KOIDE, Kazuhide
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シングルファーザー。大学助教~大手通信会社勤務。もっぱら政治・哲学関係。5Gとかの技術的なことはほとんど書きません。
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「AIには人情がない」みたいなエモーショナルなコメントが複数ついてるんだけど、顧客に選択肢がない状況で価格をつり上げるんだったら、普通に独占禁止法違反だと思う。

航空券価格、AIが顧客の「足もとみる」時代?個人情報巡り米で物議
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航空券価格、AIが顧客の「足もとみる」時代?個人情報巡り米で物議:朝日新聞
AI(人工知能)が個人データに応じた価格を設定する手法が、米国で議論となっている。同じ航空券でも、五つ星ホテルの宿泊客には、三つ星の客よりも高く売れると見込む。だが、急病の家族のもとへ駆けつけなけれ…
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さいきん見ていて典型的だなと思った陰謀論が「公明党は中国の指示で連立を離脱した」というものだ。

全く荒唐無稽な話だが、高市支持者は、表面的な事実だけをつなぎ合わせて、そう信じ込んでいる。

ちなみにBS日テレに公明党の斉藤代表が出演した時、キャスターが(婉曲的ながら)この陰謀論に基づく質問を投げかけており、このテレビ局は完全に終わったと思った。
勧善懲悪はシンプルでわかりやすく、動員力もある。

阪神タイガースのファンは、あるときまでは確実に「巨人は悪の権化であり、阪神という球界の良心が打ち倒さねばならない」と信じていた。

ちなみに、このような動員手法は、本来なら、リベラル政党がとるものだ。

しかし、リベラルのそれと違い、高市支持者のほうは、悪のイメージと陰謀論とを容易に結びつけてしまう。
石破さんと維新が組んだら批判し、高市さんと維新が組んだら評価するのは、ダブルスタンダードじゃないかという批判がある。

これは高市支持者の精神構造が、基本的に「善悪」で物事を捉えていることによると思う。

つまり、「悪人と組むのは罪だが、善人と組むのは良心だ」という発想だ。

善悪発想は、勧善懲悪的な物語をつくり、人々はそれに熱狂する。高市支持者が、公明党が離脱して明らかに選挙が厳しくなるのに、むしろ喜んでいるのは、この種の熱狂に浮かされているからだと見ている。
自民党の良かったところって、分厚い保守地盤があったので、中道の人も、リベラルの人も、保守の道徳的な部分に薫陶されて、人間的に厚みが出たところだと思う。

このあたりの手厚さが、自民党の信頼感に繋がっていたのは間違いない。

しかし、保守層ってもうだいぶ自民党から離れてしまって、そういう良い影響を与えてくれる人(先輩)が、いなくなってたんじゃないかな。

そうなると、中道の人は道徳や内省を教わらないままになってしまう。頭で考えて最適解を選んでるつもりでも、「ありえない」事故が起きてしまう。

リベラルな人は、まだ善悪の区別がつくから崩れないと思うけど、執行部から追い出されちゃったもんなぁ。。
N党が自民の会派に入ったことには別に驚きはないな。

自民党は「保守」を自認してるが、本当に保守の党なら、こんな選択はありえないと思う。

しかし、自民党はとっくの昔、それこそ小泉政権あたりから、保守を捨てて中道化していると思ってる。

中道は、良い意味でも悪い意味でも、これまでの経緯には拘らない。例えが適切かわからないけど、ホンダと日産が合併するみたいなことでもできる。

こんなこと言うと中道の人に怒られそうだけどね。
「国民民主に入れるなら立憲は支持しない、公明党と共産党をブリッジするのが立憲の役割だ」というXの投稿を見て、物事を知らないというのはこんなにも哀れなものなのだなと実感した。
もともと、こんなことになったのは、維新や国民民主が、平然と「無効票を投じる」と公言し、かつそのとおりにしたからで、これによって『これもあり』ということになってしまったのだ。

彼らの、無責任な投票行動によって、政権の体をなさない総理大臣が生まれる可能性がいちじるしく高まってしまった。

これは日本の国家権力のあり方を毀損する。外交にもマイナスでしかない、本来なら自殺のような行為だ。彼らの好きな言葉をあえて使えば「国益を毀損」している。

首班指名で無効票を投じる議員や政党に、本来、国益について語る資格はない。
本来、首班指名で棄権が1票もなければ、指名された時点で、その人は過半数の議員に支持されていることになるので、総理指名=かろうじて政権成立、ということになる。

