takeridon.bsky.social
@takeridon.bsky.social
5 followers 4 following 92 posts
Posts Media Videos Starter Packs
昨日は、雨のため神保町ブックフェスティバルは中止だったが:
①東京古書会館での稀覯書展と展示即売会に行き、福沢諭吉『増訂華英通語』1860年初版上下本の復刻版を入手。②国立公文書館での「世界へのまなざし:江戸時代の海外知識」展で新井白石『西洋紀聞』自筆稿ほかを嘆賞。さらに③東京国立近代美術館「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」で、丁寧な解説と優れた構成による広義の戦争画・メディア展を見た。充実した疲労感と共に友人と本郷での酒食を満喫。
昨夕は、東大附属図書館特別展示「東大総長 南原繁:その横顔とともに」記念講演会の(副館長)苅部直「東京大学の百五十年と南原繁」および(館長)坂井修一の撰による「南原繁 十一首」についての解説をリモート視聴。南原繁の表現をいかに読むか。教えられるところが大でした。
この4月に私の出版編集の歩みの一端についての記録を『日本政治学出版の舞台裏ーー編集者竹中英俊の闘い』として公刊しました。その延長線で、11/3日のオンライン「共途フォーラム」において、シリーズ『公共哲学』全20巻(2001-06)の出版に関わる「闘創」について話しをします。ちょうど25年前の10月は、この第1巻と第2巻の原稿整理をしている最中でした。
辻堂駅西口改札口から眺めた初冠雪の富士山です。平年の10月2日より21日遅いとのことです。
札幌ほんぽんぼんat 古本とビール アダノンキ 第8回(9/27日)その2
『日本政治学出版の舞台裏』をめぐって、本と編集と出版の話をしました。延長試合となり「その3」もあり、現在編集中。近々アップされる予定です。

jpn01.safelinks.protection.outlook.com?url=https%3A...
第8回その2 竹中英俊さん『日本政治学出版の舞台裏』出版トーク2/3
竹中英俊さんトークその2です。 その1はこちら https://youtu.be/hUr92RqfFGs 『日本政治学出版の舞台裏 編集者竹中英俊の闘い』 岩下明裕/竹中英俊 共編 花伝社 2025年4月刊 竹中英俊(たけなか・ひでとし) 1952年宮城県大崎市生まれ。早稲田大学卒。1974年に財団法人東京大学出版会に就職。委託製作部門、編集局編集部、2000年に編集局長、2005年に常務理事・編集局長、2012年3月退任、同会常任顧問(2015年3月まで)。2015年4月より竹中編集企画室を主宰(今日まで)、2017年5月より北海道大学出版会相談役 札幌で、ビール片手に本の話を。 「札幌の片隅で、古書店主と本のギークが本(時々ビール)のことをぼそぼそ呟いていきます。「ほんぽんぼん」とは、本のことを時に奔放に、時にぼんやり語っていきたい、という意味をこめました。ぼそぼそがわいわいにつながっていくといいな。」
jpn01.safelinks.protection.outlook.com
昨日は、ホームカミングデイ開催中の本郷の東京大学へ。まずは、附属図書館特別展示「東大総長 南原繁:その横顔とともに」へ。展示物、解説文ともに充実したものであった。特に、図書館長・坂井修一の撰による「南原繁 十一首」は、『歌集形相』に収録されていない南原の戦時中の短歌も取り上げていて、秀逸であると思った。
須田茂『近現代アイヌ文学史論:アイヌ民族による日本語文学の軌跡〈近代編〉』(寿郎社、2018)を読書中。『同〈現代編〉』(2025)の前史に当たる。「日本人ではなく日本語人に向けて出版する」ことをモットーとしてきた私にとって、須田のこの2冊の著作は、大いなる衝撃であるとともに、大いなる援軍である。
今日は10月第二日曜日で、茅ヶ崎中海岸の八大龍王神の例大祭。今年も威勢のいい掛け声とともに神輿が我が家の前を渡御して行きました。
