banner
7bata.bsky.social
@7bata.bsky.social


Sinun onni on minun onneni.

螺鈿迷宮と私
海堂尊さんの螺鈿迷宮を読み返した これ読んだのが中学生の頃で、当時本当に世界観が好きで好きで堪らなくて、初めて読んで以来ずっと心に残り続けていた 読み返すと「そうそうそうだった」と旧友に会った気持ちになる、嬉しい 終末医療とか安楽死のお話 薔薇とか螺鈿細工とか、死に近づくにつれて上階へゆく(螺鈿に覆われた天上に近づく)決まりとか、とにかく好きが詰まっている 続編は読んだ気がするけど、そこまで印象に残っていないかもだからそっちも読み返したい 「ペダンチック」という言葉をここで知って、調べたら「衒学的」って意味だとも知る(学者ぶる、みたいな意味) やっぱり忘れられない本だった 良かった
November 9, 2025 at 5:00 AM
日記 図書館に空、はてしない青の下巻だけあった 上巻は貸出中らしい 待ち切れないから明日書店をはしごして手に入れたいなあと思う 今日はパンマルシェに誘われて行ってきた どのお店も賑やかで楽しそうな声と美味しそうなパンの香りが素敵だった パンといえば謎の香りはパン屋からを思い出す(出てくる単語が今っぽくて若い子にとっつきやすい作品だと思う) このミスは海堂作品との出会いが印象的 バチスタシリーズもいいけど螺鈿迷宮が本当にとてもとても、大好きだ アルジャーノンの特装版が欲しいけど、発売日がどんどん後ろ倒しになっていて書影や詳細が出ないので予約を躊躇っている どんな装丁か、早く知りたいところ
November 9, 2025 at 4:59 AM
パウロ・コエーリョのアルケミストを読了 アンダルシアに住む元羊飼いの少年がエジプトのピラミッドを目指して旅をする物語 人生を生きていく上で大切なことがやさしい言葉で書かれていた 私がいちばんなるほどな〜と思った言葉は幸福の秘密についてのお話 スプーンの油にも目をやりつつ、世界中の素敵なものたちを味わいつくす 真理かもなあと思った 登場人物たちが少年、錬金術師、とか人名ではなかったので覚えやすくてとても読みやすかった 実はメリッサ・ダ・コスタの空、はてしない青が読みたくて先にこちらを読んだ(作中に出てくる本らしい) たぶん好きそうな気がするんだよな、早く読みたい 本から本に繋がる読書が好きだ
November 7, 2025 at 8:35 PM
朝井リョウのイン・ザ・メガチャーチを読了 令和の推し活文化を意図的に仕掛ける人、のめり込む人、のめり込んだ人たち3人の視点から描かれた物語 あまりにもリアルで生々しいか読んでいて「自分もこうなったら怖すぎるな…」と気分が悪くなるところもあった 好きなものと適度な距離感をもって接していきたい 結末が「え、そこで終わるんだ!?」という気持ち 老若男女がこの作品を読んでどう思うのか、他の人の感想が気になる作品 推し活文化の仕掛人の一人である国見が気になる人物だったので、他作品とかスピンオフで掘り下げして欲しい 描写のいちいちが令和の日本っぽくて、作者の観察眼と筆力がすごい 令和の本だな〜と思った
October 31, 2025 at 9:46 AM
和田竜さんの村上海賊の娘を読了 奸婦で醜女と言われる主人公の女性(まさに海賊の娘)の生き様を描いた作品 上下巻で上巻がほとんど大阪沿岸部(陸)での話だったので(いつ海上で戦うの…?)と思っていたら下巻がこれでもかというほど海上戦だった 主人公をはじめ登場人物はどれも魅力的だけど、個人的には景親(弟)と孫市が好き ラストにかけての弟の描写、読者きっと皆好きだよ… 孫市はなんというか、中間管理職的な板挟みの場面に同情 種子島(鉄砲)の腕前のかっこよさも惚れ惚れした 最後の一色を読む前に、和田さんの本を読んでみたくて手に取ったのがきっかけ 舞台の芸予諸島にはこれから自転車漕ぎに行くのでとても楽しみだ
October 29, 2025 at 7:00 AM
