ひつじ@字書き
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ミズゴロウとポケモンマスターを目指すいい大人。好きなものはpkmn/JOJO/とうらぶ/FGO。pixivで小説書いてます。
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偽ソぐだ♀
最後の最後に。終章前にしか書けないと思って…！
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「@asahitsuzi」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　旅の終わりまでの僅かな時間。どうせ短いと思っていた。カルデアに合流してから十数日。何をするにしても足りないと。立香やマシュにも心構えというものが要るだろう。ただでさえ人の少ないストーム・ボーダー内だ。こちらに気を回す暇などない。 「ソロモン、物資補給の手伝いをしてくれない？」 　必要なことだからな。当然手を貸すさ、サーヴァントであり魔術王ソロモンなのだ。お行儀よくしてやるとも。 「種火の準備が整ったよ、強化をしよう！」 　これもまた必要だろう。異聞帯を巡る旅の中で私も随分摩耗してきた。驚くくらい出力が落ちている。少しでも、可能な限り回復させなくてはいけない。 「忙しさに感けて艦内の案内していなかったね、案内するよ」 　まあすぐに降りるとはいえ知っておくべき施設はあるだろう。フィニス・カルデアとは随分違うのだから。 「紫式部が一般貸し出し出来る記録メディアを整理してくれてたみたい。見る？」 　これはありがたい。正直亜種特異点に関しては又聞き程度の理解しかない。同胞がどのような結論に至ったのか知るべきだ。……ゼパルが見当たらないが、あいつは一体どこへ行ったんだ？ 「あ、ちょうど良かった。味気ないけど食事が出るよ。 一緒にどう？」 　……まあ、必要、か。指示に従う以上、最低限のコミュニケーションを取る必要はある。応じるのが良いだろう。 「やっ！　アフタヌーンティーはいかが？　きみのためにスコーンも持ってきたよ」 　…………スコーンを所望したのは俺だからね。 　いやはや。本当に。甘く見ていた。さすが多くの英雄の協力を得て旅を続けただけはある。違うか。敵対してきた反英霊とも、果てはビーストとも上手くやっていたのだったな。であればもう才能の一つだ。 　悪くない一時だ。この身にはもったいないほどの安らぎだった。やはり十数日では足りない。同時に何もかもを終えて闇へ消えていくには上等過ぎる日々だった。 　感謝せねばならない。立香にも、立香という魔術師を育てた周囲にも。 　何もかもを返上した時。そしてその名を騙り身体を許可なく借りた罰を受けなくてはいけなくなった時。これを抱えて消えていける。 　――もうまもなくだ。
December 20, 2025 at 8:51 AM
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偽典ソロモン×ぐだ子
マテリアルネタバレ注意
December 15, 2025 at 10:28 AM
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偽典ソロモン×ぐだ子
マテリアルのネタバレがあります
December 6, 2025 at 1:53 AM
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カラセイ
カラがセイを前から知ってたっていう話
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「@asahitsuzi」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　仕事の合間の一休憩にカラスバは外の景色を見ようと窓際に立った。 　今夜のバトルロワイヤルの会場がサビ組の真隣だとその時に気がつく。低めのランク帯のバトルロワイヤルのようだ。カラスバが赴いても大して収穫は得られないだろう。ただ何となしに見下ろしていると、一人活発に動き回るトレーナーがいることに気がついた。 　まだまだ試合運びが拙い。手持ちのポケモンも未進化が目立つ。技も相応に威力が低い。だが勇敢だ。怯えがない。飛び出ていく様は恐れ知らずで見ているこっちの方が怖いまである。しかしだからこそ指示が的確に出せている。あれほど正確にわざを当てられては相手もなすすべがないだろう。 　夜でもはっきり見えるワンラインのハット。次のトレーナーを探しに駆け出していくのを見送って、カラスバも仕事に戻った。 　