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malugens.bsky.social
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@malugens.bsky.social
夢の中で現代短歌の歌人の本を読んだ。面白いなと思っていたけど、やっぱり細かいところまでは覚えていない。起きたらすぐ、どうでもよくなった。
November 10, 2025 at 9:36 PM
エリック・ホッファー『現代という時代の気質』を読んだ。211冊目。考えすぎじゃないかと声をかけてあげたくなるホッファーだが、現代にも通ずる重要なことを言っているような……いや、やっぱりただの考えすぎのような……と判断が難しい。ホッファーが人間的に魅力的であることは間違いなく、柄谷行人による文庫版のための解説は思想の話から魅力の話へとスライドしていってかっこよく着地する。
November 7, 2025 at 2:29 PM
行方 昭夫編訳『たいした問題じゃないが: イギリス・コラム傑作選』を読んだ。210冊目。イギリスのコラム文化はいいぞ、という一冊。たしかに面白かった。日本のエッセイを読んでいても、第二次世界大戦前は文化的にすごくいい時代だったんだなと思うので、インターネットがなんか嫌な感じで今の時代は文化的にイマイチじゃないかと思っても、そのくらいがいいのかもしれないと前向きに捉えられる、といったらひねくれすぎだろうか。
November 6, 2025 at 12:09 PM
ちゃんとソシャゲっぽくなってる。ドリルっぽいものも入っているし、よくできてるなあと思いました。はやるといいけど。 #囲碁シル
November 5, 2025 at 2:28 PM
片岡義男『僕は珈琲』を読んだ。209冊目。コーヒー縛りで――といってもゆるい縛りだが――とにかく頭に浮かんだことを書き出し続けた、という感じの一冊。いい具合に力が抜けていて、著者の印象も変わった。とはいえびっくりするほど生活感がないのはいつもの通り。一文が短いのはかっこいいなと思った。真似してみたい。
November 4, 2025 at 2:14 PM
佐藤正英『隠遁の思想: 西行をめぐって』を読んだ。208冊目。隠遁について学びたかったのだが、熱い西行論を延々と読まされる羽目になった。しかし読み終わってみると、結局西行は何がしたかったのか、どうやって生活していたのか、どうも今ひとつすっきりしなかった。
November 3, 2025 at 7:10 AM
ロバート・フルガム『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ 決定版』を読んだ。207冊目。幼稚園のくだりにはなるほど、と思ったが、ほかはそれほど感心しなかった。感心はしなかったが読み物としては面白かったので、感心させてやろうという体裁の本になっているように感じられたところが気に入らなかったのかもしれないが、どうでもいいことであった。
November 1, 2025 at 9:33 AM
谷川徹三『哲学案内』を読んだ。206冊目。谷川徹三は谷川俊太郎の父親であり、哲学者。ただ元々は徹三さんのほうが有名人で、なんかその子供が詩人に、という感じだったらしい。ラジオ番組で哲学について話した内容をまとめた本らしいが、「もともと形相の原語に当たるギリシャ語エードスはイデアと同じ語源、同じ意味をもった言葉で、いずれもアナクサゴラスのヌースの考えを受けて、感覚的に受動的に与えられるものに対してそれを素材としてはっきりした形や意味をもったものを形成する秩序の原理として……」という放送を想像してニヤニヤした。
October 23, 2025 at 12:02 PM
『ダンマパダ ブッダ 真理の言葉』を読んだ。205冊目。今枝由郎訳。毎日経典を読むような生活になんとなく憧れはあるが、信仰心のようなものはない。でもブッダはいいこと言うよなと思うので、ダンマパダとスッタニパータをコツコツ読んでみようと思ってまずこちらを買った。仏教徒など誰もいない世界で、ブッダはやさしい言葉でバラモン教徒に語りかけ始めたのだと、私たちの知る仏教用語を使わずに訳されている。読んでみるとちっとも優しくない! 厳しい! まあ編集したのは熱心なお弟子さんたちなわけで、それを目指せということなんだな。
October 22, 2025 at 11:09 AM
深代惇郎『深代惇郎エッセイ集』を読んだ。204冊目。東大法学部から朝日新聞に入り、論説委員になって天声人語を担当し……という経歴の人らしい。天声人語で有名なようだが、本書はそれ以外のエッセイ集。有名な海外文学作品の舞台となった場所を訪ねたルポなどを読んでいると、天声人語なんぞに縛り付けるより、あちこちふらふらしてもらっていたほうがよほど良いものを書いてくれたのでは……と思ってしまうが、それでは新聞社に勤めていた意味がわからない。人はなぜ新聞記者になるのか。
October 21, 2025 at 1:58 PM
小川明子『ケアする声のメディア: ホスピタルラジオという希望』を読んだ。203冊目。ホスピタルラジオの話というよりはメディア論だった。ポッドキャストはカネの匂いを嗅ぎつけた嫌な奴らが集まりつつあるけれども、もっとつぶやきっぽさが出てくるといいなと思う。でもなかなか自分では始められない。最後に脚注で示されている「仮)かんたんなラジオのはじめかた」はせっかくなのだから完成させて欲しいところ。
mediaconte.net/ogawa/2024/0...
