たべもののある風景
foodscene.bsky.social
たべもののある風景
@foodscene.bsky.social
0 followers 1 following 130 posts
「たべもののある風景」別館。本館 https://foodscene.hatenablog.com/
Posts Media Videos Starter Packs
「ロシア旅行中の絵葉書やパンフレットを整理する。砂漠の暑さや人の声など浮かんでくる。
夕方、晴れてくる。管理所に新聞をとりに行く。会社の寮にきたらしい5、6人のサラリーマン風の若い男たちが買物にきている。野菜を買って卵を買って袋菓子を買っている。「素朴だなあ、ここは。いうなれば農協という感じだな。こういう袋菓子なんていうやつは東京ではみかけない。土地の名物か?」などと言っている。ここの袋菓子は、たいてい、東京都台東区とか静岡とか沼津の工場で作ったと、袋の隅に印刷してあるのに。」
(武田百合子著『富士日記』より)
amzn.to/4paRUUr
富士日記 上巻 改版 (中公文庫 た 15-6)
Amazon.co.jp: 富士日記 上巻 改版 (中公文庫 た 15-6) : 武田 百合子: Japanese Books
amzn.to
「「ほら、ご飯だぞ」
ぼくは缶詰と、カレイの煮物の入ったタッパーを鞄から出した。
「どうしたの、その魚」
「缶切りを取りに家に帰ったら、お鍋の中にあったんだ。たぶん今晩のおかずなんだろうけど、ネコって魚が好きなんだろう。かわいそうだから、せめておいしいもん食べさせてやろうと思って」
ルミはぼくの言葉に「ふうん」と呟いた。ぼくは煮魚がきらいだ。このにおいがいやなのだ。本当はぼくが食べたくないから持って来たのだけれど、ネコはそれが気に入ったらしく、ぺろりと平らげた。
「よしよし、おいしいか」
ぼくはネコの頭を撫でてそう言った。」
山本文緒著『ブラック・ティー』より
amzn.to/4omGywx
ブラック・ティー (角川文庫)
Amazon.co.jp: ブラック・ティー (角川文庫) : 山本 文緒: Japanese Books
amzn.to
「仙川さんは最近になって作れるようになったというボルシチをスープ皿によそい、なんとかいう有名なところで買ってきたパンを切り、外国のラベルのついたバターを切ってそれぞれの取り皿にのせてくれた。何が入ってるのか最後までわからなかったテリーヌ、珍しいちょっと酸味のあるクリーム、いろんな色とかたちをした豆のサラダなど、わたしがふだん食べないどころか食べたことのないものばかりがテーブルにならべられ、それらを食べながらわたしたちはあれやこれやと話をした。今日は母親に泊まりで来てもらってるから飲めるわと言って、遊佐はおいしそうにワインを飲んだ。」
川上未映子著『夏物語』より
amzn.to/43FCGOG
夏物語
Amazonで未映子, 川上の夏物語。アマゾンならポイント還元本が多数。未映子, 川上作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また夏物語もアマゾン配送商品なら通常配送無料。
amzn.to
「「ナスのキャビア風」とは、大量のナスをオーブンで1時間程度焼き、皮を剥いてオリーブオイルと香辛料を混ぜ、ペースト状にする料理だそうだ。瓶詰めにして冷蔵すると保存も多少は利くそうな。出来上がって、さっそく実食したところ、
私「あー、たしかにそういわれると見た目はそれっぽい?」
星野「種の粒がキャビアのようだからそう呼ばれてるらしいですね」
角田「コレはコレで、別のおいしさがあります」
[...]
この料理、別名「貧乏人のキャビア」というらしい。」
(藤谷千明著『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』より)
amzn.to/47BCql1
オタク女子が、4人で暮らしてみたら。
Amazon.co.jp: オタク女子が、4人で暮らしてみたら。 : 藤谷 千明: Japanese Books
amzn.to
「高度経済成長期以前の日本では、赤玉ポートワインがせいぜいであった。そしてポートワインを最初に飲んだときの違和感は今でも忘れられない。想像上の味とのあまりの違いに愕然としたのだ。人工的な甘さのうえに強烈なアルコールを感じてショックだった。違う、違うと飲みつづけているうちに猛烈な酔いが気持ち悪さとともに襲ってきた。[...]
