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成底ない(ちどり屋)
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ただのオタク。 ゆっるゆるの落書きのようなものと、たまに文字を書いたり書かなかったりします。健康になりたいです。 文字はピクシブとなろうに置いています。 pixiv: https://www.pixiv.net/users/2122229/novels なろう: https://mypage.syosetu.com/2425878/ Twitter: narisokonai0123
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 9h
最近マイクラまいびっぐわーるどで、海底神殿を見つけました。ので、海底神殿の周りの水全部抜くを決行しています。特に意味はないです。
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 1d
左親指関節炎になっております。左ひざ、足首と、左ばかり狙われております。日常生活に微妙な不便さと不快感をもたらしております。厄年ではなかったはずですが、だれの厄をもらっているのでしょう？
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 2d
夢に出てきた茶葉(？)の入ったあんこのお饅頭を購入しようとしたところで起きてしまいました。抹茶色のあんこがとても美味しそうで食べたかったのに、とても残念です……。
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 4d
移動させておりましたが、あまりキリギリスは遠くには行けなかったゆうです。そして、再び殺意の波動を纏った女児が戻り、キリギリスを見つけると踏みつけようと追いかけていきました。幸い、ママっぽい人が止めていましたが、何度か踏もうと追いかけいたので、すごい殺意でした。前世で親でもやられたんですかねってくらいの執念を感じました。
キリギリスは、いつの間にかどこかに行ってしまいました。
女児も殺意の波動をもつのですね、と思ったエピソードです
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 4d
すっごい殺意の波動を持った女児に会った話するね。
昨日家族とご飯を食べに行って、開店までしばらく時間があったので座って待っていました。そこに、キリギリスがどこからか飛んできて、ぽちょりと地面に降りました。うちの家族の後から、女児数名を伴ったママたちがやってきて、キリギリスがあわや踏まれそうになりまして、キリギリスもびっくりしてちょっと飛びました。するとその中の1番小さい女児がキリギリスを執拗に追いかけて「やだ◯す！」と言っており、そのママっぽい人も「なんでそんな怖いこと言うの！？」と言っておりました。小さい女児が一瞬いなくなった隙に他の女児が「あの子に見つかったらやられる」と女児なりに↓
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 5d
実家で膝のこと、まだ治っていないことを話すと、サポーター買ってもらいました。え、もしかしてこれって病院行かなきゃ案件なのですか？
だって行ったところで痛み止めと湿布でしょ。あと手術って言われたら嫌なので……
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 5d
ページ、右左になっておりますのか。
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 6d
本日食べたもの。めっちゃくちゃ美味しかったです。
しかし、ニンニクたっぷりのメニューなので、口臭がえげつないことになっています。ニンニクって美味しいですよね。お腹痛くなる時ありますけど。
ニンタレカツライス ジンギスカン
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 7d
芋シェイク
モスシェイク
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Reposted by 成底ない(ちどり屋)
shimazenyu.bsky.social
島袋全優 @shimazenyu.bsky.social · 7d
大腸を全摘した漫画家が作るお腹に優しい沖縄料理①
#腸はなくとも食欲はある！
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 8d
人事が発表されて絶望感しかありません。しかし、下っ端が暴れてもどうにもなりません。とりあえず、職場の状況が悪化しないことを祈りながら、自分の仕事を粛々としていくだけです。
