松本創
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松本創
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このチラシやサイトでは主催と開催場所がわかりにくいとご指摘を受けました…ほんまや、すみません。主催・場所とも大阪・九条のMoMoBooksという書店です。 大阪メトロ中央線「九条」駅の4番出口から北へ約10分。商店街を抜けた長屋の一角という、マニアックながら風情ある場所です。サイト末尾のお店情報貼っておきます。
疑惑を報じられた政権与党代表が記者の名刺をSNSに晒す(日本維新の会・藤田氏)、質問にまともに答えない知事が自分で会見を仕切ろうとする(兵庫県知事・斎藤氏)、女性首相の服装や持ち物が人気と持て囃す(「サナ活」なるナゾ記事)…いつの時代も問われる「政治とメディア」をテーマにした3回連続トークイベント。第1回は11月8日、今週土曜日に迫ってまいりました。詳細は以下のサイトで…が、しかし!
momobooks.jp/RmX8KLhJ/tMO...
MoMoBooks
momobooks.jp
事実に基づく真っ当なマスコミ批判は大切だし、どんどんやればいいと思いますが、SNSにあふれる「マスゴミ」言説は、ありもしないイメージや憶測に基づき、マスコミの影響力を過大に見積もったり、気に入らない事実を報じると「偏向だ」と怒ったり、不満をなんでもマスコミにぶつけているように思えます。

そこから陰謀論も生まれます。「マスコミが報じない真実」や「新聞が書けない闇」といった類いの。まるで根拠のないデマや真偽不明の情報が次から次へと生まれ、拡散されると、民主主義の根幹である選挙がゆがめられます。だから、無闇なマスコミ批判は危うい。そうならないために「反マスコミ」言説の構造を知ろうという趣旨です。
この10年の大阪・関西における「政治とメディア」の出来事といえば、コロナ禍での吉村人気爆上がり、二度目の都構想否決、兵庫県の文書問題と1年前の知事選、そして、維新が国政与党(閣外協力)に…。

津田先生には、兵庫県知事選を大きく動かした「反マスコミ」感情についてうかがいます。それはなぜ、どのように生まれ、これほどまでに高まるのか。『ネットはなぜいつも揉めているのか』(めっちゃ面白い)ほか、近年の研究を参照しながら、私自身の取材経験や実感も踏まえて対話できればと思います。
www.chikumashobo.co.jp/product/9784...
『ネットはなぜいつも揉めているのか』津田 正太郎|筑摩書房
筑摩書房『ネットはなぜいつも揉めているのか』の書誌情報
www.chikumashobo.co.jp
在阪メディアの橋下維新報道を検証した「だれはし」から10年。この間の出来事や研究を踏まえ、政治とメディア、ポピュリズム政治、そして報道の役割と未来を考えるトークを3回連続でやります。

メディア研究者、現場ど真ん中の記者、元記者のITコンサルタントが出演。偶然、みんな大阪出身です。

第1回目の慶應義塾大学・津田正太郎先生は会場にほど近い高校に通っておられたそうで、久しぶりの帰郷となるそう。ご著書『ネットはなぜいつも揉めているのか』などを参照しながら、お話をうかがいます。今週土曜日はぜひ九条のMoMoBooksへ。配信もあり。
momobooks.jp/RmX8KLhJ/tMO...
何十年か前のアイドルや俳優が現在の姿をSNSに投稿し、「今も若い、きれい、変わらない」と称賛を集めたという記事が最近やたら目につくが、あれはネットニュース読者の高齢化か、「あの人は今」記事の需要か、俺自身に最適化された結果か…いずれにせよ、いろんな煩悩があの定型記事の氾濫に現れている気がする。
で、告発文書問題が発覚した「嘘八百」「公務員失格」会見から1年となった27日には後編をアップし、以下のように投稿した。
jbpress.ismedia.jp/articles/-/8...