この瞬間からワインに対する僕の憧れは、しばらくの間、完全に消えてしまったのだが、十数年後にフランスの白ワイン、ソーテルヌの超甘口のシャトー・ラフォリ・ペラゲに遭遇して突如復活した。」
(児玉清著『寝ても覚めても本の虫』より)
amzn.to/3WxJbiI
寝ても覚めても本の虫(新潮文庫)
Amazon.co.jp: 寝ても覚めても本の虫(新潮文庫) eBook : 児玉清: 本
amzn.to
「10月3日(金)くもり時々小雨
朝 中央道談合坂食堂で、カレーライス二人前300円。
[...]
食堂には3組ほどの客がいる。今日は私もカレーライスをとる。カレーライスの中味は、この前は海老だったが、今日はとり肉。カレーライスはおいしい。ラッキョウも福神漬も紅しょうがも、たっぷりとついている。いくらでもとっていいように、別の容れものに入って出ている。ほかの3組の客もカレーライスをたいていとっている。朝早いから、皆ぼんやりと硝子戸の外を眺めたりしている。私はコーヒーもとった。私もゆっくりと外を眺めながら飲んだ。」
(武田百合子著『富士日記』より)
amzn.to/3LfgkNK
富士日記 上巻 改版 (中公文庫 た 15-6)
Amazonで武田 百合子の富士日記 上巻 改版 (中公文庫 た 15-6)。アマゾンならポイント還元本が多数。武田 百合子作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また富士日記 上巻 改版 (中公文庫 た 15-6)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。
amzn.to
「坂井百合は自宅で、息子のための弁当を作っていた。弁護士の堀田を通じて警察に頼んだら、弁当の差し入れがいとも簡単に認められたからだ。やはり弁護士の力は凄いと思った。自分だけなら何を言っても相手にしてもらえない。
奮発してトンカツとエビフライを揚げた。ポテトサラダとフルーツを添え、大きなおにぎりを4個握った。瑛介は家では毎晩2合のご飯を食べる。母子2人暮らしなのに、10キロの米がすぐになくなるのだ。
瑛介の逮捕以来、食欲はまったくなかった。口に入れたのは、コンビニで買ったサンドウィッチとヨーグルトぐらいだ。」
(奥田英朗著『沈黙の町で』より)
amzn.to/48WuDAx
沈黙の町で (朝日文庫)
Amazon.co.jp: 沈黙の町で (朝日文庫) 電子書籍: 奥田英朗: Kindleストア
amzn.to
「「ヤマザキさん、これ一番に食べなきゃダメね」と、有無も言わさずリンさんが私の器に投入したのは、センマイである。熱々の唐辛子スープで煮込んだセンマイは、消極的だった私の内臓に熱くエネルギッシュに染み渡った。真夏の暑い最中に、まさかこんな料理を食べることになるとは思っていなかったが、確かにこれは力になりそうだと私も調子に乗って、なんだかわからない食材を次から次へと頰張った。
「火鍋は、もともと貧しい人のごはん。お金なくても、なんでも美味しく食べられるから、みんな大好き」とリンさんに言われて、鍋料理の重要性を痛感した。」
(ヤマザキマリ著『貧乏ピッツァ』より)
amzn.to/4qypuVG
貧乏ピッツァ (新潮新書 1018)
Amazon.co.jp: 貧乏ピッツァ (新潮新書 1018) : ヤマザキマリ: 本
amzn.to
「火を見ていると時間がすぐにたってしまう。腕時計を確かめると、30分がすぎていた。焼きイモは焦げていないだろうか。木切れでアルミホイルを炭のなかからかきだして、軍手で拾いあげた。もっていられないほど、熱い。ホイルを開くと、サツマイモの皮にいい具合に焦げ色がついていた。
ふたつに割ると、爆発するように湯気があがった。試しにひと口たべてみる。焼きイモの中心は黄金色に蒸されて、スイートポテトのようにとろとろに溶けていた。うまい。[...]
