蓉堂居士
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蓉堂居士
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神戸の漢学者。神戸大学人文学研究科講師。出身は山梨県富士吉田市。漢詩・漢文なら、日本一(になりたい)。 和琴/琴(七弦琴)/琵琶/尺八/日本武術(剣・槍・棒)/香道
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《七月十二日先師石川岳堂忌日》
非有宋生筆,如何招楚魂。
學探彭澤志,詩汲旭莊源。
侍坐湯崗廟,陪遊劍閣村。
研朱賜評點,屈指幾年恩。
ツイッターアカウントをいきなり凍結されて、認証もまったく上手くゆかずにキレそう。
イーロン・マスクになってから、ほんとにポンコツになった。
《白宮舌戰行》
君不見揮舌捐身說抗秦,魯連歿後見澤連。白宮妖氛日慘淡,誰發龍漦湧若泉。賣官貪財漢靈帝,竊鼎亂政新巨君。弊衣君子說大義,獨夫顏色何赭然。何必曰利聖賢戒,何況脣亡牙齒寒。萬國合從少一國,義兵墨守烏克蘭。
《春夜夢》
春宵仰臥月入戶,夢暖彩鳳身上舞。攜手同度洛浦波,豐肌半潤巫山雨。無聲無息歡極時,忽見瓊漿玉龜吐。

「春夜の夢」
春宵に仰臥し月戸に入り、
夢暖かく彩鳳身の上に舞う。
手を携えて同じく洛浦の波を渡り、
豊かな肌半ば潤う巫山の雨。
声なく息なく歓び極まる時、
忽ち瓊漿玉龜の吐くを見る。
阪神淡路大震災から30年。今この時に神戸の街に暮らしていることに縁を感じます。
《令和七年正月十七日神戶地震後三十年也》
曉窗風急寒入衾,憶昔此土殆陸沉。地震如聽刀槍響,大廈山崩瓦礫深。猛火四起眾人叫,壓身梁柱空呻吟。天雨無來悉焚盡,恨為凶神所拘擒。母求兒骨徘徊久,手撥熱灰何處尋。六千餘人竟何罪,生於拂曉死於今。聽說國子監中士,四十七人永世瘖。精舍素牆縱橫裂,六甲冬樹多哀音。三十年後問父老,猶說當時淚不禁。
鑾駕西來同默禱,春光永照蒼生心。
最近、中華圏にて流行中の「ケモノの李白と杜甫」。
かわいい💞漢詩を書いちゃおう。
《獸人李杜代杜工部作》
共被醉眠秋,顰眉小獸羞。
青蓮頻出手,撫我體毛柔。

「獸人の李杜 杜工部に代はるの作」
被を共にして醉眠の秋、眉を顰めて小獸 羞づ。青蓮 頻りに手を出し、撫づ我が體毛の柔かなるを。
《臘月廿一日東京大學朱子學學術研討會十韻》
赤門群玉府,黃葉碎金樓。盛會招三地,高壇對眾眸。響臻皆異士,星聚盡名流。洙泗源無息,程朱學最優。狂瀾誰又覆,仁井我為囚。索隱醇儒語,結交君子儔。不孤非寡德,如琢幸同遊。論道鵝湖淨,橫經鹿洞幽。致知千載共,格物一生求。永願存天理,後山曾拒裘。
《十月二日風雨甚惡午後三點十五分鐘發臺北八韻》
飛機已高舉,激雨滿玄穹。壁震如敲鼓,身搖想轉蓬。常居平地上,何在半天中。窗視金蛇電,耳聽銀漢風。深知冥府路,卻與絕霄通。惴惴肌生粟,茫茫腳踏空。帝心誰可料,吾命此時窮。忽破層雲出,乾坤夕日紅。
連枝 同に榮ゑて五人 坐し、李謩 輕く吹く阿濫堆。三郎 筆を閣きて眾臣 仰ぎ、太真 笑ひて勸む壽杯を傾くを。遺恨なり巨腹の逆志を養ひ、空しく仙袂を尋ねて蓬萊に遊ぶを。興亡 皆な一人の手に出づ、撫梁の力は補天の才を兼ぬ。五陵の佳氣 永に滅せず、此の軸 幸ひに賊炬の灰となるを免る。日斜めにして靜館 遊客 散じ、獨り佇みて凝視して又た裴回す。長恨を微吟すれば眼中の淚、墨痕 顫動して清哀を生ず。
「三月廿四日 許學灝とともに故宮南院に遊びて玄宗が鶺鴒頌を觀る」
南院 深く藏す鶺鴒頌、忽ちに聞く寶軸 今 正に開くと。臨池 久しく慕ふ鯨を吞むの筆、海雲 萬里 風を御して來たる。臺南に往かんと欲して臺北を忘る、賴ひに許子の車を同じくして陪する有り。輪蹄 輾り盡くす平原の綠、橋を渡り館に入りて安くにか在りや。密に鐵櫃の玻璃に偎りて立てば、心花の艷を放つは羯鼓 催す。筆法 深く獲たり二王の骨、天生の巨麗 俗埃なし。訝り看る點畫の光彩を含むを、春霖 千載 麝煤を霑す。敕字の雄渾 一卷を壓し、氣勢 以て風雷を呼ぶに足る。當時 墨を磨る高力士、華清の宮殿 何ぞ崔嵬たる。→
《三月廿四日同許學灝遊故宮南院觀玄宗鶺鴒頌》
南院深藏鶺鴒頌,忽聞寶軸今正開。臨池久慕吞鯨筆,海雲萬里御風來。欲往臺南忘臺北,賴有許子同車陪。輪蹄輾盡平原綠,渡橋入館安在哉。密偎鐵櫃玻璃立,心花放艷羯鼓催。筆法深獲二王骨,天生巨麗無俗埃。訝看點畫含光彩,春霖千載霑麝煤。敕字雄渾壓一卷,氣勢足以呼風雷。當時磨墨高力士,華清宮殿何崔嵬。連枝同榮五人坐,李謩輕吹阿濫堆。三郎閣筆眾臣仰,太真笑勸傾壽杯。遺恨巨腹養逆志,空尋仙袂遊蓬萊。興亡皆出一人手,撫梁力兼補天才。五陵佳氣永不滅,此軸幸免賊炬灰。日斜靜館散遊客,獨佇凝視又裴回。微吟長恨眼中淚,墨痕顫動生清哀。
3月は別れと、新たなるスタートの季節。

