カイン
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krzoy8.bsky.social
カイン
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🐯⚔️メインのアカウント。👒⚔️、🕒⚔️もOK。⚔️右。 無言フォローですいません。30↑腐の道〇十年熟成ものです。 FGOに夢中なので、しばらくこっちはネタ投稿のみ。Xメイン。 https://profcard.info/u/SGH4X7A1msYNR4v1ecphnCfkMai2
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「⚔️屋!絶対に俺が助けてやるから!」
「げふっ………だ、い……じょぶ、か……🐯男」
「あぁ!お前が、俺の目に前に飛び出したせいでな!」
「なら……よ、か……た」
「全然良くねえよ!何であんなことしたのか、ちゃんと俺の目を見て説明しろ」
「つ、い……」
(惚れた男が危ないと思ったら、つい身体が動いちまった。まあ、大剣豪にもなったし、ノレフィも🏴‍☠️👑目の前だ。死に方としては上出来だろ…あァでも、案外寂しがり屋のこいつを置いてくのだけは心配だ。誰かこいつを…)
「おい!目を開けろよ、⚔️屋!」
「おま…し、あわ……せ…」
腕の中で事切れた⚔️に🐯は慟哭する。
「バカ野郎、お前がいなきゃ意味がねェんだよ!」
悔しそうに口をゆがめながら、ここではないどこかを見つめて瞳を潤ます🐯に、⚔️はなんかムカムカしてきた。🏴‍☠️時代の自分のことを思い出してるのが一目瞭然だから。確かにそれも自分かもしれないが、過去は過去。今ここにいるのは🏴‍☠️じゃない、アンドロイドの自分だ。
「ふん!そんな記憶より、今からもっとたくさん俺のやることをちゃんと見て、覚えてろよ」
そう宣言する⚔️をぽかんとした顔で見返した🐯の顔が、少しずつ緩んでいく。
「あァ…そうだな。これからはずっと、俺の目はお前だけ見ることにする」
そういって蕾が綻ぶように笑う🐯の顔を見ながら、二度とこの手は離さないと⚔️は心に決めるのだった。
出会いから別れまでの二人の話と、その後の長い🐯の孤独を聞いた⚔️はふと思いつく。
「しかし、そんなに長い間たっても生まれ変わりを見つけられなかったのに、諦めるとかは考えなかったのか?」
「…え?」
ぱちくりと目を瞬かせながら、自分をじっと見つめる🐯に⚔️は首を捻る。
「うん?俺は、なんかおかしなこといったか?」
「……そんなこと、思いつきもしなかった」
「へ?」
「お前は、そんなに簡単に忘れさせてくれるような男じゃなかった。やることなすこと無茶苦茶で、挙句の果てには、人に断りもなく、無理やり命まで押し付けやがって…」
わーい、RPありがとうございます。

🐯なら確実性をとるかなって思いまして。
転生後の自分が⚔️と出会う確率なんて運に身を任せるしかない。
なら、生きて生き抜いて、今度こそ👒に会う前に⚔️を引っさらって、
二人きりで生きてくっていう執念深さが似合う男だと思います!
なんか思いついちゃったので追加。

これの続きというか幕間。
🏴‍☠️🐯⚔️

付き合うことが決まった矢先に、🐯を庇って死んだ⚔️。⚔️が望んだことだからと、誰も🐯を責めない。そのせいで余計に悲しんだ🐯だったが、沈んでいたのは一瞬だけで、ずっと古い文献を調べては、考え込むように。周りは気になったが、傷ついているのはわかっていたからそっとしていた。
そうして👒が〒フテルを見つけて、🏴‍☠️👑になった後。気が付いたらprtnから🐯の姿が消えていた。船長室に「悪い」と一言書いただけの手紙を残して。🐯の性格的にバカなことはしないとは思ったが、それでも心配した💛🏴‍☠️は必死でその行方を探す。だが、どこをどうやっても見つからない。そうして時間だけが過ぎていく。
その半年後、その研究所から優秀な研究者と雑用をしていた青年があいついで失踪した。しばらくは探されたが、普段の業務においやられるように、いつしかそんなことがあったことも忘れられていく。

