琥珀
yh2533.bsky.social
琥珀
@yh2533.bsky.social
54 followers 54 following 260 posts
「小説家になろう」で異世界恋愛ミステリを書いている社畜。 読んだものとか見た映画やドラマなどのメモとかを適宜 https://mypage.syosetu.com/2055769/ 謎アイコンは太陽の塔の内部です。
Posts Media Videos Starter Packs
#ミステリ #読書録
カーター・ディクスン『殺人者と恐喝者』(1941)
夫が殺人者と知った妻。どうしようコレ…ってなってるところに、知人を招いた食事会?の席で、催眠術を受けることになり、催眠状態でおもちゃのゴムナイフを夫に突き立てろと命令されてやったら、ナイフが本物にすり替わっていて殺してしまった! けど、その場に居合わせた者は誰もナイフをすり替えられなかったはず…というHM物。
解説の麻耶雄嵩が、この作品評価低いんですけど自分は好き♡と書いてるくらい、トリックはアレなんだけど、動機の隠し方はめちゃ面白かった。
あと、HMが口述する回想録の内容がアレ過ぎておもろかった。
そういやこの間、群馬の沢渡温泉に行ったら、

「八尺」

て、バス停があって、え??となったのでした。

集落名とかなんかなぁ…

八尺様がめちゃくちゃ出てきそうで、めちゃくちゃ厭なんですけどどどどど…
#ミステリ
トレメイン『幼き子らよ、我もとへ』(1995)読了。
7世紀後半のアイルランドを舞台に、捜査権を持つ弁護士?的な資格を持つ修道女フィデルマが活躍するシリース。
・修道女も結婚できたりするし、法制度も色々違ってておもろい。作者は歴史学者で注もしっかり入ってるので安心
・以前読んだ同シリーズの『蜘蛛の巣』は小村のフーダニットでぶっちゃけ地味だったけど、こっちは小王国の王権めぐって右往左往&最後は大修道院で法廷対決!と派手だし、面白さはこっちが上かも
・不思議だったのは、ヘロデ王をめっちゃ思い出す展開あったんだけど、誰もソレを言わないこと。安易に引き合いに出さないとかあるんじゃろうか
#ミステリ #読書録
グランジェ『クリムゾン・リバー』(1998)読了。
・主人公は暴力警視正でサブ主人公は暴力警部(中盤までそれぞれ別の事件を捜査してて後につながるパターン)。フランスでアメリカ的なヤツをやろうとしたコンセプトはわかるけど、お腹いっぱいすぎ。暴力警視正はジャン・レノくさいなと思ってたら、映画版は普通にジャン・レノ主演。原作から当て書きだったんやろな…
・連続殺人の被害者達も加害者達も、どうしてそんな突拍子もないことをおっぱじめたのか説明不足で、しかも途中で破綻する可能性が高いポイントがいくつもあるという…\(^o^)/
読後感:納得いかねえええ!
#映画 BSで『柳生一族の陰謀』やってたので見るる
・萬屋錦之介&千葉真一に始まって、超豪華キャストでびびる。そしてみんな若い。劇中で将軍に就く徳川家光が松方弘樹で、真田広之が18歳…
・白塗りお公家さんなのに、剣が鬼強い烏丸少将(成田三樹夫)がおもろすぎる
・名古屋山三郎(原田芳雄)をもっと出してほしかった(原田芳雄が好きなだけ勢)
・深作欣二は3年後に『魔界転生』(1981)を公開するけど、『魔界転生』の原作(1967)に忠実に撮ると、結構本作とネタがかぶりそうな雰囲気も。天草四郎&ガラシャが大暴れとか、かんなりな改変したのは、そのせいもあったのかな…
#ミステリ #読書録
