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花金だ!仕事帰りに買うプラモ。組むだけで「緑の零戦」を楽しめる/ファインモールド 1/72 帝国海軍 零式艦上戦闘機 五二型 (三菱製・中期型) #キットレビュー #軍用機・旅客機 #nippper #プラモデル
花金だ!仕事帰りに買うプラモ。組むだけで「緑の零戦」を楽しめる/ファインモールド 1/72 帝国海軍 零式艦上戦闘機 五二型 (三菱製・中期型)
 週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はファインモールドの「1/72 帝国海軍 零式艦上戦闘機 五二型 (三菱製・中期型) 」をご紹介! 組むだけでみんなが思う「緑の零戦」が爆誕する素晴らしいプラモデルに仕上がっています!  本キットに先んじて、1/48スケールで驚異的な零戦五二型のプラモデルを送り出したファインモールド。1/72スケールは、より多くの人が組むだけでも零戦のかっこよさを味わえるように精密さだけでなく「プラスチックの色」にもこだわった模型に仕上がっています。上の写真を見れば分かる通り、組むだけで、超かっこいい緑の零戦が完成します。  こちらがキットのランナー(パーツがつながった枠のこと)。本体の緑だけでなく、カウリングは黒、エンジンやプロペラはグレー、コクピットのパーツはダークイエローのような成型色となっています。飛行機模型の多くはグレー単色というものが多い中、これだけ色分けされている飛行機模型はとても珍しく、箱を開けた瞬間に色だけでもワクワクできます。  キャノピーの透明度も抜群! 閉じた状態を組み立てやすいようにワンパーツになっているもの(ワンピースキャノピーなんて言ったりもします)と、キャノピーを開けた状態を再現できるように、それぞれの箇所で分割された物の2種がセットされます。他に翼端灯をクリアーパーツ化したい人のための、小さなパーツもセットされています。  コクピットは細部までパーツ分割されていて、非常に精密な仕上がり。タミヤの1/72零戦と共に、1/72零戦コクピットの最高峰と言えると思います。  本体内部壁面に取り付けられている計器類も別パーツで表現。小さなパーツなので、精密ピンセットを用意しておくと組み立てが楽です。本体と違う色になっているので、組むだけでも情報量が増えて楽しいですね。  コクピット後部のパーツの精度がとっても気持ち良いです。収まるべきところにきれいに収まるので、あとは流し込み接着剤を流すだけでOKです。  およそ1時間半で完成! キットにはデカールも付属するので、この色を活かしてデカールフィニッシュしても良いですね。成型色の緑も重みがあり透け感の無いものとなっていますので、組むだけでこれだけ高級感ある仕上がりとなります。これから零戦を作ってみたい、久しぶりに気軽に零戦を組みたいというあなたに、まさにピッタリのプラモデルです。ぜひこの週末は、ファインモールドの「1/72 帝国海軍 零式艦上戦闘機 五二型 (三菱製・中期型) 」を作って下さい。それでは〜。
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December 5, 2025 at 3:00 AM
【工具レビュー】戦車だけじゃない!貼るだけであなたのメカにも気軽に「ツィメリットコーティング」が施せる! #工具 #ロボット・アニメメカ #ガンプラ #nippper #プラモデル
【工具レビュー】戦車だけじゃない!貼るだけであなたのメカにも気軽に「ツィメリットコーティング」が施せる!
 第二次世界大戦において、ドイツ軍が自軍の戦車に施した「ツィメリットコーティング」はその迫力とかっこよさから、多くのSFメカにも施されてきました。最近では「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム ザクⅡ F型 ソラリ機」の足元にもそれらしいコーティングがされていました。このコーティングをシールのように貼るだけで表現できる超便利アイテムが「タミヤ コーティングシート」です。戦車だけでなく、メカのディテールアップにも活用できます。  こちら、コーティングシートを貼った状態。細かな凹凸がプリントされていて、貼るだけでこのレベルのコーティングが表現できます。ソラリ機にも、コーティングとみられる線をプリントした平面状のシールが付属しますが、立体で表現はされていません。  シートは、ツィメリットコーティングが施された車両ごとに販売されています。こんな風に、線に沿ってカットしてパーツに貼り込んでいきます。  密着性も良く、ディテールにも馴染みます。貼ったら、爪楊枝の先などで押し込み、しっかりと密着させるとより綺麗に仕上がります。  そのシートの中には、余剰がプリントされています。これがメカのディテールアップに最適! ぜひここだけ切り取って、とっておきましょう。  使いたい分だけカットして、貼る。それだけです。ほんの数秒で、あなたのメカにもツィメリットコーティングを施せました。好きな形状にカットして使用できるので、さまざまなデザインにも対応できます。戦車だけでなく、あなたのメカにもかっこいいツィメリットコーティングのディテールを足したいという時は、ぜひとも「タミヤ コーティングシート」を活用してくださいね! それでは〜。
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December 4, 2025 at 11:00 AM
【塗料レビュー】色良し!ツヤ良し!水性ホビーカラーに現れた至高のオレンジ!「スライムベスオレンジ」 #水性塗料 #塗料 #nippper #プラモデル
【塗料レビュー】色良し!ツヤ良し!水性ホビーカラーに現れた至高のオレンジ!「スライムベスオレンジ」
 まさかこんなにも絶妙なオレンジが「スライムベス」のプラモデルを塗るための塗料として登場するなんて……。水性ホビーカラーにマジですごいオレンジが爆誕したので、ぜひみなさんも買って使ってください。早速「水性ホビーカラー スライムベスオレンジ」をレビューしていきましょう。  スライムよりほんのり強いスライムベス。でも塗料はとっても頼りになりますよ! スライムベスだからって侮らないでくださいね。水性ホビーカラーなので、匂いもマイルド。エアブラシ塗装、筆塗り両方で楽しめます。今回はエアブラシ塗装で、このオレンジの色味をご紹介します。  蓋を開けると、見事なオレンジ。蓋の色ともほとんど差がありません。水性ホビーカラーはまだオレンジ系のラインナップが豊富ではないので、新色が登場してくれるのはい嬉しい限りです。  実際にプラモに塗ってみると、こんなにも美しいオレンジ!! 隠蔽力はそこまで強くないです。この状態になるまで、塗って乾かしという工程を4回ほど繰り返しました。グレーのプラスチックの上から直接塗っても、これだけ鮮やかなオレンジになります。  そしてこのドランゴンクエスト水性ホビーカラー最大の特徴が、美しいツヤです。スライムベスオレンジの塗りっぱなしでこれだけ綺麗な光沢がでます。  かっちりとオレンジが発色して、美しいツヤも味わえるスライムベスオレンジ。キャラクターモデルの差し色や、重機、練習機などの塗装にも力になってくれると思います。またこのような鮮やかな色をプラモにどば〜っと塗った「1色仕上げ」は、本当に面白いので、ぜひ試してください。塗装って楽しいな〜と気軽に思えるはずです。ぜひそんな遊びも、このスライムベスオレンジで楽しんでください。それでは!
