その言葉にはっと顔を上げた。
桐子がつぶやいていた。
「さびしい、か。なるほどそうかもしれない」
「さびしさというのはなかなかやっかいよ。さびしさのせいで人はつぶれるし、お金もなくすし、犯罪も犯す」
桐子は悲しそうに微笑んだ。
「一橋桐子(79)の相談日記」原田ひ香
#読了
その言葉にはっと顔を上げた。
桐子がつぶやいていた。
「さびしい、か。なるほどそうかもしれない」
「さびしさというのはなかなかやっかいよ。さびしさのせいで人はつぶれるし、お金もなくすし、犯罪も犯す」
桐子は悲しそうに微笑んだ。
「一橋桐子(79)の相談日記」原田ひ香
#読了
"主人公・一橋桐子(松坂慶子)は、哀しみの淵に沈んでいた。年金とパートの収入で暮らしも楽ではない中、唯一の希望であった親友が病で亡くなり、毎日が突然、空虚な日々となったのだ。このままだと自分は孤独死してしまうのでは――生きていくことの困難さが、桐子の心を絞り上げていく。
そんな時、テレビで見たある逮捕者の「世の中に未練はなかった。刑務所に入りたくてやった」という供述に心奪われた桐子は、終の住みかを“刑務所”に設定。「できるだけ人に迷惑をかけずに捕まる道」を模索し始める――。
【原作】
原田ひ香『一橋桐子(76)の犯罪日記』
【 […]
"主人公・一橋桐子(松坂慶子)は、哀しみの淵に沈んでいた。年金とパートの収入で暮らしも楽ではない中、唯一の希望であった親友が病で亡くなり、毎日が突然、空虚な日々となったのだ。このままだと自分は孤独死してしまうのでは――生きていくことの困難さが、桐子の心を絞り上げていく。
そんな時、テレビで見たある逮捕者の「世の中に未練はなかった。刑務所に入りたくてやった」という供述に心奪われた桐子は、終の住みかを“刑務所”に設定。「できるだけ人に迷惑をかけずに捕まる道」を模索し始める――。
【原作】
原田ひ香『一橋桐子(76)の犯罪日記』
【 […]
一緒に生活していた親友に先立たれ、刑務所で介護をうける余生を送ろうと企む一橋桐子(76)。根が真面目なので結局うまくはいかないし、周りの人と打ち解け、助けられる。これはこれで良い老後。自分はこうは行かないなと不安になる。刑務所を目指すしかないかな。
amzn.asia/d/b1PjGoK
一緒に生活していた親友に先立たれ、刑務所で介護をうける余生を送ろうと企む一橋桐子(76)。根が真面目なので結局うまくはいかないし、周りの人と打ち解け、助けられる。これはこれで良い老後。自分はこうは行かないなと不安になる。刑務所を目指すしかないかな。
amzn.asia/d/b1PjGoK
不安と不満を背負う足取りは、あれ?どこを歩いていたんだっけと立ちすくむこともある。老いと向き合うのは、お金と人間関係と向き合うことなのだなあ。
不安と不満を背負う足取りは、あれ?どこを歩いていたんだっけと立ちすくむこともある。老いと向き合うのは、お金と人間関係と向き合うことなのだなあ。
あらすじ
親の介護で婚期を逃し独身のまま老後を迎えた桐子は年金と清掃の仕事で一人暮らし。そこに夫と死別した高校からの親友・知子から同居の提案があり、二人暮らしを始めるも3年で知子も病死。本当に孤独な老後を迎え、先行きの不安から桐子は刑務所に入る老後を考える様になる。
---
非常に物語の筋立てが上手く、読み応えがある楽しい物語です。誰しも一度ならず考える老後の不安について、老女の【チャレンジ】は非常に興味深いのですが、刑務所を目指す老女の人柄が招く幸せな繋がりが非常に心地よいものになりました。
最近続編も刊行されたそうです
あらすじ
親の介護で婚期を逃し独身のまま老後を迎えた桐子は年金と清掃の仕事で一人暮らし。そこに夫と死別した高校からの親友・知子から同居の提案があり、二人暮らしを始めるも3年で知子も病死。本当に孤独な老後を迎え、先行きの不安から桐子は刑務所に入る老後を考える様になる。
---
非常に物語の筋立てが上手く、読み応えがある楽しい物語です。誰しも一度ならず考える老後の不安について、老女の【チャレンジ】は非常に興味深いのですが、刑務所を目指す老女の人柄が招く幸せな繋がりが非常に心地よいものになりました。
最近続編も刊行されたそうです
在庫あり 残りあと4個 (2025/08/22 15:18)
『 一橋桐子(76)の犯罪日記 』
価格 814円(税込)
👉 https://a.r10.to/hM08p2
#徳間文庫 #原田ひ香
