saijo_reina(she/they)
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北海道、京都・大阪を経て東京で哲学倫理学の教育研究をしています。分析哲学、フェミニズム、クィア理論など。ベジタリアン。Research and education in Philosophy and Ethics: analytic feminism and queer theory, metaphysics, aesthetics, robot ethics. Being a vegetarian. Tokyo, Japan.
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充電器にも表情があるとかわいい
嬉しくて買ってしまう
ドラフトからの修正に取り掛かっている原稿、なかなか進まなくてつらい。週末までに第2稿仕上げたいな。ポケモンの続きもやりたいけど。
本件、国によっては公的に非二元的な性別を登録している人も日本の大学教員の募集に応募することもあるわけだから、バイナリーな制度のままだとやっぱり問題で法制度の変更が必要だとも改めて思いました。
10月25日に社会存在論ワークショップ( sites.google.com/kyoto-u.ac.j... )に呼んでいただき「「評価が同等である場合は女性を優先して採用します」の「女性」とは誰のことであるべきか」というタイトルで、分析フェミニズムの概念分析の応用事例を提供する、という話をしました。 researchmap.jp/reinasaijo/p... 日本の場合「法的に女性」に限定する大学だけでなく、「戸籍上女性である必要はない」「女性またはそれに類する従属的属性」という記述で公正さを保とうとする大学の存在も知れて、そこはよかったです。
社会存在論ワークショップ - 第2回ワークショップ概要
2025年 10月25日(土) 13:00〜17:00予定 @一橋大学国立キャンパス 第3研究館研究会議室 Keynote: 西條玲奈(東京電機大学)
sites.google.com
三人のプレイヤーキャラの人種やジェンダーを自分で選べたら、さらに良かったとも感じる。マーカスとカーラの二人はやや保守的な性別役割をなぞっている印象があり、特にマーカスは他人のためではなく不正への怒りを原動力に人間へ抵抗し、社会を変えようとする人物なので女性的なジェンダー表現でプレイしてみたかった。もっとも、最後までプレイするとまた印象も変わるかもしれないけれど。
ストーリーはまだ途中だが、アンドロイドという設定を用いて、アメリカの近代奴隷制度を奴隷視点で疑似体験する内容だと早い段階で気づく。奴隷市場での売買、一方的なリンチ、人種隔離政策に沿った空間設計、パッシングなどを疑似体験することになった。当初は人間と非人間の他者の関係を描いた作品だと思っていたので、その点はやや拍子抜けだったが、人種差別をメタファーとしてゲームで体験させるという点では優れた作品だと思う。
Steamのセールをきっかけに、ずっと気になっていた Detroit: Become Human(2018)をプレイ中。シミュレーションとしての設計が非常に巧みで、ボタンの連打やコントロールキーの動作を繰り返すうちに出来事へのコミットメントが深まり、感情が動く仕組みになっていることに驚いた。その分児童虐待など精神的に負荷の高い内容も含まれているため、注意が必要そう。私はプレイ前にDoes the Dog Dieで、動物が死んだりぬいぐるみが破壊されたりしないか事前に調べた。
吉屋信子の『わすれなぐさ』(1932)を読んだ。『花物語』くらいしか知らなかったが、少女向け青春小説としてストーリー展開が速く、娯楽作品としても楽しい。少女たち三人の三角関係も、主人公の家族との葛藤もハッピーエンドできれいにまとまっている。昭和初期を舞台に東京の女学校という、ある種同時代の子どもたちの憧れの舞台だからなのか、主要キャラクター3名は父親が全員権威的職業。実業家や大学教授というのは現代でもありそうだが、軍人という設定がさらっと出てくるところは時代性を感じるところだった。
同時に、シェイクスピアのリア王の話を追っていくと、老いによって敬意を失っていく姿には、つい今後の自分を重ねてしまい恐ろしくもなる。賢く年を取るというのは難しい。
大竹しのぶ主演、フィリップ・ブリーン演出の『リア王』をTHEATER MILANO-Zaで観てきた。もともと大竹のリア役を見たくて出向いたのだが、予想以上に宮沢りえのゴネリルがよかった。大竹の演技は、過去にラシーヌの『フェードル』で主演を怪物的な迫力で演じきっていたのを観ていたので、今回も安心して観ることができた。それを踏まえても、リアに対峙する存在として印象に残ったのが長女ゴネリル。もともとゴネリルや次女のリーガンは老いた親の暴言や横暴に振り回されてげんなりしている子世代のように演出されることが多いが、リアの呪詛のような言葉の数々に真正面から対抗する存在感があった。
ジョルジュ・サンド 『黒い町』(石井啓子訳、藤原書店、2006)を読んだ。原著は1861年の出版。サンドがフランスの街ティエールをモデルに、工業化が進む中で生まれた労働者階級を思わせる刃物職人を主人公に据えた作品。社会問題を取り込みつつも、主人公の経済的野心の行く末と人格的成長物が中心の娯楽要素も強めで楽しく読めた。解説では訳者の石井先生が「空想的社会主義の失敗は理解しながらも、サンドが共鳴したかつての理念を<黒い町>として描いた」という解釈をしていてなるほどなと思った。 www.fujiwara-shoten-store.jp/SHOP/9784894...