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December 3, 2025 at 1:00 PM
【レビュー】プラモデルで争いのない世界へ旅する/ミニアート1:35ブックシェルフ #キットレビュー #情景 #nippper #プラモデル
【レビュー】プラモデルで争いのない世界へ旅する/ミニアート1:35ブックシェルフ
 模型屋さんの棚を眺めていると、「なんか良いな」の直感を刺激してくるとんでもなく雰囲気がいい箱絵をみつけました。ウクライナのメーカー、ミニアートの1/35 ブックシェルフ。会計の時、店のオヤジさんも言っていた「なんか良いよね」と。  ガンダムや戦車といった戦うプラモの中に置かれた日常の風景。こういうミニチュアって小さな木材や画用紙でのDIYが主流だと思っていましたが、こうして加工や塗装の選択肢が多いプラスチックで気軽に楽しめるって素敵だなぁと思いました。  パーツを包む袋の中にはウクライナの空気が詰まっているとかいないとか中身はランナー2種類。棚のランナーが2枚1組の12枚、本のランナーが3枚。ん? 説明書が無い! ……安心して下さい、箱の裏ですよ。(内心めちゃ焦りました。)  要するに箱裏1枚で解説できちゃうくらい組み立ては簡単ってことですね。全部で6個の棚ができるようです。そして赤文字でBooks & shelves can be painted in any color(本と棚はどんな色にも塗ることができます)と但し書き。デカールもシールも無い、あとはユーザーに全てお任せ。ちまちま色を乗せていくのはなかなかの修行チック。なので今回は棚ひとつ分だけ!  さて、本のパーツ達は大小不規則気味に並んでいて細かく造形されてかつ奥行きがあり、豊かな表情を見せてくれます。本自体の接地がいい感じなので斜めの本も接着しなくても置けるんです。おっと裏は肉抜きされてます。置き方や見せ方を工夫する必要がありそうです。  棚は「本棚」と聞いて思い浮かべる木製の家具ではなく、金属製のスチールラックのよう。本棚として活躍ている姿は僕はみたことがないか、見たことあるけど記憶にないのか……。同じものを6個作る、と言うとどうも単調な作業のように感じますがシンプルすぎないよう棚に本を並べていくのパズルみたいですごく楽しいんだなコレが。そうそう、棚板が6枚余るので家具をひとつ新造しました。  僕はフィギュアを買ったことがなく、他の1/35スケールのキット(マシーネンなど)に付属してるフィギュアしか持って無いのですが、コレをきっかけに色々欲しくなってきました。次お店に行ったときはフィギュアのプラモの箱が光って見えるんだろうなぁ。新たなプラモと出会う予感、ワクワクしてきたぞ! みなさんもぜひ、お気に入りのフィギュアたちを本に囲まれた素敵な世界に連れ出してください!
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December 3, 2025 at 11:00 AM
筆塗りでチョイ足し、可愛さは倍増!/グッスマの「レーシングミク2013」をお迎えする前に必要なのは? #筆塗り #水性塗料 #nippper #プラモデル
筆塗りでチョイ足し、可愛さは倍増!/グッスマの「レーシングミク2013」をお迎えする前に必要なのは?
 名作完成品フィギュアがプラモデルに転生する!そんな夢を叶えてくれるグッドスマイルカンパニーのReincarnationシリーズ第一作、「レーシングミク2013」をプッシュしております。さて、組み立てて水転写デカール貼っただけでもかなりGOODな仕上がりになるこのアイテムをさらにブラッシュアップするテクをここで先取りしておきましょう。筆塗りです筆塗り。筆で塗料を塗る。怖くないよ。やってみよう。  レーシングミク2013のデザインにおいてすごく効果的なのがクリアーパーツで用意された腰の周りのヒラヒラ。白いレオタード調の意匠に対して初音ミクの元のデザインにあるスカート的な意匠を軽やかかつきらびやかに演出してくれます。本体との接続は発色の良いシルバーのパーツが用意されていますが、先端部のシルバーはパーツ状態だと再現されていません。そこで筆塗りです。  粒子のこまかいシルバーの塗料は各社から発売されています。私は今回手近にあったGSIクレオスのMr.カラー#8シルバーを選びましたが、表面が滑らかに仕上がる水性ホビーカラーのスーパーファインシルバーもオススメです(水性ホビーカラーなら万一はみ出してもキッチンマジックリンで拭き取れるしね)。筆は先がよく尖るタミヤのモデリングブラシPRO IIを強くおすすめします。「先が細ければ細いほど精密に塗れそう」という先入観から面相筆を選ぶとキレイに塗るのが難しいから注意ね。 クリアーパーツのシルバーに塗るべきところは1段高くなっているので、そこからはみ出さないように塗ればOK。一回でベタッと塗らず、薄く塗って乾かしてまた重ねて……を3度ほど繰り返せばOK。シルバーはムラになりにくい塗料なので筆塗りが初めての人でも楽しいぞ!  シルバーの部分に散りばめられた丸い凹みにはミクのグリーンとピンクがあしらわれているデザイン。水転写デカールも用意されていますが、こまかいのをたくさん貼るのはちょっとしんどいかも……という人にはこちらも筆塗りがオススメ。色レシピをズバッと教えてしまいますと、グリーンはシタデルカラーのサイバライト・グリーンにソテク・グリーンをわずかに混ぜたもの。もう初音ミクのイメージにピッタリなグリーンになります。ピンクはエンペラーズ・チルドレンをそのまま使います。  水に筆を漬けてからぎゅっと絞り、塗料をほんの少し掬ったら丸い凹みにこの塗料をポテッと置けばOK。水で薄めて水で洗える(でも乾燥したら二度と溶け出さない)シタデルカラーなので、はみ出したところは指先でビッと拭き取ればキレイに丸い凹みの中だけに塗料が残ってくれます。あとは自然乾燥を待つだけ。貼ったばかりのデカールにうっかり触れて剥がれて悲しい〜みたいなこともありません。  組むだけで約束された出来栄えも、合わせめ消しや筆による部分塗装によって「自分が作ったぞ!」と思える仕上がりになるのがプラモデルのいいところ。失敗しても後戻りできる塗料が充実してきたおかげでこまかい部分の色差しも気楽な楽しみになりました。レーシングミク2013をお迎えするまでまだまだ時間はありますから、みなさんも身近なプラモデルにちょっとずつ色を足すことで「気構え」をしておくことをオススメします。そんじゃまた〜。
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December 2, 2025 at 1:00 PM
【工具レビュー】今年の汚れ・ガタ付きは今年のうちに。「タミヤ エアーブラシ用クリーニングセット」でエアブラシを整えよう! #工具 #nippper #プラモデル
【工具レビュー】今年の汚れ・ガタ付きは今年のうちに。「タミヤ エアーブラシ用クリーニングセット」でエアブラシを整えよう!
 いつものメンテに加えて、トラブル対処も。ありがとう「タミヤ エアーブラシ用クリーニングキット」、いいグリスです。2025年もまもなく終了。さぁ、エアブラシをメンテナンスしましょう。  2023年の12月に買った新エアブラシですが、調子が悪い。お気に入りだからこそ、水性塗料もラッカー系塗料もブンブン使っていて、やや酷使気味に来てしまったのでなんとニードルチャック周りが戻りにくい状態になってしまいました。ボタンは戻れどニードルが謎に半開。  そこで登場するのがタミヤ製スプレーワーク エアーブラシ用クリーニングセット。ハンドピースをメンテナンスするのにちょうどよいツールが5つまとまったセットです。  また内部には取扱説明書が入っています。これはタミヤ製のハンドピースの分解図に加え、メンテナンスの難易度別にどう作業するかの解説があります。とても丁寧な内容でこれを頭に入れればあなたもメンテナンス上手、という秘伝の書なのです。  ブラシは中サイズなら同社製スプレーワークカップ接続部のネジを洗うのにジャストなサイズ。ちょっとした大きさが便利で、王冠がたの先端キャップをすみずみまでキレイにしたりと活躍します。  小サイズはノズル内部からカップまでの塗料の流路にピッタリで、これがもうみんな洗いたいこの場所を清掃する必殺の装備です。ブラシにごっそり塗料のゴミがついてきたときは、ちょっとした快感。耳かきで大きなのが取れたときのような気持ちになれます。  ほかに2種類のグリスとシール剤があります。中身はどちらもゲル状の素材で、ハンドピースの細かいところを良くする薬のようなもの。ノズルシール剤は別の機会に紹介するとして、今回私の調子悪いエアブラシに必要なのは高粘度グリスのほうです。  分解しつつ操作して、ノズルが引っかかってるわけではない、ボタンが引っ掛けてしまっているわけではないと問題を切り分けていき、たぶんここが引っかかってるよね、というところを発見。ボタン押しがかなり軽い動きなんですが、グリスで根本をねっちょり捉えてバタつかないようにしつつ、内部で下側になる部分(たぶんここが引っかかってる)が滑るようにグリスを薄く塗っておきます。  ついでにボタン下部のピストンにもグリスを塗っておきます。塗料の付着などもありますがここのグリスがないとボタンの押し下げが渋くなったりいろいろ不具合が出ます。定期的に塗りたい場所です。またグリスを使うときはつまようじを使うのが手を汚さず細かいコントロールが効いて便利。  何度引いても一緒にニードルチャックやボタン押しが戻って来る。本当にありがとう……。汚れを落とすだけではどうにもならなかったトラブルが解決できて、またこのハンドピースには頑張ってもらいましょう。  今回は高粘度グリスに活躍してもらいましたが、エアブラシの塗料に直接触れない部分の潤滑にはこの高粘度グリス、とおぼえておきましょう。ニードルキャップ、ノズルカバー、本体のあいだもこの高粘度グリスをネジ部分につけると空気をしっかり密閉できるし、かなり活躍どころが多いアイテムです。ハンドピースを買ったらぜひこのエアーブラシ用クリーニングセットも手に入れて、メンテナンスに備えましょう!
