潤(不用庵)
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潤(不用庵)
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昔の手紙を読みながら、ときどきお茶を飲んでます。
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近衛信尋の手紙は、かれこれ16通目。好きな人物の筆跡は不思議と集まる。

関心が低い人物の筆跡は1通持っていれば満足だけど。

息子の近衛尚嗣の手紙は珍しいので、出てきても競り負けることが多い。
先日、東京美術倶楽部へ向かう道すがら、勉強会の先生と偶然すれ違い、私が好きな筆跡の消息が出ていたと教えて頂く。

ちょうど同じくらいの値段で、別の消息を競り逃して悔しい思いをしていたタイミングだったので、日頃から思い入れがある物とは不思議と縁が繋がるのだと感じた。

但し、同じ人の手紙ばかり集まるのも困り物だけど。

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右画像:公家の近衛信尋の手紙。

八宮(異母弟の良純入道親王)宛て

両者とも後陽成天皇の皇子。
Y's(ワイズ)のイベントに参加したら、お土産にロゴ入りの和菓子をもらった。ヨウジ社が和菓子を出すなんて、平沢進が婦人画報で特集されるくらい意外すぎる。

せっかくなので、ヨウジヤマモトのブランドカラーに合わせて、根来塗のお盆に載せて黒楽茶碗で一服した。
渋谷は迷子になるたびに思いがけず良い景色に出会える。
どういう違いなのか、こっちの鉄瓶の方が沸かしたお湯の味にクセがなくて飲みやすい。祖母が日常使いしていたからかな。鉄瓶によって味に個性が出るのが面白い。
久しぶりに鉄瓶でお湯を沸かす。ガスの火だと底が錆びやすいのでIHで。

抹茶を漉しながら茶碗に入れると、枯山水のような景色に見えてくる。
鎌倉彫の博古堂のお盆が100円で売られてたので、思わず拾い上げた。ところどころ漆が剥げてるけど、まだまだ使えそう。

経年で漆に透け感が出て、良い色合いになっていた。
家を出る前に慌てて筆を執り、手土産に添える手紙に「信玄餅がお口に合いましたら幸いです」と書いたのに、駅で信玄餅が売ってなかったため、代わりに茶葉を購入。何とも据わりが悪くなってしまった。
「薄茶は辛味があるから良い」と茶道をしてる親戚から言われ、長らくその感覚が分からずにいたけど、安い抹茶を繰り返し飲んでいたら、舌に刺さるような辛味を感じるようになってきた。

現代ほど製茶技術が高くなかった時代には、苦味の中にもこうした細やかな味わいを見出して楽しんでいたのだろうか。

(ただ抹茶を初めて飲む人には、せめて20g 1,200円くらいの抹茶を薦めたい。安い抹茶は苦味が強く旨味がないので、決して美味しい飲み物ではない)

左:100g 750円ほど
右: 30g 550円ほど
平沢進と婦人画報。意外過ぎる組み合わせに驚き。

担当編集さんが馬の骨だったみたいだけど、もともとの読者層にはどのように受け止められるんだろう。

特集きっかけで師匠のライブ映像を見たら、表紙の和装とのギャップに更に驚かれそう。

平沢進「白虎野の娘」
www.youtube.com/watch?v=xgNq...
法論味噌(ほろみそ)を落花生に絡めてみた。甘さとコクが強いので、味噌ピー作りにピッタリ。

思わずやみつきになる味だけど、半分脂質の塊という恐ろしい食べ物。まるで和製スニッカーズ。

落花生100g、はちみつ大さじ1、法論味噌 大さじ2
いつも背景が赤いのは、テーブルの柄が派手だから。
お気に入りの漆のお椀によそうと、食べるのも洗うのも楽しくなる。
昨日と今日、筆跡・花押・翻刻について、三方別々の方からお尋ねがあり、いずれもすぐさま返答することができたので、積み重ねの効用を珍しく実感できた。
普段は質問されるたびに「わからん、わからん……」と思いながら必死に手を尽くして調べているので、なかなか成長が実感しづらい。
閑静な美術館の後に渋谷の喧騒を浴びたら色々と“整った”。
三重県四日市の笹井屋「なが餅」で一服。
表面を炙った薄くて平べったい餡餅。控えめな甘さがちょうど良い。

徐々に朝晩は肌寒くなってきて、抹茶を飲むのに使いたい茶碗も自然と変わってきた。
夜は肌寒くなってきたので、久しぶりに中国茶で温まる。頂き物の文山包種茶。
万博へ行った人から、オマーンの乳香を少し分けて頂いた。

イエスの誕生を祝って東方の三博士が贈った「黄金・乳香・没薬」の、あの乳香。

名前からクリーミーな香りを想像していたけど、松脂のようにスーッとした香りだった。
昨晩は早めに床に就いたけど、ホテルのベッドでなかなか寝つけず、大切にしていたお茶碗が2つ割れ、それがきっかけで大喧嘩になる悪夢で目が覚めた。夢で良かった……。 #yume
食費節約のため泊まり先に自炊飯を持参したら、お箸を持ってくるのを忘れて頭を抱えている。
仕上がった掛軸を受け取ってきた。金森宗和の歳暮のお礼状。
新しい裂だけど、侘びた華やかさがあって中々良かった。
長らく閉店中の店の前に、ポストと塵取りが捨て置かれていた。

何となく、まるで現代の寒山拾得のように思えた。

(箒と巻物を持った姿で描かれる二人組の風狂僧)
翻刻を依頼された昔の手紙を読んでいたら、手紙の日付は17日で、月の句が添えられていたので、旧暦8月17日の立待月を眺めながら詠まれた句だろうかと思った。

奇しくも今日は十五夜の二日後で、旧暦8月17日にあたるので、思い掛けない偶然に驚いた。
ちょっとした夢だった、漆のお椀に盛り付けて食べるお茶漬け。
季節が進むと、一服するのに使いたい茶碗も自然と変わってくる。