しかしながら、棄権が数十票単位で出ている現状では、指名=政権成立とはならない。総理に指名されたけれど政権の体をなしていない、そういう総理を生みだしてしまう可能性がある。

石破政権も、厳密には政権の体をなしていなかったのだが、1党の協力さえ得られれば予算は通せる状況だったので、かろうじて「弱い政権」だといえた。しかし、公明党まで離脱した現時点では、「自民党が比較第一党なので高市政権誕生の見込み」というのは、誤った認識だ。
ニュースでは「内閣総理大臣」と「政権」はほとんど同じ意味でつかわれているようだが、政権とは「トップがリーダーとして語ったことを実行させる(言行一致)権力を持つ」場合にのみ、使える言葉だと思う。

内閣総理大臣になることは、首班指名で得票第1位になれば可能だ。指名された人は内閣総理大臣として発言できる。しかしながら、すくなくとも予算を自然成立させるためには、「自分の言うことに従う衆議院での過半数の議席」が必要だ。それがなければ、言ったことを実行できないからだ。
野田さんは根は保守政治家なので、歴史というものに敬意を払う。よいか悪いかは別にして、「歴史的転換点に自分が立ちあっていることについての責任」というものを感じるのだと思う。実存主義的だ。

玉木さんの本質は法律・予算エンジニアなんだろうと見てる。エンジニアは、合理的再現性をどうやって確保するか、ということに責任を感じる。一方、歴史的経緯のようなものは個別の制約条件でしかなく、そこに何か実存的な責任を感じることはない。

野田さんがいくら実存的に決断を迫っても、玉木さんは「これまでやってきた再現性のあるロジック」が壊れることを無責任だと考える。責任の置き所が異なっている。
保守2大政党の幻影を未だに追いかけている人々は「左派リベラルが政権に入ることは悪夢だ」と言いたいのだろう。
でも、言わせて貰えば、統一教会なんかとよろしくやってた奴らが10年も政権握ってて、その間どれだけの人々が収奪で塗炭の苦しみを味わったのか、そっちの方が何倍も酷い悪夢なんだよ。
進歩主義を捨てられない人々は、「われわれは知恵の力でより良いものになれる」と信じているから、出来もしない理想の政治について語ることをやめない。期待しすぎだと思う。
悪夢か2倍の悪夢か、どちらか選べといわれて悪夢の方を選ぶ、それくらいに考えるべきではないかな。いいじゃんリベラル左派で。参政党よりずっとマシな悪夢だよ。
要するに、玉木さんにとって、政党間合意というのは、企業間の協業契約締結と同じなのだ。

文書を合意する。合意をもとに双方が機関決定する。決定したらそれぞれの義務を全力で果たす。義務の履行状況はモニタリングして管理する。結果が出せなければリカバリをコミットする。許容できなければ協業を解消する。

このプロセスを踏めない相手は、ビジネスパートナーとして信頼できない、ということなのだ。

こういう合理的発想は、「人間はお互い不完全なので、お互い助けあって、厳しい現実をどうやって乗りこえていくか、一緒に考えてやっていこう」という、保守の思想的文脈とはまったく異なっている。
野田さんも根は保守政治家だから。。

玉木さんにとって、政党間協議は信頼関係の構築の場ではない。といっても、信頼を重視していないわけではなく、彼にとっては信頼の意味が異なる、ということだと思う。

つまり、玉木さんにとっての信頼は
・スコープ(合意の範囲)の明示
・責任分担(誰がどの項目を担うか)の明示
・変更管理(合意後の逸脱対応)ができること
なんだろう。