「熱々の焼きイモができたぞ。たべるか、みんな」
3人の子どもが歓声をあげた。」
(石田衣良著『再生』より)
amzn.to/3X6QQ7G
再生 (角川文庫)
Amazon.co.jp: 再生 (角川文庫) : 石田 衣良: 本
amzn.to
2/2
「<夜 9時(フランス人の友達ひとりと)>
アーティショ・ヴィネグレット一人一個ずつ(朝鮮あざみの果をゆでてドレッシングで食べる)
ジャンボン・ド・パリ(パリ名物の上等のハム)1人2枚ずつ
チーズの皿(グリュイエール、ピレネー、カマンベール、粒コショーで包みこんだブルサンチーズ、山羊チーズ)
くだもの (1) いちご、さくらんぼ、バナナ、グレープフルーツをバスケットに盛る
くだもの (2) プラムの煮こみ(ラム酒入り、これは最上の整腸薬)
葡萄酒(シャト・ド・バブの赤)」
(犬養道子著『セーヌ左岸で』より)
amzn.to/48USO2s
セーヌ左岸で (中公文庫 M 7-4)
Amazon.co.jp: セーヌ左岸で (中公文庫 M 7-4) : 犬養 道子: 本
amzn.to
1/2「この原稿をかいた日の私の自宅のメニュウ
<朝>
カフェ・オ・レ、いちご
<昼>
ラディ・ブール(二十日大根大皿一杯に上質の無塩バタをちょっとつけてたべるフランス風のオードヴル)とうさぎのパテ
ブランケット(仔牛ときのこをベシャメルソースで煮こんで黄身をいれたもの)
アリコ・ヴェール(いんげんのソテー)
アンディーブとパセリのサラダ
山芋のチーズとロックフォールチーズ
自家製ヴァニラアイスクリームにリキュールをかけたもの
コーヒー
葡萄酒(サンセールの白)」
(犬養道子著『セーヌ左岸で』より)
amzn.to/48USO2s
セーヌ左岸で (中公文庫 M 7-4)
Amazon.co.jp: セーヌ左岸で (中公文庫 M 7-4) : 犬養 道子: 本
amzn.to
「確認作業が後半に入り、いくぶん心にも余裕が出てきてからのことであるが、
「何か欲しい物があったらいって……」といわれると、
「サラダが食べたい」とか、
「煮物が食べたい」とか、
つい本音が口をついて出る。
毎日のように、大鍋にいっぱいのサラダをつくってきてくれた人、ケンチン汁をつくってきてくれた人。
生のままみそをつけて食べた新鮮なキュウリや葉しょうが、冷えた麦茶等々、「地獄に仏」の心境であった。」
(飯塚訓著『墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便』より)
amzn.to/48Wu0qR
新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+アルファ文庫 G 55-3)
「遺族の極限の悲しみ、想像を絶する修羅場」を描きつくしたと、朝日新聞等で絶賛されたベストセラー、待望の文庫化。確認までの127日間が鮮烈に描きだされる。
amzn.to
'My guide led me through the communal kitchen, which had the trapping of every other startup pantry: plastic bins of trail mix and cheese crackers, bowls of chips and miniature candy bars.'
(Anna Wiener, Uncanny Valley: A Memoirより)
amzn.to/4hxp4KZ
Uncanny Valley: A Memoir (English Edition)
Uncanny Valley: A Memoir (English Edition)
amzn.to
'It helped me to know that I could eat sufficient calories in a healthy way——grilled chicken, rice, salad, vegetables. Mom gave me the confidence to know I don'd have to avoid food to be pretty.'
(Jinger Vuolo, Becoming Free Indeed: My Story of Disentangling Faith from Fearより)
amzn.to/4nnAxy7
Becoming Free Indeed: My Story of Disentangling Faith from Fear
Amazon配送商品ならBecoming Free Indeed: My Story of Disentangling Faith from Fearが通常配送無料。更にAmazonならポイント還元本が多数。Vuolo, Jinger Duggar, Williams, Corey作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。
amzn.to
「やがてソース夫人が、小さなトレイに乏しい食事を持って上がってきた。安ワインと固いパン、豆スープとソーセージしかないことに、彼女は恐縮しきって謝り続けだったが、それを批難できる者は誰もいない。これがこの家の精一杯のもてなしと見てとれるからだ。1時間たっぷりかけて食事すれば、と考えていたトゥルゼルは(おそらく王も)落胆を隠せなかった。どんなにゆっくり食べても、これでは15分で終わってしまう。[...]