司馬遼太郎さんの燃えよ剣を読了 激動の幕末を駆け抜けた土方歳三が主人公の物語 新選組が好きな人にすすめられて読んだ 司馬遼太郎作品を読むのは初めてだったけど、語り口調とか語り手(作者)が話の合間に「ここではこんな逸話があってね…」と豆知識?を教えてくれるところとかが独特で新鮮で面白かった 上巻は新選組という組織結成〜京都での活躍が描かれており、下巻は戦場が山梨や海上、北海道へと移っていく どんな時でも土方歳三のスタンスは変わらず、一本芯の通った男気ある人物だった 個人的には沖田総司と山崎丞が好きだった 特に沖田総司は「人間生まれ持った性分で精いっぱい生きていかなくちゃ」みたいな言葉が刺さった
October 24, 2025 at 10:54 PM
有川浩さんの旅猫リポートを読了 感想を語り合った一冊 猫と飼い主の男性が「新たな飼い主探し」のために日本各地を旅する物語 退職理由を濁したあたりで(もしや…)と思って、結局そのもしや(予想)はやっぱり(確信)になった でも確信になった後の結末が想像以上のもので感動して、涙が止まらなかった 猫好きな人はとっても好きな作品なのではなかろうか(猫を触ったことが片手で足りるような猫と縁遠い生活をしてきた私ですらあんなに泣いたのだから) 人や猫をはじめとする生き物を大切に優しく接する彼の周りは、優しい人たちがたくさんいた 外伝が収録されているみとりねこもぜひ読んでみたい 優しいお話だった
October 18, 2025 at 3:05 PM
池上彰さんのぼくはこんなふうに本を読んできたを読了 池上彰さんの仕事量と読書量がとにかくすさまじい(と私は思うけど、多分本人してみたらそれが当たり前なんだろうな…すごい…すごすぎる…) 読んだことのある本から名前だけ知っている本、全く知らない本も出てきて、読書の幅を広げてくれそうな一冊だった すぐには役には立たなそうな本を読むことが大切、と説いているところは、夏川さんのエピクロスの処方箋のマチ先生の言葉と重なる部分があった 日頃ついつい分かりやすいものを手に取りがちだから、ちょっとだけ背伸びした本に挑戦してみたいな
October 15, 2025 at 10:29 AM
夏川草介さんの本を守ろうとする猫の話を読了 ティーン向けの作品と思って読んだらうるっときたし大事なことがいっぱい詰まっていて驚いた(舐めてかかってすみません…) 祖父を亡くしたばかりの中学生の少年が、祖父の遺した書店で喋る黒猫と出会う物語 黒猫に導かれた先の世界で、主人公は「本を救って」いくことになる 短編集なので取っつきやすい そういえばこの作品に出てくる同級生の少女もバスクラリネット担当の吹奏楽部副部長だった(バスクラも良い音色の楽器だ) ささやかな共通点! 読書家な少年(と書店の常連客の生徒会長)に舌を巻く 本を読みたくなる本が好きだ さて次は何を読もう
October 15, 2025 at 10:11 AM
村崎なぎこさんのオリオンは静かに詠うを読了 難聴の女子高生の主人公が競技かるたをする物語 主人公の他にもライバルの子やかるたの師匠、担任の先生の視点で書かれた物語も含まれ、連作短編っぽくもある その短編の語り手に感情移入して(なんでこの人はこんな態度をとるんだろう!)と思うと、次の短編ではなぜそんな態度をとったのか、その子の視点での物語も語られている そんな事情があったのかとハッとさせられる 難聴の人でもかるたができるの?と思われるかもしれないが、主人公は(その周囲の人たちも)奮闘する 個人的には警察官の人が良いキャラをしていてムードメーカーだった 爽やかな読後感 もうオリオン座が見える頃だ
October 15, 2025 at 10:02 AM
杉井光さんの世界でいちばん透きとおった物語を読了 ある人SNSのフォロワーさんから「ぜひ読んで欲しいです! 最後まで読んで鳥肌がたちました!」と熱烈な一報があったことが読書のきっかけ 母(校正者)の仕事仲間である編集者と共に、ミステリー作家(父)の遺稿探しをする物語 なるほど確かに紙の本で読みたい(読み返したい、何度もページをめくってみたくなる)作品 続編があると聞いて心底驚く あんなに綺麗にまとまった終わりだったのに、どんな風に続きを書いたのかは気になるところ 読んでいる本を読み終わったら手にとってみようかな
