ユメノマタ夢
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ユメノマタ夢
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誰にも読まれなくてもいい自分のための覚書 主に観たもの心が動いたものの記録 https://yumenoyume.com/
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配役も、役者さんごとのキャラクターの解釈・作り込みも、衣装も舞台演出も、原案と伝統芸能の良さが見事に融合しててすごく素敵だった。歌舞伎は華々しくて豪華でよいですね。

そしてファンサも手厚い。感激。
歌舞伎刀剣乱舞 東鑑雪魔縁 鑑賞
於 博多座
これは菩提寺の近くのお寺にある門。
長い体躯を持つ東洋の龍ではなく翼のある西洋のドラゴンに見える。異様な意匠。
墓誌の名前、「彥」の最後の画が、まるで龍の尾がうねるかのように刻まれていた。
ドラコニア領主 澁澤龍彦の命日が近いので北鎌倉の菩提寺にお墓参りに行った時の話を。

一駅離れるだけでも、鎌倉の喧騒から打って変わり、途端に時間の流れも違うかのように感じる。山の緑が濃くなり鳥の囀りが絶え間なく聞こえてくる。

お寺の入口でお墓参りしたい旨をお伝えして許可を頂く。

墓地の奥まった場所にそのお墓はある。こぢんまりとして端正な墓石は何だかそのまま澁澤氐を表しているかのようにも感じた。
初めて読んだのは中学生の頃、家にあった単行本だったのを覚えている。

歴史上の人物たちに、物語としての姿を与えることで、より多くの人に知られ記憶される契機を作ったという点で大きな功績を残した作家だったことは素直に認めたい。彼の書いた作品が史実に忠実かどうかという点は、また別の問題ではあるんだけれど。
久しぶりに読み返した、面白い。
浦辺氏と聞き手の居島氏とのやりとりも軽妙で楽しかったのだけど、居島氏ほどの読書家 博識な人であっても、夢野久作の人物像には、怪人的・禍々しい印象が第一にあるのだなぁとお話しを聞いていて思った。

多分それはドグラ・マグラから発する印象であり、それが現状の世間一般の認識でもあることもわかる。

だからこそ、夢野久作という作家はそういった禍々しい面だけじゃない、すごく多面的だしかつ人間みのある人物なんだってことが、もっと知られるようになるといいんだけどなぁって思っている。
夢野久作と宮沢賢治の相似について。

⚫︎久作も賢治も農業に深く関わる生き方をしていた
⚫︎久作が経営した杉山農園は、家屋を中心として円環状に、春夏秋冬の季節の収穫物が実るよう大きく四分割して果樹や野菜が作付けされていた、これは賢治が描いた理想郷 イーハトーブの姿にも通じる
七月某日 トークイベント
「杉山茂丸と玄洋社の面々」
於 箱崎水族館喫茶室

浦辺氏のお話は興味深く、特に近現代の人物相関についての話は圧巻だった。

言及された人物名(記憶している限り)

杉山茂丸 夢野久作 杉山龍丸 星一 星新一 後藤新平 鶴見俊輔 団琢磨 頭山満 広田弘毅 平岡浩太郎 伊藤野枝 大杉栄 明石元二郎 川上音ニ郎 児玉源太郎 伊藤博文 山縣有朋 大隈重信 来島恒喜 宮沢賢治 三島由紀夫 他
帰り道
ひぐらしの声 十九時過ぎ 雨あがりなのに不思議に白く明るい空
昼間の喧騒が嘘のような 誰も居ない天満宮の参道
文化交流展示室にちょうど九相図(ドグラ・マグラにも出てくるアレ)が展示されているので観に行く。

九博に所蔵されているのは鎌倉時代に描かれた絵巻物。(松本敏夫監督版の映画にも出てくる図柄のもの)
特に野犬や鳥に肉臓物を毟られるさまを描いた場面などは絵とはいえ中々に凄惨な雰囲気。

