イオシフ・ヴィッサリオノヴィチについては、女性が男性に家名を合わせるという行為が「男性による女性の所有」に見えるがゆえに師匠と同じく事実婚とするという認識であって、ともかく僕がこういった話題で気になるのはグルジアが「伝統的に」夫婦別姓の世界であることです。
イオシフ・ヴィッサリオノヴィチについては、女性が男性に家名を合わせるという行為が「男性による女性の所有」に見えるがゆえに師匠と同じく事実婚とするという認識であって、ともかく僕がこういった話題で気になるのはグルジアが「伝統的に」夫婦別姓の世界であることです。
(P. R. Magocsi, “With Their Backs to the Mountains”, CEU Press, 2017, p. 115)
「○○人第一」などと言ってたらカルパチア・ルーシの話は不可能だ。
(P. R. Magocsi, “With Their Backs to the Mountains”, CEU Press, 2017, p. 115)
「○○人第一」などと言ってたらカルパチア・ルーシの話は不可能だ。
そういや『マサリクとの対話』のチェコ語版が500円という馬鹿みたいな値段で密林に並んでいるのを見つけたがよく見たら「送料4500円」と書いてあり「最初から5000円と書け」と思いました。セリーヌの『城から城』を確保して文無しなのでまあそのうち買います。
そういや『マサリクとの対話』のチェコ語版が500円という馬鹿みたいな値段で密林に並んでいるのを見つけたがよく見たら「送料4500円」と書いてあり「最初から5000円と書け」と思いました。セリーヌの『城から城』を確保して文無しなのでまあそのうち買います。
王妃ルイーゼ教会も同様の運命を辿りそうになったが、こちらは王城の破壊を受けて保存運動が加速し、地元の党支部も独創性を発揮した結果、現在もプロイセン時代との「連続性」の証左として生き残っている。
城址については、推測ながら、「公式の路線とは無関係な人気」という要素が大きいようにも思われる。
王妃ルイーゼ教会も同様の運命を辿りそうになったが、こちらは王城の破壊を受けて保存運動が加速し、地元の党支部も独創性を発揮した結果、現在もプロイセン時代との「連続性」の証左として生き残っている。
城址については、推測ながら、「公式の路線とは無関係な人気」という要素が大きいようにも思われる。
些事ではありますが「何から目を背けたいか」というのはなかなか性根が現れるように思います。
些事ではありますが「何から目を背けたいか」というのはなかなか性根が現れるように思います。
再生可能エネルギーは昨年15%の成長を記録し、新規の発電容量全体の90%以上を占め、2兆ドル(化石燃料の2倍)の投資額を得た。EVは新車の1/5を占め、中国など大国や他の先進国でも排出量は横ばい/減少傾向にある。パリ協定なしではありえなかった成果。
決して完璧ではないが、世界は確かに進歩している。もっと早歩きする必要性がすごいだけ
www.theguardian.com/environment/...
再生可能エネルギーは昨年15%の成長を記録し、新規の発電容量全体の90%以上を占め、2兆ドル(化石燃料の2倍)の投資額を得た。EVは新車の1/5を占め、中国など大国や他の先進国でも排出量は横ばい/減少傾向にある。パリ協定なしではありえなかった成果。
決して完璧ではないが、世界は確かに進歩している。もっと早歩きする必要性がすごいだけ
www.theguardian.com/environment/...
レーニンとかヘーゲルとか神君にして尊厳者とかのエピグラフを鏤めた非常に読む人を選ぶことを強いられる内容のはずなんですが褒められるとやる気が出ます。
レーニンとかヘーゲルとか神君にして尊厳者とかのエピグラフを鏤めた非常に読む人を選ぶことを強いられる内容のはずなんですが褒められるとやる気が出ます。
「ユーゴスラヴィアは二十年程度の若い国家でありその前から存在していた民族的なトラブルを占領者が引き出すのは容易だった」というのはある程度ほかの東ヨーロッパ地域とも共通している気がする。
一応ドイツ人の先生からNationが「国民」でVolkが「民族」と習ったんですけどどうも東欧地域におけるNationalismusは「民族主義」の色合いが濃いような気がします。
「ユーゴスラヴィアは二十年程度の若い国家でありその前から存在していた民族的なトラブルを占領者が引き出すのは容易だった」というのはある程度ほかの東ヨーロッパ地域とも共通している気がする。
一応ドイツ人の先生からNationが「国民」でVolkが「民族」と習ったんですけどどうも東欧地域におけるNationalismusは「民族主義」の色合いが濃いような気がします。
フレヴニュークはロシア国内の事情に的を絞っていたが、コトキンは世界史的な位置づけにこだわる人なので、独ソ戦でフィンランドが占領したソヴェト領でフィンランドもまた民族主義的な同化政策に手を染めていることなどにも言及してくれると嬉しい。あとは戦後東欧圏で「共産党」と「労働党」その他が入り混じっていることや、ソヴェト同盟の領土の西方拡大において、マゴチが正当にも「チェコ史の本でさえ見落とすことが多い」と評する、カルパチア山麓部の併合。
フレヴニュークはロシア国内の事情に的を絞っていたが、コトキンは世界史的な位置づけにこだわる人なので、独ソ戦でフィンランドが占領したソヴェト領でフィンランドもまた民族主義的な同化政策に手を染めていることなどにも言及してくれると嬉しい。あとは戦後東欧圏で「共産党」と「労働党」その他が入り混じっていることや、ソヴェト同盟の領土の西方拡大において、マゴチが正当にも「チェコ史の本でさえ見落とすことが多い」と評する、カルパチア山麓部の併合。
"高校生の家庭教師が五つ子の生徒のうち誰と結婚するかを迫られるアニメだと知ったら、最悪の事態を恐れるだろう。最近の#MeToo運動の進展を露骨に無視した作品になるのだろうか?しかし神保昌登監督のこの映画は、感傷的で道徳的な要素が強烈ではあるものの、実に魅力的なロマンティックファンタジーであり、巧みな構成によってアイデンティティの謎さえ掘り下げている。"
そうなんだ、観たらよかったかも笑
www.theguardian.com/film/2022/de...