仮)かんたんなラジオのはじめかた – 立命館大学映像学部小川明子研究室
mediaconte.net
October 20, 2025 at 10:33 AM
高川秀格『秀格烏鷺うろばなし』を読んだ。202冊目。本因坊戦9連覇の経緯を中心に囲碁人生を振り返っている感じのエッセイ集。はっきりと戦う感じではなく、異常な手や鋭い手を打つ感じでもなく、終盤にどうにか頭一つ抜け出す、という地味な棋風だったことを本人は自虐的なユーモアのネタとしているが、アマチュアが手本とすべき棋士としてかつてよく名前を挙げられていたのは、教科書的な棋風によるものだけではなく、その人柄もあってのことだったのかなと思った。
October 18, 2025 at 6:35 AM
三宮麻由子『わたしのeyePhone』を読んだ。201冊目。スマホを使うようになってこんなに便利なことがあった、ジョブズありがとう、という趣旨の一冊。電話であるiPhoneにはどうしても浮世のしがらみがついて回る感じがするので、個人的にはより純粋なインターネット端末であるiPadや、目覚ましや歩数計として働いてもらっているApple Watchのほうが親しみを感じるのだけれど、食品のラベルが読めるようになった喜びや、人へのプレゼントを一人で探して気軽に買えるようになった喜びをつづった著者の言葉は重く、うちのiPhoneも昨日よりいい子に見えてきた。
October 12, 2025 at 12:09 PM
内田洋子『イタリア暮らし』を読んだ。200冊目。イタリアって……そんなに良いところなのか? と考えずにはいられない、読めばイタリアに興味が湧くことは間違いない一冊。日本人に声をかけてくる人は気のいい人ばっかりなんだろうしなあとか考えてしまうのは私の心の闇のせいか。
October 11, 2025 at 2:58 AM
レイチェル・ボッツマン『TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか』を読んだ。199冊目。信頼をテーマにした本で、初版とはいえ「人口知能」とか「大量破壊兵器(WDM)」とか「ワールド・オブ・ワークラフト」とか書いてあったので、いかがなものかと思った。途中から間違い探しモードに入ってしまって疲れた。
October 10, 2025 at 2:58 PM
ヨルン・リーエル・ホルスト『猟犬』を読んだ。198冊目。17年前の事件捜査で証拠が捏造されたのではという疑いが生じ、当時の捜査責任者だった刑事は……という話。舞台はノルウェーで、被害者がヘリー・ハンセンのジャケットを着ていたり、2人掛けのソファーがある部屋がもの悲しい住処のように言われていたりして、私はなんだか悲しくなった。原作はシリーズものらしいが、ハヤカワから翻訳されたのはこの一冊だけのようだった。北欧ミステリまでは手が回らないということか。
October 4, 2025 at 9:50 AM
アネ・カトリーネ・ボーマン『余生と厭世』を読んだ。197冊目。引退を心待ちにする精神科医の元に青ざめた女が現れて……しかし最後まで二人とも無事であった。デンマークの小説でフランスが舞台であり、日本の純文学的なのんびりした展開だった。時間や場所を超越したストーリーテリングのようだったが、どこがすごいのかはよくわからないまま、でも最後まで飽きずに読めた。著者は卓球でデンマーク代表にもなったそうだが、そんな気配は微塵もなかった。卓球選手の胸の内は案外静謐なのかもしれない。
September 30, 2025 at 1:44 PM
