を見る。『唐船』は、まさしくいまの日中関係ともシンクロする内容で、唐と日本が険悪だったとき、日本に捕らわれたままの唐人の祖慶官人を、唐に残された子供ふたりが貢ぎ物を持って迎えにくるが、すでに日本でもふたりの子供がもうけられており、帰国に際して、その同行が許されないので苦悩する。昔から日本と中国のあいだには摩擦が存在していたことが伺える。さらには、日本と唐に重ねて、世阿弥の後継者である息子の元雅と甥の音阿弥の確執も、これらの設定に投影している(西原大輔東外大教授)らしく、実に盛りだくさんの表現が楽しめた。中庭はいまが見ごろ。
December 16, 2025 at 5:04 AM
〈貧乏は人を育てる変哲忌〉ラジオ番組『小沢昭一的こころ』で「貧乏について考える」という特集があった。テアトル・エコーのミュージカル『11ぴきのネコ』(井上ひさし作、永井寛孝演出)では、事情があって飼い主がいなくなった野良猫たちが登場する。野良猫は自由である一方で、餌をくれる人がいないので、いつもお腹を空かせている。自由と空腹のどちらを選ぶかは難しい。腹が減っては考えることも覚束ないが、自由に生きることも大切だ。同時に行き過ぎた自由は、内ゲバにまで発展することがある(オリジナルのテアトル・エコー版)。自由でお金がある状態が望ましいが、どちらも両立させるのは困難で、絶えずどちらかに傾いてしまう。
December 12, 2025 at 6:18 PM
一昨日の夜は中華街にある同發本店で牛バラご飯、昨日の昼は神田神保町のいもやと、かつてないほどの贅沢をしてしまった。天ぷら定食に、穴子と牡蠣を追加したのだ。やっぱり、追加は一品にするべきだったと、やけに気が大きくなっていることを反省している。穴子も牡蠣(三陸産、2個)も300円(税込)で、つい註文してしまった。なんとなく年末らしくなってきたが、自分だけ食べてくるのはよくないので、クリスマスまでは外食を控えようと思う。
December 12, 2025 at 4:33 PM
夜は桜木町にある横浜にぎわい座で、立川小春志師匠の『冬の小春志』を聴く。小春志師匠が飛躍するためには、新たな噺を深める必要があるものの、『鰍沢』のような怖い話が合っているかどうかは微妙だ。話術の水準はクリアしているが、仁に合っているかどうかがわからない。少しずつ変化している小春志師匠には、期待しかない。
December 11, 2025 at 1:09 PM
朝早くから九段下でバイトした後、神保町の魚玉でいわし刺身定食を食べて、亀澤堂で豆大福を買い、青海珈琲でブレンドを飲む。さて、これから、らくごカフェで浪曲を聴きにいく。長年いると、時間の過ごしかたが少しずつ洗練されてくる。
December 11, 2025 at 4:55 AM
火曜は両国で、演劇集団円の『二十日鼠と人間』(ジョン・スタインベック原作、松本哲也演出)を見る。ローレル・テイラー著『Human構造』(七月堂)を読んでから、「human」とか「人間」という言葉が気になるが、ここにも出てきた(ただし、原題はOf mice and men)。シンプルで力強い舞台だが、なぜいま上演するのかという意図が見えてこない。出稼ぎ労働者のジョージとレニーの物語で、資本を持たざる者はひたすら擦り減るしかないのかとか、障碍を持った者の生きにくさや生きていけなさは伝わってくるが、それをどう受けとめたらよいのかがわからず、落ち着かない気分になった。シアターXにて12月14日まで。
December 11, 2025 at 4:18 AM
ずっと楽しみにしていたジャンプ+の川田大智作『半日前の恋人』が最終回で終わってしまった。美術志望の進太郎と家業である太鼓職人になりたい響子のやりとりはとても微笑ましくて、心が洗われるようだった。進太郎が海外留学から帰国して、これから「一人前」になれるようにふたりで切磋琢磨する様子が描かれることを期待していたので、残念だ。もう少し続きを読んでみたかった。
December 8, 2025 at 6:15 PM
今夜は里芋とイカの煮物に挑戦してみた。あと15分ほど煮込んだら、できあがりだ。なんとなく織田作之助著『夫婦善哉』(講談社文芸文庫)のようになってきた。大阪大学まで深夜バスで見に行った平田オリザ作『働く私』も思い出す。
December 8, 2025 at 12:17 PM
今朝の月はきれいだった。これは午前6時頃、靖国神社の上に出ていたお月さま。お昼は東中野にある梅若能楽学院会館で、TOKYO NOVYI・ARTの『源氏物語』(紫式部原作、中澤由佳脚本、レオニード・アニシモフ演出)を見る。昨日は同じカンパニーの「古事記』(鎌田東二原作、TOKYO NOVYI・ART上演台本、レオニード・アニシモフ演出)を見た。鎌田さんの追悼公演でもあった。能楽堂で上演されると、古典はより生き生きとしてくる。所作と語りを音楽にのせて届けようとするユニークな試み。古典入門としても、わかりやすく構成されていた。
December 7, 2025 at 3:39 PM