在庫あり 残りあと4個 (2025/08/22 15:18)
『 一橋桐子(76)の犯罪日記 』
価格 814円(税込)
👉 https://a.r10.to/hM08p2
#徳間文庫 #原田ひ香
原田ひ香
#読了
友を失いお金も失い76歳独身の桐子は敢えて罪を犯して余生を刑務所の世話になることに
逡巡を重ねた結果の犯行顛末を興味深く読みながらも心に感じたのはこの国で高齢者が特に一人で生きてゆくことの厳しさ
本来は笑える題材の筈が未来を思い読後は暫し深く黙考
原田ひ香
#読了
友を失いお金も失い76歳独身の桐子は敢えて罪を犯して余生を刑務所の世話になることに
逡巡を重ねた結果の犯行顛末を興味深く読みながらも心に感じたのはこの国で高齢者が特に一人で生きてゆくことの厳しさ
本来は笑える題材の筈が未来を思い読後は暫し深く黙考
この本に取り上げられていて、まだ見ていない作品も複数あったが、いずれもすごく見たくなった。『問題のあるレストラン』や『一橋桐子の犯罪日記』も見たい。
また『虎に翼』にまるまる1章使っているところは胸が熱くなった。
→
この本に取り上げられていて、まだ見ていない作品も複数あったが、いずれもすごく見たくなった。『問題のあるレストラン』や『一橋桐子の犯罪日記』も見たい。
また『虎に翼』にまるまる1章使っているところは胸が熱くなった。
→
主人公の人柄、品性、人当たりの良さによって、悲壮にすらなってしまうテーマを軽いタッチで描かれている読みやすい作品だと思う。
やはり幾つになっても、人との繋がり、人脈が大事なのだな。
私も独身女性なので、高齢になった時の人生に思いを馳せてしまった。
#ブクログ #読了
booklog.jp/users/frhrit...
主人公の人柄、品性、人当たりの良さによって、悲壮にすらなってしまうテーマを軽いタッチで描かれている読みやすい作品だと思う。
やはり幾つになっても、人との繋がり、人脈が大事なのだな。
私も独身女性なので、高齢になった時の人生に思いを馳せてしまった。
#ブクログ #読了
booklog.jp/users/frhrit...
#読了
100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集
一橋桐子(76)の犯罪日記
本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む
私の家では何も起こらない
流浪の月
正欲
死にがいを求めて生きているの
人間失格
ごはんが楽しみ
しろいろの街の、その骨の体温の
特に流浪の月と正欲としろいろの街の〜が良かった。良本にたくさん出会えて嬉しい🥳
正直読んでる途中で結末が読めてしまったり、全然進まなくてやっとの思いで読み終わる(それか挫折する)本もあるから、捲る手が止まらない1冊に出会えると幸せ🍀
#読了
100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集
一橋桐子(76)の犯罪日記
本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む
私の家では何も起こらない
流浪の月
正欲
死にがいを求めて生きているの
人間失格
ごはんが楽しみ
しろいろの街の、その骨の体温の
特に流浪の月と正欲としろいろの街の〜が良かった。良本にたくさん出会えて嬉しい🥳
正直読んでる途中で結末が読めてしまったり、全然進まなくてやっとの思いで読み終わる(それか挫折する)本もあるから、捲る手が止まらない1冊に出会えると幸せ🍀
📚『一橋桐子(76)の犯罪日記』
原田ひ香
人の死…特に老人の死というのは結局、これまでの人生の答え合わせなのかもしれない。
の一節が響いた。
NHKで放送してたドラマ版が好きで、原作本を手に取ってみた。
頭の中で桐子を松坂慶子さんの姿にして読み進める。雪菜と桐子の関係性が大好き☺️
📚『一橋桐子(76)の犯罪日記』
原田ひ香
人の死…特に老人の死というのは結局、これまでの人生の答え合わせなのかもしれない。
の一節が響いた。
NHKで放送してたドラマ版が好きで、原作本を手に取ってみた。
頭の中で桐子を松坂慶子さんの姿にして読み進める。雪菜と桐子の関係性が大好き☺️
佐久間のおばちゃんがふたりの未来みたいな生活して亡くなった
佐久間のおばちゃんがふたりの未来みたいな生活して亡くなった