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お絵描きデジタルイラスト✍ 👇👇👇 https://www.instagram.com/haniyasubime/ 「20世紀エコテック少女」 一部記載
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『20世紀エコテック少女』は──

消される未来を、もう一度咲かせるための物語。
押しつけられた“ええ感じの未来”に、「ほんまか?」って問い返すためのZINE。
そして、“名前を呼ばれへんかった誰か”が、“もう一度、名前を呼べるようになる”ための記録。

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次回から
■ episode Ⅲ:
「めくらの国からこんにちは」

涼香:EXPO’70の“偽りの未来”に立ち会った人間
でも彼女は“逃げる”ことを選ばなかった。
選んだんは、「前に出ること」やった。

「利用されたってかまへん。
そのぶん、こっちもこの国を診断したる。」

だからこそ、日本館のホステスという立場で、
この国の“演技された平等”を現場の内側から見極める決意をする。

『 叫ぶことも、泣くことも許されへん社会で、ほんまに“健康”って言えるんか?
この国には「かたわ」しかおらんのか? 』
episode Ⅱ
「カルテ25」
1969年 冬-
万博は「未来」「平等」「科学の祭典」言うてるけど、
実際は——同和地区は地図から消され、
公害病はなかったことにされ、
そのうえ、医者の涼香でさえ、「女であること」が足枷になる。

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「来るかどうかは、わからん。けどな。あんたが生きとって、笑えとったら……うちは、それを“未来”やって言いたいねん」

廊下の向こう、背を向けて立ち去る母親の後ろ姿。
涼香がそれを見送る。

「今度は…いつ来るやろなぁ」
―看護師のつぶやき

「この国の“未来”が、あの塔の顔やとしたら…うちは、あの子らの声も診なあかん。」
開幕を目前に、若者たちが“未来”の象徴に異議を唱えた――」というアナウンス。

病院のベッドで酸素マスクをつけた子ども。目を輝かせて見上げる小児患者。
「せんせ、うちの町に万博こんの?」

涼香は一瞬、答えに詰まる。
病院の外には工場の煙、地図にすら載らん町。その子の“未来”が万博のパンフレットに描かれてるはずもない。
でも——
それでも、目を輝かせるこの子に、嘘も絶望も渡したくなかった。
【カルテ17】
尼崎の診療所。夕暮れの光。
患者の部屋でテレビをつけると、アナウンサーが
「本日午後、大阪府吹田市の千里丘陵にて、EXPO’70の象徴、太陽の塔に数名の学生が立て篭もりました」

赤い横断幕が塔の中腹から垂れ下がる—
「万博より命を!」「進歩は誰のものか?」

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カルテ14》
涼香は休日に街へ出た際、御堂筋の路上でゼロ次元の儀式に遭遇。
通行人が眉をひそめる中、白塗りの全裸の青年が奇声をあげ叫びながら、

「未来が来るぞォォォ!その前に死んどけェェェ!赤ん坊を捨てる国に、未来なんてねぇんだよ!」

涼香は一瞬目をそらす。けれど、目を背けきれずに見てしまう。
ゼロ次元の儀式を見て
「...気が狂っとる。キチガイや…けど、この叫びは、ウチらが見失った本当の未来への叫びかもしれん…
病院で子どもが喘息で死んでいくのも、見舞いに来ない親たちの背中も、
あたしの白衣の中に染みついとる。
誰も叫ばんだけや。あの人らは叫んどる。それだけや..」
■ episode Ⅱ:「つんぼの万博前夜」

背景:
1969〜1970年、万博の準備が進む中、社会は激しく動揺している。

舞台:尼崎市
episode II《カルテ14》

御堂筋の真ん中で、白塗りの青年が叫んでいた。

「未来が来るぞォォォ!その前に死んどけェェェ!
赤ん坊を捨てる国に、未来なんてねぇんだよ!」

涼香は一瞬、目をそらした。

……気が狂っとる。キチガイや。
けど、この叫びは、あたしたちが見失った“ほんまの未来”への叫びかもしれん。

病院で喘息で死ぬ子。
誰も見舞いに来ん親たちの背中。
あたしの白衣の中に染みついとる、日常の静かな地獄。

あの人らは叫んどる。
それだけや——。

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アメリカに憧れたことなんか、一度もない。むしろ、その「正しさ」「自由」「豊かさ」を盾に、世界を支配してきた構造が嫌いだった。