そこから遠く離れたどこかの街の片隅で、今日も町の診療所で働く🐯とそこによりそう⚔️が幸せに暮らしている。それは死をわかつことのない、二人の永遠の旅路の始まりだった。
「しかし、お前が探してる⚔️は人間だったんだろ?俺はアンドロイドだが、それでもいいのか?」
「あいつの魂はお前の中にある。それなら、もうなんでもいいんだ」
「…おう」
そう幸せそうに笑う🐯に、ようやく心のしこりがすべてなくなった⚔️は、男の背中に腕をまわして抱きしめ返す。そうして、二人は気が済むまで抱き合い続けた。
その孤独で長い人生を考えると🐯が痛ましい気がしたが、自分を求めてそんな人生を送っているのかと思ったら、⚔️は眩暈がするほどうれしかった。
「目の前に、お前が生きて動いている。それだけで十分幸せだ。そのために、あんなくだらない実験にも付き合ったんだから」
「それって、どういう意味だ?」
そこで、不老不死の🐯の身体を研究させるかわりに、研究所から⚔️の権利をすべて🐯に譲渡させたことを知る。
「あァ、ようやく捕まえた。今度こそ、全部俺のものだ」
「…そうかよ」
ふわりと腕の中に閉じ込められて、そんなことを言う🐯に⚔️は顔があげられない。でも一つだけどうしても気になることがある。
最後に大きく息を吐いて、🐯ははるか過去の大🏴‍☠️時代に生きた人間だということを聞いた。とても信じられないものだったが、疑うことなく全てのことが何故か⚔️の胸にストンと落ちた。
「いや、ちょっと待て。お前、大🏴‍☠️時代って…あぁ、お前も生まれかわりってやつか?」
「いいや…」
にこりと笑う🐯の顔にドギマギしながらも、⚔️は不思議そうに🐯を見返す。
「絶対に俺のまま、生まれ変わったお前に会いたかったから、自分の身体を不老不死にしたんだ」
そして🐯は、👿の実なんていう信じられないもののことから、自分がどうやってこれまで生きてきたかを⚔️に語った。
「自分が人間じゃないことが、そんなことか…本当にどこまでいってもお前らしい」
くすくすと笑う🐯が、懐かし気に自分を見るのに⚔️はいたたまれない気持ちになる。だけどここで🐯から目を外しちゃいけないと本能的に感じていたので、じっと🐯を見つめ続けた。
「…信じられないかもしれないが」
その視線に根負けした🐯が語った内容は…