第三者委員会の調査報告書を読む後編。就任半年後には既に問題が指摘されていた「新県政推進室」の密室性と側近政治について、あらためて。「個人の資質」で済ませず、組織の問題を考えるのは重要ですが、昨日の会見のモンスターぶりを見てると、それも虚しく…
【問題発覚から1年】「ボトムアップの県政なんて大ウソ」、斎藤元彦知事肝煎りの新組織が兵庫県庁の分断を招いた 改革に向けた新組織のはずが、生んだのは「コミュニケーションの不足・ギャップ」だった | JBpress (ジェイビープレス)
「われわれは、知事の個人的な資質を問題にするつもりはございません。問題はむしろ、制度とか組織の問題として考えないといけないだろうと。その点で一番問題なのはコミュニケーションギャップ、(1/5)
jbpress.ismedia.jp
この日の県議会本会議にも、斎藤「信者」のような応援団が大挙して膨張に来ていて、議場を出ると拍手と歓声に迎えられ、この満足げな表情。「引き続きご支援お願いします」と挨拶していた。声援に意を強くしたか、この後の会見で第三者委報告に真っ向対立。

副知事はじめ県幹部は第三者委報告を受け入れて、告発文書は外部公益通報であることを認め、元県民局長の処分を取り消すよう必死で説得したというが、結局、斎藤氏が独断で違法性認めず。しかも個人の見解なのに「県の見解」と説明。法と良識、公職者の責任よりも、支持者やSNS世論を拠り所とする県政トップ。
兵庫県の第三者調査委員会の報告書を読み込み、県職員らの反応も交えたルポを2回に分けて書きます。今日は斎藤元彦知事のパワハラ案件。「自分は聞いてない」「話を聞かずに思い込む」「他者承認を求める」と、3つのパターンに分類してみました。で、彼は今日何を語るのか…

jbpress.ismedia.jp/articles/-/8...

と、県議会最終日の26日に投稿したら、議会後に会見。「真摯に受け止める」と壊れたように連呼しながら、第三者委が公益通報者保護法違反と断じた通報者探索等について、「いろんな意見がある」「あの時点ではやむを得なかった」「私とは意見が違う」と徹底否認。
「許せない!」斎藤元彦知事が机を叩いた音は隣の秘書課まで響き渡った——第三者調査委員会の報告書を読み解く パワハラには「3つのパターン」、顔写真使用やメディア露出にこだわる「承認欲求」の強さも | JBpress (ジェイビープレス)
知事の斎藤元彦と側近幹部らの疑惑を告発した文書の内容を調査するため、兵庫県が設置した第三者調査委員会(藤本久俊委員長)は、資料を含めて計264ページに及ぶ調査報告書の締め括りに、そ(1/5)
jbpress.ismedia.jp
万博一カ月前の集まりに行ったら、建設遅れは問題ない、観客動員も心配ないと協会幹部が言い、参加者や企業は技術と経済が発展する夢と希望に満ちた未来社会を披露していて、あーなんか見てる世界が全然違うんや、決して交わらない並行世界やねんなーと痛感した。政治でも同じことが起きてるよな、と。

↑このへんのことを、今日のルポではこう書いた。↓

2時間の会合は、まるでSNS空間のようだった。見たくない情報は遮断する。同じような意見ばかりが飛び交い、共鳴する。情報を偏らせるフィルターバブルやエコーチェンバーが、そこに現出していた。
記事冒頭に書いた万博の関連行事とは、「大阪・関西万博」ひょうご活性化推進協議会の第4回会合。ポートピアホテルで、立食パーティー形式で行われた。この協議会の会長が、万博にやたらと熱心な斎藤元彦氏。
会の模様は以下に動画がある。ちょうど1時間ぐらいから万博協会の副事務総長(経産官僚)が登壇し、「万博会場の楽しみ方」というプレゼンをする。このあたりとか出展企業の話を聞いて感じたことを、当日Xに書いたのが以下の投稿だった。
www.youtube.com/watch?v=EJ4c...
第4回「大阪・関西万博」ひょうご活性化推進協議会
YouTube video by 兵庫県万博推進課
www.youtube.com
あすの第三者委員会調査報告を前に、百条委報告以降の動きをまとめました。斎藤元彦氏の座右の銘は祖父の教えである〈雲中雲を見ずを常に自戒〉ということですが、実際は幾重もの雲の中にいて、再選後はさらに奥深く潜り込んでしまった。一連の問題の本質は結局、そういう彼の「資質のなさ」だということを、彼が注力してきた万博の話にも触れつつ書いています。
jbpress.ismedia.jp/articles/-/8...
そんな社会でいいのだろうか。少なくとも私は、そんな社会で生きたいとは思わない。生きていけるとも思わない。
国鉄民営化は中曽根政権と井手を筆頭とする「国鉄改革三人組」の、大阪都構想を掲げた「府市一体」改革は橋下・松井に始まる維新政治の、兵庫県庁の告発文書問題は、そこに学んだ斎藤と彼を担いだ側近政治の帰結と言えるが、その背景に「民意」があることも見逃せない。