9/28日、小樽市奥沢の道路端に咲いていたクロッカス。
本書においては、アイヌを出自として自覚する者の文字による表現をアイヌ文学として捉えている。今日いう日本文学はほとんど日本語文学と重なるが、しかし、アイヌ文学は、アイヌ語をカタカナないしローマ字で表記するものがあり、それは日本語文学ではない。本書においては「日本文学」などという「◯◯文学」の生成根拠を穿つ問題提起が静かになされている。
須田茂『近現代アイヌ文学史論:現代編』(寿郎社)の第2章は「知里真志保の業績と影響」。東京帝大文学部言語学科を卒業して北大文学部教授の肩書を持つ知里真志保はアイヌ出自の者としてアカデミズムにおいて最も大きな功績を挙げた一人であろう。本章では、その功績を評価するとともに、1958年に「民族としてのアイヌはすでに滅びた」として、存在するのは「アイヌ系日本人」であるとする知里の記述を取り上げる。その上で知里を、和人マジョリティが支配する社会の中でのマイノリティとして、自己を確立し積極的に発信する文学者として捉えているのが、とても注目される。
資料整理をしていたら、京都の神護寺の案内書が見つかった。手書きメモによると、2000年5月1日に訪ねている。案内書は500円、入山料は400円。この日はちょうど虫干しによる一般公開の初日にあたり、わたしは京都駅からバスで向かったのであった。新緑に囲まれた古刹の階段を登り、創建者とされる和気清麻呂の霊廟を過ぎて、会場で伝源頼朝画像、伝平重盛画像を、ガラスケース越しではなく直に見ることができたのは鮮明に覚えている。
神護寺の後に高山寺に詣り、(松下圭一先生ご夫妻の紹介により)山主の小川千恵さんにお会いしてお話しを伺ったことも懐かしい。25年前のこと。
9月に続いて、今日も日本民芸館の棟方志功展へ。前回は通り一遍に見ただけの「東北経鬼門譜(とうほくきょうきもんふ)」の板画に注目した。これは、飢餓や貧困に襲われた東北地方への祈りを込めた1937年の作品。「東北経」の「経」は仏典からの発想で「祈り」の意味があるという。この東北経鬼門譜は120点の作品から成り、展示されていたのはその一部であるが、10mに及ぶ大作も展示されていて、その躍動する生命力と凶々しさとに圧倒される思いがした。
野沢啓「書くことの唯物論的認識:メショニック詩学の投げかけるもの」(『未来』no. 621,2025秋)を読む。野沢は、詩作において、意識が言語に先行するのではなく、言語が意識に先行する言語意識論を展開する。この文章の末尾の一文に共感した。これは詩作についてのみならず、ある種の言語表現についても当てはまると思う。
《詩が詩であるためにはこうした、事前には何をどう書くことになるのかわからないが、それでも何かどうしても書いておきたい衝動があって成立するものであって、それは書かれたあとにのみ書き手にもその内容が知られるという厄介かつ快楽的なシロモノなのである。》
「札幌ほんぽんぼん」でのトーク(@アダノンキ)収録後、地下鉄と徒歩でJR札幌駅北口の串鳥へ(9/27日17:15分)。2年半ほど前にお会いした詩人の高橋秀明さんが北海道横超会の方々と懇親している場に加えてもらう。同会は、吉本隆明の命日(2012/3/16)にあわせて、追悼イベント・研究会を開催している。その逝去については、中国の大学出版社との協議のために出かけていた北京で知った。もう14年以上も経つ。
羽田空港から新千歳空港に向かう機上から見えた、下北半島の北東端にある尻屋岬(9/27日)。「しりや」はアイヌ語の「絶壁のある港」の意味だという。石灰岩からなる高さ約20メートルの海食台を指すのだろうか。台地にある、芝生や松林で覆われたでは牛や馬が放牧され、その馬は寒立馬 (かんだちめ) と呼ばれている。30年前の1995年にはは9頭まで激減したが、その後の保護政策により40頭ほどに回復したという。