日本の女装コミュニティに関する三橋順子さんの仕事に言及があったり、セクシュアリティと性自認の影響関係が丁寧に読めるのもよかった。個人的に特に印象的だったのが、「Xジェンダーやノンバイナリー当事者間において、「同性」概念は成り立ちにくく、互いに「異性」」(p.69)であるという記述。言われてみればそれはそう、となるのだけど、バイナリーな女性自認の強い自分からすると、全然欠けていた視点だった。
武内今日子さんの著作『非二元的な性を生きる』(明石書店、2025)を通して読んだ。カタカナの「ノンバイナリー」より日本語で「非二元的」と書いたほうが男女二分法になじまない性のあり方という意味がしっくりくるなと思う。性別のなじめなさを多様な概念を使って自分を位置付けようとしたり、便宜的に使う人たちの言葉が繊細にたどられていて、なぜか読んでいる自分もケアされている気持ちになった。こういう仕事を読むとふりかえって学問上の哲学の手法ってどうしてもがさつだよなと思ってしまう。 www.akashi.co.jp/book/b659860...
非二元的な性を生きる - 株式会社 明石書店
非二元的な性を生きる 詳細をご覧いただけます。
www.akashi.co.jp
応用哲学会@大阪成蹊大学に参加してきました。体調崩し気味なので早めに離脱!明日も参加します
ありがとうございます!かわいいですよね。北海道以外でも雪国には似たようなものあるんじゃないかなーと思いますが、私は札幌離れてからは雪の積もらない地域でずっと暮らしてるので特に地域性を感じられて嬉しいです
こちらは前から頼みたかった東急百貨店に入ってるユニクロの札幌限定カスタマイズ。木彫りのクマと砂箱(!)の刺繍を選んだ。砂箱はかわいいだけだけでなく北海道の暮らしが思い出されるデザインで味わい深い。
札幌に滞在しています。いちばん賑わいのある大通公園付近の西4丁目のメインストリートに札幌レインボープライドに合わせてプログレッシブフラッグが並んでいたよ。
Bettcherさんの*Beyond Personhood*の学術誌掲載の書評は初かな?評者は認識的不正義の研究をしているNick Clanchyさん。本の内容がざっくりわかる。反トランス的な多数派の空間だけでなく、北米のトランスコミュニティ内部の意味の構築も批判的に検討しているところはやはり現代的。人との距離感の取り方が、そもそも近代植民地主義の影響を受けていて、その悪さの源泉の一つをジョン・ロックの人格概念に定めているようなので、近世イギリス哲学の研究者の評価も聞きたいな doi.org/10.1093/pq/p...
Beyond Personhood: An Essay in Trans Philosophy
In his landmark 1910 study The Transvestites, Magnus Hirschfeld reported: Some time ago there was a story in the newspaper told by a child, which gives som
academic.oup.com
もっとも私自身は経済的に不安定とはいえ、博士号持ちの常勤職の仕事がある時点で社会のかなり特権的な地位にいるわけで。それだと、菜食か肉食か関係なく、権力性ゆえに存在が鬱陶しいと思われても仕方ないのはそう
>RP ヴィーガンキャラが比較的メインにいるなら読んでみたいかも。以前The Cosmic Wheel Sisterhood をプレーしたとき、サブキャラにヴィーガンがいたのだけど「行動が倫理的に完璧すぎて周囲に悪気なく引け目や鬱陶しさを感じさせる」というキャラ付けで微妙な気持ちになったことがある。(ゲーム自体はフェミニズム的なテーマもあり、アートワークも魅力的で面白い store.steampowered.com/app/1340480/... )地図上の少なからぬ飲食店や食料品店がただのデッドゾーンになるのはヴィーガン側なのだが、肉食する人が感じる心理的負担を優先して表現するの?という
The Cosmic Wheel Sisterhood on Steam
Immerse yourself in an enchanting narrative experience as Fortuna, a fortune-teller Witch condemned to exile on her asteroid home. Craft your own Tarot deck, regain your freedom, and shape the fate of...
