ひとひすい。
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ひとひすい。
@hitohisui.bsky.social
隠れ家のようなこの空間に言葉を置いている
淀みも夢も打ち消して日の出を見るかな
外は騒々しいな不思議な感覚なんだろう
水溜りにメロディを乗せてみることなの
息も吸えてきたでも変わらず眩しいかな
誰も知らない物語になろう造作もないな
羽化するように抜け殻は置いていくこと
生け花もいずれ枯れることなのだからさ
薄まるような落ち着くような香りするの
飾られるものももう何もないことなのさ
それでいいよと手首は鳴っていたことだ
罠に嵌らず振る舞おうとそれは言ったの
思案に思案を重ねて出した答えなんだよ
俺はもうなにもかもやめることにするさ
楽しんでね明くる日ももうないことかな
舞い踊れまだ見ぬ景色のために違うかな
虹を包むようなそんな人生なこと
July 13, 2025 at 10:39 PM
花瓶に添えられた華の思い出心に残れ
味気ない雲なんて何処にもなく綺麗だ
心地良い汗水は浸透していくことなの
握られた手は柔らかく分厚かったんだ
人は人を知る物語という名目の人生だ
それは不思議な形となり作品に反映と
そう解釈してみることとしていたんだ
俺はどうしてあんな絵画や文字を描く
そんな俺に届ける編み愛の歌だろうか
目を閉じて開いて踵踊らせフラミンゴ
ハシビロコウにはもうなりもしないの
誰かは言ったどうからしく生きてくれ
眠ると意識は深海の底声も届かないの
知らぬ間に朝は来て一日ははじまるの
穏やかな朝食に温かい珈琲を運んでね
お似合いの人に紫陽花の花冠渡そうか
無限の晴れ間でしょう
July 12, 2025 at 10:05 PM
青く潤う蒸発しないそんな星の上
確かな幸せを噛み締められるぼくら
青春に縛られず空を敬い日を浴びて
地中にかくれんぼしなくていいんだ
有難みに手を合わせて次へ吹き抜ける
風と化して泡を気球のように飛ばそう
誰かの思い出になるかもしれない行事
誰かの動力源になるかもしれない未来
誰かの終わりになるかもしれない日付
人はこの星の名前を口にしていくんだ
生まれてきて良かったと満ち足りてた
花結びを施されて縁は間柄となるんだ
心はとつとつと晴れやかになっていく
扉は開きっぱなしで人を待ち望んでた
叩くのは誰かなと鍵はお話をしていた
誰も知らないような明日は来ていたの
ほら世界に花冠は散らばっていたんだ
July 12, 2025 at 4:09 AM
明暗裏表
判子操り紙束だらけ有意義な時間でした
黒濁り深く根の伸びる森に耳傾けないで
吸い込まれるその果実に手は伸ばせない
さようならだ誰かは告げて姿を晦ました
変哲な姿もいつしか顔を見せなくなった
残った手紙の残骸にはなんて書いてある
切り株に刻まれた誰かの名前はあったの
木の机に紅茶とぬいぐるみも残されてた
木の葉の散らない白昼夢には彼らはいた
目を瞑って明日を見てと雨を落としてた
如雨露にも竹筒にも入らないそれお別れ
甘く見ていたよ厄介なものだったまたな
人というものは観測も叶わないものだね
信じてきたものはいずれ失われるものだ
数え切れないものは平然と変わっていく
そんな浅はかな夢物語
July 11, 2025 at 9:40 PM
心綻びならず心浮かぶこと
歯痒くもない気球のように遥か空
眠らない夢の風に乗っていくこと
期日のないお便りに口笛を吹くの
お別れの挨拶もない滞ったお返事
気は若返られるかな雲のようにだ
そんな歌を心の奥から鳴らそうか
藪から棒なんてもう何処にもない
強かに想像を描く俺だけの地平線
地図も手放したはたしてその先は
応えられないような声を届けたよ
白鳥は言うのそれが貴方でしょう
白く翻るその運命は輝いています
切り刻まれもしない誇らしさある
一粒の雨に手を添えて虹を見よう
この大らかな大自然を踏める幸せ
安らかな時間は来ていたのだった
