川本直
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川本直
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小説家・文芸評論家。 著書:小説『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』(河出書房新社、2021)他。共編著:『吉田健一に就て』(国書刊行会、2023)他。
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老後が今から心配になってきた。
そういやウィリアム・バロウズはしつこく読まれているけど、最近ジャック・ケルアックを読んでいる人はほとんど見ないな。
そもそも本質がカルト作家の場合、「あれは一体なんだったのか」にならないのでそこはお得よね。カルト作家は少数でもずっと読者がいるもんだしさ。
3人どころじゃなかった。6人だった。
「あの大物扱いはなんだったのか……」と思う作家に、高橋和巳、福永武彦、丸谷才一がいるが、このリストに確実にもうすぐインする作家が3人ほど思いつくけど誰かは言わない。恨みを買いたくないからです!
先日、新潮社の人に「物故作家で著作権が存続している作家で誰か新潮文庫に欲しい人はいますか?」と聞いたら、「吉田健一!! 吉田健一が欲しい!!」と言われて、「え!」と答えてしまった。そう来ますか。確かに新潮社は吉田健一集成出しているしね。でも、私が最初の吉田論集の企画をしてウロウロしていた頃(2017年頃)は確かに新刊で30冊ぐらい出ていたけど、マイナー扱いだったぞ……。
なお評価がひっくり返った作家は主にこんな感じ。

村上春樹→私が読み始めた頃は村上龍と双璧で評価は賛否両論、島田雅彦と高橋源一郎に猛追されている状態。
澁澤龍彦→全集と翻訳全集・殆どの作品が文庫化でマイナーからメジャーに。
アンドレ・ジッド→紛れもない巨匠だったが今は読む人はほとんどいない。
ノーマン・メイラー→アメリカ文学の巨星から忘れ去られた作家へ。
生きているうちに評価がひっくり返った作家は何人か見てきたが、発表時「マイナー受け」「賛否両論」「無視」ならまだしも「どちらかといえば不評」から目に見えて「傑作」に評価がガラリと変わったのって、ジョジョの第四部・第七部ぐらいしか知らんな。
生きているうちに評価がひっくり返った作家は何人か見てきたが、発表時「マイナー受け」「賛否両論」「無視」ならまだしも「どちらかといえば不評」から目に見えて「傑作」に評価がガラリと変わったのって、ジョジョの第四部・第七部ぐらいしか知らんな。
SNSで議論しているような教育ある中産階級の優等生を見ているとうんざりすることがある。連中は自分たちが支配階級=抑圧者であることを認めようとしない。ドロップアウト組から見ていると笑止千万なんだが。
暴力と支配はとても恐ろしいものだけど、「めんどくせえな。ぶっ◯すぞ」と思っておくと大したことはない、と体中をバッキバキに鍛えてセクハラ上司を瞬◯出来る肉体を手に入れた途端セクハラされなくなった女友達も言っていたので、最終的にはそういうもんだと思うよ。
イカレた両親を持つと、言葉は一切通じず、暴力・モラハラで支配しようとしてくるので、「言論は究極的には無意味。力と法こそが全てを解決する」とマキャベリズムを支持せざるを得ないし、実際に弁護士と税理士を仲介に挟んで縁を切ったから、この世には甘ちゃんが多いなあとは思う。たとえば殺人は罪だが、先に◯ってしまえば少なくとも相手が◯んでいく瞬間に笑うのは私だ。その後私が捕まろうが刑に服そうが、相手は知ることが出来ず、苦痛の中で無に帰る。こういう考え方を実は常に持っている。ただその一方で、別に害を及ばさない人間には博愛精神を持っているのは15歳まで育ててくれた祖父母のお陰だろう。祖父母がいてよかった。
人間関係のトラブルとすっぱり縁を切ったら創作意欲がモリモリなので、「砲声ひびくとき詩神の声とだえ、砲声絶えるとき詩神の声聞こゆ」というのは本当だと思いました。はい。
どう考えても人気者で金もあり、既婚子持ちの両刀遣いで世間的には過大評価されていて愛されてもいた人間が、「ぼかぁ愛されないんだ。妻が怖い。ノーベル文学賞が欲しい。男だらけの胸騒ぎの裸踊りをいつまでも続けたい。それが出来なければ◯んでやる。ソイヤソイヤ!!」というところが、三島由紀夫の意味不明なところだ。
多くの人が三島由紀夫のif物語を書きたがるけど、本人の素っ頓狂な人生を凌駕したものは一つもない。それより永井荷風が関根歌を養子にして性格が良い好々爺に変貌、上機嫌で人生を終える小説の方が読みたいんだが?
去年の12月以来、引っ越しを挟んでずーっとドタバタしていて「もう書けないのか」と思うほどで今もドタバタは収まっていないけど、今日詩神が頭脳に戻ってきたのをはっきり感じたんや……イケる。
小金井市が「日本」のマクロヒストリーと接触したのは、金井原の戦いぐらいなもんだと思う。あとは江戸幕府、明治新政府との細々とした自治体単位の接触だけ。小金井を軍事都市にしようとしたWWⅡ中の出来事はあったが、さっさと敗戦が来たので接触回避できた。
小金井市すら「日本」というマクロヒストリーとほぼ関係ないんですよね……。
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新潟に対しては、二度と帰って暮らす気にはなれないんだが、ある種の愛郷心はあるらしい。

ただその愛郷心は、「日本」とかいう幻想的な政治体とものすごく相性が悪いんだよ。
Reposted by 川本直
川本直/ジュリアン・バトラーの真実の生涯 #過去読了

「回想録を書かなかったら、あなたは自分を偽ったまま自分で作った虚構のなかで生を終える」
「今日はいつにも増して辛辣だ。作家が自分の虚構のなかで死ぬのはむしろ幸福なことだ」

#読書メモ
#本好きな人と繋がりたい

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ジュリアン・バトラーの真実の生涯 (河出文庫)
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人生の岐路に差し掛かっているが、相談する人が居ない(仕事じゃないです)
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『さようならアルルカン』を推す斎藤さん川本さん声を揃えての早口、
谷崎の復刻本を手に絶叫する岡田彩夢さん、本当に作品が好きなんだ……(本気)
その教授目当てで大学受けたら落ちたのに、その23年後、正にその教授からその大学で教えろって依頼来たのめっちゃ面白い。