どんな非常事態でも、人命がかかっていても、実際に人命が失われても、組織のルールを逸脱してはいけない、上意に背いてはならない、人命尊重という「感情的な」理由で動いてはいけない……そう考える人たちが数多くいる限り、事故や災害時の救援活動は「ルール違反」「税金の無駄遣い」と批判され、「改革」と称する強権的管理は支持され続けるだろう。
規律やコスト管理や順法意識の緩んだ組織を立て直す「改革」が必要なのは理解できる。国鉄も、大阪市役所も、それゆえに「民意」の後押しを受けて強権的な「改革」が行われたのだろう。

だが、強権的な改革が「ちょうどいい」ところで止まることはない。改革者は改革を止めることができない。必ず止まれなくなって、組織を過剰に締め上げ、構成員を委縮させ、自主性や闊達な議論を奪う。いわゆる「風通しの悪い」組織にしてしまう。

いま社会を賑わせ、自分も取材している兵庫県庁の問題も然りだ。斎藤元彦知事と側近の強権的組織マネジメントを、望ましい「改革」と支持する人たちは今でも大勢いる。行き過ぎていると、彼らは考えない。
JR西の「安全考動館」を取材した際、この報道写真が大きく引き伸ばされ、掲示されているのが目についた。安全推進部の社員はこう言った。

「なぜ私たちはこんなことになってしまったのか……。痛切に反省し、真剣に考えよう。そういう意味で、この写真を正面に展示しています」
『軌道』新潮文庫版p.355

経済合理性という名の「コスパ原理主義」と上意下達の「組織マネジメント原理主義」の奴隷となることで、組織は人間性を失う。事故や災害などの緊急事態においてすら、コスト管理や命令の有無が気になって自らの判断で動けなくなる。コスパや上意に背けば罰せられるからだ。
その結果が、懲罰と苛烈な再教育を恐れて、列車の遅れを取り戻そうと、ノーブレーキでカーブに突っ込んで行ったとされる福知山線事故なのだが、事故直後のJR西社員らのふるまいにも、当時の組織風土がよく表れていた。

事故列車には出勤途中のJR西の運転士が2人乗っていたが、脱線直後に職場へ連絡すると、「遅れずに出勤するように」と言われ、救助活動に加わることなく現場を離れ、通常の運転業務に就いていた。

事故現場では懸命の救助作業が行われたが、当のJR社員たちはそこに加わらなかった。青い作業着に黄色いヘルメットの数十人が、指示を待つのか、とどまれと命じられたのか、付近で佇む模様が報道写真に残っている。
税金の使途が厳しく問われるのはその通りだが、それが行き過ぎて、コスパ原理主義に陥っている。公務員は「経済合理性」に奉仕する非人間的な奴隷であるべきと言っている。災害であろうが何であろうが、上意者の命令なく動くのは規律違反であり、組織マネジメントや経済合理性に背くことだと考えている…ように見える。

ここで思い出したのが『軌道』で書いたJR福知山線事故、ちょうど20年前のJR西日本という組織の風土だ。国鉄の放漫経営、労組の専横に手を焼き、これを排除するために民営化したJR、とりわけその先導役だった井手正敬が君臨したJR西では、上意下達の組織体制を徹底し、コスト管理と売上増を至上命題とした。
ここに見られるのは、公務員という「既得権益」への反感、「コスパ原理主義」とも言うべき経済合理性の信奉、それらに基づいた維新前の旧体制への不信・不満である。もちろん、2000年代半ば頃に発覚した市職員の厚遇や不正は事実であり、だからこそ、「市職員や労組に問題がなかったとは言わない」と4つ目の投稿に書いたわけだが、彼らの中には、橋下氏が首長時代に喧伝した「公務員は税金にたかるシロアリ」といった負のイメージが拭い難く根を張っている。