これは最近気に入っている洋菓子店のティラミスとコーヒー。ティラミスにかかったコーヒーの粉があまりに細かいので、吸い込んで咽せてしまう。一昨日は、下北沢にある本多劇場で加藤健一事務所の『請願』(ブライアン・クラーク作・堤泰之演出)と、シアター711でワンツーワークスの『仙人草の凱歌 イン・ヨーロッパ(クレメンス・J・ゼッツ作、古城十忍演出)をはしごしたが、どちらもカンパニーの新しい魅力が出ていた。そのあいだの時間に、三軒茶屋まで行って、のんびりとお茶を飲んで休憩した。たいていは古書店か中古レコード店で時間をつぶすのだが、たまにはコーヒーを飲んで、頭を蹴飛ばす必要がある。
December 6, 2025 at 5:29 PM
毎年、12月になると、来年のカレンダーをいただくので、そのお礼にケーキセットをおごるのが恒例であり、ほとんどお酒が飲めない友人との忘年会のような集まりになっている。場所はどういうわけだか忘れたが、新宿西口にある但馬屋珈琲店で、いまでも店内で煙草が吸える喫茶店だ(ちなみにお相手もわたしもノンスモーカー)。今年見た映画や舞台の話がほとんどだが、三谷幸喜のテレビドラマが面白いと言うので、俄然見たくなった。『波』に連載されていた三谷さんとペギー荻野さんの対談はいつまとまるんだろうとか、今年はかなり三谷色の強いものになった。歌舞伎の新作もあったようだが、評判はどうだったんだろう。
December 6, 2025 at 4:57 PM
ローレル・テイラーさんの詩集『Human構造』(七月堂)を読んでいたら、ふと積んだままのグレアム・グリーン著『ヒューマン・ファクター』(ハヤカワ文庫)が目に入った。そういえば、この冒険スパイ小説も「ヒューマン」を題名にしている。実は、もう何度目になるかわからないゴーリキー作『どん底』を新国立劇場で見たとき、「人間」という言葉がやけに新鮮で、DNAとか病気という要素からではなく、「人間」とまるごと、かつ曖昧に取りあげていたことが気になった。そういえば、最近、英訳の出た太宰治の『人間失格』は No Longer Human と英訳されていると聞いた。ここにも「人間」と「ヒューマン」が入っている。
December 6, 2025 at 11:49 AM
いつもなら神保町から早稲田まで歩いて約50分なのだが、昨晩は神楽坂ですでに40分経過していたので、ひと駅だけ地下鉄に乗る。けっこうへばっていることに気づく。いつもなら、すぐに頭に入ってくるはずの詩も、うまくイメージできないので、声に出して読んでみることにした。すると、するすると言葉が動きだして、なんとか意味が追えるようになった。口を開いて声に出し、その音を耳で聞き、活字を目で追うことで、ようやく詩の世界が立ちあがってきた。ローレル・テイラーさんと柴田元幸さんの対談は、面白いことが話されているのに、体調のせいで、きちんと聞くことができない。しかし、翻訳の困難さに挑戦する話で少しだけ元気になった。
December 3, 2025 at 7:42 PM
ようやく『スピノザの診察室』(水鈴社)の2度目を読み終え、いよいよ『エピクロスの処方箋』(水鈴社)に入る前に、読みたいと思って出しておいた新書が2冊あるのだが、続きが気になって仕方がないので、これらは『エピクロス──』の後にした。ちょうど前作が秋の終わりの時期で終えているので、いま続きを読むのがぴったりだ。こちらは「錦秋」から始まっている。
December 3, 2025 at 6:39 AM
ひさしぶりに上野の東京国立博物館で、特別展『運慶 祈りの空間──興福寺北円堂』を見る。『弥勒如来坐像(みろくにょらいざぞう)』と両脇に控える『無著菩薩立像(むじゃくぼさつりゅうぞう) 』『世親菩薩立像(せしんぼさつりゅうぞう)』は、運慶の手による作品であり、中央部に展示されていた。先日、隣町珈琲での連続講座『役に立つ空海 ひとりでできる「即身成仏」』《なんちゃって編》で、如来=仏であり、菩薩は仏を目指す者であることを教えていただいたおかげで、仏像の名前の意味もわかるようになった。如来は悟りを開いた者で、56億8000万年後に出現すると言われている。
November 30, 2025 at 3:45 PM
ずっと出席していた句会が、すでに定員になっていた。国立能楽堂の予定も入れずに空けておいたのだが、しばらく休みなさいということかもしれない。年内くらいは続けたかったのだが、すぐに申し込まない自分が悪いので、どうしようもない。いろんなことがリセットされていく。画像は、昨日の国立能楽堂の庭。豊かに色付いてきた。
November 29, 2025 at 5:38 PM
池袋まで舞台を見に行く途中、原宿ラフォーレに立ち寄り、paricoさんの原画を見る。展示された作品はどれも販売されており、実際に描かれたオリジナル原画だからすごい。ただ、毎日、ツイートされる新作と比べると、いささか単調であり、独創性に欠ける。そういった作品はすでに売れてしまったのだろう。
November 28, 2025 at 1:09 AM