ラファエル・サバチニの『Turbulent Tales 悪業物語』から本国版 Ellery Queen’s Mystery Magazine に再録された短編は把握している限りで6編
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Turbulent Tales 悪業物語|vic isono
Queen's Quorum クイーンの定員 ラファエル・サバチニの『Turbulent Tales 悪業物語(1946年初版刊行)』は、 エラリー・クイーンが1845年以降ミステリジャンルで刊行された個人短編集のうち、もっとも重要な106冊をセレクトした『Queen's Quorum クイーンの定員』の中で、 歴史ミステリ短編集の代表的一冊として挙げられています。 クイーンの評によると、 ...
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May 10, 2025 at 2:49 AM
ラファエル・サバチニの『Turbulent Tales 悪業物語』から本国版 Ellery Queen’s Mystery Magazine に再録された短編は把握している限りで6編
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The Historical Nights' Entertainment ラファエル・サバチニの歴史夜話
殺人事件や詐欺事件などをあつかったツイストのある短編が多いので、 収録作品のうち何編かは大正時代に大佛次郎(「八木春泥」「波野白跳」名義)と野尻抱影(「金王梅雄」名義)の翻訳により博文館の探偵小説誌に掲載され、後に大佛次郎の作品として単行本化されている。
『水船地獄』天人社(昭和5年)
『ヴェニス脱獄』『火焔の仮装服』和平書房(昭和24年)
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殺人事件や詐欺事件などをあつかったツイストのある短編が多いので、 収録作品のうち何編かは大正時代に大佛次郎(「八木春泥」「波野白跳」名義)と野尻抱影(「金王梅雄」名義)の翻訳により博文館の探偵小説誌に掲載され、後に大佛次郎の作品として単行本化されている。
『水船地獄』天人社(昭和5年)
『ヴェニス脱獄』『火焔の仮装服』和平書房(昭和24年)
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ラファエル・サバチニの歴史夜話|vic isono
サバチニ歴史夜話は「歴史実話を極力創作要素を排して短編小説形式で描く」をコンセプトにしたシリーズ。とりあえず収録作品の概要だけ書き出しておきます。 The Historical Nights' Entertainment, 1st Series(1917年刊行) I. THE NIGHT OF HOLYROOD〜The Murder of David Rizzio ホリールード宮殿の夜 ~...
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May 6, 2025 at 9:01 AM
The Historical Nights' Entertainment ラファエル・サバチニの歴史夜話
殺人事件や詐欺事件などをあつかったツイストのある短編が多いので、 収録作品のうち何編かは大正時代に大佛次郎(「八木春泥」「波野白跳」名義)と野尻抱影(「金王梅雄」名義)の翻訳により博文館の探偵小説誌に掲載され、後に大佛次郎の作品として単行本化されている。
『水船地獄』天人社(昭和5年)
『ヴェニス脱獄』『火焔の仮装服』和平書房(昭和24年)
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殺人事件や詐欺事件などをあつかったツイストのある短編が多いので、 収録作品のうち何編かは大正時代に大佛次郎(「八木春泥」「波野白跳」名義)と野尻抱影(「金王梅雄」名義)の翻訳により博文館の探偵小説誌に掲載され、後に大佛次郎の作品として単行本化されている。
『水船地獄』天人社(昭和5年)
『ヴェニス脱獄』『火焔の仮装服』和平書房(昭和24年)
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博文館『新趣味』大正12年8月号掲載「女皇の戀」(訳:波野白跳)
"妙齡のエリザベス女皇の戀を中心に置いて英國王室の歷史上最も悲惨な犠牲を生んだ興味ある事件――權略と戀戀と國際關係との葛藤を描いたもの、英國史を萬代に飾る光彩あるエリザベス時代を現出した女皇の悲戀に關する祕錄!"
The Historical Nights Entertainment, Second Series
VI. THE BARREN WOOING〜The Murder of Amy Robsart
不毛なる求愛 ~エイミー・ロブサートの殺人
(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
"妙齡のエリザベス女皇の戀を中心に置いて英國王室の歷史上最も悲惨な犠牲を生んだ興味ある事件――權略と戀戀と國際關係との葛藤を描いたもの、英國史を萬代に飾る光彩あるエリザベス時代を現出した女皇の悲戀に關する祕錄!"
The Historical Nights Entertainment, Second Series
VI. THE BARREN WOOING〜The Murder of Amy Robsart
不毛なる求愛 ~エイミー・ロブサートの殺人
(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
May 6, 2025 at 8:51 AM
博文館『新趣味』大正12年8月号掲載「女皇の戀」(訳:波野白跳)
"妙齡のエリザベス女皇の戀を中心に置いて英國王室の歷史上最も悲惨な犠牲を生んだ興味ある事件――權略と戀戀と國際關係との葛藤を描いたもの、英國史を萬代に飾る光彩あるエリザベス時代を現出した女皇の悲戀に關する祕錄!"
The Historical Nights Entertainment, Second Series
VI. THE BARREN WOOING〜The Murder of Amy Robsart
不毛なる求愛 ~エイミー・ロブサートの殺人
(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
"妙齡のエリザベス女皇の戀を中心に置いて英國王室の歷史上最も悲惨な犠牲を生んだ興味ある事件――權略と戀戀と國際關係との葛藤を描いたもの、英國史を萬代に飾る光彩あるエリザベス時代を現出した女皇の悲戀に關する祕錄!"