古今伝授の太刀は今回の特別展で初めて実物を見たが思っていたより細身な印象だった。写真は国宗と波平行安の太刀。
特別展 九州の国宝 きゅーはくのたから at 九州国立博物館
ナイトミュージアムの時間帯は何だかいつもの博物館とは違う場所のようで楽しい。

常設展示されている観世音寺の鐘(と音)も特別展示室に移動してる。観世音寺は夢野久作が子供を連れて訪れ、大黒天像について語って聞かせた逸話もある。この鐘の音を久作も聴いていたのかと思うと感慨深い。

フリーメイソン螺鈿箱も久しぶりに観れた。何度見てもこの箱、異様。
須崎のすずめ音楽堂
at県立美術館喫茶室

夢野久作作詞の2曲の演奏と「虫の生命」の朗読。
演奏される方のアレンジの素晴らしさもあって、大正浪漫的な優美な曲だった。

会の中で話されていたけど、近いうちにピアノだけではない伴奏で再演されることになるかも、とのこと。これもまた楽しみ。
思考の現実化が実践できるようになってきたかな
先日の願望は、案外待たずにあっさりと現実化した。
県立美術館喫茶室

ずっと工事現場の囲いに遮られていた窓からの眺め、新しい市民ホール完成にあわせて旧公園敷地も整備されて見晴らしがよくなっている。
ビアズリー展の帰りに、以前から気になっていたminou booksへ行ってみる。
このお店でしか出来ない本のセレクトがされていて、いい本屋さんだった。
ブックカバーも素敵、これは耳納山の写真だろうか。吉井町にある本店にも行ってみたい。

一緒に写っているのは岡山のホテルで部屋に置いてあった瀬戸内についてのフリーペーパー。デザインも内容もすごく素敵。

何処か出掛けても、気付けば何かしら活字の印刷されたものを持ち帰っている。
図録、ミントグリーンの会場限定版より断然色合いが好みだったので敢えて通常装丁版を購入。髪盗みのモチーフを使っているのも素敵。
5月最終週
異端の奇才 ビアズリー展
久留米市美術館

イギリスV&A博物館協力、出品点数役200点の大規模な展示。
普段からよく目にしている絵だが、実物を間近で観るとその線の繊細さに改めて驚く。

彼が創作活動を行ったのは僅か5年程、25歳で夭折している。
人の生きた時間と成し得たことって、必ずしも正比例の関係にあるとは限らない。
柱展が開催中なこともあって刀剣関連の企画展も同時開催している模様。柱展は日によっては大混雑しているぽいが、この日の信国の展示室は他に誰も居なくて落ち着いて鑑賞できた。

ガラスを拭きにこられた職員さんに「お写真も撮っていただいて大丈夫ですよ〜」と声をかけていただく。(ありがとうございます…!)
余程まじまじと観ていたのかもしれない…。
同時開催されていた企画展、「筑前の刀工信国」も観る。企画展示室一室 約二十振展示。

目録を改めて見ると、赤羽刀の記載のあるものが半数近くもある。筥崎宮の境内で作刀されたものもあったり。
福岡市博物館

黒田展示室に安宅切が展示されているので観に行く。
今回はゆっくり鑑賞できて満足満足。

安宅切も長船で打たれた刀なのね。拵は圧切とお揃い(正確には安宅切の拵を模して圧切の拵が作られた)
ひらがなで「あたき切」って銘が切ってあるのがちょっとかわいい。
会場内に再現されたコンラン卿のアトリエ。机の上の「簡素の美」と書かれた木の札が目を引く。
「人は、自分の日々の暮らし そして生き方を自ら作っているという意味で皆デザイナーだ」って言葉が印象に残っている。
5月下旬
テレンス・コンラン展
福岡市美術館

福岡では長年岩田屋にコンランショップがあることもあって馴染み深い彼の名前。
インテリアデザインを起点に、本の出版、レストラン経営、食文化面でのモダンブリティッシュの確立、都市再開発事業、デザインミュージアムの設立まで、コンラン卿の幅広い業績を紹介する内容。会場全体に金属管を組んで作られた展示経路も一風変わった雰囲気で楽しかった。