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 10d
私に似ているポケモン？
…………カビゴンじゃね？
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 10d
はっ！「今なら膝に矢を受けて！」と言ってもいい状況なのでは！？とウキウキした午後でした。油断するとゴリっとして膝を抱えます。
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 11d
あと新しい学校のリーダーズのSUZUKAを見ると、「わ、とーりさんだ！そっくり！」(会ったことはない)と思ってしまう。何故なのか。でも似ている気がするのです。似てないですか？(会ったことはない)
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 11d
この子が中ボスフォロワーに見えるんですよ。優雅なお礼？するときの感じが特に。見えませんか？
なんでかな？
ポケスリ　サーナイト
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 12d
左膝のねんざ？だったのかな。一晩でよくなると思ったら変わらず痛いので、多分ねんざしたのだと思います。膝も関節なのですね。歩くときとか、曲げ伸ばしの時にじわっと痛い感じ。
あと、何故か足首がぱっくりと割れて出血しております。
今私の写真を撮ったら、左足の消えた心霊写真が撮れそうです。左膝へのダメージが強い。左足ばかり狙わないでほしいです。いえ、私を狙わないでほしいです。何に狙われているか知らないですが。
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 13d
膝を捻りました、今し方。
慌てて立とうとして、左足の膝があらぬ方向にぐにゃっと入った感じ？関節がこう変な方に曲がったというか……。まともに足がつけない状態でしたが、足首？からポキっと音がして関節が入ったようです。
まだビリビリと膝から下が痺れている感じがします。膝って、捻るんですね。いや、捻っちゃだめだから今痛い目に遭っているのですがね。慌てていいことはないです。
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 13d
とても久しぶりにマイクラをしました。うちのびっぐわーるど、とてもびっぐわーるどです。飛んで行った先で、人工物を作りました。いつか人類に見つかるといいなぁ、という物です
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 16d
明日のお仕事行きたくないです(まだ今日の仕事中)
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 17d
今日コーヒの日だったのに、コーヒーを飲みませんでした。とても悲しいことです
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 17d
ケルベコスとグリフォンベコをゲットしましたわよー！！！！やりましたわー！！！！！！！！
ケルベコスとグリフォンベコ
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 19d
宣伝でよく見るようになった「みいちゃんと山田さん」を少し読みました。
職場で会い対する人たちとよくよく似通った部分があり、おろろろろ……となってしまいました。あの世界は特殊じゃないのよ、と。
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 21d
「夢十夜　成底ないの場合　第二夜」

その③
おしまい
とても真面目で、真摯だわ。だから、だからね。強かでありなさい。あなたの優しさは、あなただけのものよ。誰かに分け与えるものではないわ」 　思いがけない名女優の言に、インタビュアーは思わず目線をテーブルに移した。そんな人に見られてたのかとくすぐったくなってしまった。テーブルの木目の間に沿って、目線をうろつかせてしまった。 「褒められると、照れてしまいますね」 「いいえ褒めていないわ、これは警告よ」 「えっ」と、インタビュアーが顔を上げると、名女優は目を細めてじっとインタビュアーを見ていた。 　名女優は、それ以上何も言わない。インタビュアーが言葉の意味を確かめようと口を開いた瞬間、ドアのノック音が部屋に響き、インタビュアーが肩を震わせた。 「お話中に申し訳ございません、次の予定の時間が……」 　おずおずと、名女優のマネージャーがドアの隙間から顔を覗かせていた。 「あら、もうこんな時間なのね。楽しくお喋りしてしまって、すっかり次の予定のことを忘れてしまっていたわ」 「お時間ありがとうございます！」 