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December 2, 2025 at 11:01 AM
【塗料レビュー】塗るだけでメッキ調の輝きになるドイツ生まれの魔法のペン!/シュナイダー ミラーエフェクト クロームマーカー #工具 #塗料 #nippper #プラモデル
【塗料レビュー】塗るだけでメッキ調の輝きになるドイツ生まれの魔法のペン!/シュナイダー ミラーエフェクト クロームマーカー
 先日、京都のボークスにある「ホビースクエア京都」に行った際に、とても気になるマーカーを発見しました。その名も「シュナイダー ミラーエフェクト クロームマーカー」。スプーンをピカピカのメッキ調に仕上げている写真がパッケージにどーんと掲載されており、「本当にこんなすごい輝きになるんか?」と興味を持ったので購入。使ってみた結果、パッケージに偽りなしのすごいペンでした。ドイツ生まれのクロームマーカー、恐るべしです!!  私が購入したのは0.8mmの極細ペンと2mmのペンがセットになったもの。確かにどちらのサイズもプラモ塗装に適していそうなサイズです。使用方法はガンダムマーカーなどと一緒で、よく振ってからペン先に塗料を出して塗り広げていきます。  こんな風によ〜く振って、中の塗料をしっかりと撹拌します。  そうしたらペン先を紙パレットやノートなどに押し付けます。すると中の塗料がペン先から出てきて、塗装準備が完了します。  あとは塗るべし!! クロームメッキ調の、超かっこいい仕上がりになります。塗料の伸びもすごく良くて、パーツ表面に沿って流れていき、しっかりとした塗膜を形成してくれます。  ささっと塗ったので細部までは塗り込めていませんが、2分くらいで小さいミニチュアならすぐにメッキ調の仕上がりになりますよ。僕は塗装してからお出かけして、3時間ほど放置していたら、塗料は完全に乾いていました。普通に触る分には塗料も剥がれません。  娘が幼稚園で描いてきた絵の前に置くとまさにキラキラの世界! 各色が映り込むほどの美しい輝きとなります。部分的にメッキ調仕上げにしたい、メッキパーツのリタッチに使うなど、このセットを買っておけば模型製作に役に立つこと間違いなし。超お手軽に最高の輝きをゲットできるのでぜひ試してください。それでは!
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December 1, 2025 at 1:00 PM
【レビュー】プラモデル未来派野郎を再確認/東宝TOHO MONSTERS KIT メカゴジラ(1993) #キットレビュー #フィギュア #nippper #プラモデル
【レビュー】プラモデル未来派野郎を再確認/東宝TOHO MONSTERS KIT メカゴジラ(1993)
 ゴジラをはじめ、数多くの怪獣を世に送り出してきた東宝が自ら展開するプラモデルブランド「TOHO MONSTERS KIT」。その第1弾として登場したのはまさかの1993年版のゴジラでしたが、もうひとつ同時に発売されたのは対となるこのメカゴジラでした。  初代メカゴジラから18年を経て復活したこの2代目メカゴジラは、リベット満載な敵デザインの初代とも、兵器的に洗練されたデザインの3式機龍とも違う、流線主体の未来感あふれるデザインが特徴です。しかしそのスマートな2代目は、歴代メカゴジラの中で「谷間」的な存在になってしまっているのか、立体化の機会が少なかったイメージがあります。そんな2代目が自分の手で組み上げるプラモデルとして登場!さっそく組み立てて、その未来派デザインを改めて味わいましょう。  まず組み立てるのは頭部。口がくり抜かれた顔パーツに、上アゴと下アゴを後ろから差し込む構成になっています。顔を真っ二つに割るのではなく、正面の造形を守る分割にしているところに「顔はキレイに見せたい!」というメーカーのこだわりを感じ取れますね。さらに目の部分が別パーツ(しかもクリアパーツ)になっているので、軽く黄色を差すと劇中の印象にぐっと近づきそう。さらに右目を黒く塗れば、戦闘で傷ついた劇中シーンの再現も可能です。  ボディには筋肉を模したような複雑なディテールが連続しますが、パネルをペタペタ貼っていくようなことはありません。一つ一つが大きいシンプルなパーツ分割されているおかげで、サクサクと組み立てが進みます。腕、脚部、足、尻尾などそれぞれの組み立ては1ステップで完了できるような親切設計となっています。  各部位が完成すれば、腕は上半身、脚は下半身と差し込んでいくのですが、上半身と下半身をつなぎ合わせる工程がとてもグッドでした。下半身に上半身を後ろから差し込むだけの工程なのですが、なんだかここにSFメカ味を感じてテンションがあがり、思わず「合体!」などとつぶやいてしまいました。そうです。プラモデルは楽しむことが大切です。  パーツを組みながら眺めてみると、曲線主体でまとめられたデザインを感じることができ、兵器というより、未来の生命体のような印象。それでいて、頭頂部のツノや背びれの形状、短い尻尾など、確かに初代メカゴジラの意匠を引き継いでいることがわかります。大胆に刷新しながらも、しっかりと“メカゴジラのDNA”が息づいているんですね。  1993年に公開された映画『ゴジラVSメカゴジラ』は、当初ゴジラVSシリーズの完結作として構想されていたそうです。だからこそ人気怪獣であったメカゴジラを、90年代の感覚で「未来派野郎」として蘇らせたのですね。皆様も是非このキットを手に取って、シリーズの中でも異彩を放つそのデザインを手の中で再確認してください!