The Historical Nights Entertainment, Second Series
VI. THE BARREN WOOING〜The Murder of Amy Robsart
不毛なる求愛 ~エイミー・ロブサートの殺人
(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
博文館『新趣味』大正12年8月号掲載「西洋天一坊」(訳:八木春泥)
"修道院の一若僧がボリス帝の爲に兒刄に斃れたドミトリ皇太子と自稱し、波蘭王援助の下に帝位を窺覦する、所謂露皇室のお家騒動で王座にある集奪者と僞の皇太子との葛藤を描く"
II. THE FALSE DEMETRIUS〜Boris Godunov and the Pretended - Son of Ivan the Terrible
偽のドミトリー ~ボリス・ゴドゥノフと イワン雷帝の息子詐称者
(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
1605年ロシア、偽帝ドミトリーⅠ世をめぐる陰謀の顛末
"修道院の一若僧がボリス帝の爲に兒刄に斃れたドミトリ皇太子と自稱し、波蘭王援助の下に帝位を窺覦する、所謂露皇室のお家騒動で王座にある集奪者と僞の皇太子との葛藤を描く"
II. THE FALSE DEMETRIUS〜Boris Godunov and the Pretended - Son of Ivan the Terrible
偽のドミトリー ~ボリス・ゴドゥノフと イワン雷帝の息子詐称者
(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
1605年ロシア、偽帝ドミトリーⅠ世をめぐる陰謀の顛末
May 6, 2025 at 5:12 AM
博文館『新趣味』大正12年8月号掲載「西洋天一坊」(訳:八木春泥)
"修道院の一若僧がボリス帝の爲に兒刄に斃れたドミトリ皇太子と自稱し、波蘭王援助の下に帝位を窺覦する、所謂露皇室のお家騒動で王座にある集奪者と僞の皇太子との葛藤を描く"
II. THE FALSE DEMETRIUS〜Boris Godunov and the Pretended - Son of Ivan the Terrible
偽のドミトリー ~ボリス・ゴドゥノフと イワン雷帝の息子詐称者
(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
1605年ロシア、偽帝ドミトリーⅠ世をめぐる陰謀の顛末
"修道院の一若僧がボリス帝の爲に兒刄に斃れたドミトリ皇太子と自稱し、波蘭王援助の下に帝位を窺覦する、所謂露皇室のお家騒動で王座にある集奪者と僞の皇太子との葛藤を描く"
II. THE FALSE DEMETRIUS〜Boris Godunov and the Pretended - Son of Ivan the Terrible
偽のドミトリー ~ボリス・ゴドゥノフと イワン雷帝の息子詐称者
(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
1605年ロシア、偽帝ドミトリーⅠ世をめぐる陰謀の顛末
博文館『新趣味』大正12年4月号掲載「戀か仇か」(訳:波野白跳)
"基督教徒に對する猶太教徒の陰謀と、異教徒間に於ける若い男と女の戀愛とを交錯したる可憐にして熱烈悲壯を極めた宗教的陰謀小說!"
The Historical Nights Entertainment, Second Series
III. THE HERMOSA FEMBRA〜An Episode of the Inquisition in Seville
エルモーソ・エンブラ(美女) ~セビリア異端審問の一挿話 (ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
"基督教徒に對する猶太教徒の陰謀と、異教徒間に於ける若い男と女の戀愛とを交錯したる可憐にして熱烈悲壯を極めた宗教的陰謀小說!"
The Historical Nights Entertainment, Second Series
III. THE HERMOSA FEMBRA〜An Episode of the Inquisition in Seville
エルモーソ・エンブラ(美女) ~セビリア異端審問の一挿話 (ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
May 6, 2025 at 3:20 AM
博文館『新趣味』大正12年4月号掲載「戀か仇か」(訳:波野白跳)
"基督教徒に對する猶太教徒の陰謀と、異教徒間に於ける若い男と女の戀愛とを交錯したる可憐にして熱烈悲壯を極めた宗教的陰謀小說!"
The Historical Nights Entertainment, Second Series
III. THE HERMOSA FEMBRA〜An Episode of the Inquisition in Seville
エルモーソ・エンブラ(美女) ~セビリア異端審問の一挿話 (ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
"基督教徒に對する猶太教徒の陰謀と、異教徒間に於ける若い男と女の戀愛とを交錯したる可憐にして熱烈悲壯を極めた宗教的陰謀小說!"
The Historical Nights Entertainment, Second Series
III. THE HERMOSA FEMBRA〜An Episode of the Inquisition in Seville
エルモーソ・エンブラ(美女) ~セビリア異端審問の一挿話 (ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
「運命の頸飾」訳:金王梅雄(野尻抱影)はこれ
The Historical Nights' Entertainment, 1st Series
VII. THE NIGHT OF GEMS〜The "Affairs" Of The Queen's Necklace
宝石の夜 ~王妃の首飾り「事件」(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
首飾り事件を題材にしているが主人公はマリー=アントワネットでもジャンヌ・ド・バロワでもなく、オットー・ペンズラー 編『魔術ミステリ傑作選』に収録された短編と同じくローアン大司教目線のお話
posfie.com/@SakrelBahr/...
The Historical Nights' Entertainment, 1st Series
VII. THE NIGHT OF GEMS〜The "Affairs" Of The Queen's Necklace
宝石の夜 ~王妃の首飾り「事件」(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
首飾り事件を題材にしているが主人公はマリー=アントワネットでもジャンヌ・ド・バロワでもなく、オットー・ペンズラー 編『魔術ミステリ傑作選』に収録された短編と同じくローアン大司教目線のお話
posfie.com/@SakrelBahr/...
母もの少女小説とマリー=アントワネット
ツワイク史観アントワネット像を日本女性に普及した偕成社の児童書についてざっと見てみる&サバチニ版ローアン大司教の話
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May 5, 2025 at 1:12 AM
「運命の頸飾」訳:金王梅雄(野尻抱影)はこれ
The Historical Nights' Entertainment, 1st Series
VII. THE NIGHT OF GEMS〜The "Affairs" Of The Queen's Necklace
宝石の夜 ~王妃の首飾り「事件」(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
首飾り事件を題材にしているが主人公はマリー=アントワネットでもジャンヌ・ド・バロワでもなく、オットー・ペンズラー 編『魔術ミステリ傑作選』に収録された短編と同じくローアン大司教目線のお話
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The Historical Nights' Entertainment, 1st Series
VII. THE NIGHT OF GEMS〜The "Affairs" Of The Queen's Necklace
宝石の夜 ~王妃の首飾り「事件」(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
首飾り事件を題材にしているが主人公はマリー=アントワネットでもジャンヌ・ド・バロワでもなく、オットー・ペンズラー 編『魔術ミステリ傑作選』に収録された短編と同じくローアン大司教目線のお話
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「猛者代官の罪」(誌掲載時は「惡代官の首」 )訳:金王梅雄(野尻抱影)はこれ
The Historical Nights' Entertainment, 1st Series
IX. THE NIGHT OF NUPTIALS〜Charles The Bold And Sapphira Danvelt
華燭の夜 ~豪胆公シャルルとサフィラ・ダンヴェルト(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
posfie.com/@SakrelBahr/...
