桜庭一樹
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sakurabakazuki.bsky.social
桜庭一樹
@sakurabakazuki.bsky.social
作家
『名無しの子』中国残留孤児のドキュメンタリー。
www.kadokawa-cinema.jp/theaters/yur...

冒頭から号泣して見ていたのですが、隣席の中国人女性も号泣していました。
監督は、同じ立場でも一人一人の人生が異なることを、誠実に伝えながら編集していました。
最初に出てきた男性は、1945年に3歳でした。日本の満蒙開拓団の男は「足が遅いから」と言って、同胞の子供である彼を捨て、逃げてしまいました。
中国人の農夫が彼を見つけ、饅頭をくれ、「回家(家に帰ろう)」と言って、敵の子供なのに連れて帰りました。養父母は子供が幸せになるようにと「来福」という名前もつけてくれました。
中国ドキュメンタリー映画祭 - 角川シネマ有楽町
11/7(金)~11/20(木)
www.kadokawa-cinema.jp
November 9, 2025 at 11:57 AM
『中国現代文学』という本がありました。もう26冊も出ていました。
www.
hituzi.co.jp/books/399.html

日本の大学の中国文学研究者による団体が、翻訳しているようです。
www.hituzi.co.jp/kotoba/syoka...

同時代の中国の小説家の作品も、もっと読みたいなぁと思いました。最新の26巻から読んでみようかな。
鉄凝、裘山山、張悦然…。張悦然の小説は映画になりました。
映画
2024.tiff-jp.net/ja/lineup/fi...
中国現代文学 1 中国現代文学翻訳会 編 ひつじ書房
A5判 価格2000円+消費税
hituzi.co.jp
October 9, 2025 at 1:03 AM
短編小説を書いていますが、昨日の総裁選もあり、排外主義、障害者差別、女性の社会進出などについて、途方に暮れながら考えています。

少し前までは、国内の読者がある程度、共通の価値観を持っているという前提で小説を書いていました。その価値観に合わせて書くこともあれば、あえて「本当にそうか?」と揺さぶって問題提起するように書いたりもしました。

いまは、あまりにも社会が分断されています。価値観の基準点は、もはや存在しません。
では…
「どう書くのか??」How???
です。
October 5, 2025 at 1:10 AM
September 11, 2025 at 8:36 AM
ーー相手の罪は認めない。罪は罪だから。でも、そのような人間になってしまった原因である不運と心の弱さには、憐れみを覚える。この同情心はとても強い感情で、どうしても冷静ではいられない。
note.com/sakurabakazu...
張愛玲『半生の絆』(半生缘)感想|sakurabakazuki
張愛玲『半生の絆』(半生缘)を、さっき読み終わりました。 忘れられない人物が、いました。 女性主人公、曼楨の姉の曼璐です。 曼璐には婚約者がいましたが、母と弟妹を養うために婚約解消して、夜の仕事に就き、その後、娼婦になりました。 元は家族思いの姉でしたが、紆余曲折あり、物語の中盤で奸計を働きます。恐ろしい方法で、婚約者のいる幸せな妹を陥れ、不幸にします。 物語のための悪役ですが、わたしはどう...
note.com
August 26, 2025 at 1:42 AM
分断、陰謀論、ヘイトの時代に、どう小説を書くのか。
考えているうちに、午前中が終わっていました…。

「文学が遠く(立場、考え、時代、土地、民族)に届くことを信じ、自覚する」
note.com/sakurabakazu...
カズオ・イシグロのインタビューから|sakurabakazuki
カズオ・イシグロの4年前のinterview、4年前にも一応読んだのですが、2025年7月に読むと、意味が突き刺さります。 やっぱり欧州で数年前に起きたことが、遅れていま日本でも起きているのではないかと思います。 https://toyokeizai.net/articles/-/414929 以下、引用です👇 ーーポピュリズムの急速な台頭などに対して、ここ5年間ほど現実を避けて生きている感覚を...
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July 29, 2025 at 4:02 AM
参院選の状況から、スタインベック『怒りの葡萄』(1939年アメリカ)を連想します。