マネージャーに、作った笑顔を見せ、名女優は席を立った。インタビュアーも慌てて席を立った。 「では、記事を楽しみにしていますわ」 　名女優はそう言って、玄関までインタビュアーを見送った。 「ああ、それと……さっきあなたへ言ったことは、ゆめゆめ忘れないでちょうだいね」 玄関ドアが閉まる瞬間、名女優は確かにそう言った。振り返ったが、そこには締め切られた玄関ドアだけがあった。インタビュアーは、ゴクリと唾を飲み込み、タイルの敷き詰められた前庭を抜け、振り返らずに歩 いて行く。季節の花々がインタビュアーを見送る。大きな門をくぐったあと、名女優の家前で深々と一礼した。 ※ 　インタビュアーの取材記事が掲載された雑誌が発売されて一週間後。ある一つのニュースがメディアを賑わせた。 　――名女優、自宅にて突然死。 　しばらくメディアがそのニュースで盛り上がりを見せ、その後落ち着きを取り戻した。 　かの名女優の演技力の秘密は、暴かれないままである。
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 21d
「夢十夜　成底ないの場合　第二夜」

その②
物だったのね。後ろからコソコソと悪口を言われているのは分かっていたわ、雰囲気でね。自分のことを言われているのは分かってしまうものだわ。慣れるものだと思ったけれど、慣れないものね。何度もされて居たたまれなかったわ……。 　それで……私は精神的に壊れてしまったのね。両親も、私が笑わないのは気がついていたようで、変な顔をしながら仕事に向かっていると言っていたの。そしてある日、私は耐えるに耐えれなくなって、職場の窓口で自分の首に鋏を突き立てたわ。ええ、最後に自分からたくさん血が噴き出していたのだけ覚えているわ。そうして、私は死んだの……。 ※ 「えっと、死んだ？　死んだとは？」 「そのままの意味でしてよ。私は人生を終えたの。そしてね……二度目の人生が待っていた」 「二度目の人生？」 　インタビュアーが思わず眉をひそめた。名女優は困ったように笑って言った、ええ二度目の人生、と。 　名女優は言う。彼女は目が覚めると、また平凡な両親の元に生まれていた。同じ両親、同じ名前、同じ容姿。そう、時が巻き戻った、そう表現するのがいいかもしれない、と。 「二度目は、訳も分からず、同じように過ごしたわ。ただ記憶があるだけで、何かできる訳ではないもの。でもね、悪かった姿勢や言葉遣い、成績なんかはみんな直したわ。おかげで、一度目の人生から見ると、ちょっとだけ評価されるようになったわね。一度目よりまあ少しだけいい大学に入った…・・・。でも、結局大学を卒業した後、何もやりたいことがなくってね。中小企業の事務員をしたわ」 「事務員、ですか？」 「そう、以外かしら？」 「ええ、まあ……」 　眉をひそめたままのインタビュアーは歯切れ悪く答えた。今の名女優の経歴と、また違う話だ。この名女優は、名門大学に進学中、道端でスカウトされて銀幕デビューをした。インタビュアーの記憶とは明らかに違う。 「二度目は事務員、死因は事故死。三度目は派遣社員、死因はストーカーに刺殺。……そうして、何度も人生をやり直したの。――そうしているうちに、たくさん人と出会って分かれて、気がついたことがあったわ。人は、大人になっても子どもの性質をそのまま持っているということよ」 「性質をそのまま持っている？」 「いじめっこは大人になってもいじめっ子だし、ガキ大将は大人になってもガキ大将……人をおとしめる性質を持つ人は、大人になってもずっと変わらないのよ。そして、その大人から生まれた子どももまた、同じ性質を持っているの。まあ、親が親なら、子も子だって話よ」 　名女優はカップに口づけてコーヒーを一口、また一口飲んだ。カエルから鷹や鷲が生まれることは、ごく稀ね、と名女優は吐く様に呟く。 「大人は大人のフリをした子どもだけれど、性質そのものはずーっと変わらないのね」 　名女優曰く、何度目かの人生で、先輩社員がいた。大変に仕事ができるが、仕事周りを馬鹿にしているのが見て取れた。しかし、上司や経営者にはそのような態度は見せず、むしろ頼られる存在だった。馬鹿にしていたのは、目下の人物、特に当時の名女優はことさら馬鹿にしていた。 　ある日、先輩たちと趣味の話になり、名女優はとあるグッズを少しずつ集めているのだと話をした。有名なキャラクターだったので、先輩も知っていた。そし て「でもあの毛むくじゃらなんて、ほこりっぽいから私の家では、ベッドの下に押し込んでいるわ」と、笑って言ったそうだ。 　また別の日、先輩と話をしている中で、先輩の娘の話になった。先輩の娘は成績も優秀で、通知表の受け取りに言った際も担任に褒められてきたそうだ。しかし先輩は「うち娘、他の人を助けたりしているって言われてきたけど、家に帰ったら結構馬鹿にしているのよね～」と話をしていた、と。 「大人も子どもも、親子も、大人になっても、人の気質が変わらないと気がついてから、人がよくよく〝見える〟ようになったような気がするわ。