あなろぐ
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analog263.bsky.social
あなろぐ
@analog263.bsky.social
Twitter避難用です。好きなものを好きな時に追ってます。たまにイラスト投稿します。尚成人済み
この手で絶対倒してやる。あー許さねえマジで、普通仲良くしてもらった相手を保身のために生贄にするか?こっちは信頼して友達のつもりでいたのに、とんだクズだよ…まぁいいや。普通の仕事するよりは給料めちゃくちゃ高いし、倒す時は魔力ぶつけてストレス発散できるし、あの時と比べりゃ、だいぶ運がいいよ。色々あったけど結果オーライってことだね」敵国を薙ぎ払い、得た金で広い部屋とベッドを手にしたフィカは満足そうに寝そべりながら笑うのでした。
September 26, 2025 at 1:10 PM
先程まで一緒に戦っていた男が答えます。「魔王様の他国からの敵襲に使うんだ。それよりお前、いいとこの出身とはいえ直接王からスカウトとかやるじゃん。なんか、仕事に困ってるんだっけ?」仕方なくうなづくとモヤが答えます。「なら一層歓迎しよう。力を手にして間もないと言うのに、体捌きや魔力の使い方、そして意思。全てにおいて至高。俺の国の役に立てる人材だ。」そしてフィカは数ヶ月その国で戦い、幹部として敵襲を薙ぎ払っています。そしてモヤである魔王と共に、自分を糧にしようとした死神の正体も探るのでした。「あの時の死神、モヤ魔王に苦虫潰した様な様子だったな…もしいつか会ったら(続↓)
September 26, 2025 at 1:05 PM
ないんだけど」死神の身体を蹴り付けて拘束から逃れた先には黒い宝石。「お前の性と魔力には見込みがある。此奴の糧にされるには勿体無い。何より此奴は俺の国の人間を糧に犠牲にしてきた敵だ。覚悟があるなら手にするんだな」モヤはそう語り、死神のぞんざいな扱いにうんざりしたフィカは宝石を手にします。突如眩暈がし、眼球を抉られて脳まで潰される感覚に襲われました。
気がつくと手には火の玉の様なもの。死神の動きがゆっくりに見えたフィカは迷いもせずに火の玉をぶつけます。次々に急所に火の玉が命中しもがき苦しむ死神は悔しそうにすごすごと去っていきます。「すご…何これ」「魔王様の力だよ(続↓)
September 26, 2025 at 1:02 PM
遥かに魔力量が多い。あいつを倒すのにうってつけだ。大丈夫。ラクにさせましょう。」その途端、急激に全身から力が抜けて蹲る彼女。ああ、この人に殺されるんだと思ったその時でした。「何をしている」気づいたら紫色のモヤと、ベルトの様な鞭を操る1人の青年が死神を捕らえていました。「チッ、邪魔が入った」死神は突然現れたモヤと男と戦いますが、徐々に追い詰められ、挙句フィカを人質にしようとします。首を絞め傘を突きつけました。「こいつの力さえあれば…!」突然自身の保身に走る死神の行動にフィカも冷静になりため息を吐きます。「…ダッサ。死ぬか生かすかこいつに頼ったあたしがバカだった。あたしは酸素ボンベじゃ(続↓)
September 26, 2025 at 1:00 PM
しかし死神は彼女に恐ろしいことをしようと企んでいたのです。彼が程なくして地域を去る頃に、フィカは一連の事件の関与を疑われ退学処分になり、挙句、彼女を見限った両親から勘当されてしまいます。頼れる先が彼しかいないフィカは去り際の彼を引き留めます。「…このザマじゃ、生きていけない。退学した学生はどこも雇ってくれなかったし、そうなったら体を売るしか無くなる。嫌だやりたくないよ。ねぇ死神さん、どうにかして。あたしを殺すなり、ここを滅ぼす力くれるなりしてよ。あたし1人必死に動いたってこの有様なんだから。」死神は何かを考えると彼女に傘を刺します。「なら、私の糧になって下さい。貴女は一般人とは(続↓)
September 26, 2025 at 12:54 PM
名前は?毎日会うんなら呼び方あった方がいいんじゃない?」男はその問いには答えなかった為、フィカは彼の風貌から「死神さん」と呼ぶことにしました。
死神さんがきてから、学校は原因不明の事故が連続発生。特にフィカに酷く当たっていた生徒や教師が何者かによって意識を失う事態になります。他の生徒もフィカを嗤おうものなら怪我をしたりいきなり心身不安定になることもしばしば。死神さんの仕業だとわかっていたフィカは授業をサボり、彼の元へ行って喋る日々を過ごしていました。見た目の割には案外親身になってくれる彼のことは信頼できたので何でも打ち解けることができました。(続↓)
September 26, 2025 at 12:52 PM
不気味な風貌の男がいたのです。全身黒づくめの髑髏の仮面をした男。さしている日傘も真っ黒でした。「こんな所に1人で何しているのです?学生さん」見た目とは違い優しい声。フィカは彼に自分の身の上話をしてため息をしました。彼女は驚くよりも早く自分の不満を少しでも和らげたかったのですから。「…彼らは貴女に悪いことを…ではあなたを守る呪いをかけておきます。その代わり、私がこの地域から離れるまで毎日会いに来てください。私を見て怖がらなかったのは貴女が初めてだ」男はどこか嬉しそうにフィカに傘を刺します。「正直意味分かんないけどいいや。えっと(続↓)
September 26, 2025 at 12:51 PM
わざと転ばせて怪我をしたり、小テストの問題を1人だけ出題範囲から違うものを出したり…居場所のないフィカは1人で学校をこっそり抜け出すことが多くなっていきました。「…皆して1人を痛めつけるとか、馬鹿じゃないの?こいつら、優秀な脳持っていながらそんなことにしか知恵回んないんだ。理解示さないウチの親も同罪だよ。無理矢理学校行かせた挙句、意思に反して問題児になってる。子供を守る権利ないの?この地域。…あーあ、せめて1人くらいこんな可哀想な身の上話聞いてくれる心優しい友達の1人いないもんかなぁ」痛む体を壁に寄りかからせると、ふと背後から驚く声。彼女が振り向くと(続↓)
September 26, 2025 at 12:50 PM
September 17, 2025 at 6:40 AM