自分では体を自由に動かすことも話すこともできない家重と、その口となった大岡忠光の数十年。なんとなく「潜水服は蝶の夢を見る」のことを思い出した。自分の意思を挟まず、ただ家重の言葉だけを伝えつづけるのはどんなに制御が必要だっただろう。言っても言わなくても謗りを受ける、その困難。この2人がお互いを唯一無二の存在として認め合っていたからこそ、やがて周りもそう認めざるを得なくなる。「もう一度生まれても、私はこの身体でよい。忠光に会えるのならば」。
#はるな読書記録2025
『まいまいつぶろ』村木 嵐
#読書メーター
bookmeter.com/books/21223534
自分では体を自由に動かすことも話すこともできない家重と、その口となった大岡忠光の数十年。なんとなく「潜水服は蝶の夢を見る」のことを思い出した。自分の意思を挟まず、ただ家重の言葉だけを伝えつづけるのはどんなに制御が必要だっただろう。言っても言わなくても謗りを受ける、その困難。この2人がお互いを唯一無二の存在として認め合っていたからこそ、やがて周りもそう認めざるを得なくなる。「もう一度生まれても、私はこの身体でよい。忠光に会えるのならば」。
#はるな読書記録2025
『まいまいつぶろ』村木 嵐
#読書メーター
bookmeter.com/books/21223534
「私の不始末を兵庫にかぶらせるような真似はせぬ……、私が兵庫を守ってやるにはそれしかないと、長福丸様は仰せになりました」
兵庫の顔からぼたぼたと涙が落ちていた。浄円院はこれほど大きな涙の粒を見たことがなかった。
「まいまいつぶろ 御庭番耳目抄」村木嵐
#読了
「私の不始末を兵庫にかぶらせるような真似はせぬ……、私が兵庫を守ってやるにはそれしかないと、長福丸様は仰せになりました」
兵庫の顔からぼたぼたと涙が落ちていた。浄円院はこれほど大きな涙の粒を見たことがなかった。
「まいまいつぶろ 御庭番耳目抄」村木嵐
#読了
17日は営業予定。
時代小説好きの母が「読むか?」とくれた本。
「まいまいつぶろ」村木嵐さん
第八代将軍·徳川吉宗の嫡男·長福丸(後の家重)は脳性麻痺?のため?指は動かず、うまくしゃべれず、頻尿のため、歩いた後には尿を引き摺った跡が残るが故、まいまいつぶろ=カタツムリと周囲から蔑まれていた。
しかし長福丸の言葉を聞き取る少年、大岡兵庫(後の大岡忠光)と偶然に出会う。
それはふたりの少年の運命を大きく変えてゆく。
ふたりが主従の立場を超え、互いを深く思いやる数十年の時間を描く歴史小説。
ameblo.jp/slowdown-nar...
17日は営業予定。
時代小説好きの母が「読むか?」とくれた本。
「まいまいつぶろ」村木嵐さん
第八代将軍·徳川吉宗の嫡男·長福丸(後の家重)は脳性麻痺?のため?指は動かず、うまくしゃべれず、頻尿のため、歩いた後には尿を引き摺った跡が残るが故、まいまいつぶろ=カタツムリと周囲から蔑まれていた。
しかし長福丸の言葉を聞き取る少年、大岡兵庫(後の大岡忠光)と偶然に出会う。
それはふたりの少年の運命を大きく変えてゆく。
ふたりが主従の立場を超え、互いを深く思いやる数十年の時間を描く歴史小説。
ameblo.jp/slowdown-nar...
5leaf.jp/kinokuniya/dsg-08-EK...
5leaf.jp/kinokuniya/dsg-08-EK...
引き続きマルガリータ/村木嵐。
マルガリータの名前がでてきた!お酒の名前のイメージだったけど昔は真珠って意味だったのね(今は真珠は別の言葉を使うらしい。お酒のマルガリータは作中と同じく人名が由来という説が濃厚みたい)。 […]
引き続きマルガリータ/村木嵐。
マルガリータの名前がでてきた!お酒の名前のイメージだったけど昔は真珠って意味だったのね(今は真珠は別の言葉を使うらしい。お酒のマルガリータは作中と同じく人名が由来という説が濃厚みたい)。 […]
気になる小説は買うのだけど、なかなか手につかず・・・。
何気なくそばの山から手に取り、開くとするすると・・・。
気になる小説は買うのだけど、なかなか手につかず・・・。
何気なくそばの山から手に取り、開くとするすると・・・。
"直木賞候補『まいまいつぶろ』の著者が、天下統一を果たした男を鮮やかに浮かび上がらせる十の物語"
村木嵐『いつかの朔日』
comingbook.honzuki.jp?detail=97840...
"直木賞候補『まいまいつぶろ』の著者が、天下統一を果たした男を鮮やかに浮かび上がらせる十の物語"
村木嵐『いつかの朔日』
comingbook.honzuki.jp?detail=97840...
#村木嵐
#徳川家重
前に読んだ本の感想書くといったのに書きそびれているうちに
9月になってしまいその当時紹介したい本とは別に待ちきれなくて
先に読んだものの記憶が新しいうちに描いておく
「まいまいつぶろ」とはカタツムリのこと
九代将軍家重は片手片足が不自由で歩行困難言語不明瞭で
正座もできず排尿をこらえられず歩く後に尿の跡が残ってしまい
その様を「まいまいつぶろ」と蔑まれていたという哀しい将軍。
ただ一人彼の言葉を解する少年・兵庫が現れた。
その少年は忠光となりあの大岡裁きで有名な大岡越前の遠縁に
あたるものだった
肢体不自由だったため廃嫡の危機もあった家重→
syousetsu-subaru.shueisha.co.jp
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www.gentosha.co.jp/book/detail/...
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村木嵐著
読了日= 2/29
Audible にて。徳川9代将軍家重と彼の口になった大岡忠光(兵庫)、二人の人生の物語。人間味に溢れる家重の姿を兵庫が巧みに表現します。家重の口のみに徹し、決して目や耳にはならない姿勢は単なる主従関係には留まらない。実直とはこういうことなのだ、と痛感しました。これはヤラレタ!この構成は巧みすぎる。目の付け所のみならず、描き方、セリフ一つ一つが素晴らしい。また、声優さんがとても上手で作品を盛り上げてくれました。傑作です!
村木嵐著
読了日= 2/29
Audible にて。徳川9代将軍家重と彼の口になった大岡忠光(兵庫)、二人の人生の物語。人間味に溢れる家重の姿を兵庫が巧みに表現します。家重の口のみに徹し、決して目や耳にはならない姿勢は単なる主従関係には留まらない。実直とはこういうことなのだ、と痛感しました。これはヤラレタ!この構成は巧みすぎる。目の付け所のみならず、描き方、セリフ一つ一つが素晴らしい。また、声優さんがとても上手で作品を盛り上げてくれました。傑作です!