The Historical Nights' Entertainment, 1st Series
IX. THE NIGHT OF NUPTIALS〜Charles The Bold And Sapphira Danvelt
華燭の夜 ~豪胆公シャルルとサフィラ・ダンヴェルト(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
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ロマンティック・プリンス~中世ヨーロッパ君主の義妹に婚約破棄宣言した公子の身分違い恋愛からの追放譚
中世ブルゴーニュ公宮の大広間ド真ん中で婚約破棄宣言をした伯爵の愛と受難と復讐の物語(+裁判四種盛り合わせ)1929年初版刊行 ラファエル・サバチニ作 "The Romantic Prince"
posfie.com
May 5, 2025 at 1:04 AM
「猛者代官の罪」(誌掲載時は「惡代官の首」 )訳:金王梅雄(野尻抱影)はこれ
The Historical Nights' Entertainment, 1st Series
IX. THE NIGHT OF NUPTIALS〜Charles The Bold And Sapphira Danvelt
華燭の夜 ~豪胆公シャルルとサフィラ・ダンヴェルト(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
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The Historical Nights' Entertainment, 1st Series
IX. THE NIGHT OF NUPTIALS〜Charles The Bold And Sapphira Danvelt
華燭の夜 ~豪胆公シャルルとサフィラ・ダンヴェルト(ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
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「紫の首締繩」 訳:金王梅雄(野尻抱影)はこれ
The Historical Nights' Entertainment, 1st Series
X. THE NIGHT OF STRANGLERS〜Govanna Of Naples And Andreas Of Hungary
14世紀イタリア版『犬神家の一族』ナポリ女王ジョヴァンナの王配ハンガリーのアンドレア暗殺事件 (ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
posfie.com/@SakrelBahr/... #posfie
The Historical Nights' Entertainment, 1st Series
X. THE NIGHT OF STRANGLERS〜Govanna Of Naples And Andreas Of Hungary
14世紀イタリア版『犬神家の一族』ナポリ女王ジョヴァンナの王配ハンガリーのアンドレア暗殺事件 (ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
posfie.com/@SakrelBahr/... #posfie
14世紀イタリア版『犬神家の一族』ナポリ女王ジョヴァンナの王配ハンガリーのアンドレア暗殺事件
爺のめんどくさい遺言に端を発した女相続人をめぐる愛欲と殺人
posfie.com
May 5, 2025 at 12:28 AM
「紫の首締繩」 訳:金王梅雄(野尻抱影)はこれ
The Historical Nights' Entertainment, 1st Series
X. THE NIGHT OF STRANGLERS〜Govanna Of Naples And Andreas Of Hungary
14世紀イタリア版『犬神家の一族』ナポリ女王ジョヴァンナの王配ハンガリーのアンドレア暗殺事件 (ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
posfie.com/@SakrelBahr/... #posfie
The Historical Nights' Entertainment, 1st Series
X. THE NIGHT OF STRANGLERS〜Govanna Of Naples And Andreas Of Hungary
14世紀イタリア版『犬神家の一族』ナポリ女王ジョヴァンナの王配ハンガリーのアンドレア暗殺事件 (ラファエル・サバチニの歴史夜話より)
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『水船地獄』天人社(昭和5年)
原著:ラファエル・サバチニ
翻訳:野尻抱影
翻案:大佛次郎
原著:ラファエル・サバチニ
翻訳:野尻抱影
翻案:大佛次郎
May 4, 2025 at 6:26 AM
『水船地獄』天人社(昭和5年)
原著:ラファエル・サバチニ
翻訳:野尻抱影
翻案:大佛次郎
原著:ラファエル・サバチニ
翻訳:野尻抱影
翻案:大佛次郎
ラファエル・サバチニ作 "The Romantic Prince ロマンティック・プリンス" (1929年初版刊行)
中世ブルゴーニュ公宮の大広間ド真ん中でシャルル勇胆公の義妹に婚約破棄宣言をした主人公の身分違い恋愛からの追放譚
このタイトルで性強要に対するケジメと被害者救済がメイントピックになるたぁ夢にも思いませんでしたわ
広く薄く系の増税で生活必需品が値上がりして庶民が苦しむ一方で豪華絢爛な国際イベントが開催され富裕層が物見遊山…という1468年7月の作中描写を読んだ直後に現実では仏五輪というタイミングよ
togetter.com/li/2345678 #Togetter
中世ブルゴーニュ公宮の大広間ド真ん中でシャルル勇胆公の義妹に婚約破棄宣言をした主人公の身分違い恋愛からの追放譚
このタイトルで性強要に対するケジメと被害者救済がメイントピックになるたぁ夢にも思いませんでしたわ
広く薄く系の増税で生活必需品が値上がりして庶民が苦しむ一方で豪華絢爛な国際イベントが開催され富裕層が物見遊山…という1468年7月の作中描写を読んだ直後に現実では仏五輪というタイミングよ
togetter.com/li/2345678 #Togetter
ロマンティック・プリンス~中世ヨーロッパ君主の義妹に婚約破棄宣言した公子の身分違い恋愛からの追放譚
中世ブルゴーニュ公宮の大広間ド真ん中で婚約破棄宣言をした伯爵の愛と受難と復讐の物語(+裁判四種盛り合わせ)1929年初版刊行 ラファエル・サバチニ作 "The Romantic Prince"
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August 11, 2024 at 2:11 AM
ラファエル・サバチニ作 "The Romantic Prince ロマンティック・プリンス" (1929年初版刊行)
中世ブルゴーニュ公宮の大広間ド真ん中でシャルル勇胆公の義妹に婚約破棄宣言をした主人公の身分違い恋愛からの追放譚
このタイトルで性強要に対するケジメと被害者救済がメイントピックになるたぁ夢にも思いませんでしたわ
広く薄く系の増税で生活必需品が値上がりして庶民が苦しむ一方で豪華絢爛な国際イベントが開催され富裕層が物見遊山…という1468年7月の作中描写を読んだ直後に現実では仏五輪というタイミングよ
togetter.com/li/2345678 #Togetter
中世ブルゴーニュ公宮の大広間ド真ん中でシャルル勇胆公の義妹に婚約破棄宣言をした主人公の身分違い恋愛からの追放譚
このタイトルで性強要に対するケジメと被害者救済がメイントピックになるたぁ夢にも思いませんでしたわ
広く薄く系の増税で生活必需品が値上がりして庶民が苦しむ一方で豪華絢爛な国際イベントが開催され富裕層が物見遊山…という1468年7月の作中描写を読んだ直後に現実では仏五輪というタイミングよ
togetter.com/li/2345678 #Togetter
ラファエル・サバチニ長編リスト|vic isono @SakrelBahr #note note.com/itomaru/n/n0...