山村正夫『湯殿山麓呪い村』(1980)読了。
・なんでか埋めたままの即身仏・幽海上人の発掘調査に関わる大学の助手・滝連太郎が、ようわからんけど脅迫されてたっぽい湯殿山出身の食品会社社長が殺された事件に巻き込まれ、なにげに連続殺人事件に!という展開。
冒頭、幽海上人の入定シーンとかあり、正史ライクな伝奇系かと思えば、邸宅の間取り図つきで密室殺人どどーんとなって、中身はわりとクイーンだったり(作中言及アリ)。
犯人がわかりやすいのと、殺人およびその偽装の実現性がちょっと…どうかな…というところもありますが、伝奇なのかクイーンなのかようわからんところが逆に自分は面白かったです。
#読書録 #ミステリ かと思ったら、そうではなかった案件…
三津田信三『スラッシャー 廃園の殺人』(2007)。
ホラーミステリーという説明だったんだけど、ミステリ度がががががが…
全然推理せずに読んで背負投げを食らわされるのを楽しむタイプの読者なんですが、それでも!これは!しょっぱなで!さすがにわかるよこれはああああああああああ!!
あと、07年発表だけど、20代の女性タレントを制作会社の男性が年齢いじりするとか、いやもう絶対現世ではやらないやりとりだよね…となりました。「ロリコンいじり」とかもきっつー…
ホラー映画好きな方は、たぶん楽しめると思います(無の表情)
#ミステリ #読書録
『ベイカー街の女たち』1・2読了。
ハドスン夫人とワトスン夫人(『四つの署名』のメアリー)がタッグを組んで事件を解決する設定。
第一作は上流階級の女性への恐喝、第二作は入院患者の殺害+庶民の少年の誘拐事件。まとまりがよいのは第一作で、第二作は偶然が重なりすぎ感が否めなく、事件の出し方の順番変えた方がまだマシだったかも感。
まあでも、この二人のバディとか最高やん??ということで、女性同士バディ物が好きな方にはお勧めできるです。
納得です!
#光る君へ 最終回
・倫子様が気の毒で気の毒で。愛人になったのは出仕してからと思ってたのに、自分が結婚する前からの仲だったとか、母の仇がとか友達一緒に埋めたとか情報量多すぎ…
結局、道長は盗られたとは言えんけど、彰子は盗られてるからなぁ…ま、彰子様は結局、倫子様のように家の栄華を守る人にはなるので、それはそれでよいのか
・賢子ー! 頼宗は異母兄やぞー! ま、雑な上流マウント取ってくる頼宗なんて、速攻捨てそうだしいいか…
・まひろの物語、貧しい家に生まれた三郎が、散楽やって自由に諸国を放浪する話になるのかしら。大石先生、このお話、絵本でやってくれんかのー…
・最後の戦の話、平忠常の乱ぽい
#ミステリ #読書録
亡くなった女優の遺産だった盆栽でいっぱいになった銀行支店の屋上。盆栽に水をあげようとした銀行員が立て続けに転落死してしまい…という謎から始まるミステリ。
屋上の周辺含めた構造がちょと頭に入りにくかったけど、謎自体は面白かった。饒舌おもしろ会話として書いてるんだろうなというところが冗漫とかあったけど。
島田荘司なんで読まなくなったかというと、ジェンダー観が古すぎてほんと苦痛になったからなんだけど、2016年発表でコレはなぁ…というのがちょいちょい。
御手洗潔が馬車道にいるんで、90年代後半くらいかと思うんだけど、明示して昔の話であることを強調した方がまだマシだったかも
#光る君へ
「大河「光る君へ」PR 最終回直前ファン感謝祭」
廃墟の逢瀬(銀粉シーン)、10分以上の長回しで一発OKだったとかでびびる…
吉高さん柄本さん曰く「舞台みたいだった」とのこと。