けれど、それ以上に許せんのは——
日本がそのコピーを誇らしげに掲げる姿だった。
《カルテ10》
「あんた、ちょっとアメリカかぶれやな」とある学会で、留学帰りの医師に言われた。だが、涼香は苦笑いするし、
「うちはただ、治療法に“理屈”を求めたかっただけや。“神の国”やのうて、“人間の手”で命を救いたかっただけなんや」

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▶︎ 制度に従う白衣から

《意思で人を救う医師》

へと涼香が変化する瞬間。
以降、彼女は「選ばされる現場」に抗う生き方を選び続ける。

[それがやがて、娘:陽が持つ“他者を癒す”思想の源泉になっていく。〕
▶︎ 酸素吸入器は1台のみ。
「どっちかを見捨てる未来に、“進歩と調和”なんかあるか!“技術”が未来を創るんとちゃう。
“覚悟”や。“怒り”、“抗う手”やろ。
患者は2人とも覚悟持ってる」と
ナースステーションに飛び込んで、不要になった吸引器を分解し、臨時の酸素分配装置を自作。
ペンライト、ホース、アルコール綿を使って仮設の“Y字コネクタ”を組み立てる
《カルテ5》
診療所では、万博ドカチンのアンパン(被差別部落患者)と公害病(万博反対派)の患者
のどちらかの生死の選択を迫られる。

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夜の研究室。
解剖された気管支の写真と、工場地帯の煙の写真が並ぶ。
誰も見向きもしないその相関に、涼香は震えるような直感を持つ。

「“未来”って言うならな、まずこの“空気”を治さな。酸素ボンベよりも、煙突を止める技術が要るんや」
診療所帰りに、涼香は尼崎臨海工業地帯に向かう。
白衣を脱いで、スケッチブックとカメラと吸引器を持ち歩き、
煙突から出る排煙の色、におい、子どもたちの咳の頻度を記録する。
河川の色、油膜、魚の死骸、鉄粉の溜まった窓枠の拭き取り。
気温・風向き・湿度と喘息発作との関連を表にしていく。

「医学だけでは、救われへん。
この“毒の町”を診るには、もっと違う視点が要る」
〈カルテ3〉

尼崎の診療所では、ゼーゼーと咳き込む子どもたちが連日詰めかける。
のどを焼くような痛み、止まらない痰、チアノーゼ——。
だが、彼らの家は、病院から戻っても工場の煙の真下。

涼香は、いつものように聴診器を当てながら、心のどこかで自分に問い続けていた。
「これはほんまに“病気”なんやろか。いや、“症状”ちゃうんか?
原因は…“環境”そのものなんちゃうんか?」
■ episode Ⅱ:「つんぼの万博前夜」

背景:
1969〜1970年、万博の準備が進む中、社会は激しく動揺している。

舞台:尼崎市

万博に反対する学生運動、安保闘争やゼロ次元、万博キリスト教館推進派と絡み、差別と公害問題が浮上する。

万博建設現場から運ばれてくる倒れた日雇い労働者や、学生運動で怪我をした若者、公害病患者の治療に奔走する。
ーーーー
差別される立場から脱するには、“手に職”と“知”しかない」との信念を抱き、猛勉強して国公立の医大に進学。

・卒業後は外科医として勤務。都市部の病院ではなく、あえて公害指定地域に赴任。(尼崎市杭瀬)
・「環境が人を病気にし、社会が治療を妨げる」という経験を重ねながら、患者に寄り添う。
• 涼香は部落地域で育ち、成績優秀にもかかわらず、親の転居で「見えない線」による差別を受ける。名字の響きや住所によって友人関係や進学に影が差す。
• 差別と偏見の中、母が倒れたことをきっかけに医師を志し、周囲の冷笑を押し切って医学部に進学。
• 医大での解剖実習中、「差別される身体」への怒りと人間の命のはかなさを知り、インターンで訪れた水俣で命に対する強烈な責任感を抱くように。
■ episode I:「おしの痛み」
• 時代背景:1960年代
戦後に夫婦で長田区にて革製品工場を営む
・父 日本海軍 士官▶︎朝鮮戦争に非公式に従軍▶︎負傷し傷痍軍人

・母 革製品加工場の従業員▶︎父と戦後出会い独立
一人っ子:涼香を授かる。

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