意識をして自分を変えようとしないと、結局親と一緒になっていくものなの」 　ふう、と深呼吸するように名女優はため息をついた。だから、悪い人も嫌な人も、世の中からはいなくなっていかないのよね、と眉をひそめて続けて言った。何かを思い出している名女優は、ひどく苦しそうな顔をし、そして首を振って顔を上げた。インタビュアーが聞く。 「では、優しい人はどうなのでしょう？」 「優しい人……そうね、優しい人は……苦労をした人よ。あと、ある程度余裕のある人。自分が苦労した分、人の苦労が分かる、だから優しくできるようになるの。――そうして、優しい人は削られて潰されてしまうの」 　そう言う名女優は、ふと窓の外の方に目をやった。その横顔は、どこか影が浮かんでいるように見えた。 「今回は、何度目の人生なのですか？」 　インタビュアーは、真っ直ぐに名女優を見て、聞いた。名女優は眉毛を下げて、小首を傾げた。 「あなた、私の話が馬鹿げていると思わないの？」 「いえ、思いません。あなたの演技は本物だと思っていますし、その演技はどこからきたのか、長年ファンをしていた中での疑問でしたが、あなたの話を聞いて 納得しました。人がよくよく見える、だから人の真髄をついた演技ができるのだろうと思いました」 「うふふふ、大げさね……」 　名女優はコロコロと笑った。その笑顔には幼さがどこか見え隠れする。しばらく肩を揺らして笑って、名女優は、名女優らしさ持った笑顔をふっと浮かべ、顔の前で腕を組んだ。 「今回の人生は十回目よ。これまでの人生の中で、一番長く生きたわ……」 「そう、なのですね。……また、繰り返されてしまうのでしょうか？」 「さあ。どうかしら？　何故繰り返しているのか、私にも仕組みはさっぱりだもの。もしまた繰り返したら、今度はそうね……今までの人生を描く作家にでもなろうかしらね」 　名女優はお手上げだと言わんばかりに、両手のひらを見せて首をすくめた。どこか茶化したように言ったが、ゆっくり目を瞑る。すっと、真っ直ぐインタビュアーを見つめ、その目を射貫く。 「あなた、今聞いた話を記事になさる？」 「いいえ、そのつもりはありません」 視線に射貫かれ背中がピリピリとしたが、それでもきっぱりと言うインタビュアーに、名女優は張り詰めた視線を緩めた。 「そうよね、あなたはそんな人じゃないわ。だから話をしたのよ。私はあなたを信じているわ」 「恐縮です」 　さらりと口から吐き出された言葉だったが、その言葉はインタビュアーを驚かせた。今過ごしていた時間の中で、一番震え上がらせた言葉だった。一体この名女優には、自分がどんな風な人に〝見えて〟いるのだろう、と。名女優は、それはそれは柔らかに笑い、ゆっくりと目を閉じた。 「ねえ、あなたはとても優しい人だと思うわ。そして
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成底ない(ちどり屋) @chidorinarisoko.bsky.social · 21d
「夢十夜　成底ないの場合　第二夜」

その①
ちょっと表現的にあまり良くないのがあると思いますが、そのまま読んで欲しいという思いです。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「AI学習・転載禁止いたします」、「@chidorinarisoko.bsky.social　成底ない」と記載されています。 以下は本文の内容です。 夢十夜　成底ないの場合　第二夜 　インタビュアーは、目の前の名女優との間にあるテーブルに、そっとレコーダーを置いた。一枚木から作られたと推測できる、テーブルは、恐らく自分の年収を優に超えるだろう。ちらりと目を動かし、部屋の調度品を見る。落ち着いている品々だが、どれも一級品だというのは、素人目でも分かるくらいだった。インタビュアーの目線に気がつき、名女優は深紅の口紅に彩られた口角は上がっている。 「後で見ていただいてもかまいませんわよ。むしろ、見てもらえれば家具たちも喜びますわ」 　微笑む名女優だが、目尻に皺はできない。評判通り、名女優の顔には若々しさがあり、見た目と実年齢との差がかなり感じられる。すらりと伸びる手足、ピンとした姿勢、陶磁器のようななめらかな肌。この名女優は、もはや座っているだけでも花がある。指先、髪の先まで、精巧な美しさがあった。思わず、ほぅとため息が出てしまう。 　見とれてしまっていたことに気がつき、慌てて背筋を伸ばした。 「失礼いたしました。お時間をいただきありがとうございます。では、今回の主演映画についてお聞かせいただきたく願います」 「ええ、宜しくお願いいたします」 　インタビューが始まった。 ※ 　一頻りの質問を終え、インタビュアーはレコーダーの録音を切った。名女優のマネージャーと思しき人物が、タイミングを見計らって温かなコーヒーを煎れて部屋に入ってきた。 　嗚呼、分かってしまう自分が悲しいかな。いっそ無 知であれば緊張せずに済んだのに。