ラファエル・サバチニ長編リスト|vic isono
The Lovers of Yvonne (1902年)別題 The Suitors of Yvonne 17世紀半ば、ルイ十四世治世下のフランス。 フロンドの乱の頃。決闘騒ぎを起こしたガストン・ド・リュイーヌはパリからの逃亡を余儀なくされるが、彼は枢機卿マザランの野心に利用されようとしているイヴォンヌ嬢と深く関わりあう事になる。 The Tavern Knight (1904年) 17世紀半ば...
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April 29, 2024 at 12:04 PM
ラファエル・サバチニ長編リスト|vic isono @SakrelBahr #note note.com/itomaru/n/n0...
本日4月29日は20世紀英国のデュマことラファエル・サバチニ先生の生誕149周年記念日です 来年は150周年だけど本国でも特にイベントとかないんでしょーねぇ…… #せめて日本でスカラムーシュの復刊くらいしてくれんかな
April 29, 2024 at 12:02 PM
本日4月29日は20世紀英国のデュマことラファエル・サバチニ先生の生誕149周年記念日です 来年は150周年だけど本国でも特にイベントとかないんでしょーねぇ…… #せめて日本でスカラムーシュの復刊くらいしてくれんかな
『海賊ブラッド』 (13)トルトゥーガ島
スペイン海軍の西インド洋方面提督ドン・ミゲル・デ・エスピノーサ、そして彼と行を共にしている甥のドン・エステバンの両名は、ブラッドを桁端に吊るさんとする意志が固かった。ブラッドを捕えるという任務は今や国際問題であるが、彼等にとっては一族の名誉問題でもあった。
スペインはドン・ミゲルを通して盛んに脅しをかけてきた。それらの言葉はトルトゥーガ島にも届けられ、そしてドン・ミゲルは母国の権威のみならず、イングランド王の権威をも背負っているのだと断言していた。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/nc...
スペイン海軍の西インド洋方面提督ドン・ミゲル・デ・エスピノーサ、そして彼と行を共にしている甥のドン・エステバンの両名は、ブラッドを桁端に吊るさんとする意志が固かった。ブラッドを捕えるという任務は今や国際問題であるが、彼等にとっては一族の名誉問題でもあった。
スペインはドン・ミゲルを通して盛んに脅しをかけてきた。それらの言葉はトルトゥーガ島にも届けられ、そしてドン・ミゲルは母国の権威のみならず、イングランド王の権威をも背負っているのだと断言していた。
#ラファエル・サバチニ
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海賊ブラッド (13)トルトゥーガ島|vic isono
ここで明かしておくが、キャプテン・ブラッドの偉業の数々が後世に遺されたのは、全てサマセットシャーの船乗りジェレミー・ピットの勤勉さに負うものである。航海士としての技量だけにとどまらず、この好青年は疲れを知らぬペンによっても才を発揮したのだが、彼の筆致はピーター・ブラッドに対する隠しようもない愛慕の念によって勢いを増していたように思われる。 彼は自分がマスター、あるいは現代でいうナビゲーション・...
note.com
March 29, 2024 at 10:54 AM
『海賊ブラッド』 (13)トルトゥーガ島
スペイン海軍の西インド洋方面提督ドン・ミゲル・デ・エスピノーサ、そして彼と行を共にしている甥のドン・エステバンの両名は、ブラッドを桁端に吊るさんとする意志が固かった。ブラッドを捕えるという任務は今や国際問題であるが、彼等にとっては一族の名誉問題でもあった。
スペインはドン・ミゲルを通して盛んに脅しをかけてきた。それらの言葉はトルトゥーガ島にも届けられ、そしてドン・ミゲルは母国の権威のみならず、イングランド王の権威をも背負っているのだと断言していた。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/nc...
スペイン海軍の西インド洋方面提督ドン・ミゲル・デ・エスピノーサ、そして彼と行を共にしている甥のドン・エステバンの両名は、ブラッドを桁端に吊るさんとする意志が固かった。ブラッドを捕えるという任務は今や国際問題であるが、彼等にとっては一族の名誉問題でもあった。
スペインはドン・ミゲルを通して盛んに脅しをかけてきた。それらの言葉はトルトゥーガ島にも届けられ、そしてドン・ミゲルは母国の権威のみならず、イングランド王の権威をも背負っているのだと断言していた。
#ラファエル・サバチニ
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『海賊ブラッド 』(12)ドン・ペドロ・サングレ
「ドン・ペドロ・サングレ、不運なるレオンの紳士です。つい先日、ドン・エステバンのまことに勇敢な御父上によって、虜囚の境遇より救い出されました」そしてバルバドス島を支配する忌まわしい異端者達の虜となり、そこから救出されたという架空の顛末を手短に語った。「ベネディカムス・ドミノ(主を讃美せん)」と修道士が彼の身の上話に対して言った。
「エクス・ホク・ヌンク・エト・ウスクエ・イン・セクルム(今より、とこしえに至るまで)」便宜的パピストのブラッドはそう返し、目を伏せた。
#ラファエル・サバチニ note.com/itomaru/n/n1...