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December 1, 2025 at 11:00 AM
人生変わるプラモデル/絶対にニコイチで手に入れてほしい『かくしてクルマは作られる』と『タミヤのLFA』の話。 #キットレビュー #自動車 #nippper #プラモデル
人生変わるプラモデル/絶対にニコイチで手に入れてほしい『かくしてクルマは作られる』と『タミヤのLFA』の話。
 ボケーっとTVCMを見ていたのである。いきなりトヨタ2000GTとレクサスLFAがテストコースに現れ、新型車「GR GT」が12/5世界初公開されるというテロップが出る映像に思わず腰が浮いてしまった。そうさ俺は福野礼一郎の大ファン。レクサスLFAは特別なクルマなんだぜという氏の熱弁をさんざん読んでおきながら、LFAのプラモデル組んだことないじゃん。ヤバいじゃん。そして組んだら脳汁が爆発したのでみなさんも爆発しましょう。  即ポチ、翌日到着、夕飯を食べて即開封。タミヤカタログで見たことはあったけど、なんだこのハコの中から溢れ出すラグジュアリーなオーラは!これがLEXUSのチカラだとでも言うのか。そうです。LFAはトヨタが工場の中に専用工場を作って(!?)わずか500台のために特別なチームを結成し、このクルマのためだけに開発されたあれやこれやを手で組み立てて送り出した空前絶後のスーパーカー。国産最高額、もちろん最高速。タミヤもそれを表現するために「ボディ組まなくても展示できちゃいます」とハコで言ってるんですよすごいでしょ。  この銀色のパーツだけを組めばだいたいこのクルマの駆動系については全部わかったような気になれるというのがすごい。タミヤが「フルディスプレイモデル」と謳うとき、それはエンジンも組めるということ。2011年のプラモデルですからね。パーツの合いが悪いとか取り付け位置がアヤフヤとかいっさいなし。切って、貼る。そしたら、カタチになる。ただそれだけのことがひたすら楽しいやつ。  エンジンとトルクチューブを接合してサスペンションと排気管付けて、ホイールにタイヤ履かせてアクスルにぶち込み、LFAのキモのところができました。説明書の指示通りに組んでいるとこうはならないんだけど、この状態で展示してもいいのよ、とタミヤは言っている。そしてここだけでもLFAがいかにとんでもないクルマなのかが俺にはわかる。なぜなら俺は福野礼一郎の大ファンだから……。  ということでここでCMです。「かくしてクルマは作られる 4」を買いましょう。この本とこの模型は不可分であり、ニコイチでようやく全貌が理解でき、なんならお互いの面白みが100倍くらいになるという相乗効果があります。これは本当です。  このクルマがどういう思想で設計されて、どういう技術で作られていて、そうすると何が嬉しいのかというのを信じられないくらいの量のテキストと写真で綴ったこの本は、LFAのプラモが横にあると100倍理解しやすくなります。逆にこのプラモデルを組みながら「このパーツはなんでここにくっつくんだよ」と思ったらこの本を読めば全部書いてあります。そう、我々はLFAが買えないからプラモデルを買うんじゃないんですよ。プラモを通してLFAを知り、福野礼一郎にビビり、そして1台作るごとに赤字を出しながら伝説となったLFA(いま中古で2億円とかするらしいよ)に対する信仰を新たにするわけです。プラモデルを通して世界を観測しているんですよ我々は。  最初は駆動系だけ組んで終わりにしようと思ってたけど『クルマは〜』を読んでいたらやはりCFRPモノコックとアルミ押出材のサブフレームの官能を味わいたくなってしまい、いやSMCで作られた外板の検査工程に胸打たれてボディを作ってしまい、なんだかんだでLFAの三枚おろしがここに爆誕。こういう写真が撮れるプラモデルって、そうそうないのだぜ。そして「ふーんクルマがバラバラだねぇ」くらいの解像度だったあなたも『クルマは〜』を読めばこの景色が非常に崇高な奇蹟のようなものに思えてくるはずなのですわ。  接着剤使わずに3つの要素をガポガポガポとはめ込めば寸分たがわずビシッと噛み合わさってLFAがラインアウト寸前。おーカッコイイですねと惚れ惚れしてからおもむろにバラして駆動系をコロコロしてヌフフ……。さらにまた本をめくって「うわーここのディテールも再現されてるぅ〜」「あーさすがにこの構造はプラモデルのサイズだと無理かぁ」と遊べてしまうッ!こんなの、「塗装して完成isゴール」って決めてギチギチに作り込んで順序よく組み立てていたら絶対できない遊びですからね。プラモデルの楽しみ方って、ひとつじゃないんだぜ。  最高の参考書があるからこそ全てのパーツが輝き、そして最高の立体物があるからこそ圧巻の参考書がみるみる理解できるようになる。稀代のスーパーカーだからこそ成立しうる夢のような関係性をあなたにも味わってもらいたいので、ぜひともみなさんプラモと本をいっしょに買いましょう。モトが取れるどころじゃなくて、人生変わっちゃうような体験になりますよ。ああ、タミヤがLFAを作ってくれている世界で、福野礼一郎が物を書いている世界で本当によかったな……。
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November 30, 2025 at 1:01 PM
【レビュー】テカりもマットも素組みで完璧。青島文化教材社「ヤマハ ビーノ」で味わう“組むだけバイク模型”の最高体験 #バイク #キットレビュー #nippper #プラモデル
【レビュー】テカりもマットも素組みで完璧。青島文化教材社「ヤマハ ビーノ」で味わう“組むだけバイク模型”の最高体験
 ニッパーだけで超クオリティモデルが完成します! 初めてのバイク模型にぜひ!! それが青島文化教材社「1/12 ザ・バイクシリーズ No.60 ヤマハ ビーノ」です!  箱を開けた瞬間から、パーツのツヤ感演出に驚かされます。これをみただけで、「組むだけで最高にかっこいいモデルができるぞ!」と思わせてくれるのです。楽プラなどを送り出している青島文化教材社の理念が、このバイクにもしっかりと見えるのです。  空が映り込んじゃうテカテカパーツだけでなく、シートのようにマットな仕上がりもプラスチックの状態で表現されています。パーツを切り離すだけで最高の質感をゲットできるので、ある意味モデラーとしては「もうやることがないぞ!」とちょっとした焦りも覚えたりしてしまいます。それだけ素晴らしい仕上がりになっているのです。  パッケージは「接着剤不要」と大きく書いてあるとおり、プラスチックの嵌合だけでカットしたパーツをはめ合わせていけます。ニッパー1本とプラモデルがあれば、即バイク模型の世界にエントリーできるのです。嬉しいですね〜。  実際に組んでいくと、色ツヤだけでなく、合わせ目やゲート跡のカバーも考えられています。タイヤに関しては合わせ目がトレッドパターンに一致するように作られています。  ミラーやウインカーなどの部品は車体の下方向にゲート跡(パーツと枠を繋ぐ部分をゲートと呼びます)がくるように設計されていて、パーツをカットした跡が目立たないようになっています。ところどころに創意工夫が光るキットです! ツヤとマット感が組み合わさった、バイク特有の印象が十分すぎるほど再現されています。組む時間は1時間足らずでしたので、気軽にサクッと組めて最高の満足感を得られます。値段も手軽なので、皆様もぜひ楽しんでください!  
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November 30, 2025 at 12:00 PM
【ブックレビュー】また知らないワザがいっぱい詰まってる……!「キャラ×テク大全2 エアブラシ塗装の高次元テクニック編」でもっとエアブラシ塗装を楽しもう。 #雑誌と書籍 #nippper #プラモデル
【ブックレビュー】また知らないワザがいっぱい詰まってる……!「キャラ×テク大全2 エアブラシ塗装の高次元テクニック編」でもっとエアブラシ塗装を楽しもう。
 「エアブラシ」は好きな色を、平滑に塗布することを得意としたツールです。実機のようなふんわりとした迷彩塗装やキレイなグラデーション塗装など、エアブラシならではの塗装が楽しめます。キャラクターモデルにおけるエアブラシ塗装のテクニックに関して、モデルアートはキャラ×テク大全として本を出していますが、さらに進んだ『キャラ×テク大全2 エアブラシ塗装の高次元テクニック編』が発売されました。  前回はエアブラシまわりの装備や使い方など、基本的な部分を重視しつつ、現在使っている人もより良くエアブラシを使うためのワザを詰め込んだ内容でした。今回はさらに一歩進んだ考え方や面白い表現を目指そう、という内容になっています。  たとえば不織布で覆ってから塗装すると、大理石風に仕上がる塗装。本書では蛇紋塗装と呼びますが、素材を変えたり目の細かさを変えることで、表現や仕上がった素材感が変わることを掲載。  今回は「塗り重ねることで得られる効果」を扱うテーマも多いです。そのひとつの「キャンディ塗装」は、金属色の上からクリアー塗料を重ねることで美しいメタリック効果を得るものです。ここからがモデルアート社の本らしいところなんですが、下地のメタリックとクリアーレッドを何パターンも組み合わせて仕上がりをチェックしています。銀系とクリアーレッドなんてどれも同じじゃないの? って思うところを追求しているんです。  グラデーション塗装についてもしっかり扱っています……が、こりゃまた凄い。えらいこっちゃな感じにグラデーションしています。  剥がすことで下地を露出させ、錆びた表現などを見せる塗装。おなじみケープが上塗りをいい感じに定着させず剥がれる環境を作ります。剥がし方のポイントまで解説してくれるのがありがたい!  で、私けんたろうも参加しています。ぜんぶメタリック塗料で30MFを作る、という内容。メタリックの下地に黒が良いのは塗り漏らしたときに結構誤魔化しが効くというのもあります。複雑な形状はけっこう塗ったつもりでも薄かったりすることがあるんですよね。  今回金属色のこだわりは単なる銀を銀に見せないこと。こと印刷上でメタリック感が減じるので、混色や上塗りで金属感を高めつつ、カッコイイ白銀の30MFを作っています。  同じく30MFでまた凄い表現に挑んだちいた氏とのリーベルvsローザンバトルも必見ですよ。正統派メタリックvs渋さのメタリック+発光表現。ふたりの技法をマスターすると30MFでより鎧っぽさをプラスするメタリックができるのではないでしょうか。それにしても参加した自分でも驚くいろいろなテクニックの数々、前回の基本とあわせてマスターすると、自分もさらに楽しくキャラクターモデルを作れそうだと感じる内容……。みなさんも一緒に本書を読み込んで、自分ならではのキャラクターモデルを作っていきましょう!