plus.nhk.jp/watch/st/g1_...
plus.nhk.jp
#ミステリ #読書録
マイケル・グレゴリオ『純粋理性批判殺人事件』(2006)読了。
・ケーニヒスベルクで謎の連続殺人事件が発生、若い頃、カントと対話して法学を勧められて田舎判事になった青年ハノがなんでか王命で捜査に当たることになり、カントが科学捜査の前駆のようなことをやってみせ…という感じ。1804年のプロイセンの司法&犯罪捜査がびっくりするほど野蛮なこともあり、『薔薇の名前』を思い出した。
・犯人自体はわりと早い段階でわかってくるように書かれていて、どっちかというとハウダニットとかファイダニット寄り。世界観が興味深かったので、続編『贖罪の日々』も読むかな…
#光る君へ
・従者歴30余年にして、初めて本気出した乙丸
・隆家がいい男過ぎる…
・頼通君、案の定ダメダメやん…頑張れ実資!(史実頼通はなにかにつけて実資を頼りにするので)
・公任、突然のヤンデレ化。そして斉信渾身の「まぁまぁまぁまぁ」
・倫子様、わざわざ少女時代の話をしてからの「殿とはいつから?」が怖すぎた。
まひろの立場だと道長が望めば召人になるのは拒めないから、実は愛人でしたー!でもそれは仕方ないとしか言いようがないけど、「お友達だったわよね? なのに友達の私を裏切ったの?」で詰めてくるとかね…
・ところで、予告にききょう様いたような気がするんですが来るのか仲直り!?
#ミステリ #読書録 井沢元彦『GEN』(1995)
折口信夫のところに吉野のド田舎にある旧家から、家に代々伝わる「源氏物語」があるんだけど…的な話が来て、弟子の角川源義が行くんだけど…から始まる歴史ミステリ。
源氏物語については多作者説を取って、光源氏が栄華を極める17帖がオリジナル、それに色々加筆されて54帖になった的な話になるんだけど、結局どうしてそうなったのか掘り下げがなく、南朝からんで来るのでアレな話にはなるんだけど、そっちも正直微妙。
むしろ、角川源義が兄弟間の相克はあかんやろという場面で、これ春樹と歴彦のこと?あの二人、いつから揉め始めたんだっけ??てなった。
#ホラー #サスペンス #読書録 ジェローム・ルブリ『魔女の檻』(2022)
かつて魔女を岩壁から投げ落としていた逸話が残るモンモール村。そこで多数の村民が変死した事件の真相を明かす…と情報提供者に連れられて村へ向かう新人記者カミーユ。
車中、読んでおいてと渡された資料を読むうちに夢中になり…というメタフィクション形式のホラー・サスペンス。
フランス版因習村っぽい作中作は魅力的だし、伏線貼られているので、事件の真相の方は納得できるんだけど、大オチが…
メタフィクションやりたかったのかもだけど、カミーユの役回りを作中作の誰かに埋め込んだ方が良かった気がする。
#光る君へ 早君 ネタバレしない範囲で…
・隆家が良すぎる。なんなら、まひろ、隆家とくっついてもいいのでは…ってくらい良すぎる。
 叔父と長年因縁あって今度は甥というのは今の倫理観からすればアレだけど、兄と熱愛して、兄が死んだ後は弟と熱愛した和泉式部よりはまだええやん??
・双寿丸の初陣、ちゃんと動けてるのに打ち合うばかりで槍を相手に突き刺せないとかやっていて、良かった。
・大河の合戦場面って、大合戦のはずなのになーんか人少ないなぁ…感が毎回アレではあるんだけど、刀伊の入寇は正式な軍隊ではなく、大規模な海賊みたいなよーわからん集団なので、まぁまぁこんな感じだったんじゃないか感あって良かった
ミュシャ展@府中市美術館。
油絵のハーモニー、女占い師が不穏で良かったけど、ポストカード販売なし…
所蔵館いかんとダメなやつかな。
図録は重いし嵩張るし、家に溜まりまくってるからなあああ…
#光る君へ
・「いったん男を捨てるって決めた女がどれだけ残酷になれるか選手権」やったら、まひろ結構いいとこまでいくと思う
・今更親子の名乗りなんかあげられない賢子を覗き見して泣く道長、ザマァってちょっと思ったけど、まひろが妾になるのを飲んでいたら「心はまひろ♡」で生きていけたんよね…
・それにしても、まさかまひろが太宰府行く展開になるとは。刀伊の入寇、ざっくりやるだけかと思ってたのに。紫式部のその後がわからんの、旅先で行方不明になったので誰も哀傷歌詠まなかったからって説明もアリ…?