「ドン・ペドロ・サングレ、不運なるレオンの紳士です。つい先日、ドン・エステバンのまことに勇敢な御父上によって、虜囚の境遇より救い出されました」そしてバルバドス島を支配する忌まわしい異端者達の虜となり、そこから救出されたという架空の顛末を手短に語った。「ベネディカムス・ドミノ(主を讃美せん)」と修道士が彼の身の上話に対して言った。
「エクス・ホク・ヌンク・エト・ウスクエ・イン・セクルム(今より、とこしえに至るまで)」便宜的パピストのブラッドはそう返し、目を伏せた。
#ラファエル・サバチニ note.com/itomaru/n/n1...
海賊ブラッド (12)ドン・ペドロ・サングレ|vic isono
シンコ・ラガス号とエンカルナシオン号は、礼儀正しくシグナルを交わしてから四分の一マイル弱ほど離れた位置で停止し、そして両船の間で穏やかに波打っている陽に照らされた水面を、前者から降ろされた一艘のボートが渡っていった。それはスターンシート(艇尾床板)にドン・エステバン・デ・エスピノーサとキャプテン・ピーター・ブラッドを乗せた、スペイン人船員六名の漕ぐボートであった。 そのボートには、8レアル銀貨...
note.com
March 28, 2024 at 10:04 AM
『海賊ブラッド 』(12)ドン・ペドロ・サングレ
「ドン・ペドロ・サングレ、不運なるレオンの紳士です。つい先日、ドン・エステバンのまことに勇敢な御父上によって、虜囚の境遇より救い出されました」そしてバルバドス島を支配する忌まわしい異端者達の虜となり、そこから救出されたという架空の顛末を手短に語った。「ベネディカムス・ドミノ(主を讃美せん)」と修道士が彼の身の上話に対して言った。
「エクス・ホク・ヌンク・エト・ウスクエ・イン・セクルム(今より、とこしえに至るまで)」便宜的パピストのブラッドはそう返し、目を伏せた。
#ラファエル・サバチニ note.com/itomaru/n/n1...
「ドン・ペドロ・サングレ、不運なるレオンの紳士です。つい先日、ドン・エステバンのまことに勇敢な御父上によって、虜囚の境遇より救い出されました」そしてバルバドス島を支配する忌まわしい異端者達の虜となり、そこから救出されたという架空の顛末を手短に語った。「ベネディカムス・ドミノ(主を讃美せん)」と修道士が彼の身の上話に対して言った。
「エクス・ホク・ヌンク・エト・ウスクエ・イン・セクルム(今より、とこしえに至るまで)」便宜的パピストのブラッドはそう返し、目を伏せた。
#ラファエル・サバチニ note.com/itomaru/n/n1...
『海賊ブラッド』 (11)孝心
「私は死など恐れないと言ったはずだ、それを貴様の前で証明してやる。身の程を知れ。貴様なぞ、イングランドの駄犬に過ぎんのだ」
「アイルランドのだよ、生憎だが」キャプテン・ブラッドは訂正した。「で、貴様の執行猶予はどうなると思うね、スペインの野良犬殿?」
「この美しいスペイン船を貴様等のような下衆どもに引き渡し、我が同胞たるスペイン船と戦わせる為に私の命を救うとはな!はッ!」ドン・ディエゴは喉で笑った。「冗談ではない!さあ殺すがいい。ふん!実に結構。私は己の務めを果たして死ぬのだ。
#ラファエル・サバチニ
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「私は死など恐れないと言ったはずだ、それを貴様の前で証明してやる。身の程を知れ。貴様なぞ、イングランドの駄犬に過ぎんのだ」
「アイルランドのだよ、生憎だが」キャプテン・ブラッドは訂正した。「で、貴様の執行猶予はどうなると思うね、スペインの野良犬殿?」
「この美しいスペイン船を貴様等のような下衆どもに引き渡し、我が同胞たるスペイン船と戦わせる為に私の命を救うとはな!はッ!」ドン・ディエゴは喉で笑った。「冗談ではない!さあ殺すがいい。ふん!実に結構。私は己の務めを果たして死ぬのだ。
#ラファエル・サバチニ
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海賊ブラッド (11)孝心|vic isono
彼が行った誓約により、ドン・ディエゴ・デ・エスピノーサは、元々は彼のものであった船における自由を許され、彼が航海士の役割を引き受けた事により船の針路は彼に一任された。この船の乗組員達にとってスパニッシュ・メイン[註1]は未知の領域であり、そしてブリッジタウンでの経験があってすら、全てのスペイン人は即座に殺害すべき油断ならぬ凶犬であるという教訓を得るには充分でなかった為に、彼等はドン・ディエゴ自身の...
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March 26, 2024 at 9:54 AM
『海賊ブラッド』 (11)孝心
「私は死など恐れないと言ったはずだ、それを貴様の前で証明してやる。身の程を知れ。貴様なぞ、イングランドの駄犬に過ぎんのだ」
「アイルランドのだよ、生憎だが」キャプテン・ブラッドは訂正した。「で、貴様の執行猶予はどうなると思うね、スペインの野良犬殿?」
「この美しいスペイン船を貴様等のような下衆どもに引き渡し、我が同胞たるスペイン船と戦わせる為に私の命を救うとはな!はッ!」ドン・ディエゴは喉で笑った。「冗談ではない!さあ殺すがいい。ふん!実に結構。私は己の務めを果たして死ぬのだ。
#ラファエル・サバチニ
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「私は死など恐れないと言ったはずだ、それを貴様の前で証明してやる。身の程を知れ。貴様なぞ、イングランドの駄犬に過ぎんのだ」
「アイルランドのだよ、生憎だが」キャプテン・ブラッドは訂正した。「で、貴様の執行猶予はどうなると思うね、スペインの野良犬殿?」
「この美しいスペイン船を貴様等のような下衆どもに引き渡し、我が同胞たるスペイン船と戦わせる為に私の命を救うとはな!はッ!」ドン・ディエゴは喉で笑った。「冗談ではない!さあ殺すがいい。ふん!実に結構。私は己の務めを果たして死ぬのだ。
#ラファエル・サバチニ
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『海賊ブラッド』 (10)ドン・ディエゴ
「それで、現状は?セニョール・キャピタン」
「それで、現状は」キャプテン・ブラッドは――ドン・ディエゴが彼を呼んだ称号を当然のように受け止め――答えた。「慈悲を知る者として、貴方が我々の加えた軽打で死に至らなかった事を気の毒に思う。何故ならば、それはつまり、貴方が再び振り出しに戻って死の不安に向き合わねばならない事を意味するのだから」
「ああ!」ドン・ディエゴは深く息をした。「だが、そんな必要はあるのか?」そう尋ねた彼は内心の動揺を表には出さなかった。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/n8...