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November 29, 2025 at 11:00 AM
デカイ飛行機は場所を取るからかっこいい/VALOM 1/72 Handley Page H.P.54を作る #キットレビュー #軍用機・旅客機 #nippper #プラモデル
デカイ飛行機は場所を取るからかっこいい/VALOM 1/72 Handley Page H.P.54を作る
 VALOM 1/72 Handley Page H.P.54 を手に取る理由のひとつは、飛行機模型ならではの飾る空間の贅沢さにあると思った。機体を支える車輪は驚くほど小さいのに、翼は堂々と広がる。そのアンバランスさが、棚に置いたとき独特の存在感として立ち上がるからだ。 そうした観点で見ると、このプラモデルは「サイズの魅力」というただ一点で十分に作る価値がある。1/72スケールでここまで大きく、それでいて造形自体はシンプルな外観の機体となると、意外と見つからないのだ。  組み始めるとプラモデルとしてはなかなか手強い部類で、思わず「難しいなこれ」と独り言が何度か漏れた。パーツ同士がはまりそうで、はまらない場面がいくつかあり、特に驚いたのは主翼を固定するための桁だった。どう調整しても胴体に収まらず、結局中央で切断して削り込み、押し込んでようやく形になった……と思いきや、今度は主翼側に収まらない。 桁なしでの接着は固定が不安だったので、代わりにアルミ線を仕込み直したところ、これが思いのほかうまくいった。加工しやすく、主翼の取り付け角度を調整するのも容易だった。  説明書には気づいたら取り付け済み扱いになっているパーツがときどき出てくる。そのせいで何度も見返しながら組んでいくことになったが、ゆっくり形を追っていくうちに、少しずつ全体像が見えてくる感覚があった。 接着に関しては、レジンキャスト製のエンジンや、極細のパーツを組み合わせてフレームを作る主脚の構造といった部分もあるので、瞬間接着剤の用意を強くおすすめしたい。主脚は丁寧に組めばきちんと強度が出るので、通常のプラモデル用接着材でもつけられなくはないが、要所要所の接着を一度で決めるためにも使った方がいいだろう。  精巧なスケールモデルとして仕上げようとすると確かに手強いだろうが、形にするだけなら必ず辿り着ける。切って貼ってようやく形になっただけの姿でも、H.P.54の巨大さには思わず目を奪われる。単純な構造なのもいい。棚には効率的にいろいろなものが収納されているのに、H.P.54があるところだけ急にスケールモデルのための贅沢な空間になる。そのギャップはこういう飛行機じゃないと生み出すことはできないのだ。
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November 28, 2025 at 11:00 AM
花金だ!仕事帰りに買うプラモ。5年ぶりの再生産!ウェーブのプラモデルで最強のAT「ラビドリードッグ」を気軽に楽しもう! #キットレビュー #ロボット・アニメメカ #花金プラモ #ボトムズ #nippper #プラモデル
花金だ!仕事帰りに買うプラモ。5年ぶりの再生産!ウェーブのプラモデルで最強のAT「ラビドリードッグ」を気軽に楽しもう!
 週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は待望の再生産となった「ウェーブ 装甲騎兵ボトムズ ラビドリードッグ PS版 1/35スケール」をお届けします。最近キャラクターモデル界で盛り上がりを見せている『装甲騎兵ボトムズ』。その魅力に今ハマった人にとっては最高のタイミングでしょう! コレクションサイズで最強のATをゲットしましょうぜ〜〜。  2020年に再生産を行なってから長らく生産されてこなかった「ラビドリードッグ[PS版]」。PS版というのは、ウェーブの1/35スケールボトムズプラモシリーズのハイエンドライン。通常のST版よりもギミックや内部表現などが楽しめるパーツがセットとなる完全版とも言えるラインです。まさにこの「ラビドリードッグ[PS版]」は、『装甲騎兵ボトムズ』のクライマックス主人公機の完全版プラモなのです。マストバイト言えますよね〜〜。上のパーツ写真が主にPS版で追加となっているパーツたち。パイロットフィギュア、コクピットシート、降着ギミック用の関節、センサーのクリアーパーツとその数も豊富です。  ラビドリードッグ自体は、本シリーズの第1弾として発売された記念すべき意欲作。1/35スケールというコレクションしやすいサイズで立体化されています。脚部のサンドトリッパーのパーツを見れば分かる通り、細かなパーツ分割も少なく、多くの人が気軽に組み上げられるような分割になっています。  通常のST版だと、コクピット内はがらんとした状態でおしまい。しかしPS版はここからさらにパーツを詰め込めます。  綺麗な着座姿勢で分割されたパイロットフィギュア(キリコ)と、シートをセット。この内部のフィッティングが抜群。そのためハッチを閉めた時も干渉しません。  ミッションパックも設定のように展開して、機雷散布状態を楽しめます。おまけで機雷パーツも付きますよ。  PS版は、降着姿勢がとれる専用の脚部関節パーツがセットされます。ヒザやスネのスライドも滑らかで、動かしていてとても楽しいです。ポリキャップ接続で、保持力も高いですよ。  およそ2時間で完成! 5年ぶりの再生産という時が、最新キットのPLAMAX 1/24 ラビドリードッグとの邂逅という奇跡ももたらしました。コレクションサイズである1/35スケールでも楽しめて、さらにボリュームある1/24スケールとも作り比べできる……こんな幸せが今すぐ堪能できるのです! ぜひこの週末は、ラビドリードッグで盛り上がってください! それでは〜〜。
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November 28, 2025 at 3:00 AM
【レビュー】アオシマの楽プラを見る目が変わる!/灯火に宿された1:24ランエボIIIの「ピーキーな楽しさ」 #キットレビュー #自動車 #nippper #プラモデル
【レビュー】アオシマの楽プラを見る目が変わる!/灯火に宿された1:24ランエボIIIの「ピーキーな楽しさ」
 この端正な顔がパーツを切ってハメるだけで完成する……というのがアオシマの1/24 楽プラ スナップカーシリーズ最新作、「CE9A ランサーGSRエボリューションⅢ 1995」のすごいところです。プラスチックに着色済みのウインカー、カットの彫刻されたヘッドライト、その奥にキラリと光るメッキのリフレクター。どれも既存キットで見たことのある仕様ではあるのですが、このエボIIIは設計思想がかなり違う。そこんところを体感するために買っていいキットです。私はこの記事を書いたらもう一個組むことにしました。  というのも、全日本模型ホビーショーの会場でこのエボIIIが展示されており、カーモデルとしてはまったく機能の見えない(つまり実車にはこんな部位はないだろうと思える)パーツを見つけて「これはなんですか」とスタッフに尋ねたんですね。すると、「エボIIIの特徴的なヘッドライトとウインカーを接着剤使わずに組めるようにしようとするとどうしてもクリアーパーツをボディの外側からハメるわけにいかず、考えに考えた結果このパーツにクリアーパーツをセットしてからボディ内側に取り付けるという設計になったんです」とのこと。その場では「なるほど〜」と返事をしたのですが、正直組むまで何を言ってるかわからなかったっすね。  いざ組んでみて衝撃を受けました。ウインカーとなるクリアーオレンジのパーツを先程の妙なパーツに据え付けてから裏返したボディに嵌め込み、こんどはメッキパーツとヘッドライトを組み合わせたものをボンネット側から押し込んで回転させながらウインカーと外のツラを合わせてフロントグリルの裏側のダボで固定する……って文字で書いても全然わかんないんだけどスゲーんだよこの設計。とにかくね、組んでください。全部が確実に組み合わさるようにするにはちょっとコツがいるんですが、「こんなアクロバティックな組み立てがうまくいくワケ……ある〜〜〜!」という驚きはプラモデルならではのアハ体験があります。  エボIIIってヘッドライトとウインカーが正面からサイドに回り込んでツライチになってる上に、バンパーとフロントグリルが出っ張っていてちょっと「奥目」になってるんですよね。フツウに接着剤で貼るカーモデルなら外側からなんとかして接着してくださいとユーザーに委ねてしまうところですが、アオシマは楽プラシリーズで「接着不要」を実現するために、実車には存在しない「内部フレームのパーツ」を設けて灯火類を裏から支える構造にした。この設計思想ってかなりキャラクターモデル的というか、もっと直接的に言えばガンプラ的。  