・周明と太宰府で夫婦になるのか、なんなら宋へ渡るのか、しれっと都へ戻るのか…とりま行成君はファンサおめ!
#ミステリ #読書録
ミシェル・ビュッシ『黒い睡蓮』(2011)読了。
注意:犬が死ぬ場面があります
モネの「睡蓮」シリーズで有名になったジヴェルニー村で、美術収集が趣味の眼科医が遺体で発見。遺体からは謎の絵葉書が出てくるわ、女性関係絡み?もしかしてモネの未発見作品絡み?とかなりつつ、直感型の署長が、故人と関係あったかも?な小学校教師の夫が犯人やろ言い出してしっちゃかめっちゃか…という展開を、村の老女の視点中心で描いていく流れ。そうかそういうことか!てなった瞬間、脳汁プシャーでした。
個人的には、老女に真犯人の名を告げられた被害者の妻の行動が染みました。ありがとうパトリシア。
#光る君へ 黛演出回
・望月の歌の場面、ほぼ『小右記』の記述のまま?くらいの感じで、引退した道長が、実資に頼通への盃を渡してもらい(史実実資は右大臣として、頼通のアドバイザー的な立ち位置になるので、指導よろしくという意味もあるのかも)、それを頼通が返杯するんじゃなくて、教通→他の公卿達にまわしていくのを見て、とりま皆がまとまってくれそう〜からの今日はよかったよかった、でもまひろには秘密の意味もあるよ的な演出になってた…ってことでいいのかな?
和歌の解釈まるで出来ないので、かしまし歴史チャンネル更新待ち
・ちゅうか!次回、まひろ太宰府に行って周明と宋に駆け落ちしたりしたらどうしよう!?
#ミステリ #読書録
三津田信三『碆霊の如き祀るもの』(2018)読了。これで長編コンプしたはず。
寂れた漁村が点在する謎半島の謎怪談〜からの連続?不連続?殺人事件。
カーゴカルトっぽい伝説やら、竹林にある祠の前で男がなぜか餓死していた謎は良かった。あと、祖父江偲が毎回しんどかったけどようやく慣れた。
振り返ってみると、怪異の鮮やかさでは『山魔』、推理としては『首無』かなと思いつつ、世界観上しゃーないけど毎回登場人物が多いこともあって中だるみしがちではあり、謎の解明が終盤畳み掛けになる点が好み分かれるかもという気も。
推理小説として読むなら、短編の方がいいかもしれんです。
#ミステリ #読書録
フレッド・ヴァルガス『彼の個人的な運命』(1997)読了。
旧知の知的障害持ちの青年が連続殺人事件の犯人ぽく見えるように嵌められてもうた…と元娼婦に相談された主人公が、青年を無職の歴史学者3人+元刑事が住む館に預けつつ右往左往するフーダニット。シリーズ3作目をいきなり読んだので、人間関係ちと混乱したけど、王道感溢れる展開。
性加害胸糞案件な上、主人公サイドも犯人サイドもたいがいホモソ的で、元娼婦のやたら母性的な描写が逆にうへぁ感あり。
女性作家だけど前世紀の作品やからしゃーないかと思いつつ、この四半世紀でかなりジェンダー周りの感覚変わったよね…と改めて。
#映画 アマプラで『陰陽師0』視聴
・原作大好き、岡野玲子版大好き、野村萬斎版はほぼ忘れてる…で見たけど、博雅のキャラが違いすぎて。
役者がどうこうというんじゃなくて、ここまでぽわぽわじゃないやろ??的な。
・平安ベースにしつつも独自衣装(袴をベアトップみたいに着て上に衣)とか、陰陽寮内部、徽子女王の屋敷など美術は面白かった。アクションもそれなりに。
・それにしてもCGがなー…国産特有のいかにもCGなのがなぁ…なんでこうなっちゃうんだろう。
空気感とかノイズ的な表現がお金なくてやり切れないのかな?と勝手に思ってるけど、海外で言うたら10年以上前の低予算作品くらいの印象
#光る君へ
ところで道長が親王様の偏継ぎ遊びに乱入した時、そろそろちゃんとした教師をつけないと〜いつまでも藤式部じゃダメだし〜とか言ってた件。
7歳だし、読書始とかする時期ではあるけど、めっちゃまひろの傍に座って、白昼堂々なんかアピールしてたし、まさか孫に嫉妬してるとかじゃない…よね??

道長「俺のまひろに優しく遊んでもらって、偏継ぎ当たったら褒めてもらえるとか絶許ぉおおおおお!」

いくらなんでもコレはさすがにない…よね??