そんなことがあったことも忘れた頃、カラスバの仕事の方に妙な連中の情報が入った。 「ＭＺ団？」 「ええ。最近観測されている野生ポケモンのメガシンカを鎮めているチームがあるようでして」 「へぇ、そいつらが鎮めとるんか。暴走させとるんやなくて」 　カラスバは最初から疑っていた。ミアレにはわけわからん団体が多いが、その中でも小規模なＭＺ団が毎回野生ポケモンの暴走現場に立ち会えているのがどう考えても怪しい。そいつらが原因と考える方がしっくり来る。 　しかしジプソは首を振って否定した。 「クエーサー社と繋がりがあるようです」 「ほぉん、あの余所者と？」 「どうやらＭＺ団とＡＺは密接な関わりがあるようで、そこの繋がりでしょう」 　ジプソの報告にカラスバは顔を顰める。ＡＺ。あの老人。あれも正体が掴めていない。クエーサー者と共に何かをしようとしている危険人物だということくらいしかわかっていないのだ。なるほど。あのきな臭い老人関係の組織。小規模とはいえ捨て置くのはまずかろう。 「ＭＺ団の主だったメンバーは？　隙はありそうか？」 「活発に活動しているのは二人ですね。ガイという少年とセイカという少女。付け込むのであればガイの方が良いでしょう。いくらでも理由をつけられそうです」 「なんや問題児か？」 「趣味が人助けだそうです。接触するのも難しくはないでしょう」 　そらええ趣味や。遠慮なく突かせて貰おう。カラスバは計画を立てながら、もう一度顔を上げた。 「もう一人のセイカっちゅーんは？」 「どうやら観光客のようで、何を考えて行動しているのかまでは」 「ほんなら接触するんはガイでも、釣り出すんはセイカの方がええな」 　目的がわからないのが一番怖い。しかも余所者中の余所者だ。好奇心や興味本位でミアレを引っ掻き回されるのは面白くない。必要であるのならば多少痛い目に遭わせてでもミアレから追い出さなくては。 「一応両名の写真を入手しています。ご確認を」 「ご苦労さん。……ん？」 　カラスバはふと片方の写真に目を留めた。忘れていた記憶が呼び起こされる。ワンラインハットを被った少女。次の瞬間にもこちらを向いてモンスターボールを投げてきそうだ。ああそうだ。あのトレーナー、少女だったのか。 　そうか、なるほど。 「ボス？」 　ジプソが少し不思議そうな顔でカラスバを見ている。 「何かありましたか？」 「いや、なんでもあらへん」 　厄介な案件になりそうだな、と思っただけだ。 　 　 　そんなこともあった。大昔のことのようだが全部最近のことだ。この少しの間でミアレがめちゃくちゃになりかけて、余所者中の余所者であるセイカが見事にミアレを守りきった。ミアレで最も強い、最強のメガシンカ使いまで最速で突っ走った少女。その途中にいたカラスバも見事跳ね除けていった。 　あの時あの場所で、カラスバよりもうんと低い位置を走り回っていた少女が。 「不思議なこともあるもんやな」 「なにがですか？」 　ミアレガレットを遠慮なく食べていた少女が訝しげにカラスバに目を向けている。カラスバは何でもないと手を振って否定した。少し感慨深くなっただけだ。 まさか同じ部屋で菓子を食う仲になるとは思わなかった。 　まさかセイカが頭角を現す前から注目していたなんて言うわけではない。たまたま目に入っただけだ。その後も忘れていた。ただあの瞬間、目についたのは確かだった。 　オレはオマエが思うより前からオマエのこと知ってたんやで。 　誰に言わないまま、カラスバは心のなかで呟いた。 　勇敢で恐れ知らずなところは今も変わらないが、ミアレの英雄が今よりもうんと荒削りだったセイカを知っている。誰もが知っているわけではないセイカをカラスバは知っているのだ。 　その事実がいかにカラスバを気分よくさせるのか。相変わらずワンラインハットを大事にしているセイカは気付いていない。カラスバは機嫌の良さを悟られないように、ニヤける唇をコーヒーカップで隠した。
November 30, 2025 at 1:55 PM
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カラセイ。（カラ主♀）カラ→セイ
ペンドラーと仲良いけどカラスバには塩なセイカの話。 #新書ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/pagemakers/shinsho/index.php