「それで、現状は?セニョール・キャピタン」
「それで、現状は」キャプテン・ブラッドは――ドン・ディエゴが彼を呼んだ称号を当然のように受け止め――答えた。「慈悲を知る者として、貴方が我々の加えた軽打で死に至らなかった事を気の毒に思う。何故ならば、それはつまり、貴方が再び振り出しに戻って死の不安に向き合わねばならない事を意味するのだから」
「ああ!」ドン・ディエゴは深く息をした。「だが、そんな必要はあるのか?」そう尋ねた彼は内心の動揺を表には出さなかった。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/n8...
海賊ブラッド (10)ドン・ディエゴ|vic isono
ドン・ディエゴ・デ・エスピノーサ・イ・バルデスは目を覚まし、痛む頭とけだるい目で、背後にある正方形の窓から陽の光が差し込んでいる船室を見回した。それから彼はうめき声を上げて、頭部の猛烈な痛みに思わずまた目を閉じた。横たわり、彼は考えようと試みた。今はいつで、自分はどこにいるのか。しかし頭の痛みと混乱した思考では、筋が通った考えは不可能であるとわかった。 漠然とした不安から再び目を開き、彼はもう...
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March 25, 2024 at 12:41 PM
『海賊ブラッド』 (10)ドン・ディエゴ
「それで、現状は?セニョール・キャピタン」
「それで、現状は」キャプテン・ブラッドは――ドン・ディエゴが彼を呼んだ称号を当然のように受け止め――答えた。「慈悲を知る者として、貴方が我々の加えた軽打で死に至らなかった事を気の毒に思う。何故ならば、それはつまり、貴方が再び振り出しに戻って死の不安に向き合わねばならない事を意味するのだから」
「ああ!」ドン・ディエゴは深く息をした。「だが、そんな必要はあるのか?」そう尋ねた彼は内心の動揺を表には出さなかった。
#ラファエル・サバチニ
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「それで、現状は?セニョール・キャピタン」
「それで、現状は」キャプテン・ブラッドは――ドン・ディエゴが彼を呼んだ称号を当然のように受け止め――答えた。「慈悲を知る者として、貴方が我々の加えた軽打で死に至らなかった事を気の毒に思う。何故ならば、それはつまり、貴方が再び振り出しに戻って死の不安に向き合わねばならない事を意味するのだから」
「ああ!」ドン・ディエゴは深く息をした。「だが、そんな必要はあるのか?」そう尋ねた彼は内心の動揺を表には出さなかった。
#ラファエル・サバチニ
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『海賊ブラッド』 (9)叛逆流刑囚
彼等が進入を開始してから五分も経たぬうちに、狭い船尾展望台からあふれ出た総勢二十名は船尾甲板上に身を伏せていた。前方に灯りが見えた。大きなランタンの下、彼等は船首にいるもう一人の見張りが船首楼をゆっくりと歩く黒いシルエットを見た。下からは砲塔甲板の馬鹿騒ぎが聞こえた。朗々とした男声は、品のないバラッドを合唱していた。
「イ・エストス・ソン・ロス・ウソス・デ・カスティリャ・イ・デ・レオン!(そしてこいつがカスティリャ・レオンの流儀さ!)」
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/n1...
彼等が進入を開始してから五分も経たぬうちに、狭い船尾展望台からあふれ出た総勢二十名は船尾甲板上に身を伏せていた。前方に灯りが見えた。大きなランタンの下、彼等は船首にいるもう一人の見張りが船首楼をゆっくりと歩く黒いシルエットを見た。下からは砲塔甲板の馬鹿騒ぎが聞こえた。朗々とした男声は、品のないバラッドを合唱していた。
「イ・エストス・ソン・ロス・ウソス・デ・カスティリャ・イ・デ・レオン!(そしてこいつがカスティリャ・レオンの流儀さ!)」
#ラファエル・サバチニ
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海賊ブラッド (9)叛逆流刑囚|vic isono
熱帯地方の紫色をした宵闇がカリブ海を包んだ刻、シンコ・ラガス号の守備をする為に残された者は十人以下であり、スペイン人達は島の完全制圧を――相応の根拠あっての事だが――露ほども疑っていなかった。筆者は先に、守備する為の十人と記したが、これは彼等の任務というよりも、彼等が船に残った名目と言う方が的確であろう。実の処、スペイン人の大半が陸上で飲み食いし蛮行に興じる間、スペイン船のガンナー(砲手)とガンク...
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March 24, 2024 at 6:33 AM
『海賊ブラッド』 (9)叛逆流刑囚
彼等が進入を開始してから五分も経たぬうちに、狭い船尾展望台からあふれ出た総勢二十名は船尾甲板上に身を伏せていた。前方に灯りが見えた。大きなランタンの下、彼等は船首にいるもう一人の見張りが船首楼をゆっくりと歩く黒いシルエットを見た。下からは砲塔甲板の馬鹿騒ぎが聞こえた。朗々とした男声は、品のないバラッドを合唱していた。
「イ・エストス・ソン・ロス・ウソス・デ・カスティリャ・イ・デ・レオン!(そしてこいつがカスティリャ・レオンの流儀さ!)」
#ラファエル・サバチニ
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彼等が進入を開始してから五分も経たぬうちに、狭い船尾展望台からあふれ出た総勢二十名は船尾甲板上に身を伏せていた。前方に灯りが見えた。大きなランタンの下、彼等は船首にいるもう一人の見張りが船首楼をゆっくりと歩く黒いシルエットを見た。下からは砲塔甲板の馬鹿騒ぎが聞こえた。朗々とした男声は、品のないバラッドを合唱していた。
「イ・エストス・ソン・ロス・ウソス・デ・カスティリャ・イ・デ・レオン!(そしてこいつがカスティリャ・レオンの流儀さ!)」
#ラファエル・サバチニ
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『海賊ブラッド』 (8)スペイン人
焼けつくような午後の間中、戦いは続き、マスケット銃の発射音が次第に町の奥深くから聞こえるようになった事から、防衛側が後退を強いられているのがうかがわれた。日没までに、二百五十名のスペイン人がブリッジタウンを制圧し、島民は武装解除され、そして総督邸ではビショップ大佐と数名の下士官に護られたスティード総督――彼は恐慌状態で痛風の痛みも忘れていた――が、ドン・ディエゴから慇懃無礼な態度で身代金の額を告げられていた。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/n3...