持ってこられたコーヒーカップは、西洋の有名な老舗食器店のものだと分かってしまった。ということは、この煎れられたコーヒーや添えられたお菓子類も、恐らく一級品なのだろうか。 「このコーヒーは、どこかから取り寄せたものでしょうか？」 「あらやだわ。ただのインスタントコーヒーですわよ。やっぱり庶民出の私には、高級な味は口にどうしても合わなくって」 　お安いものでごめんなさいね、と付け加えて、名女優はウインクした。その姿も様になってしまう。 「ほら、同じ女優さんでも……ＳさんとかＫさんとかいらっしゃるでしょう。あの方々は元々のお家がご立派だから……一緒にごちそうになったことが何度かあるけれどね、美味しいには美味しいのだけれど、あんまりにもお上品すぎて。あ、これは内緒でお願いしますわ」 　そういう名女優の好物は、天丼だったなとインタビュアーは思い出した。 「やはり丼飯がお好きですか」 「ええ、かきこんで食べるのって、最高だもの」 茶目っ気のある笑顔を見せて、その後名女優は大きな口を開けて笑った。 　インタビュアーは、改めて名女優だと思い知らされる。先ほどのインタビューした名女優の主演映画試写を事前に見たが、映画内では今見ているような笑顔など一つもなかった。むしろ、悪意と憎悪にまみれており、彼女の一挙手一投足に背中が凍り付いてしまった。あまりの演技に作中に引きずり込まれ、上映後もしばらく席を立つことができなかった。 　その他にも、名女優の出演した映画、ドラマを見たことがあるが、どれも今目の前の人物と同一人物だとは到底思えない。底知れない演技力を持っていた。 「これは私の個人的な質問なのですが……」 「ええ、どうぞ？」 　名女優はコーヒーカップに口づけ、微笑みを絶やさずにインタビュアーに質問を促した。 「あなたの出演した作品をいくつか拝見しました。どの作品も、違った表情、表現で……。まるでこう、培った人生経験があるように感じました。ええと……その、あなたとは違う人生を歩んでいる人が幾人もいるような、そんな……その演技力は、一体どこで身につけられたのでしょう？　演技の養成所や舞台での下積み、学校の演劇部等々にも所属されていなかったと思いますので……」 「……随分、私の出ている作品を見てくださっているご様子ですこと。そして、私のこともとてもよく調べていますのね」 　名女優はカップを音を立てずに置いた。名女優はインタビュアーの目を離さずに、射貫いた。途端に、一気にインタビュアーの背中から汗が噴き出した。椅子に縫い止められたように動くことができなくなる。 「そのように言われたのは、初めてですわ」 「あ、あの……実は、ファンでして……」 「あら、それは光栄ですわね」 　名女優は相変わらず微笑みを絶やさない。インタビュアーは唾を飲み込んで、震えだしそうになる体を必死に押さえていた。何か、何か彼女の気に触ることを言ったのだろうか、禁忌に触れてしまったのか、嗚呼もうこ業界にいれなくなるのか、そのような考えがぐるぐる回る。 　ふっと、名女優が息を吐くと同時に、緊張が解けた。 「ごめんなさい、意地悪をしましたわね。そのつもりはなかったのですけれど……」 そう言って、名女優は自分の左後ろの壁にある、大きな振り子時計に目をやった。 「あなた、お時間はありまして？」 「え、ええ、ありますが…… 「そう。じゃあ、誰にも話したことのない、私の秘密を話ししましょう」 　うふふと、徒っぽい笑みを浮かべ、名女優は「内緒ね」と言った。 ※ 　――私はね、とっても平凡な家に育ったの。地方都市の一軒家に住む、そこそこの学歴の両親、そこの得に美人でもない一人娘。愛情はもらっていたと思うのだけれど、まあその辺も全部そこそこ。そして、まあ底辺の大学に入って、それから銀行員になったわ。え、私の正式な経歴と違う？　まあまあ最後まで聞いてちょうだいな。 　銀行員になって、私は窓口担当になったわ。所謂テラーというやつね。銀行員ってね、何故か一定以上の年齢の方には「しっかりした職業に就いた」なんて褒められたりするけれど、中身はそんなものじゃないのよ。結局営業、それは外回りでも窓口担当でも変わらないの。 　定期預金、ローン、保険、そういう銀行でいう商品を売らないと、評価されないの。私はそういうのがとっても苦手でね。だって商品の説明を聞いて、明らかに特にならないものをお客様に売るのよ？　そんな悪いことできないじゃない、あなたできる？　……そう、そうよね。私はね、結局売ることができなかったわ。だから成績も悪かったの。それにね、そんなことをしているものだから、仕事がちっとも楽しくないの。それと、そもそも細かい作業が苦手だったの……。ああ笑わないで頂戴、結構深刻だったのよ。そんなわけでね、仕事上のミスもとっても多くって。直そうと思ったけれど、直らないし……。ミスも多い、営業成績も悪い、そんなのだから、私職場の人にとってお荷
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