⚔️はある人物の容姿をモデルに作られたこと。それは自分の恋人だったから、遠い昔に亡くした姿だけでも見たいと、🐯がこの研究所に勤めることにしたこと。だけど、⚔️を観察するうちに、かつての恋人と変わらない反応に、もしかして生まれ変わりじゃないかと思い、観察してそうだと確信したこと
「どうして、そう思う」
「勘だ」
「勘か…ふふっ、本当に変わらない」
くすりと小さく笑った🐯が、意を決したように話しだす。
曰く、⚔️はこの研究所で作られた、機械の骨格に生体部分を加えた、史上初めての感情をもったロボットであること。それを⚔️には知らせずに、どれだけ人間らしい生活ができるかを実験されていた。なるほど、だからほとんど役立たずの自分が研究所で生活していたのかと、⚔️は納得する。おかしなくらい冷静にその事実を受け止めた⚔️だったが、ちらちらとこちらを見る🐯の視線に、まだ何かありそうだと検討をつけた。
「…そんな表面的なことはどうでもいい。まだ何か隠し事があるんじゃねぇか?」
どう考えても、自分の腕はその箱に押しつぶされるなと思ったが、🐯を助けられたなら上等だろうと目を閉じる。すぐにそこに衝撃を感じて、襲い来る痛みを覚悟した。だけど、いつまでたってもそれがこないのに目を開くと、自分の肘から先が銀色に輝く機械が現れていた。
「なんだ、こりゃ!?」
「⚔️屋、大丈夫か!って、それは…」
顔を曇らせてはいるが、驚いてはいない🐯が何かしってるらしいと気が付いて、⚔️は目線で問いかける。すいっと顔をそらされてもあきらめずにじっと睨みつけていると、はぁと大きく溜息をついた🐯がぼそぼそと話し始めた。
「…何が聞きたいんだ?」
「こいつについてだ。なんかしってんだろ?」
そうしてそこから研究者と助手として、🐯と⚔️は少しずつ打ち解けていった。
最初はどうなることかと思ったが、付き合ってみればノリがいいというか、🐯は付き合いやすい相手で。⚔️は毎日が楽しかった。たまに、🐯が自分を見て目を細めること以外は。
それを見るたびに、⚔️の胸がズキズキと痛む。いったいなんだこれは?と考えても、思い当たるような原因はない。医者にかかるべきか?と悩んでいたころ、でかめの地震が研究所を襲った。
ようやくその揺れが収まったころ、🐯の頭上に金属製の箱が落ちそうになってるのを見とがめて、⚔️は無我夢中で🐯を突き飛ばした。
思わず問いかけようとして🐯のほうを向くと、まっすぐに自分を見つめる瞳にぶつかった。それに気圧されてしまい、⚔️は開くはずだった口を閉じてしまう。
それからも何度かそんなことがあり、🐯は少しずつやつれていく。いったいどんな実験をされているのか気になったが、🐯の雰囲気は「かかわるな」と告げている。やきもきしているうちに、何故か⚔️は🐯の手伝いをするように上から指示された。
「今日からよろしくおねがいします」
「ああ、よろしく…」
おだやかに笑う🐯に⚔️は虚をつかれる。研究所に🐯が来てから、初めて見るその顔に、何故か顔が熱くなった。自分の反応が不思議で、顔をぱんぱん叩いて気合を入れなおす。
鋭く🐯が会話を遮り、研究者に出ていくようにと話しかけているのを、どこか蚊帳の外に感じながら⚔️は聞いていた。そうして、二人きりになった後。
「…聞いてただろ。実験してるだけだ。ほっといてくれ」
「お前も承知の上なんだな」
「当たり前だ」
言葉少なに答える🐯は隠しているつもりらしいが、冷や汗をかいてるので、相当の痛みや不快感を感じているのは、⚔️にでもわかる。実験とはいえ、どうしてそこまでするんだ?と⚔️は訝しむ。
「なんで、そんな…」
「…どうしても欲しいから」
⚔️に聞かせるつもりもなかったんだろう。🐯が口の中で言った言葉が、出来のいい⚔️の耳に飛び込んできた。
そんなある日。いつものように雑用をこなしていた⚔️がある研究室の前を通りかかると、中からうめき声が聞こえる。もしかして誰か具合が悪くなっているのか?と慌ててドアを開いたら、ベッドに横たわったまま、たくさんの管につながれた🐯がいた。
「🐯男!?いったいどうしたんだ?調子が悪いのか?」
「…ほっとけ」
息も絶え絶えにそんなことを言われても、見過ごせるわけもない。できるだけ丁寧に🐯がつながっていたものを外していくと、顔見知りの研究者が入ってきた。
「困るよ、□□ノア。実験の最中なんだから」
「は!?🐯男を使ってか?」
「あァ、だってそいつは…」
「これは俺の落ち度だ。ちゃんとこいつには言い聞かすから」
何度聞いても黙り続ける🐯に諦めることなく⚔️は尋ねる。そのうち根負けした🐯が、ぽそりと呟いた。
「…似てるんだ」
「誰に?」
「昔、知り合いだった奴」
目を細めながらそういう🐯に、ただの知り合いじゃねぇだろと突っ込みそうになるが、何故かズキズキ痛む胸に邪魔されて言葉が出ない。
「ふ~ん。そうか」
「バカなやつだったよ」
どこか遠くを見ながらそういう🐯に、胸の痛みがどんどんひどくなる。それから、🐯を見るたびにずきんと心臓が痛むから、⚔️は🐯を避けるように。🐯もあえて⚔️を探そうとはしていないのか、同じ研究所にいるというのに出会うこともない。それにほっとしながらも、心のどこかでは残念だと思っていた。
そういった瞬間、男の顔が一瞬くしゃりとゆがんだのに、何故か胸がズキズキ痛む。意味も解らず胸を押さえていると、すぐにその表情を消した🐯はすたすたと⚔️の前から消えていった。
その後、ほとんど🐯とかかわることもなく、⚔️は研究所で働き続ける。ただ、たまに視線を感じて顔を上げると、じっと🐯が自分を見ていることがあって首をひねる。いい加減それが重なってイラっとした⚔️、🐯を捕まえて怒鳴りつけた。
「言いたいことがるなら、面と向かって言え。じろじろ見やがって鬱陶しい」
「………悪かった」
素直に謝る🐯に⚔️は驚く。そっけない態度で無視されるとばかり思ってたから。
「で、何がそんなに気になるんだ?」
「…」
🐯や⚔️を知るに人間が、一人また一人なくなっていき、もう誰も二人を知るものはいなくなった。

そうして、大🏴‍☠️時代が、はるか昔の歴史になったころ。
ある研究所で、翠色の髪色が特徴的な男が働き始めた。力ばかりが強くて頭脳労働は散々だが、持ち前の人懐こさですぐに研究員たちに気に入られていく。みんなに可愛がられながら働いていると、新しい研究者が配属されると聞かされた。
他の奴らが挨拶しに行くのに付き合って⚔️もその相手の前にいったが、何故かぎろりと睨みつけられてしまう。まあ、そんなんでビビるようなかわいげは持ちあわせていないので、そのまま挨拶。
「□□ノアだ」
「…🐯ファルガー」
「なら、🐯男だな」
🏴‍☠️🐯⚔️