October 15, 2025 at 9:52 AM
夏川草介さんのエピクロスの処方箋を読了 今回もまた、じんわり胸に染み入るような読後感 夏川さんの作品がやっぱり好きだ 個人的にはブラスバンド部に入った龍之介くんやオーケストラ部をしていた南先生の、音楽のお話も嬉しかった チェロは1年前に少しだけ触っていたが、あの温かい音色と木の肌触りが好きだ フルートはあの細い管から遠くまで飛んでいく芯のある音色が好きだ 閑話休題 マチ先生に触発されて、私も哲学書を読んでみたいと思った 書いてある内容はすぐには分からないだろうけど、未来の自分にいつかストンと入ってくることを信じて 映画化が本当に楽しみ 羊と鋼の森みたいな音楽が美しい映画だと嬉しい
October 15, 2025 at 9:42 AM
美味しそう〜!! ホットプレート買ってワイワイ作りたい!
October 15, 2025 at 9:22 AM
Reposted
漫画更新されております〜ご感想ありがとうございます🙏 麺と具材を分けて焼くとベチャつかず仕上がって美味しいです!色が薄めに見えますが、ブレンドされた調味料は味付けもしっかり目で出汁も入っているので上品な感じもあり…これはまた作りたい〜!
October 15, 2025 at 5:03 AM
Reposted
【第76話】衛宮さんちの今日のごはん|ヤングエースUP公式サイト https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000010/episode/10022/ #衛宮ごはん
October 15, 2025 at 2:04 AM
伊坂幸太郎さんのゴールデンスランバーを読了 首相爆破事件の犯人にでっち上げられて警察に捕まえられそうになる主人公が、ひたすらに逃亡するお話 読んでいてずっと「青柳(主人公)が何したって言うんだよ!」と叫んでいた 魔王と比較した時、なるほど確かに友人の言葉の通り、こちらは巨大な何かから「逃げる」ことを決めた作品なんだなと実感 岩崎さんがあまりにも好きすぎた ロックな漢だよアンタ…! 伊坂作品特有のぬるっと出てくるサラッとした性格の殺人鬼とか、広がる風呂敷の上をあちこちにゴロゴロ転がっていくスピーディーな展開とか、読んでいて楽しかった 聖地巡礼も行きたい
October 1, 2025 at 10:30 AM
ダニエル・キイスのアルジャーノンに花束を、を読了 Audibleで聞いていたけれど、続きが気になって紙を先に読了する 実は購入してから10年以上経っていた 大人だけど知能が幼児程しかない主人公は、「賢くなるための手術」を渇望し、それが実現する 賢くなった彼が見るものとは…といったお話 実は冒頭のひらがなだらけの経過報告書がしんどくて、なかなか読み進められなかったけれど、徐々にスルスル読めるようになって、そのうち理解できない難しい話もするようになる 紙の本でなければ味わえない読書体験 読めて良かった タイトルの意味は最後の最後でやっと分かって、ああ…としんみりしてしまう あとヨルシカの曲も沁みる
September 27, 2025 at 9:01 AM
アヴァロン本収録のイラストかな TAa先生のキャラクターデザインや朗読劇のお声も相まって、2部6章を遊んでいた当時忘れられない印象的な2人でした オーロラ様好きなんだ…心ゆくまで妖精してるところとか…
September 20, 2025 at 5:07 PM
Reposted
オーロラ
September 20, 2025 at 2:29 PM
日記
大型バスの後ろをついて運転していると、バスからひらひら小さな茶色い何かが落ちてきた (手袋?)と思いつつそれを横切り運転を続けるが、落ちてきたものが妙に気になってルームミラーをちらと見やると、手袋と思しきものにどこからともなく現れた雀がさっと駆け寄っていた あれは手袋ではなく雀だったのか、雀はバスにぶつかって怪我をしてしまったのか、亡くなってしまったのか、寄り添う雀は番なのか、親なのか或いは子なのか 真相は分からないけれどなんとなく心に残った出来事だったのでここに置いておく 今日の日中は秋晴れで過ごしやすい気温だった