《三月廿二日送小川主稅之燕京》
春日鴻飛萬里程,海棠玉蕊照燕京。醉人墨氣琉璃廠,徹骨晴光紫禁城。別宴高吟李白語,學林久待太玄成。十三驛畔今宵酒,又向金臺夕照傾。

「三月廿二日 小川主稅の燕京に之くを送る」
春日 鴻飛す萬里の程、海棠の玉蕊 燕京を照らす。人を醉はしむるの墨氣 琉璃廠、骨に徹するの晴光 紫禁城。別宴 高吟す李白の語、學林 久しく待つ太玄の成るを。十三驛畔今宵の酒、又た金臺夕照に向かひて傾けん。
本日は神戸大学の前期入学試験です。ご武運を!

《二月廿五日神戶大學入學考試寄舉子》
神都朝雨濕春苔,舉子六千張傘來。
來日師生相見處,書窗花映碧空開。

「二月廿五日、神戶大學入學考試にて舉子に寄す」
神都の朝雨 春苔を濕し、舉子 六千 傘を張りて來たる。來日 師生 相ひ見ゆるの處、書窗の花は碧空に映じて開かん。
二松学舎大学は、この調査結果を承けて「本学は、今回の結果を重く受け止め、研究機関としての信頼の回復を目指し、学内における研究倫理の徹底と再発防止に努めてまいります」と述べています。
悲しいことです。孔孟や王陽明の仁義・道徳・良知の学問を発信してゆく学校であるはずが、このようなレベルの問題によって混乱を極めるとは悲しいことです。
さて今後は――このような学長を任命した「二松学舎大学理事長による任命責任」を問わねばなりません。 

ホームページは、こちら→
www.nishogakusha-u.ac.jp/news/?conten...
二松学舎大学の前学長の中山政義氏の学術不正について調査結果が出ました。
論文「アメリカ会社法における自己株式取得に関する考察」(『秋田法学』1988年)が「盗用」と認定されました。
以下のホームページから「調査報告書・意見書」がダウンロードできます。
お読みいただければ、本「盗用論文」以外についても疑惑は決して晴れてはおらず、とくに書籍『国際関係序説』(2001年、青孔社)の捏造については、その「可能性が極めて高いとの結論」が得られたとわかります。
「このごろ詠める歌五首」
はらわたは枯れ果てつるも歌詠むはえやは已むべき業の深さよ
されかうべ生暖かき舌のみが月の光に法華を誦せる
蘭奢待ひとかけらをば焚きしめて死出の旅路にむかふ朝戸出
科長なる石の棺の寒ければ抱き暖めん皇子の魂
なまぐさき血潮の墨もて未来記を書き継ぎゆかな春の嵐に
バレンタインをもらってしまった!
ドキドキドキドキ💗💗💗するぜ!
漢詩を一首、詠んでしまった。

《二月情人節》
二月情人節,春心托物通。
初知暗傾慕,胸底久相同。

「二月情人節(バレンタインデー)」
二月 情人節、春心 物に托して通ず。
初めて知る 暗に傾慕するは、胸底 久しく相ひ同じきを。
毎回、名古屋に来ると思いだすのは母がたの祖父の話。子供のころに名古屋の「サナダ」に奉公に出た。
主人に「煙草をもって来い」といわれて持っていったら、「煙草を持って来いと言ったら、煙草盆も持って来るもんだ!」と叱られた。
「だから人間、気が利かなきゃあダメだぞ」という声が懐しい。亡くなってもう20年。
語学は簡単ではない。英語でも中国語でも、高水準で話せるレベルになりたいなら、どこかの段階でひとつひとつの発音原理を知識として学び、同時にネイティブ話者について直してもらう過程が必要。
語学を教えた人なら、みんなわかっているけど、多人数教育では時間が足りない。
語学はそこが難しい。