付き合うことが決まった矢先に、🐯を庇って死んだ⚔️。⚔️が望んだことだからと、誰も🐯を責めない。そのせいで余計に悲しんだ🐯だったが、沈んでいたのは一瞬だけで、ずっと古い文献を調べては、考え込むように。周りは気になったが、傷ついているのはわかっていたからそっとしていた。
そうして👒が〒フテルを見つけて、🏴‍☠️👑になった後。気が付いたらprtnから🐯の姿が消えていた。船長室に「悪い」と一言書いただけの手紙を残して。🐯の性格的にバカなことはしないとは思ったが、それでも心配した💛🏴‍☠️は必死でその行方を探す。だが、どこをどうやっても見つからない。そうして時間だけが過ぎていく。
〒三は「このごつい男がヒロインに似てる?」という疑問を持つが、付き合ってみれば強面の顔に反して、確かに努力家のヒロインに似てるところがあると、🐯も見る目あるなと一人納得。なぜか、🐯と〒三が自分を見ながら盛り上がるのに首をひねる⚔️だが、まあ楽しそうだからいいかと流す。

そんな二人が暮らすようになった新居には、108本の🌹がドライフラワーとして飾られる。それを見るたびに、🐯は自分のやらかしたことの、⚔️は自分の勘違いっぷりに恥ずかしくなるっていう。でも、二人が結ばれた記念でもあるから捨てられなくて、ジレンマに悩み続ける日々を送るのだった。
そんな個室に、🕒が前菜を運び込もうとドアの前にたったが、驚異的な勘で「ここで部屋に入ったら、おぞましいものを見る羽目になる」と踵を返す。なのに、うんともすんともいってこない🐯と⚔️に、痺れをきらした🕒が「料理がまずくなるだろ!」と怒鳴りこんで、結局二人のイチャイチャを見る羽目に。げんなりした顔で個室をでていく🕒とは打って変わって、幸せいっぱいの🐯⚔️だった。

後日、妹に⚔️を紹介するにあたり、⚔️は自分の勘違い(🐯と一緒にいた女が妹だったこと)を知る。
兄を心配した〒三と、途中から面白くなり始めた🐧達に後押しされたとはいえ、これはなかったんじゃないかと。

「まあでも、嬉しかった」
「え?」
「ここに来るまで、お前とは別れるつもりだったから」
「⚔️屋!?」

そんな⚔️を問い詰めて、不安にさせていたことを知る🐯。頭を下げようとしたのを押しとどめて、⚔️は「俺もお前も、バカだよなぁ」と笑いかける。そんな⚔️の笑顔にほっとした🐯は、ふと気が付いた。

「で、答えは?」
「恋人すっ飛ばして、夫婦になるのか、俺達?」
「いやか?」
「そんなこといってねぇだろ」

噛みつくような💋を答え替わりに、二人の影が重なり合う。
それを見た⚔️。ここに来るまで「もう今日で終わりだ」と悲壮な覚悟を決めてたことがバカみたいに思えて、泣くまで爆笑した。
そんな⚔️の反応に、バカにされたのかと思ってむっとした🐯。

「何がおかしいんだ」

怒りを込めた🐯の声に、ようやく笑いを収めた⚔️が、目の端にたまった涙をぬぐいながら答えた。

「いや、自分の間抜けさ加減が笑えただけだ」
「は?」
「ところで、🐯男。なんで、告白の前にプロポーズなんだ?」
「…ずっとなあなあでやってきた関係だ。それくらい思い切ったことしないとダメだと思って」
「へぇ」

にやにや笑う⚔️に、頭が冷えた🐯は今更ながらに自分のしたことを思い浮かべて、頭を抱える。
「久しぶり」
「いや、久しぶりだが…なんだ、その恰好」
「気にするな」
「気にするなって…」

そんなことを言ってる間に、海のにおいがしてきたのに、そんなところに🏩あったかと悩んでいると、車がレストランに入っていくのに、⚔️は混乱してしまう。これって、🏩に併設されたレストランか?と考えてみるけど、🏩らしき建物はない。茫然としたまま、⚔️が手を引かれて個室に入っていくと、そこには準備された108本の🌹が。
そうして、片膝をついてジュエリーケースをパかっと開けた🐯が一言。

「愛してる、⚔️屋。結婚してほしい」

茫然としている⚔️の指に💍をはめた🐯が満足気にほほ笑む。