玉木さんにとって協議とは「プロジェクトマネジメントの憲章策定作業」に近い。彼は人間的な信頼関係でプロジェクトがうまくいくとは考えない。重要なのは合理的整合性があることだ。

mainichi.jp/articles/202...
立憲・野田氏「高いところから言い過ぎ」 国民・玉木氏要求に苦言 | 毎日新聞
立憲民主党の野田佳彦代表は12日、国民民主党の玉木雄一郎代表が首相指名選挙での協力の前提として、安全保障やエネルギー政策で国民民主の方向性に同調するよう機関決定を求めていることについて「『機関決定しろ、そうじゃないと会わない』っていうのは、あまりにも高いところから物を言い過ぎじゃないか」と苦言を呈
mainichi.jp
国民民主も維新も「立憲はリベラルを切れ」って何度となく言うんだけどさ、

『リベラルを切って、束になってかかって、それでも負けた』

連中がなにいっても説得力ないことは何度でも何度でも言っていくからな。
これは勝手な想像だけど、玉木さんって「誰一人取り残さない」っていう言葉が好きか嫌いか聞かれたら『嫌い』って答えるんじゃないかと思ってる。

そういう理念ってしばしば「実務」の邪魔になるから。

むかし、池田勇人の「貧乏人は麦を食え」発言というのがあった。

池田蔵相は『私は所得に応じて、所得の少ない人は麦を多く食う、所得の多い人は米を食うというような、経済の原則にそったほうへ持って行きたい』と言ったのだ。

玉木さんの発想は完全にこのときの池田勇人寄りだと思う。

玉木さんがやりたい政治は「実務での最適化」であって、そこに理念で変なケチをつけられるのは耐えられないんじゃないかな。
演説会とかで玉木さんの発言を聞いていると、しばしば、「法律のテクニック的な部分」をすごく熱く語っているのが印象に残る。彼にとっては、テクニック的なものに精通していることが大事で、発想がエンジニア的だ。

なので、尊厳死に関する軽い発言が出てくる。彼にとっては国民は「数値」なので、高齢者の「数」を減らすために、どういうテクニックが駆使できるか、みたいな発想になるんだと思う。
国民民主党のとりたい立ち位置は別にして、玉木さん、元財務官僚だからか、「理念」というものを、ものすごく憎んでいるところがあるように思う。

立憲は理念の党だ。理念に担がれるのがイヤなんだろう。自分はただ純粋に「実務」だけをやりたい。その一心なんではないかな。

この人がしばしば口にする「国民」という言葉の軽さを見るにつけ、この人は本音では「総体としての日本国民」などという理念を信じていない、ということがわかる。

人間の思いとかいうものは彼にはリアリティがない。彼にとって「国民」というのは、数値化できる人間の集合体でしかない。数値を操作していい感じにするのが彼にとっての政治なのだろう。
BS日テレの深層ニュースを見てたけど、右松キャスターが「頭の体操ですけど、今、高市おろしとかは、、」みたいなこと口走ってて心底軽蔑した。そんなことばっかり考えてるやつらに本音を話す政治家なんかいるかよ。そんなんだから読売グループ誤報打つはめになるんだよ。今日はっきりわかった。政治部が劣化している。反省したほうがいい。
Nスタ見てたら、「そうはいかんざき」のCMが流れてきて仰天した。
たぶん、いまYoutubeでもてはやされている、FXや株式投資で成功した人とか、マンション投資で稼いでる人とか、そういうものは、徐々に白い目で見られるようになっていくと思う。

従来ならなかった、「あぶく銭を稼ぐ人」のSNSでの炎上とかも多発していくように思う。象徴的な事件とかも作られそうな気がする。前澤さんみたいな、ポピュリスティックな知名度のある人は特に危険だと思う。

目利きの早い人は、そろそろ目立つところからの撤退をはじめるんじゃないかな。
日本は人手不足が深刻だけど、保守の方向性だとそこまで外国人労働者を劇的には増やせない。

なので労働参加率を上げるしかない。大学に行かずに高卒で働く、大学院にいかない、もしくは短縮する、主婦がもっと正社員になる、リタイヤしたあとも70歳くらいまで再雇用される、あらゆる方向で労働参加率を上げていく。

そのときにキーになるのが「労働はすばらしい、労働は美徳だ」という観念になる。それに反する新自由主義的価値観は、これから陰に陽に否定されていく。

資本主義の本質は人からの搾取だ。資本家としても、搾取対象の人がいなくなることは本質的に困る。なので渋々でも賃上げや労働者の拡大を受けいれることになる。