貧困に陥った主人公は、自分は個人ではなく「集団の一員だ」と思うようになります。たとえ自分が破滅しても、集団は生き残るからです。そして人間が内と外、身内と敵に分かれていきます。

以下はわたしが以前、新聞に書いた『怒りの葡萄』書評からの抜粋です👇

 ーー本書が描くのは、極端な貧困状態を生き延びるため、人々が、自分は個人じゃなくて、大きな種族のひとかけらなんだと、認識を改めていく姿だ。(続)
July 16, 2025 at 1:33 AM
この本、論理的で構成がしっかりしていて、わかりやすいです。
日本語を30年、勉強している中国人の先生が書いています。

序文に、わたしが考えていたことと同じことが書いてありました。
「言葉は、言った言葉だけでなく、言わなかった沈黙の言葉からもできている」ということです。
この先生は日本で、知人の家に招かれてお酒を飲み、夜遅く、こう言われたそうです。

「そろそろ…」

これは、じつは日本語ではこういう意味ですが、先生にはわからなかったそうです。

「そろそろ…」(帰ってください!)
May 10, 2025 at 10:29 AM
中国語の勉強中です。教科書です。

我打死他了(Wǒ dǎ sǐ tāle)…

一つ前のページまでは普通の例文だったのに、急にどうしたの!?
「美術館に行きましょう」「中国に行ったことがありますか?」とかだったので、急に変わってびっくりしました😅
May 4, 2025 at 9:33 AM
『名探偵の有害性』は、韓国語版、中国簡体字版、英語版に続いて、イタリア語版も出ることになりました。
英語版と同じく台湾のagentのおかげです。感謝しています。

このイタリアの出版社からは、わたしの本は『赤朽葉家の伝説』『少女には向かない職業』が翻訳出版されていて、今回で3冊目です。
1979年にローマで設立された会社で、当時は冷戦下の東欧で書かれている小説を出版していたそうです。(『The Painted Bird』『火葬人』とかかかな?)社会的、歴史的意義をもって設立された会社なのだろうなと推測しています。
現在は様々な国の作品を扱っています。
April 22, 2025 at 7:00 AM
昨年の8月に出版した『名探偵の有害性』は、9月に韓国語版、12月に中国簡体字版、そして今月に英語版の翻訳が決まりました。嬉しいです🤸‍♀️🏋️‍♀️💃

英語版が出ると、様々な国の人が読むことができるようになるので、さらに別の言語に翻訳されることも多いです。

今回は、台湾の出版agentが、わたしの日本語の本を読んで、英語の資料を作り、NYと Londonにofficeがある英語出版社に紹介してくれたみたいです。資料とは、おそらく、storyをまとめたり、大事なところだけ英語に訳したものだろうと思います。この台湾のagentに、わたしが印税の一部を手数料として払います。
April 17, 2025 at 11:06 AM
ドラマ『五福の娘たち』(五福临门 、Perfect Match、Netflix)を観てます。面白いです。
『若草物語』(Little Women、Louisa May Alcott)や『高慢と偏見』(Pride and Prejudice、Jane Austen)の世界を、昔の中国(北宋)にしたみたいです。
賢く、意志が強く、父親や家柄などの後ろ盾を持たない若い女性が主人公。5人姉妹と母親で力を合わせ、大都会(汴京 )で茶館を経営し、surviveします。
www.cinemart.co.jp/article/news...
最新中国ドラマ|中国の時代劇ヒットメーカーが手掛ける「五福臨門」、Netflixで全世界配信|Cinem@rt記事一覧 | アジアをもっと好きになるカルチャーメディア
中国の時代劇ラブコメディ『五福臨門(原題)』のティザー映像が28日に公開された。
www.cinemart.co.jp
February 16, 2025 at 1:37 AM
〈恋する惑星〉の予告編を見てました。
フェイ・ウォン、可愛い❣️
当時、東アジアでいちばんお洒落な女の子だと思ってました。
主題歌〈夢中人〉も流行りました。お洒落なお店に入ると、よくこの歌が流れていました。