山根京子『わさびの日本史』を読んだ。196冊目。わさびがどこから来て、どういった経緯で今のような存在となったのか、DNAと古文書から解析していく話。山が荒れていくと絶滅の危機となってしまうようで、わさびの未来は明るくないらしい。これからはもっとわさびを推してやらないとな……という気持ちになった。とりあえずカステラをわさび醤油で……いや、やっぱりいいか……。
September 25, 2025 at 1:39 PM
新保信長『字が汚い!』を読んだ。195冊目。楷書できれいに書くのはめんどくさい、という話が何度も出てきて、そうだったのか……とがっかりした。楷書ばかり教わったというか、楷書以外教わっていない気がするが、いったいなんだったのか。それはそうと、著者が南信長と同一人物だと書いてあったのに一番驚いた。どちらもときどき見かける名前だったが、二人合わせるとけっこうよく見かけているのではないかと考えてみたものの、人の名前を足し算する機能が脳味噌にないみたいで、結局よくわからなくなった。
September 20, 2025 at 9:19 AM
赤瀬川原平『私の昭和の終わり史』を読んだ。194冊目。アサヒ芸能でこれといったテーマもなく連載していたらしいエッセイをまとめた書籍。1986年から1987年にかけての時事に触れていて、なぜ王は原を四番で使い続けるのか……みたいなどうでもいい話が延々と続き、失われてしまった時間感覚に再会した感じでたまらなく面白かった。草野球のチームが、ピッチャー渡部直己、キャッチャー蓮實重彦、セカンド柄谷行人、サードねじめ正一、ライト絓秀実、センター赤瀬川隼、レフト赤瀬川原平だったと書かれていて、すごいなと思ったが、ファーストとショートは何者だったのかも気になる。
September 20, 2025 at 8:59 AM
並川孝儀『スッタニパータ: 仏教最古の世界』を読んだ。193冊目。ゴータマ・ブッダ本人の思想と言えるのはどの部分なのか、と調べた結果として、『「現実世界」の中でこだわりや執着を離れ、苦しみのない境地を体得すべき』と言っているのだとまとめられていて、綺麗に着地していた。スッタニパータの成り立ちについては詳しく説明されているが、中身についてはそうでもないので、中身を詳しく知りたい人は別の資料にあたると良さそうだった。
September 20, 2025 at 8:40 AM
マツケンサンバの姿を見て「上様」って思ってしまうのはよく考えるとヤバすぎる。
September 17, 2025 at 10:46 PM
10年くらいは見てるかな? 相変わらず評判がいいようで。
news.techmeme.com/250912/20-ye...
Explaining, at some length, Techmeme's 20 years of consistency
news.techmeme.com
September 13, 2025 at 6:15 AM
時田昌瑞『辞書から消えたことわざ』を読んだ。192冊目。なにしろ消えちゃった連中なので、覚えても使い道がない! と読んでから気づいた。よっぽどのことわざマニアでもなければ、普通のことわざ辞典の方がいい。
September 12, 2025 at 4:02 PM
杉本つとむ『宛字百景─漢字と日本語の結び目をときほぐす』を読んだ。191冊目。もともとあった日本語の音を中国の古典に由来する漢字とくっつけて、しばらく経つうちに音に引っ張られて漢字が片方変わって、その変化した漢字からもっともらしい由来がこじつけられる……というのがよくあるパターンっぽい。めちゃくちゃな話だけどロマンがある。
September 12, 2025 at 3:54 PM