王は平然と食べ続けたが、もう皿に何ひとつ残っていない。ソース夫人が空の容器をすぐ下げてしまう。引き延ばしのための食事は終了する。」
中野京子著『ヴァレンヌ逃亡』より
amzn.to/4hqTwq8
ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間 (文春文庫 な 58-2)
Amazon.co.jp: ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間 (文春文庫 な 58-2) : 中野 京子: 本
amzn.to
「自分のテリヤキは放置したままなのに、私の食べてたバーガーを取って食べ始める。頼んだもののシェアは、2人の間では当然のことだった。陽次は注文がかぶるのを嫌う。自分が頼もうと思っていたものを誰かが先に頼んだ途端、露骨なまでに不機嫌になったり大袈裟に「あ」と声を出すような子供っぽいところがあった。
「俺のテリヤキも食べなよ」
「いいや。テリヤキ、ソースたれるし、マヨネーズこってりだし」」
(辻村深月著『鍵のない夢を見る』より)
amzn.to/4nrQ93E
鍵のない夢を見る (文春文庫 つ 18-3)
Amazon.co.jp: 鍵のない夢を見る (文春文庫 つ 18-3) : 辻村 深月: 本
amzn.to
「アメリカ料理の一つに、ハムステーキがある。1センチ半くらいの厚切りのハムをバタで両面じゅっと焼いて、焼いたパイナップルをつけあわせにする料理だ。[...]
西洋料理で甘いのは、私は、どうしても好きになれないので、[...]ほうれん草をゆでて裏ごしにし、塩コショーで味つけをした、青いどろっとしたのと食べるのが好きだったが、お客さまのとき、ふと思い出して、つけあわあせにパイナップルを焼いて出したら大変よろこばれたので、びっくりして、それ以来、ハムステーキには、やはりパイナップルをつけることにしている。」
(石井好子著『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』より)
amzn.to/4o2qCPI
巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)
Amazon.co.jp: 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫) eBook : 石井好子: 本
amzn.to
"「東京にね、『あかつき』っていうお菓子の店があるんだけど」
[...]
「そこの生杏が、うちのお母さんとおばあちゃん、大好きなんだ。だけど、東京まではなかなか行けないからって、行ったら、絶対にたくさん買って帰ってくる。普通の、生杏っていうのと、砂糖で白く固めてあるヴァージョンのやつと、あとは、小さい粒だけで作ったのの、3点セット」
この3点セットという言い方は、おばあちゃんたちがよく使っている。りえちゃんも、あそこの杏は大好きだったはずだ。
「今度、うちに来る時は、それをお土産にしなよ」"
(辻村深月著『本日は大安なり』より)
amzn.to/4nuu4l7
本日は大安なり (角川文庫)
Amazon.co.jp: 本日は大安なり (角川文庫) 電子書籍: 辻村 深月: Kindleストア
amzn.to
「ガレージから発掘した自転車に空気を入れながら、
「麦茶でも出してよ」
と催促すると、薫ちゃんは家の中から白い水玉模様のグラスと、円柱形の薄いガラス容器に入った自家製の麦茶を持ってきて、
「うちの麦茶マズイよ」と言って注いでくれた。
ゴクゴクのどを鳴らして飲む。
「別にまずくないよ。冷えておいしい」
薫ちゃんは照れたように、口角を歪ませて笑った。」
(山内マリコ著『ここは退屈迎えに来て』より)
amzn.to/47n8p8n
ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)
Amazonで山内 マリコのここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)。アマゾンならポイント還元本が多数。山内 マリコ作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。またここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。
amzn.to
「ひとつだけ決めているのは、朝食を必ずとること。仕事柄、一旦撮影が始まると思うように食事がとれないこともよくあります。ですから、せめて外出する前に、朝食だけは欠かさずとることで、体のバランスを崩さないようにしたい。
母が生きていた頃は私と主人の分まで作ってくれていたのですが、亡くなってからは私がこれを引き継いでずっと続けてまいりました。
最近の私の定番は、朝1杯のジュース。市販のにんじんジュースに林檎を摺って加えたものや、トマトのジュース、アサイーのジュースを、季節やその日の気分で飲みます。」
(八千草薫著『あなただけの、咲き方で』より)
amzn.to/4qtFN5Y
あなただけの、咲き方で (幻冬舎文庫)
Amazon.co.jp: あなただけの、咲き方で (幻冬舎文庫) eBook : 八千草薫: Kindle Store
amzn.to
「自炊するつもりだった万亀は、一週間もしないうちに夕飯の膳に呼ばれるようになった。
「ひとり分つくったって、ちっともうまくねえべ。うちは年寄りばっかりでたいしたご馳走もねえけども、毎日うちで食べたらよかんべ」
それでは夕飯だけという約束が、いつのまにか朝食付きということになり、そのうちにいとは万亀の弁当さえつくってくれるようになった。弁当の蓋をあけると、海苔をまぶした飯に黄色い卵焼きが添えられていた。[...] それを眺めていたら、鼻の奥がつうんと熱くなり、自分は本当は人淋しかったのではないかと万亀は思った。」
(林真理子著『本を読む女』より)
amzn.to/47917pV
本を読む女 (集英社文庫)
Amazon.co.jp: 本を読む女 (集英社文庫) : 林 真理子: Japanese Books
amzn.to
"Well, what's it gonna be?
