仲西森奈 / Morina Nakanishi
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仲西森奈 / Morina Nakanishi
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『ホームページ』というタイトルの本が、年内(おそらく年末)に出版される予定です。千葉は幕張の書店・本屋lighthouse( @books-lighthouse.bsky.social )出版部門よりリリースされます。

目次を見てもなんのこっちゃといった感じの内容ですが、収録作品はこんな感じです。

『現代思想』や『ZINE BEACON』に寄稿した随想、映画『ピンク・クラウド』パンフレットに寄稿した掌編小説など、各種媒体にこれまでささやかに発表してきた作品をすべて大幅に改稿し、全編ひっくるめて1作とした、類書のない作品となります。研ぎ澄ましたつもり。お楽しみに!
だからこそ、あの本はもう過去だし、あれを書いたわたしは他人なのだ。
『起こさないでください』を書いたころ好きだった人のこと、それ以前に好意を抱いていた幾人もの人たちのこと、いまのわたしは心底興味や執心を失っていて、自分の「好きなタイプはいま好きな人」感を日々味わっている。
恋人、仕事場のトイレがボットンで家のトイレが自動水栓だから「レバーを回す」「自発的に流す」みたいな動作を日常行う機会に乏しく、たまに我が家で流し忘れるの面白い。ボットンも自動水栓も「レバーを回す必要がない/レバーがない」という意味ではほぼ同じなんだな、と。
冨樫はきっと『HUNTER×HUNTER』においてゴンがどうなろうが知ったこっちゃないとある程度思っているだろう。冨樫個人の理想や願望はあの作品のどのキャラにも投影されていない(と、読み手は感じる)。だから本当にどうなるかわからない。ヒソカが次に誰を殺すのか。あるいは、殺されるのか。ゴンはこのまま生きて死ぬのか。『HUNTER×HUNTER』は会長選挙編あたりから明確にピンスポを辞めた。舞台を見せるようになった。
ちょっと昔まではその方法(暗闇でピンスポを当てるような描き方)で充分だったのだろうけど、いま人々はピンスポに当たっている人物よりピンスポが暗闇で作り出す光の筋や、それによって隠された、いなかったことにされた、描かれない暗闇の部分(作者の理想や願望とはかけ離れた何か)(ああこの人はこの作品世界や人物が、物語のなかで役割を全うするのなら本当にどうなってもいいんだ、と読み手が身構えてしまうような真実味)が気になって仕方がない。
ナオちゃんはルフィと共闘できないけれど、ボンクレーは美津未とうまくやっていける。
これはある種暴論に聞こえるかもしれないけれど、わたしは、『スキップとローファー』のナオちゃんより『ONE PIECE』のボンクレーに好感を抱く。
同じような話で、わたしは『違国日記』の描く男性性に真実味があるとは思えない。これはもうあらゆる場所で何度も言っている(言ってしまっている)ことではあるけど、あの漫画は(作者にとっての)理想の男性を描きすぎている。暗闇でライトをつけると光の筋が現れるように、願望の投影が見える。そして、その理想や願望で照らされていない男性(たとえば朝の亡き父)のことはほとんど描かれない。キャラクターが作者の理想や願望と癒着しすぎていて、その埒外にいる人物はわかりやすく居なかったことにされている。
ユカちゃんがわたしは本当にだいすき。愛おしい。。。
『スキップとローファー』のナオちゃん(トランス女性)より、『ブルーピリオド』のユカちゃん(女装男子)のほうが共感できるし応援できるし描いてくれてありがとうと思う。そういうことはちょくちょくある。当事者を描くぞと力んで描かれたものより、あまり深くは考えずに描かれているのだろうな、というものにこそ真実味が宿る。
他人が思っている以上にわたしは誰の味方でもない、ということは、折に触れて示さなければいけないなと思う。
やるか、やられるか。増えるか、減るか。食うか、食われるか。
クマ、最近の人間のこねくり回された情緒ゆえの「動物という事実からの逃避と忘却」を、ほとんどその膂力のみで粉砕しにかかっている。
ルッキズムが高まり、反出生主義等によって人間が「動物である」という事実から目を背けはじめた昨今、人間の顔面をいとも容易く破壊し、我々はみな動物(やるか、やられるかの関係)であるという事実を完璧に突きつけてくる、クマという存在。
「Dried Seaweed at Midnight(真夜中の乾燥わかめ)」のページのアートワーク、好きすぎてずっと見てしまう。眼福。
しつこぉ〜い他の追随、許したくないですよね⁉️そんなアナタに‼️小林製薬の、糸ようじ‼️
そして各作品ページには、翻訳者による作品翻訳ノート(解説文)もあります。訳者のハイジさんが仔細に書いてくださっていて、わたしはとてもうれしかった。ありがたかった。こちらも併せてお読みください。

bsky.app/profile/mori...
【重大なおしらせ】
世界中の名だたる文芸作品の翻訳を専門とする海外誌『Asymptote』最新号にて、拙著『起こさないでください』所収の散文「真夜中の乾燥わかめ」の英訳が掲載されました。

www.asymptotejournal.com
Fall 2025
Featuring Nay Thit, Jen Calleja, Patrick Autréaux, and Johanna Drucker in our Special Feature on Attention
www.asymptotejournal.com
『Asymptote』のページでは、各作品を作者が朗読している音声データが再生できます。もちろんわたしによる「真夜中の乾燥わかめ」朗読音声もあり……聴くことができます(音声を催促され、こんな感じですかね〜と試しに送ったものが採用されてやや恥ずかしい)
(昨日の投稿、noteのリンクを貼り間違えていたことに気づき削除&再ポスト……)
記事のなかでも貼りましたが、こちらでも。来年の京都文フリでは、詩人・山内優花さんのブースにお邪魔する形で参加します。購入者特典として「疎通」というペーパーを作成中。いいものにするつもり満々ですので、こちらもぜひお越しください。
Reposted by 仲西森奈 / Morina Nakanishi
【重大なおしらせ】
世界中の名だたる文芸作品の翻訳を専門とする海外誌『Asymptote』最新号にて、拙著『起こさないでください』所収の散文「真夜中の乾燥わかめ」の英訳が掲載されました。

www.asymptotejournal.com
Fall 2025
Featuring Nay Thit, Jen Calleja, Patrick Autréaux, and Johanna Drucker in our Special Feature on Attention
www.asymptotejournal.com
堂々としていればいいんだ。と改めて思った。わたしはあの構成を信じたのだから。
翻訳者とやりとりしていると、短歌連作の合間に時折散文が挟まる『起こさないでください』のあの構成は、翻訳や海外誌の掲載交渉の際に面白い動き方ができそうだということがわかってくる。今回のように散文をひとつの作品として紹介することもできるし、連作だけを編み直すこともできる。