リアコンビネーションランプはさらに後退灯とウインカーが赤いカバーに内包された意匠になっていて、これまた塗装/接着ではなかなかスキルを求められるところ。しかしこちらも色分けされたプラスチックをハメ込むだけで再現することを狙った設計になっています。そもそもクリアーのプラスチックは固く、ボディのパーツとの収縮率も違うのでハメ合わせがかなりシビア。もしスムーズに組みたければ流し込みタイプの接着剤をごくわずかに併用すると確実な組み立てが可能になります。これは灯火類以外でも「ちょっと固いな」というところに有効なので楽プラでは必須テクと言っていいかも……。  ぶっちゃけかなりピーキーな組み味なので「誰でも簡単!」というよりも「なるほど、灯火類にはこういうソリューションがあるのか!」という驚きのほうが大きかった印象。もしかしたら楽プラというのは「このクルマのこの部位を確実に仕上げられるようにするなら、こういうイノベーションが起こせるんじゃないか」というアオシマの実験場(言うてみりゃバンダイスピリッツがかつて展開していたFigure-riseLABOみたいなもの)なのかも……と思えてきました。「"楽プラ"と銘打っているのだからユーザーが楽できるように統一された設計手法がある」というよりも、車種ごと部位ごとに異なるアプローチで新たな発見がある。そういうところに注目していくと、楽プラを見る目がかわってきた気がします。そんじゃ、次のクルマでまた会いましょう。
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November 27, 2025 at 1:00 PM
たったこれだけで美脚爆誕!/レーシングミクのプラモがもっと可愛くなる「合わせ目消し」にチャレンジしよう。 #工具 #フィギュア #nippper #プラモデル
たったこれだけで美脚爆誕!/レーシングミクのプラモがもっと可愛くなる「合わせ目消し」にチャレンジしよう。
 美少女フィギュアの魅力の一つである「美しい足」。それをさらに美しく見せてくれるテクニックが「合わせ目消し」です。接着剤とヤスリがあるだけでできるこのテクニックを覚えれば、肌の一体感も増してより美しくてかわいいプラモデルに仕上がってくれますよ。ぜひ覚えて帰ってね〜〜。  グッドスマイルカンパニーが送り出した「「完成品フィギュアの名作がプラモデルとなって転生する」というコンセプトの美少女プラモ「グッドスマイルレーシング 初音ミク GTプロジェクト Reincarnation レーシングミク 2013 Ver.」は、プラスチックの色でほぼ名作フィギュアのカラーリングを表現しています。肌のフレッシュもご覧の通りの美しさ。全く塗らなくてもへっちゃらです。でも組み立てると、パーツとパーツが合わさったところに、本来の初音ミクにはないプラモデルだからこその「分割線」ができてしまいます。それを消すのが「合わせ目消し」。合わせ目を消せば、人のような一体感あるパーツに変身するのです。  合わせ目を消す時には主にプラモデル用接着剤を使用します。そして接着剤を使う前に重要なのが、パーツ同士がよりピッタリとフィットするようにすることです。  このキットのように接着剤を必要とせず、プラ同士の嵌合だけでパーツがはまるプラモデルの場合、逆にこの軸の嵌合による渋みで若干の隙間ができることがあります。軸をカットしてしまえば、スカスカにはなりますがパーツがピッタリと合いやすくなります。あとは接着剤でしっかりとパーツ同士を貼り合わせれば、組み立てに問題はありません。  今回は流し込み接着剤を活用していきましょう。パーツ同士をしっかりと合わせたら、合わせ目部分に流し込み接着剤を塗っていきます。少し多めに流し込んでいきましょう。  流し込んだら、パーツ同士をしっかりと貼り合わせて、接着剤をはみ出させます。このはみ出した接着剤がパテの代わりとなり、合わせ目を消す重要な役割を担ってくれます。タミヤの速乾の流し込みを使用していますが、完全乾燥には1日かかるので、この状態で1日放置しましょう。  翌日、はみ出した接着剤が乾燥しているを確認したら、400番から600番のヤスリではみ出した接着剤を削ります。美少女プラモのような曲面の多いパーツを削る際は、写真のようなスポンジヤスリ(ゴッドハンドの神ヤス!を使用)を使うと綺麗に仕上がります。  お見事! 太モモの合わせ目が綺麗に消えました! これだけで、一気に完成度が上がります。しかも接着剤で溶けたプラスチックをパテ代わりとしているので、塗装をすることなく、プラスチックの色で表現されたフレッシュを維持できます。プラモデルだからこそできてしまうこのような分割ライン、ぜひこの方法で整えて、あなたの初音ミクや美少女プラモをさらにかわいく仕上げてください。それでは〜〜。
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November 27, 2025 at 11:00 AM
白ボディに俺色を!レジェンドプラモで気ままに塗装ドライブ/「タミヤ 1/24 NISSAN スカイライン セダン 2000ターボ GT-E-S」 #キットレビュー #自動車 #塗料 #nippper #プラモデル
白ボディに俺色を!レジェンドプラモで気ままに塗装ドライブ/「タミヤ 1/24 NISSAN スカイライン セダン 2000ターボ GT-E-S」
 箱を開けたら白いボディ!! これは好きに塗って楽しんでねというメッセージ。それなら俺の好きな色で車模型を気楽に楽しんじゃうのだ〜〜!!  最近再生産された「タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ No.374 NISSAN スカイライン セダン 2000ターボ GT-E-S」。こちら真っ赤なかっこいいスカイラインがパッケージに描かれているのですが、箱を開けたら真っ白のボディとご対面するタイプのプラモデルです。白いボディはどんな色も受け入れてくれるので、あなたの好きな色で塗ってください。しかもこのキットのように、昔発売されたものを再生してくれたアイテムは、今のキットよりもおおらかなので、形を楽しんだらすぐに好きな色を塗ってしまうのが吉!! ちょうど良い精密感がありながらもシンプルに組みやすいので、気軽に完成させるのにもってこいの車模型なのです。  今の時代、プラモデルは精密を追いかければどんどん追い込める商材に進化しています。本キットが発売した1981年のプラモにもその姿勢と目線で相対することは僕にはできません。なんせこのキットの方が僕よりも早く生まれていて大先輩。パイセンプラモ=レジェンドプラモは、当時の雰囲気やパーツ構成を楽しんで、自分なりに思いっきり楽しむってのがやっぱいいと思うんです。だからガシガシ組んで、スプレーボックスから好きな色をセレクトして2時間で完成させちゃいました。  このホイールメッキの美しいこと。これだけで足元が引き締まります。  一昔前のタミヤ車模型にはドライバーアニキもセットされています。僕にとっては銀に塗れば最高のメタルアニキにクラスチェンジしてくれる至高のドライバー。今回はグレーのままでお座りください。  リアタイヤの接続も金属シャフトを通すだけ。あっという間に足回りが完成します。戦車模型もそうですが、模型の足腰となる足回りがサクサクと形になっていくプラモって本当にストレスなく楽しめます。  ここからがさらに最高の時間。白ボディを何色にしようかな〜と妄想。プラモデルって色を迷っている時間も楽しいんですよ! 成型色(プラスチックの色のこと)のグレーと相性良さそうな色は何かな〜と考えて、今回はクロームイエローを選択したのでした!  そしてちょい塗りで映えるポイントがライトです。ここはマッキーで、パーツの内側から塗りつぶすようにしてサクッと塗ってしまいましょう。シルバーのマッキーだけ、娘に貸したらどこかに散歩に行ってしまったので「Mr.ホビーマーカー シルバー」を使用しました。  ヨレヨレでよし! なんとなく赤やオレンジ、シルバーが塗り分けられていればそれで気分上々。俺車のテールランプもこれで引き締まったぜ。  レジェンドプラモ完成!! 2時間のスピード納車でございます。ボディの形状もピシッとしているので、とってもシャープでかっこいいです。白ボディから、クロームイエローに変わるだけで「まさに俺の車だぜ」というオーナー気分も爆上がり。  一昔前のちょうど良い精密感と、おおらかさが共存しているレジェンドプラモが今も再生産される幸せ。そんな幸福をじっくり味わうのも良いですが、ペロリと気軽に楽しんでも、あなたが買ったプラモはきっと喜んでくれますよ。機会があるたびにカムバックするプラモにはそれだけの魅力と余裕が詰まっていると思います。それでは。
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November 26, 2025 at 1:00 PM