Oh, cup a Java. Kinda pie ya got?
Banana cream, pineapple cream, chocolate cream—an' apple.
Make it apple. Wait—Kind is that big thick one?
Mae lifts it out and sniffs it. Banana cream.
Cut off a hunk; make it a big hunk."
(Steinbeck, The Grapes of Wrathより)
amzn.to/43uN6AB
The Grapes of Wrath (English Edition)
“The Grapes of Wrath" is a novel written by John Steinbeck. It tells the story of the Joad family's journey during the Great Depression, as they leave their Oklahoma farm to find work in California. T...
amzn.to
「サン・マルコ広場が一望できる広いバルコニーのあるプレジデンシャル・スイート。昼過ぎに目覚めると、遅めのブランチをメインダイニングにオーダーするようバトラーに頼みます。しばらくするとバトラーたちが粛粛と料理を並べ始めます。わたくしの大好きなシカの赤ワイン煮、白トリュフのリゾット......。オーディオからはマーラーの交響曲第5番が流れ、アンニュイなムードを引き立てます。
[...]
きれいに切ったシカの肉をジョニーがわたくしの口元に運んでくれます。その時にも、クリストファーとは足を絡ませて大人の会話をしています。」
(叶恭子著『トリオリズム』より)
amzn.to/477SU5l
叶恭子・トリオリズム 完全版 (小学館文庫)
叶恭子のタブーなき「ラブ&セックス」読本!本人の写真入り!! フランス語で「3P」を意味する「トリオリズム」。その衝撃的なタイトルに象徴される「愛と性」に関するエピソード。発刊と同時に話題となり女性を中心に共感と羨望を呼んだベストセラー単行本の文庫化。「男はペルシャ絨毯のようです」「富とラブの快感は似ています」「ペニスには気持ちがある」「ヴァギナはコントロールできる」などなど。「愛と性とお金」に...
amzn.to
「この時、メンズがみるみる痩せていきました。そのリアルさに直面したわたくしは、ただ驚きました。
性欲と食欲は密接に連動しているそうで、人の体というものは、性欲が満たされていると、食欲を失うメカニズムになっています。行為の合間にはオレンジのようなフルーツを食べたり(キウイはよくない)、スイーツを食べたり、ラムチョップを食べたり(ラムチョップは男性の働きを早く活性化するのにとてもよいものなのです)しているのですが、彼はそんなふうになりました。」
(叶恭子著『トリオリズム』より)
amzn.to/477SU5l
叶恭子・トリオリズム 完全版 (小学館文庫)
叶恭子のタブーなき「ラブ&セックス」読本!本人の写真入り!! フランス語で「3P」を意味する「トリオリズム」。その衝撃的なタイトルに象徴される「愛と性」に関するエピソード。発刊と同時に話題となり女性を中心に共感と羨望を呼んだベストセラー単行本の文庫化。「男はペルシャ絨毯のようです」「富とラブの快感は似ています」「ペニスには気持ちがある」「ヴァギナはコントロールできる」などなど。「愛と性とお金」に...
amzn.to
「ふたりはビル街の地下の和食屋に入った。
それぞれに定食を頼み、ビールを注文した。
「もっとちゃんとした場所に誘うべきなのに、すみません」
恐縮したように冴木が言う。
「ううん、こういうところすごく好きよ。健康にもやっぱり和食はいちばんだもの」
慰めなどではなく、瑞子は言った。実際、最近ではソースものから醤油ものに好みがすっかり変わっていた。
食事が運ばれてきて、それぞれに箸を手にした。
「おいしい」
秋刀魚に程よい脂が乗っている。」
(唯川恵著『彼女の嫌いな彼女』より)
amzn.to/3JnUGWW
彼女の嫌いな彼女 (集英社文庫)
35歳と23歳のOL同士が恋のライバルに!? 仕事一筋の35歳の瑞子と、恋愛第一の23歳の千絵。反目し合う二人が、同時に27歳のエリートビジネスマンに恋をした。最後に笑うのは…。女性の悩みや葛藤を軽快に描く恋愛小説。(解説/藤田香織)
amzn.to