髪型以外は、今もあまり変わらないように見えますね。
youtu.be/asF7YuCR8kQ
恋する惑星【予告】
YouTube video by S K
youtu.be
February 6, 2025 at 2:06 PM
ーー世間体、世間体と、おまえらはそればっかりだな。

ーー建前の母に義理の父、道理の兄かよ。

ーー俺ァ河内屋の与平衛だ。跡取りの与平衛だ。ここを出て、行けるとこなどこの世のどこにもありゃしねぇよ。

近松門左衛門『女殺油地獄』現代語訳(河出文庫🕊️古典新訳コレクション)。本日発売です。
February 6, 2025 at 3:21 AM
ガチ中華のブームは、コンビニやスーパーマーケットにも来ていますね。
Family Martで買った𰻞𰻞麵。
Peacockで買ったサンザシ飴。

「𰻞」とか、「瀛」とか、日本語にない複雑な漢字は、キーボードで書くのが大変で、けっこう失敗します。
February 4, 2025 at 11:37 PM
〈みちづれ〉はわたしが子供の頃に、大人が聴いていた演歌です。女性歌手がカバーして歌っていました。
歌詞が怖い、と思っていました。
整理してみます。

〈水に漂う、浮草に〉
私と君は、浮草(水の上を流される、自分で動くことができない物)を見ている。

〈同じ定めと、指を指す〉
私は浮草を指差して、「私と君は、あの浮草と同じだ。努力しても、報われない」と言う。

〈言葉少なに、目を潤ませて、俺を見つめて、頷くおまえ〉
君は目に涙を溜めて私を見て、無言で頷き肯定した。

〈決めた。決めた。おまえと道連れに〉
決めた。決めた。私は君を自分の不幸な人生に巻き込む。私の隣で、私と同じ生き方をしてもらう。
January 25, 2025 at 3:10 PM
今日から、次の小説の仕事です。
資料を集める。
主題に関わる、考えの断片を集める。
2月の間にプロットを作って、3~4月に書こうと思います。
難しい主題です。自分の人生のことも、一つの歴史として辿らなくてはいけない。

夜は下北沢で、かが屋の新春ライブを見るので楽しみです。
January 22, 2025 at 3:03 AM
大好きなケーキ〈芋泥麻薯肉松小贝〉を2つ注文しました。
でも一緒に注文した鮮花餅(rose pie)が売り切れていたようです。お店の方が、鮮花餅の代わりにegg tarteと老婆餅を入れて、お詫びにケーキも6つ入れてくれました。
(お店からの手紙が中国語なので、正確にはわからず、推測です)

こんなにたくさんのお菓子が!
🧁🧁🧁🧁🧁🧁🥧🥧
完全に元気になりました。

〈芋泥麻薯肉松小贝〉は、スポンジケーキの間に、すり潰した里芋と餅が入っています。外側には甘じょっぱい肉の田麩と海苔。

お店にお礼を送ったのですが、わたしの「AI翻訳による怪しい中国語」が今日も炸裂しており、たぶん変だと思います。
January 19, 2025 at 2:30 PM
Real Soundインタビュー『読まれる覚悟』(ちくまプリマー新書)
桜庭一樹が考える、作者とファンと批評の理想的な関係性 「論理的な批判と感情的な悪口は異なるもの」
t.co/99zxXv9hEP
https://realsound.jp/book/2025/01/post-1899837.html
t.co
January 18, 2025 at 2:04 PM
『読まれる覚悟』(桜庭一樹、ちくまプリマー新書)の「はじめに」が公開されました。
t.co/tHXQp4EzhG
https://www.webchikuma.jp/articles/-/3764
t.co
January 17, 2025 at 10:46 AM
寒いとおいしいと思った🍦
January 15, 2025 at 12:06 PM
中国の器がやってきた🐉☁️
「神龍見首不見尾(頭が見えて尾は見えない龍。深遠で全貌を窺い知るのが難しいこと)」と説明文に書いてあって、かっこいいです。
January 15, 2025 at 11:29 AM