September 20, 2025 at 8:54 AM
三宅香帆さんの30日de源氏物語を読了 冒頭で「現代語訳を読む前に読む本」を目指して書いたと記されていたが、その言葉の通りの一冊 主要人物たちの解説はもちろん、源氏物語の構成や享受史、平安時代の貴族たちの生活事情などがくだけた文章で分かりやすく書かれていた 個人的に花散里が大好きなので、本の中でたくさん触れてもらえていて嬉しかった 源氏物語を「昔書かれた長い恋愛小説でしょ?」と思っている人にこそ読んで欲しい 自分が言いたいことが全部詰まっていた そうなの、私たちが生きる今の時代まで読み継がれてきた事実が感慨深いんだ これからの時代の人たちにも読み継がれていくように、私も私にできることをしたい
September 20, 2025 at 12:36 AM
伊坂幸太郎さんのモダンタイムスを読了 魔王の頃から50年後の物語ということで、世界観が共通 魔王で出てきたあの人物が再び出てきたり、まさかそんなことになっているなんて…と、ぎょっとするような法整備がされていたり 何も考えずにふらふら流されてついていっていまうことの危うさを痛感(でも、スカートを直す勇気はないからせめて直したいという気持ちは持ちたいし、直してる人がいたら手伝ってあげたい 弱い人間だ) 私が読んだのは特別版で、挿絵がたくさん描かれていて楽しかった 伊坂さんのサイトを見ていたら「魔王とモダンタイムスの間の話も書きたい」みたいなことが書かれていたので、未来に期待 伊坂世界を浴びた!
September 13, 2025 at 11:08 PM
伊坂幸太郎さんの魔王を読了 読んでいていちばんに思ったのが「あまりにも今の日本すぎる」という驚き 誰か強い指導者を欲しているような空気感とか、どうせ頑張っても景気は上向きにならないしという諦観気味な雰囲気とか さらに驚いたのが、魔王の初刊行年が2005年(初出は2004年) 20年経っても世相は変わってないんだなという悲しさ 魔王の中では主人公が目の前にいる人間に自分の言いたいことを言わせる「腹話術」の能力を手に入れて、大きなものに立ち向かおうとする内容 宮沢賢治繋がりで友人にすすめてもらった作品 とても面白かった 清家雪子さんの月に吠えらんねえを思い出したけど、その話はまた後日
September 13, 2025 at 11:02 PM
綾辻行人さんの十角館の殺人を読了 ネタバレになりそうなことをうかつにこぼしたくないので何も言えないけど、一気に読んで「うわそうきたか!」と頭を抱えた(褒め言葉) ミステリーサークルのメンバーたち(お互いを著名なミステリー作家や名探偵の名前で呼び合う)がやってきたのは九州にある孤島…の十角館 そこで次々に殺人事件が起こる 館で面々が過ごすパートと、島に行かなかったサークルメンバー(元、も含む)が「ある手紙」を受け取ったことがきっかけで「ある事件」を探るパートとが往復で展開される ミステリーが好きな人にはぜひ読んで欲しい作品 そしてぜひ読後間もない感想を聞きたい
September 4, 2025 at 12:16 PM
カズオ・イシグロさんの日の名残りを読了 相変わらず余韻が素敵な作品 そして翻訳された言葉が温かい イギリスの立派な主がいたお屋敷に勤めていた執事の話 今はお屋敷の主はアメリカ人に変わって、新たな主のすすめもあってイギリス国内を巡る旅に出ることに 「あの頃、あんなことがありました」を素敵な風景と共に回想されていく 落日というか斜陽というか、ノスタルジーというかサウダーデというか、今生きるこの時間は「あんなに輝いていたあの頃」ではないけれど、それでも生きていかなきゃいけないね、と隣に立って囁く声が聞こえるような、優しい気持ちになった カズオ・イシグロさんの本、他にも色々読んでみたい
September 4, 2025 at 12:09 PM