【レビュー】模型の海を漂流して見つけた小さなタグボートのプラモデル/アオシマ 1:200 シュミット・ネダーランド #キットレビュー #軍艦・船 #nippper #プラモデル
【レビュー】模型の海を漂流して見つけた小さなタグボートのプラモデル/アオシマ 1:200 シュミット・ネダーランド
 まだ残暑が厳しかった頃、気がついたら小さな模型店の棚の間をクラゲのように漂流していたのはあるいは照りつける太陽から逃げ込んだ先がそこだったからなのでしょうか。かすかにホコリ臭いエアコンの風を首に感じつつ、恐竜や宇宙船やモンスターなどが雑多に配されている「なんとも分類しがたいキット」が集められた名前のないコーナーに漂着します。そこの棚で外の暑さを忘れさせる、涼しげな海風のようなボックスアートが目に入ったのが今回紹介するアオシマ 1/200 シュミット・ネダーランドです。  不勉強ながら私はこのボートのことを全然知りませんでした。解説文によれば大型帆船支援用のタグボートだそうで、なるほど小さめの船体に不釣り合いに大きなスクリューやデッキ中央に牽引用ウインチが備えられていますね。でもこれを選んだのは箱絵に惹かれたから、という理由だけではありません。パッケージングからきっと「いい塩梅」なキットだろうという予感がしたからです。  帰宅して箱を開けるとスライド金型で一体成型された船体とかっちり成形されたパーツがお出迎えします。二枠のランナーにはスクリュー・錨・浮き輪・救命ボートといった船特有の艤装が細かくモールドされ、各パーツはシャープですが細かすぎるというわけではなく精密感と組やすさが両立したものでした。  全体としてスケール相応サイズ相応に適度にデフォルメされ、非常に「いい塩梅」で組み立てながら予感の正しさを噛み締めます。そのため組み立てもスムーズにできますが、唯一マストに直交するヤードの部品だけは接着が大変で手が三本必要だったのでバイスで保持しながら作業しました。  最後に船体を囲むようにタイヤを貼り付け、完成してみると大ぶりなスクリューとふくれた河豚のような丸みを帯びた船体のコントラストはコミカルなキャラクター性を強調しつつも操舵室後方のディテールと突き出たマストがシルエットを引き締めます。サイズも全長15cmと手ごろなものながらギュッと縮めた凝縮感に満足です。  それにしてもよくこんなモチーフをキット化したな……と調べてみたら、これはもともと1984年にイマイから発売されたキットだと知り、アオシマ製じゃなかったのかということと、そんなに古かったのかということに驚きます。とはいえこれを立体化したイマイと、その金型を引き取り今もこうやって流通させているアオシマの気概に感謝です。 模型の海を漂流した先で出会えた小さなタグボート、いい塩梅なのでみなさまもぜひ味わってください。
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November 26, 2025 at 11:01 AM
【レビュー】18歳の僕が憧れた「Y33シーマ」。アオシマのプラモであの頃のVIPな夢を叶える夜。 #キットレビュー #自動車 #nippper #プラモデル
【レビュー】18歳の僕が憧れた「Y33シーマ」。アオシマのプラモであの頃のVIPな夢を叶える夜。
 僕が免許取り立ての頃、地元ではセダンをド派手にカスタムする「VIPカー」が全盛期でした。そしてその頂点に君臨していた憧れの存在こそが、日産「Y33 シーマ」だったのです。  当時の18歳の僕にとって33シーマは高嶺の花でした。結局少し安く手に入ったY32セドリックを必死に維持して乗っていたのは、今となっては甘酸っぱい青春の思い出です。時は流れ、今では家族のために快適なミニバンしか乗らなくなった僕。でも心の奥底にある「あの頃の熱」は消えていませんでした。そんな僕が模型店で再会したのが、アオシマの「1/24 アンクエルション Y33 シーマ '96」です。  アンクエルションのフルエアロをまとい、Blitzのホイールを履かせたベタベタの車高。箱絵を見た瞬間、18歳の頃の興奮が蘇りました。「これだ、俺が乗りたかったのはこれなんだ!」と。興奮を抑えきれずに早速無塗装でパチパチと組んでいきます。  まず感動するのが足回りです。ガッツリとローダウンされたサスペンションに、キャンバー角をつけ、引っ張りタイヤを履いたメッキのBlitzホイールをはめ込む。この「悪そうな(褒め言葉です!)」角度!たまりません。  そしてボディの工作がまた楽しい!このキット、ノーマルのボディパーツの上から、ハーフタイプのエアロパーツを貼り付けていく構成になっています。これがまるで、実車のシーマに両面テープとビスでエアロを取り付けているような感覚!  「よーし、カッコよくしてやるぞ」と、本物のクルマをいじっているような気分に浸れます。後期タイプのグリルもキリッとしていて最高です。  あっという間に組み上がった33シーマ。塗装なんてしていませんが、成型色のままでも最高にカッコイイ! あの日、憧れ続けて手に入らなかったクルマが、今、僕の机の上にあります。ミニバンに乗る今の僕も幸せですが、プラモの中だけで「あの頃のヤンチャな自分」に戻る時間は何物にも代えがたい贅沢です。さてこの憧れのボディ、何色に塗って仕上げましょうか。黒で威圧感を出すか、パールホワイトで上品にキメるか……。皆さんもぜひこの高揚感を楽しんでください!
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November 25, 2025 at 1:01 PM
組んで楽しい、塗って楽しい/ハセガワクリエイターワークス「ハーピィ(ノーマ機)」と過ごす時間 #キットレビュー #ロボット・アニメメカ #SFメカ #nippper #プラモデル
組んで楽しい、塗って楽しい/ハセガワクリエイターワークス「ハーピィ(ノーマ機)」と過ごす時間
 わたしはプラモのジャケ買いをよくする。今回買ったのはハセガワのハーピィ(ノーマ機)。アニメ「クラッシャージョウ」に登場する戦闘機らしい。  以前ハセガワのスケールモデルを組んだ時に、その合わせの難しさには苦労した。さて、今回はどうか。いざ組み立ててみると、思わず「ナンダコレ?」と声が出た。とにかく組みやすい。まず接着剤が要らない(!)。そもそもプラモデルって、こんなにパチピタにはまっていくものだっけ? いや、パチピタというよりも、スコン!スコン!とハマっていく……と言った方が近い。これなら後先考えずに組み上げたあとでもデザインナイフでこじればパーツがパカッと開く。仮組みなんだか本組みなんだかわからないままに走ってしまう私のようなズボラモデラーにはありがたい。  箱からランナーを取り出し組み上げるまでのテンポが小気味いい。こうまで調子よく組めてしまうと、せっかくだから……と欲が出てくる。SF模型らしくメタリックに塗装してみたい。さっそく、タミヤのピュアーメタリックレッドを買ってきて全体に吹き付けた。アニメでは描き込みで表現されていた光の粒子が、プラモデルなら一瞬で手に入った。  さて、このハーピィには、じつに繊細なモールドが彫り込まれている。なんとかこれを目立たせてやりたい。スミ入れペン、リアルタッチマーカー……いろいろ試してみたがなかなかうまくいかない。最終的に、いちばん威力を発揮したのはフィルタリキッド(スミ入れや表面の味付けに使うGSIクレオスのシャバシャバ塗料)のスポットイエローだった。スミ入れの方法はシンプルにフィルタリキッドでモールドをなぞってゆくだけ。さっきとは逆に今度は光の粒子を描き込んでゆく発想だ。  さあ、ここまで来たならせっかくなのでデカールも貼ろう。スミ入れで浮かび上がったモールドは、デカールを貼る際の絶好の目印になる。説明書には小さなデカールをたくさん貼るよう指示があるが気にしない。マークソフターでひとつひとつ丁寧にくっつけてもいいし、面倒なら面相筆でさらさらっとそれっぽい模様を付け足してもいい。それだけで、わたしだけ/あなただけのハーピィができあがる。  このキットには、組み立てのイージーさが生む「もうひと手間掛けてもいいかな」と思わせる余裕と、組み立て以上に手間をかけることでオリジナルな作品にレベルアップしてゆく快感までが連続して存在している。カッコイイ宇宙戦闘機がスルスルと形になってゆく心地よさと、ひと手間ごとに出来栄えが洗練されてゆくレベルアップな感覚が同居する、ハセガワクリエイターワークスの本気を、ぜひいちど味わってほしい。
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November 25, 2025 at 11:00 AM
【レビュー】人砲一体の美学。「タミヤ ドイツ 5cm対戦車砲 Pak38」砲手たちの所作に迫る! #キットレビュー #フィギュア #戦車・軍用車両 #タミヤMM #nippper #プラモデル
【レビュー】人砲一体の美学。「タミヤ ドイツ 5cm対戦車砲 Pak38」砲手たちの所作に迫る!