焼けつくような午後の間中、戦いは続き、マスケット銃の発射音が次第に町の奥深くから聞こえるようになった事から、防衛側が後退を強いられているのがうかがわれた。日没までに、二百五十名のスペイン人がブリッジタウンを制圧し、島民は武装解除され、そして総督邸ではビショップ大佐と数名の下士官に護られたスティード総督――彼は恐慌状態で痛風の痛みも忘れていた――が、ドン・ディエゴから慇懃無礼な態度で身代金の額を告げられていた。
#ラファエル・サバチニ
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海賊ブラッド (8)スペイン人|vic isono
あの堂々とした風格ある船は、偽の国旗を掲げてカーライル湾中に悠々と侵入してみせたスペインの私掠船[註1]であり、「浜辺の同胞団[註2]」に対する積年の恨みと、カディス行きの二隻の宝物ガレオン船がプライド・オブ・デヴォン号に敗北した先日の借りを返す為にやってきたのであった。軽微な損傷を受けて撤退したこのガレオン船は、ドン・ディエゴ・デ・エスピノーサ・イ・バルデスの指揮下に入っていた。ディエゴはスペイ...
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March 23, 2024 at 9:22 AM
『海賊ブラッド』 (8)スペイン人
焼けつくような午後の間中、戦いは続き、マスケット銃の発射音が次第に町の奥深くから聞こえるようになった事から、防衛側が後退を強いられているのがうかがわれた。日没までに、二百五十名のスペイン人がブリッジタウンを制圧し、島民は武装解除され、そして総督邸ではビショップ大佐と数名の下士官に護られたスティード総督――彼は恐慌状態で痛風の痛みも忘れていた――が、ドン・ディエゴから慇懃無礼な態度で身代金の額を告げられていた。
#ラファエル・サバチニ
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焼けつくような午後の間中、戦いは続き、マスケット銃の発射音が次第に町の奥深くから聞こえるようになった事から、防衛側が後退を強いられているのがうかがわれた。日没までに、二百五十名のスペイン人がブリッジタウンを制圧し、島民は武装解除され、そして総督邸ではビショップ大佐と数名の下士官に護られたスティード総督――彼は恐慌状態で痛風の痛みも忘れていた――が、ドン・ディエゴから慇懃無礼な態度で身代金の額を告げられていた。
#ラファエル・サバチニ
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『海賊ブラッド』 (7)海賊
眼下の湾内には、今や要塞まで一鏈内の距離へと迫った大型船が、船体を包む煙雲の上に中檣をのぞかせた姿が一望できた。崖から驚いて飛び立った海鳥の群れが青空を旋回し、警戒を鳴き交わす鳥達の中でも、悲しげなシギの鳴き声は殊更にけたたましく響いた。
未だ何が起ったのかを把握できぬまま、一同がその場から凝視を続けると、大檣冠から英国旗が下がり、立ちのぼる雲煙の中に消えていった。間髪を容れず、英国旗に代わって雲の中から上昇し、ひるがえったのは、金と深紅のカスティリヤの旗だった。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/na...
眼下の湾内には、今や要塞まで一鏈内の距離へと迫った大型船が、船体を包む煙雲の上に中檣をのぞかせた姿が一望できた。崖から驚いて飛び立った海鳥の群れが青空を旋回し、警戒を鳴き交わす鳥達の中でも、悲しげなシギの鳴き声は殊更にけたたましく響いた。
未だ何が起ったのかを把握できぬまま、一同がその場から凝視を続けると、大檣冠から英国旗が下がり、立ちのぼる雲煙の中に消えていった。間髪を容れず、英国旗に代わって雲の中から上昇し、ひるがえったのは、金と深紅のカスティリヤの旗だった。
#ラファエル・サバチニ
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海賊ブラッド (7)海賊|vic isono
ジェームズ・ナトールは、この暑さの中をブリッジタウンからビショップ大佐のプランテーションまで全力疾走したが、仮に熱帯気候の真っ只中を走る為に作られた人間が存在するとすれば、それは背が低く痩せた体とひょろ長い脚の持ち主である、ジェームズ・ナトール氏を置いて他にいないであろう。彼は極度に疲労困憊し、もはや体中の水分を絞り尽くされたかのようであったが、しかし彼の体内に未だ水分が残っていたのは、砦柵(さい...