そんな現実も素晴らしいのでした
太陽の照りつけて明くる日のこと
July 11, 2025 at 7:44 AM
記憶
記憶
記憶
俺を見捨てないでくれて有難うだよ
でも上乗せが過ぎているようなんだ
かみさまがくれた贈り物でもないね
籠の中に収められて当然のことかな
死神は囁いてるのかな次はこいつと
目に宿った茶の色彩は凛としている
身に覚えのない体験を有難うなこと
宙を漂いまして次の宛先は何処かな
いつしか蒸発するかのように忘れる
そう出来ている世にお酒を向けよう
見慣れない光景を手にする旅したい
遠くへ行きたいなんてもう言わない
夢のようなその時間にもお別れかな
施された空間に入り何を目に植える
誰かの未来の一つを歩むこともある
命は割らなくていいけど未来を見て
拝啓この手紙を保管としてみようか
熟睡
July 10, 2025 at 9:48 AM
何もかも声音色は染め上げてくれる
写真から盛り立つ泡は何処へ向かう
絵画に秘められた想いに浸る人いる
映像に手を伸ばす前に人生を叩こう
手首を鳴らすと多種多様な花零れる
峠麗らか非礼のないそんななことだ
順応無尽富を積めシロナガスクジラ
未来に歌音色よ走り抜けて行ってよ
静寂に吸い込まれる繊細な青い一瞬
目を合わせて緩やかに先祖様に挨拶
世界線なんてないけど目を閉じるの
夢って天国の切符かもしれないこと
いつか聴かせようこの楽譜を埋める
迷い子に差し向けて終わりにするさ
貴方達も人間なのだから縛られるな
新聞の今に目を向け歩め自由の地上
見くびられない生を磨いて待つこと
これは俺の天体観測かな
July 10, 2025 at 9:29 AM
海水の硝子
流れに乗って何を記憶してるのかな
底に眠るそんな歴史を宿してるのか
見つけて磨いてなんてこと叶わない
つぶらなひとかけらなんてまばゆい
透過
透過
明度のある輝きに見惚れてしまうね
真夏の催事のひとつになれないかな
だって自然の作品かもしれないから
小石に花を添えて鳥の声に耳澄ます
笑顔
笑顔
飾り気ない花吹雪は吹いていたんだ
造花でもないその花の名前は何かな
図鑑で調べてみるのどうするんだい
温度のない花は生けられないみたい
開いた
開いた
一輪の爽快な蕾ひとつ開いたんだよ
満開の花で埋まりそうな畑に人かな
おめでとう仕上がりのある未来だろ
焼却炉に焦げていく煙に風立ちぬ空
July 9, 2025 at 10:18 AM
手を叩いて踊れてける君
空っぽだった舞台にそっと現れたよ
宙からこの喉の音を届けていたんだ
雲海に隠されたお星様はどんな感情
君は星でもなく一人のお客様だろう
夢の誰かの特別にはなれないと一礼
階段から語っているけど煽ってない
ちっぽけとしての弁えってやつかな
どう捉えるかも貴方の意志なことだ
でも忘れないでね僕達も人間だから
帽子返しに杖を鳴らして御愛嬌です
足並み揃えて眼差しは一つでしょう
ゆらめくひとひかりのない声だけだ
姿は隠して感情を餌にする金糸雀ね
最もらしいことも言わなくなった本
戻りも繰り返しもない物語を告げる
崩れたらおしまいなそんな物語かな
難しいものだね一人作りってものは
July 6, 2025 at 4:10 AM
なんで耳から言葉は聴こえてくるの
荒んだ夜空を眩ませるような青い春
ヌツヌツと音を立てて針の手さばき
波を縫って涼しげなタオルケットだ
昼寝をしてたら本の隙間に桜降りた
栞にして欲しいそんな贈り物ですか
なんだか季節自体の応援みたいです
向こうで競技に励む足音も聴こえる
青い春ですねと一羽の梟は頷いたよ
素晴らしいものですねと頷いてるよ
貴方の求める青い春は何でしょうか
様々な季節はあるけどどれも一瞬だ
その中僕らは様々な思いを抱えてた
桜が落ちる速度は秒速なんだってね
そんな桜が愛おしく見えてきたんだ
人と人の輪に混ざり内緒話しようか
晴れ間に射し込む光は何の兆しかな
さくらは今を大切に
July 5, 2025 at 9:37 PM