名古屋市名東区 渡辺内科
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名古屋市名東区 渡辺内科
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名古屋市の開業医。気付いたこと、思いついたこと、感銘を受けた言葉、ちょっといい話、音楽や絵画のこと、そして専門である循環器内科や一般内科を含む医学や医療のことなど、種々雑多なことをメモします。 2011年10月からX(旧ツイッター)を利用していましたが、2025年10月10日をもってBlue Sky(ブルースカイ)に引っ越しました。 X(旧ツイッター)  現在リツイートのみ https://x.com/watanabenaika 渡辺内科 HP https://watanai.jimdofree.com/
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<今朝の一曲>
東山魁夷 「青きドナウ」福田美術館蔵
<今朝の一枚の絵>
ピカソ 「顔」
ピカソは実に様々な顔の絵を描いています。
<心臓がたどる数奇な運命 ❹> 「では、これが心臓の歴史の終着点ということでよいのだろうか。たとえば医学の最先端では、心臓は脳からの指令を受け取るだけではなく、脳からと同等かそれ以上の信号を脳へと送っていることがわかってきた。この心臓ー脳接続(コメント;医学専門用語としては「連関」という)をはじめとする新知見が教えるのは、大昔の祖先たちの考えは結局のところそれほど間違っては
いなかったということである」
「心臓とこころ」ヴィンセント・M・フィゲレド著 
フリーライター吉川浩満氏の書評より引用・一部改変(日経新聞掲載)
<心臓がたどる数奇な運命 ❸> 「心を込めて書いたメッセージにハートの絵文字を付ける人はいても、脳みその絵文字を付ける人はそんなにいない。1000年前の絵画や紋章に描かれたハートマークがすでに現代のそれとそっくりであることがわかっている。結果として、現代社会において心臓は奇妙な役回りを演じることになった。医学的には実質的な権限を脳に奪われながら、文化的・名目的にはある種の名誉職に担ぎ上げられているのである」
<心臓がたどる数奇な運命 ❷> 「さらに近代医学が登場してからは、魂や心の座を脳に奪われてしまった。つまり、かつて諸器官の王であった心臓は、脳という新王に仕える血液ポンプの地位へと格下げされてしまったのである。興味深いのは、それでもなお、われわれの生活と文化においては心臓が心と愛と健康のシンボルとしてあいかわらず中心的な役割を担っているという点だ」
<心臓がたどる数奇な運命 ❶> 「心臓が重要な器官であることは明らかだ。各地に残る遺跡や資料からは、古代文明において心臓は魂や心の座とされ、いわば諸器官の王であったことがうかがえる。しかしその後、ヨーロッパ中世のいわゆる暗黒時代において心臓への理解は停滞する」
<「ゆっくり」の楽しさと効果 ❸> スロー・ルッキングの効用は教育の分野だけにとどまらない。それは複雑な世界を複雑なまま受け止め、ゆっくりと理解を深めていく姿勢を養う方法でもある。鍛錬は必要だが、誰にでも習得できる性質のものといえる。スローは、ただ「ゆっくり、のんびり」ではなく「丁寧(ていねい)」と理解したい。
<「ゆっくり」の楽しさと効果 ❷> スロー(ゆっくり)を重んじる傾向は、食事や旅行、読書、そして生き方そのものにも静かに広がっている。学習で例えれば、生徒たちがマティスの絵を見て、活発にやりとりし、その中で多くのことを発見・学習する姿をが容易に想像できる。たとえば「気づいたことを五つ挙げる」、「前の人がいったことにつけたす」などの簡単な指示を教師がするとすれば、その効果は絶大であることが容易に想像できる。”slow looking” が “deep thinking”につながるのだ。
<「ゆっくり」の楽しさと効果 ❶> スロー(ゆっくり)を重んじる傾向は、食事や旅行、読書、そして生き方そのものにも静かに広がっている。学習で例えれば、生徒たちがマティスの絵を見て、活発にやりとりし、その中で多くのことを発見・学習する姿をが容易に想像できる。たとえば「気づいたことを五つ挙げる」、「前の人がいったことにつけたす」などの簡単な指示を教師がするとすれば、その効果は絶大であることが容易に想像できる。”slow looking” が “deep thinking”につながるのだ。