store.steampowered.com
Reposted by saijo_reina(she/they)
アンチヴィーガンで思い出したが、『エクソシストを堕とせない』はやっぱ暴食編が今のとこ白眉だと思った。
というのもフェミニズムへのバックラッシュを扱った作品は色々と思いつくが、ビーガニズムへのバックラッシュを敵に据えたエンタメ作品は(海外も含めて)たぶん初めて見たので。
ネットで散見するビーガニズムへの嗜虐心(ビーガンの人の前で肉食う、結局お前も肉たべたいんだろ笑?的なやつ)が「蠅の王」の形でうまいこと擬人化されている。
それに立ち向かうのがビーガンのシスター・レアなのだが、そもそもビーガンのキャラが肯定的に描かれる時点でまだ相当に珍しいっていう
bsky.app/profile/numa...
良い評判聞くけど未読だった『エクソシストを堕とせない』5巻まで読んだが、なるほどこれは面白いね。
フレッシュな点は、敵となる悪魔(七つの大罪モチーフ)が、アンチフェミニズム、アンチヴィーガンのような、進歩や多様性や倫理へのバックラッシュを体現していて、過酷な過去をもつエクソシストの主人公や仲間がそれらと対峙するところ。
興味深いのはエログロ系の「過激」な描写とそうした問題意識が共存していることで、むしろそこらのジャンプ漫画より容赦ない描写もあるが、そこに耐性あればぜひオススメ。
失礼かもだが、ジャンプ系列でやってるのが驚きなほど(美少女アニメの枠組みで『前橋ウィッチーズ』をやった驚きに近い)。
大久保駅近くこ高麗博物館を訪問し、企画展「なぜ『朝鮮人』が戦犯になったのか」を鑑賞した。日本統治下の朝鮮半島や台湾の若者が日本軍の捕虜監督として徴収され、戦後になると「日本人」としてBC級戦犯として裁かれる一方「日本人ではない」ので恩給の対象外とされた経緯を証言や手記、資料をもとにポスターで再構成した展示内容だった。労作。日本の植民地主義とレイシズムをあらためて認識させられる。
私は主要な勤務先が工科系大学なので工学者の人たちと話す機会も多いのだが、論文や資料の要約はLLMに任せて済ませることが多いようだ。分野によってはそれで本当に問題がないのだと思う。ただそれで文献調査が全部LLM任せでいいと思われないか勝手に不安になった。「テキストをベタに読む」作業の重要性はちゃんと主張しておきたい気持ち。私はChatGPTの有料版を使っているけど、特性上、論考の要約は紋切り型に落とし込まれて凡庸化しがち。著者の独創的な主張や異質な特徴が捨象されやすい。人文系の論考をまとめるには不向きになりがちというか。新規論文の定期チェックとか、自分の書いたものを批判してもらうにはいいんだけど
中元さおり「三島由紀夫『夏子の冒険』の北海道 : 掲載誌『週刊朝日』から考える」 doi.org/10.15027/54879 (物語の結末が書いてあるのでネタバレが気になる人は注意)では、連載当時の読者の投書欄が紹介されていた。道内在住の読者が「北海道の情景描写に違和感がある」と書いている。発表当時もやはり都市部から一方的に相手を発見する上から目線は感じられたのかもしれない。
広島大学学術情報リポジトリ
doi.org
三島由紀夫が北海道を舞台にした作品と聞いて『夏子の冒険』を読んだ www.kadokawa.co.jp/product/2008... 読みやすい文体に続きの気になる展開でどんでん返しもあり、細部の心理描写や風景描写も上手い。が、1951年の作品なだけに予想していたものの、北海道に対する東京からの無邪気な他者化に満ちている。こうしたエンタメ作品の視線が「観光地北海道」のイメージを作り経済効果を生んだのだろうという点も悩ましい。特にアイヌの人たちはヒグマと並び「エキゾチック」な舞台装置としてのみ登場し、和人からの差別にも言及はない。こういうのを読むと北海道内部からの物語を読みたいと思ってしまうな
夏子の冒険
文庫「夏子の冒険」のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。男たちに絶望した女の前に、理想の男が現れた! 彼こそ運命の男なのか?
www.kadokawa.co.jp