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「@asahitsuzi」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　むちっとしたボディがセイカに触れていた。実のところ、セイカはその子を育成したことはない。特別忌避しているわけではないが虫タイプをパーティに入れたことがそもそもなかった。セイカも女の子なので……そして初めてのポケモンだったので可愛い見た目の子を優先的に育ててしまう悪癖があった。 　いやビードル可愛いけど。イトマルも可愛いけど。 　ともかく、虫タイプも毒タイプもいまいちセイカの射程圏外で、なのでこういう場合どうしたらいいのかちょっとわからない。 　むちむちボディの持ち主はペンドラーである。 　お察しの通りセイカのではない。この部屋の主、カラスバの相棒ポケモンである。 　カラスバのペンドラーは何故か最初からセイカを気に入っていた。最初会った時は確かに共闘だったのでそのせいもあるかもしれない。何かにつけて擦り寄ってくる。 　他人のポケモンにこれほどまでに懐かれたことなど無く、セイカは割と困惑している。 「なんや美味そうな匂いでもしとんのか？」 「ド無神経でホント無理」 　そう言い返してからカラスバは何も言わなくなった。もちろん無神経なのはからかってきたカラスバのことだ。最初期本気で捕食されるんじゃないかとセイカはビビっていたのだ。笑う方が悪い。 　ペンドラーはご主人が罵られている間もご機嫌でセイカに擦り寄っていた。そうなってくるとわからないなりに可愛がりかえしたくなるのがトレーナーとしての人情。ただ下手に触れるのは危ない。ペンドラーには毒のトゲがある。セイカが虫や毒タイプのポケモンに詳しいのなら別だが、既に述べた通りド素人も良いところである。撫で返してやりたいがそうすれば怪我することは必至だろう。ペンドラーの方は長い間人間と過ごしている個体なので、どうすれば人間を問題なくスリスリ出来るのか熟知しているので、されるがままになったほうがお互い安全なのだ。 　そうなるのまあ、手持ち無沙汰になりがちだ。セイカはこうして今日もペンドラーにスリスリされるだけの時間を過ごしていた。 「セイカ、そろそろ日が落ちるで」 「あ、じゃあもう行かなくちゃ。じゃあねペンドラー」 　セイカは夕方には必ず事務所を退出する。帰るためではない。バトルロワイヤルに参加するためだ。なのでペンドラーも引き止めることは出来ず、慌ただしく出ていくセイカを寂しそうに見送ってぺたんと床に伏せた。 　今日はたまたまジプソも出払っていていない。カラスバはペタンコになった相棒を見ながらふーと長い溜息をついた。 「別にええやんけ、俺なんかタイマー扱いやぞ」 　今もセイカはペンドラーには気を回したが、カ ラスバには頭一つ下げただけだった。 「明日もお前が呼べば来るやろうし」 　ちなみにカラスバがセイカに声をかけただけでは来ない。ペンドラーがスマホロトム越しに鳴くと、ようやく「わかったよ」と了承する。 　……。思い出して色々と凹む。初対面の印象の悪さがまだ尾を引いているのか、セイカはカラスバにイマイチ塩対応だった。はっきり嫌っているという程ではないだろう。ペンドラーに請われてとはいえサビ組事務所には来るし、軽口も叩く。だがペンドラーには好きにさせておいて、カラスバには「ホント無理」なのだ。セイカはこの言葉にカラスバがどれほど動揺したか気付いていないに違いない。 「まさか女の趣味も同じとはなぁ」 　昔から日々いろいろな物を共有してきた相棒ではあるが、こんなところまで似てくるとは思わなんだ。だけどこれだけは譲れない。 　ペンドラーはカラスバを見て、ふんと鼻を鳴らすだけだった。それはそうだ。現状はペンドラーのオール勝ち状態。カラスバの割って入る余地はないのである。 「勝ち誇るんやないぞペンドラー。俺かて今のままで終わるつもりはないねん。でもなあホンマ無理って……無理ってなんやねん」 　はあぁ、とまた盛大な溜息が出る。少なくともペンドラー抜きでも事務所に遊びに来てくれるよ うにせねば本当にカラスバに勝ち目はない。無理……と呟きながら頭を抱えるカラスバを尻目に、ペンドラーはそのまま不貞寝を始めた。
November 18, 2025 at 2:55 PM
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カラセイ（カラ主♀）
ギャグ。無防備に見えてそうでもないsikとkrsbさんの話。気の所為程度にちょっとだけ甘い
November 9, 2025 at 2:46 PM
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続き
November 7, 2025 at 5:59 AM
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カラセイ
ピンチのkrsbさんをsikちゃんが助ける話！これくらいサバサバした関係の二人が好き…
続きます
November 7, 2025 at 5:58 AM