<「生命の誕生」 ❷> 「そして雄と雌による有性生殖の仕組みもまた協力の産物だった。しかもこれらに最初に気づいたのは女性科学者たちだった」
(日経新聞・福岡伸一  一部改変)
<「生命の誕生」 ❶> 「生命は、数十億年前、奇跡的に誕生した、たった一つの細胞から出発している。つまり現在の地球の生物多様性は、すべて重なり合い、繋がり合っている。ウイルスでさえも。そして、生命進化は、ともすれば弱肉強食、あるいは優勝劣敗のように、闘争と競争の物語として捉えられがちだが、実はそうではない。常に相互扶助的・相互補完的に進んできた。たとえば細胞が複雑化した真核細胞の誕生は、小さな細胞が大きな細胞と共生したことによるものだし、単細胞から多細胞生物ができたのも相補的役割分化によるものだった」
<困難・悩み ❸>
「苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ」
ウィリアム・ジェームズ(アメリカの心理学者)
(コメント;野球で、満塁の際の投手の「四球押し出し」がなんと多いことか。相手に得点されるのは、四球では10割、強気の投球では多くても3割。ただし満塁でのHRの確率はかなり高い)
<困難・悩み ❷>
「我々は今だけ耐え忍べばよい。過去はもうないし、未来はまだないのだから」 アラン(フランスの哲学者 「幸福論」より)
・・・ずっと耐え忍ぶばかりの人生なんてありえない。辛いことの中にもささやかな幸福を見つける知恵を人間は持ち合わせている。「狭いながらも楽しい我が家」とはよく言ったものだ。
<困難・悩み ❶> 「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは変化に最もよく適応したものである」
ダーウィン(イギリスの自然科学者)
・・・「変化への適応」がいいことばかりでもない。サッカーでもボールから遠い選手がパスをもらってゴールを入れることが多い。「変化に群がらない」ことも大切なこと。GSや書店もどんどん減っていくが残った店が希少性を発揮する。
<「人生」> 「ママがいつも言ってた。人生は チョコレート箱みたいなもの。開けてみないと何が入っているか わからない、って」
映画『フォレスト・ガンプ』(ガンプのセリフ)
<「年齢(ふ)相応」> 「年齢不相応」という言葉がある。「年齢」と「不相応」が組み合わされていることのほうが余程「不相応」だ。「年齢相応」も「不相応」な言葉と感じる感性も大切かも知れない。
<デンファレ ❷> 花言葉は「思いやり」「有能」「お似合いのふたり」「魅惑」で、特に「友情」や「喜び」といったポジティブな意味合いが広く知られている。色によっても花言葉があり、黄色は「友情」、白は「純粋な愛」、赤は「情熱と欲望」、ピンクは「官能」、紫は「愛と美」。
<デンファレ ❶> (デンドロビウム・ファレノプシス系の省略)。
デンドロビウムとは、ギリシャ語の「dendron(木)」と「bios(生命)」に由来していて、木の上で生活する着生植物であることを示し、phalaenopsis(ファレノプシス)はギリシャ語で「蛾に似た」という意味。
www.nfd.or.jp/flower-mj/20...
花業界のスーパースター★デンファレ | Flower MJ
この花の名前を知らなくても、見たことのない人はほとんどいないでしょう。東南アジアの料理やトロピカルな雰囲気のドリンクなどに載っているあの花、デンファレです。
www.nfd.or.jp
<今朝の一枚の絵>
平賀亀祐 「港町(Martigues)」 5号
<今朝の一枚の絵>
営野健一 「渋谷ハチ公前広場」
<「赤」と「紅」❹> 「『赤の他人』は自分と《まったく》つながりのない人、『真っ赤な嘘』は真実が《何ひとつない》話、『赤っ恥』や『赤裸々』も《むきだし》の意味を含み、極端に貧しくて家の中がまるで水で洗い流したように、すっからかんで何もない状態を『赤貧洗うがごとし』という」  
漢字学者・阿辻晢次 「赤」と「紅」
(日経新聞・朝刊 2025.9.20「漢字そぞろ歩き」より 一部改変)