 第2次大戦情景の代名詞たる対戦車砲。数々のジオラマ作品で名脇役となり、時にはテーマそのものにもなっている臨場感溢れるモチーフですよね。その最新形として、発表から瞬時にファンの心を射抜いたタミヤの“ドイツ 5cm対戦車砲 Pak38”。フランスのソミュール戦車博物館での綿密な取材を基に作り上げられた精密な再現とパーツ設計など、まさにタミヤ流の完成度の高さでした。そして、対戦車砲に欠かせない要素と言えば、そう!砲手たちです!今回の所作は如何に!さっそく照準を合わせてみましょう。  近年のタミヤフィギュアの特徴でもある有機的な分割に惹き付けられるランナー。軍装の各所に走るシワにも見入ってしまいます。展開状態の対戦車砲を運用する砲手たちなので、全員しゃがんだ姿勢の構成。こうしたポージングの際に生じる屈折部など、シワの自然さに毎回驚かされます。  立ち姿に対して膝立ちといった姿勢は、違和感なく表現するのが難しいとされてきましたが、表徴のシワだけでなくしっかりと布地の下にある形も垣間見える造形。タミヤフィギュアは吸い付くような組み味、と言わしめる分割面も見どころです。  まずは目標指示を出す指揮官。頭部も妥協なく造形されているので、双眼鏡の接眼目当てがしっかりと眼窩にフィットします。ヘルメットで隠れてしまう耳までこの精密さです。  スケールに合わせて適切に調整されたシワやモールドの深さに落ちる影。1/35スケールなのに、これより大きいサイズの造形をする際の参考にもできてしまうのです(現代のテクノロジーで作られたドイツ兵士1/16版、待ってます!)  タミヤフィギュアで臨場感のある表情をもった名俳優は数多いですが、Pak38照準主は2025年の助演賞ノミネート間違い無しの演技です。照準眼鏡を覗く絞られた目に、目標に砲口をいち早く合わせようとする緊張感が口元にも現れています。しかも歯のモールドまであるのです。  さらに注目ポイントは左脚付け根部分の形。Pak38の照準眼鏡は砲左側に配置されているので、ボックスアートでも描かれているように砲の脚を跨ぎ、これに腰掛けるような姿勢になりながら照準操作をしていきます。この砲の脚にぴったりとフィットするように脚の付け根部分が形作られていることで、文字通り「人砲一体」の情景がキットだけでも成立してしまうのです。  素早く次弾を込めるべく待機する装填手。抱えられている対戦車砲弾は、絶妙なテーパーで先端に向かい直径が絞られていく薬莢形状も見事に再現されています。砲弾の両端を把持する手だけでなく、その重量を両膝でも受け止めた重さを感じられる所作の妙も素晴らしいです。  見事な両膝立ちの造形。膝の屈折部は布地の量が溜まって谷形のシワが深く入りますが、シワ表現の按配でより難しい臀部から膝へと繋がっていくラインが、とても美しくモデリングされています。ブーツの布地との材質の違いが絶妙に作り分けられているのもポイントです。  装填手の2人目は砲弾ケースを支えた姿勢です。対戦車砲弾が最大4発収納できるケースは重さが10数キロ以上となるはずなので、両膝とケース本体の3点でこれを支えて連続射撃に備えています。キットでは蓋の開閉が選択できるケースを4つ組むことができると共に、1発を取り出した状態のパーツも付属。複数の空薬莢と合わせて情景模型の先駆者たるタミヤらしい心配りで嬉しいですよね。  今回のPak38砲手たちにも、タミヤらしい硬質な精密さだけではないスケールモデルの楽しさが凝縮されていました。皆さんもぜひ、精密ながらも組み易いPak38と共に、所作に溢れた砲手俳優たちを組み立ててください。 「巨大生物に照準!弾種徹甲!!急速射!!!」
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November 24, 2025 at 12:00 PM
【レビュー】こちらを見ているプラモデル/PLAMAXデカラビア #キットレビュー #ヒーロー・怪獣・モンスター #nippper #プラモデル
【レビュー】こちらを見ているプラモデル/PLAMAXデカラビア
 女神転生シリーズから「モスマン&デカラビア」がマックスファクトリーによって悪魔合体プラモデルセットになったというのだから、デビルゲット(即購入)するほかありませんでした。特にデカラビアは悪魔的スピードで完成する最高のキットです。ゲームのポリゴンより解像度が高い。生デカラビアです。しかもフル可動(目玉が)。上品なシンプルデザインの堕天使はインテリアに最適。さりげなく怪しい雰囲気を演出してくれます。マジで怪しい。  ここまで美しい構成のプラモデルにはなかなかお目にかかれません。全6パーツ!説明書1ページ!颯爽と吹き抜ける秋風です。オレンジ&ブルー、ホワイト&クリアパーツの対称性も芸術的で、ボディは発色抜群。妙にナマモノっぽいテカテカした光沢があります。 ▲5本の山の頂点が面取りしてあってオシャレ。  女神転生シリーズのメインデザイナーである悪魔絵師・金子一馬のキャラクターは多種多様なモチーフからサンプリング、カットアップ的にキャラクターを構築するものの最終的な出力はどうしてもアンニュイでスタイリッシュな雰囲気を纏ってしまうのが魅力ですが、本作デカラビアの表裏もそれを堪能できる絶妙なラインをよく拾っています。簡単なカタチのようですごく微妙なカーブを描いており、うまく立体化したなという印象です。  白目パーツ、虹彩のシール、クリアパーツで複層的に組み立てる目玉パーツはギョッとするほどキマっています。とても簡単な仕組みで目玉がグリグリ動くのも楽しいです。デカ過ぎる5点のダボ穴とピンがバッチリ噛み合い、ボディの表裏がスキマなくハマって完成です。 目の周りはエッジがビシッと立っており目ぢからバツグン。黒いまつ毛はシールになっておりますが、キレイに貼るにはピンセット必須です。なかなかムズかしくて何度か貼り直しました。下まつ毛は凸のディテールになっているので、筆塗りチャレンジもイイですね。  撮影してみるとクリアパーツの目玉にハイライトが大きく写って、イラストよりもCGよりも、怪しげなデカラビアが現れました。デスクに置けば部屋の風景を、外に持っていけば空の景色が目玉に写り込み、様々な表情のデカラビアと対面する事ができるでしょう。デカラビアを覗く時、デカラビアもまたこちらを覗いているのです。
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November 24, 2025 at 11:00 AM