"高校生の家庭教師が五つ子の生徒のうち誰と結婚するかを迫られるアニメだと知ったら、最悪の事態を恐れるだろう。最近の#MeToo運動の進展を露骨に無視した作品になるのだろうか?しかし神保昌登監督のこの映画は、感傷的で道徳的な要素が強烈ではあるものの、実に魅力的なロマンティックファンタジーであり、巧みな構成によってアイデンティティの謎さえ掘り下げている。"
そうなんだ、観たらよかったかも笑
www.theguardian.com/film/2022/de...
「私は敢えて言おうと思う、愛慕を感じていない人からは何の教育も得られないと」
(クセノフォーン『ソークラテースの思い出』)
「私は敢えて言おうと思う、愛慕を感じていない人からは何の教育も得られないと」
(クセノフォーン『ソークラテースの思い出』)
先日速水螺旋人先生が「国家ビルドゥングスロマン」というある種の文学形態について述べられていましたが『ソヴェト同盟共産党(ボリシェヴィキ)歴史小教程』は人間でなく「党」が主人公のビルドゥングスロマンです。
先日速水螺旋人先生が「国家ビルドゥングスロマン」というある種の文学形態について述べられていましたが『ソヴェト同盟共産党(ボリシェヴィキ)歴史小教程』は人間でなく「党」が主人公のビルドゥングスロマンです。
とりあえずユナイテッド・フルーツ社の使っていない土地を買い上げて小作農や先住民族に分配しようとしたハコボ・アルベンスが「共産主義者」と中傷された挙句に追い出され、貧困層は政治権力それ自体への信用を失ってグアテマラは長い内戦に陥っていったという人間の素晴らしさを明示する文章に直面してしまったのでUFCOに僕が今後利することはないでしょう。
とりあえずユナイテッド・フルーツ社の使っていない土地を買い上げて小作農や先住民族に分配しようとしたハコボ・アルベンスが「共産主義者」と中傷された挙句に追い出され、貧困層は政治権力それ自体への信用を失ってグアテマラは長い内戦に陥っていったという人間の素晴らしさを明示する文章に直面してしまったのでUFCOに僕が今後利することはないでしょう。
そして通販サイトから‘Collective memory in post-Soviet Kaliningrad oblast’の発送の目処がついたとの通知が届きましたので今の僕には世界全体が美しく見えます。Miłosz J. Cordes(コルデス?)先生は僕より一歳だけ年上だそうで、俺はいったい何なんだという気になりますがまあそれは些末な問題です。
そして通販サイトから‘Collective memory in post-Soviet Kaliningrad oblast’の発送の目処がついたとの通知が届きましたので今の僕には世界全体が美しく見えます。Miłosz J. Cordes(コルデス?)先生は僕より一歳だけ年上だそうで、俺はいったい何なんだという気になりますがまあそれは些末な問題です。
1944年11月26日、赤軍の占領下にあるムカチェヴォで「ザカルパチア・ウクライナ人民委員会第一回大会」が開かれ、「ザカルパチア・ウクライナのソヴェト・ウクライナへの統合」に関する「宣言」が承認された。宣言は前もってモスクワで起草され、複数回確認されたチェコスロヴァキアの「国境線の尊重」の合意に違反している。
1944年11月26日、赤軍の占領下にあるムカチェヴォで「ザカルパチア・ウクライナ人民委員会第一回大会」が開かれ、「ザカルパチア・ウクライナのソヴェト・ウクライナへの統合」に関する「宣言」が承認された。宣言は前もってモスクワで起草され、複数回確認されたチェコスロヴァキアの「国境線の尊重」の合意に違反している。
いずれにせよカルパチア・ルーシの地元民にウクライナ語よりロシヤ語を選ぶ「ロシア派」がいたこととナチ占領下で「ポーランド支配」に対抗しようとしてドイツ軍と連携したウクライナ人の心の機制は似通っていたように思われる。
問題はこういうなかなか人間が加害者になることから逃げられないことを頑迷に認めたがらない何か「自分だけは他の人間と違う」というホッブズが『リヴァイアサン』で述べた普遍的な過ちを踏み抜いている愚者の存在です。
いずれにせよカルパチア・ルーシの地元民にウクライナ語よりロシヤ語を選ぶ「ロシア派」がいたこととナチ占領下で「ポーランド支配」に対抗しようとしてドイツ軍と連携したウクライナ人の心の機制は似通っていたように思われる。
問題はこういうなかなか人間が加害者になることから逃げられないことを頑迷に認めたがらない何か「自分だけは他の人間と違う」というホッブズが『リヴァイアサン』で述べた普遍的な過ちを踏み抜いている愚者の存在です。