それが、大災害という不測の事態においてすら、自治体間の支援・協力や現場職員の臨機応変な判断、救援物資になったペットボトル水事業の冗長性を認めない根拠になっている。
投稿は以上だが、ここに付いたいくつかのリプライが、案の定というか、いかにもというか、維新支持者…かどうかわからないが、維新が一定支持される(私の立場から言えば、支持されてしまう)心理と論理をよく表しているように見えた。

「自主性や闊達って響きはいいが、負託を受けてない人間が税金を勝手に使ったらあかんでしょ」
「当時、公務員には文句言えない雰囲気があった。市職員はめちゃくちゃ裏金作ってたのに」
「黙っていても税収の入る自治体だからできたこと。民間企業なら業績は下がり潰れている」
「ほんまやは高コストの赤字事業だった。それを続ける方が異常」

代表的なのはこんな感じ。
その後、大阪市は岩手県の釜石市を主な拠点に支援活動を展開した。そこへも後に話を聞きに行った。平松氏の仙台訪問とともに、『ふたつの震災』第5章の取材記録には記したと思う。

(2本目投稿の引用で)こういう職員の自主性や闊達な空気を「組織マネジメント原理主義」の橋下市長をはじめ維新の首長・議員らは、条例や人事により潰していった。市職員や労組に問題がなかったとは言わない。だが、公務員バッシングを過剰に煽り、委縮させた。「ほんまや」も橋下氏が製造をやめさせた。
前RT>デマで歴史改竄する維新支持者がいるようなので、当時の被災地取材の写真を。2011年4月19日、仙台で平松邦夫・大阪市長の避難所視察と市役所訪問に同行した。平松氏は市職員や被災住民、それに奥山市長から直接話を聞き、大阪からの支援を約束した。維新は一切関係ない。政令市のつながり。

雪の中を走る大阪市バスの有名な写真は、当時の交通局職員が金曜夜に支援要請を受け、独自判断で救援物資を積んで出動したもの。「帰ったら一緒に怒られましょか」と。そういう職員の自主性を平松市長は高く評価していた。ちなみに、平松氏が訪ねた避難所には市水道局の水「ほんまや」が積んであった。
3・11になると称賛とともに広まる東日本大震災直後、雪の被災地を往く大阪市バスの写真。震災14年の今年もまたXでバズっていた。ところが、これを引用し、大阪維新の功績だとする支持者がいるらしい。いやいやいや…と、Xに連続投稿をした。

私は西岡研介氏に引っ張り出される形で、2011年4月17日から東北の被災地取材を始めた。そこから約1年間の取材・考察は、西岡さんとの共著『ふたつの震災』(2012年、講談社)に記し、阪神・淡路と東日本の比較や相違についてはわりと書いたが、そういえば大阪のことはあまり書いてこなかった。

というわけで、当時の写真を引っ張り出し、以下の投稿となった。Xで5投稿分。

押しつけてレガシー

というフレーズが以下の万博記事から浮かんで、それはちょうど40年前、1984年のヒット曲であるチェッカーズの

哀しくてジェラシー

から来てるのだが、それからなんとなく脳内大喜利が止まらなくなってしまい、

押しなべてヘルシー
たそがれてセルシー
飲みたくてヘネシー
酒注いでメルシー
夜も更けてデキシー
やさぐれてジプシー
カネなくてテクシー

とかなんとか。しかし、大屋根リングの断片なんて引き取ってどうするんですかね。1970年万博の大屋根の断片は万博記念公園にひっそり展示されてるみたいだけど。

www.yomiuri.co.jp/expo2025/202...
万博の大屋根「リング」、閉幕後の再利用はわずか4分の1か…引き取り「ほぼ無料」回答多数
【読売新聞】 2025年大阪・関西万博のシンボルとして建設が進む環状の大屋根(リング)について、閉幕後の再利用が見込まれるのは全体の4分の1以下の約6000立方メートルであることがわかった。再利用を希望する団体からは無料に近い形での
www.yomiuri.co.jp