ただいま19:30 新千歳空港ラウンジ。7泊8日の小樽・札幌の旅の最終日。北海道立文学館での展示『長谷川四郎とそのきょうだい』のカタログを開いている。冒頭の池澤夏樹「世界の野原をわたる風」、工藤正廣「長谷川四郎さんに捧げる歌」、平良一良「長谷川四郎さんをめぐって」は、三者三様の文体でもって対象の世界をそれぞれに描く、読ませる文章である。
須田茂『近現代アイヌ文学史論: 現代編』(寿郎社)の第1章「戦後のアイヌ文学の幕開け⸺言論活動の復活」を読む。
一節「高橋真と『アイヌ新聞』の挑戦」、二節「『北の光』と新生北海道アイヌ協会」、三節「進駐軍とアイヌ民族の言論活動」で構成されている。
戦後現代のアイヌ文学と言論活動のスタートを切った高橋真と、北海道アイヌ協会の言論活動とを扱い、さらにGHQとの関連での「幻のアイヌ独立論」についても論究していて、とても刺激的である。著者の博捜にも感心する。
昨日夕方は札幌駅北口の出版社 寿郎社に、須田茂『近現代アイヌ文学史論: 現代編』を購入するためにアポなし訪問。土肥寿郎さんと歓談もできた。『日本政治学出版の舞台裏』について「近来になく面白く読んだ」と言われ、嬉しい。かつて土肥さんが晩声社に務めていた時に、『舞台裏』に鼎談者として登場する石井彰さんの興した国際書院の初期の本3冊(武者小路公秀はじめ)を作る手伝いをしたということもお聞きした。これはビックリ
昨夕は『暗夜の礫をかみ砕く 生誕100年・上西晴治『十勝平野』を読む』を制作した方と札幌駅北口の焼き鳥屋で会食。『社会文学』最新号(62号)に、神村和美が「物語・戦争・身体: 上西晴治『十勝平野』におけるエスニック・アイデンティティをめぐって」と題する本格的な論考を載せているという。また新刊の須田茂『近現代アイヌ文学史論: 現代編』(寿郎社)は、一節を上西晴治に当てているという。生誕100年を契機として上西晴治と『十勝平野』に関心が寄せられることを期待する。
札幌ほんぽんぼんat 古本とビール アダノンキ 第8回その1
『日本政治学出版の舞台裏』をめぐって、本と出版社の話をしました(9月27日)。つづきも近々アップされる予定です。

jpn01.safelinks.protection.outlook.com?url=https%3A...
第8回その1 竹中英俊さん『日本政治学出版の舞台裏』出版トーク
竹中英俊さんトーク その2は現在編集中につき未アップです。アップロード次第、この欄にリンク先URLを追加します。 『日本政治学出版の舞台裏 編集者竹中英俊の闘い』 岩下明裕/竹中英俊 共編 花伝社 2025年4月刊 竹中英俊(たけなか・ひでとし) 1952年宮城県大崎市生まれ。早稲田大学卒。1974年に財団法人東京大学出版会に就職。委託製作部門、編集局編集部、2000年に編集局長、2005年に常務理事・編集局長、2012年3月退任、同会常任顧問(2015年3月まで)。2015年4月より竹中編集企画室を主宰(今日まで)、2017年5月より北海道大学出版会相談役 ---------- 札幌で、ビール片手に本の話を。 「札幌の片隅で、古書店主と本のギークが本(時々ビール)のことをぼそぼそ呟いていきます。「ほんぽんぼん」とは、本のことを時に奔放に、時にぼんやり語っていきたい、という意味をこめました。ぼそぼそがわいわいにつながっていくといいな。」
jpn01.safelinks.protection.outlook.com
昨夕は、札幌市の南2条西八丁目の「たかさごや」で友人と飲み会。出版社編集者、ブックデザイナー、ノンフィクション作家の面々。種類豊富な手作りの品々と、ビールと日本酒とで、美味しい時間を堪能させていただきました。
ところで、この店の道路向かいは、演劇作家の久保栄(1900-58)の生誕地だった。栄の父は札幌市商工会議所会頭。実業家であった祖父・父は、正月の年頭の事業方針挨拶と宴会をこの地にあった広壮な屋敷で行ったというが、もちろん今はその片鱗もない。
長月晦日の札幌は、13度〜22度、爽晴。10時頃の北大構内。年齢も国籍も性も異なる多数のツーリストが闊歩する姿が見えるのは、とても良いですね。