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March 22, 2024 at 10:00 AM
『海賊ブラッド』 (7)海賊
眼下の湾内には、今や要塞まで一鏈内の距離へと迫った大型船が、船体を包む煙雲の上に中檣をのぞかせた姿が一望できた。崖から驚いて飛び立った海鳥の群れが青空を旋回し、警戒を鳴き交わす鳥達の中でも、悲しげなシギの鳴き声は殊更にけたたましく響いた。
未だ何が起ったのかを把握できぬまま、一同がその場から凝視を続けると、大檣冠から英国旗が下がり、立ちのぼる雲煙の中に消えていった。間髪を容れず、英国旗に代わって雲の中から上昇し、ひるがえったのは、金と深紅のカスティリヤの旗だった。
#ラファエル・サバチニ
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眼下の湾内には、今や要塞まで一鏈内の距離へと迫った大型船が、船体を包む煙雲の上に中檣をのぞかせた姿が一望できた。崖から驚いて飛び立った海鳥の群れが青空を旋回し、警戒を鳴き交わす鳥達の中でも、悲しげなシギの鳴き声は殊更にけたたましく響いた。
未だ何が起ったのかを把握できぬまま、一同がその場から凝視を続けると、大檣冠から英国旗が下がり、立ちのぼる雲煙の中に消えていった。間髪を容れず、英国旗に代わって雲の中から上昇し、ひるがえったのは、金と深紅のカスティリヤの旗だった。
#ラファエル・サバチニ
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『海賊ブラッド』 (6)脱走計画
負傷者達が全員移動させられてからは無人になっていた例の小屋に、ナトールは既に必要な備品を隠していた。ハンドレッド・ウェイト(50㎏)のパン、大量のチーズ、水樽と、かなりの本数のカナリー(カナリア諸島産のサック酒)、羅針盤、四分儀、海図、砂時計、ログライン(測程索)、防水布、様々な大工道具、ランタンと蝋燭。そして砦柵内でも同様に準備が整えられていた。既にハグソープ、ダイク、オーグルは、この危険を伴う冒険への参加に同意しており、そして他にも八名の者が慎重に誘いを受けていた。
#ラファエル・サバチニ
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負傷者達が全員移動させられてからは無人になっていた例の小屋に、ナトールは既に必要な備品を隠していた。ハンドレッド・ウェイト(50㎏)のパン、大量のチーズ、水樽と、かなりの本数のカナリー(カナリア諸島産のサック酒)、羅針盤、四分儀、海図、砂時計、ログライン(測程索)、防水布、様々な大工道具、ランタンと蝋燭。そして砦柵内でも同様に準備が整えられていた。既にハグソープ、ダイク、オーグルは、この危険を伴う冒険への参加に同意しており、そして他にも八名の者が慎重に誘いを受けていた。
#ラファエル・サバチニ
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海賊ブラッド (6)脱走計画|vic isono
その後、アラベラ・ビショップは埠頭の小屋に毎日果物を届け、更に後日、スペインの虜囚達に金と衣類等も持ってきた。しかし彼女が慎重に訪問のタイミングを見計らっていた為に、ピーター・ブラッドがそこで彼女と顔を合わせる事は二度となかった。そしてまた、患者達が回復するにつれて、彼が診療する時間も以前より短くなっていた。ワッカーとブロンソン――他の二人の医師――の治療を受けていた負傷者のうち三分の一が、怪我が...
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March 21, 2024 at 11:25 AM
『海賊ブラッド』 (6)脱走計画
負傷者達が全員移動させられてからは無人になっていた例の小屋に、ナトールは既に必要な備品を隠していた。ハンドレッド・ウェイト(50㎏)のパン、大量のチーズ、水樽と、かなりの本数のカナリー(カナリア諸島産のサック酒)、羅針盤、四分儀、海図、砂時計、ログライン(測程索)、防水布、様々な大工道具、ランタンと蝋燭。そして砦柵内でも同様に準備が整えられていた。既にハグソープ、ダイク、オーグルは、この危険を伴う冒険への参加に同意しており、そして他にも八名の者が慎重に誘いを受けていた。
#ラファエル・サバチニ
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負傷者達が全員移動させられてからは無人になっていた例の小屋に、ナトールは既に必要な備品を隠していた。ハンドレッド・ウェイト(50㎏)のパン、大量のチーズ、水樽と、かなりの本数のカナリー(カナリア諸島産のサック酒)、羅針盤、四分儀、海図、砂時計、ログライン(測程索)、防水布、様々な大工道具、ランタンと蝋燭。そして砦柵内でも同様に準備が整えられていた。既にハグソープ、ダイク、オーグルは、この危険を伴う冒険への参加に同意しており、そして他にも八名の者が慎重に誘いを受けていた。
#ラファエル・サバチニ
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『海賊ブラッド』 (5)アラベラ・ビショップ
「レディたるもの、御自分の所有する財産を把握しておくべきですね」彼は言った。
「私の財産?」
「少なくとも、貴女の叔父上の財物であるのは確かだ。自己紹介させていただきましょう。私の名はピーター・ブラッド、そして私の値段はきっかり10ポンド。それが貴女の叔父上が私に対して支払った金額だ。そのお陰で私は知る事ができたのですよ。全ての人間に、自分の値段を確かめる機会がある訳ではありませんからね」
それで彼女は男が何者かを悟った。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/n1...
「レディたるもの、御自分の所有する財産を把握しておくべきですね」彼は言った。
「私の財産?」
「少なくとも、貴女の叔父上の財物であるのは確かだ。自己紹介させていただきましょう。私の名はピーター・ブラッド、そして私の値段はきっかり10ポンド。それが貴女の叔父上が私に対して支払った金額だ。そのお陰で私は知る事ができたのですよ。全ての人間に、自分の値段を確かめる機会がある訳ではありませんからね」
それで彼女は男が何者かを悟った。
#ラファエル・サバチニ
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海賊ブラッド (5)アラベラ・ビショップ|vic isono
ジャマイカ商人達がブリッジタウンにやってきた日から一ヶ月ほど後、よく晴れた一月のある朝、アラベラ・ビショップ嬢は市の北西にある丘に建つ叔父の屋敷から馬に乗って走り出た。彼女は礼儀に則った距離をおいて後から速足で従う二人の黒人奴隷に付き添われ、最近まで病床にあった総督夫人を見舞う為に総督邸を目指していた。頂上近くのなだらかな草深い斜面で、彼女は反対方向に歩いて行く、背が高く痩身の、地味だが紳士らしい...
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March 20, 2024 at 10:33 AM
『海賊ブラッド』 (5)アラベラ・ビショップ
「レディたるもの、御自分の所有する財産を把握しておくべきですね」彼は言った。
「私の財産?」
「少なくとも、貴女の叔父上の財物であるのは確かだ。自己紹介させていただきましょう。私の名はピーター・ブラッド、そして私の値段はきっかり10ポンド。それが貴女の叔父上が私に対して支払った金額だ。そのお陰で私は知る事ができたのですよ。全ての人間に、自分の値段を確かめる機会がある訳ではありませんからね」
それで彼女は男が何者かを悟った。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/n1...
「レディたるもの、御自分の所有する財産を把握しておくべきですね」彼は言った。
「私の財産?」
「少なくとも、貴女の叔父上の財物であるのは確かだ。自己紹介させていただきましょう。私の名はピーター・ブラッド、そして私の値段はきっかり10ポンド。それが貴女の叔父上が私に対して支払った金額だ。そのお陰で私は知る事ができたのですよ。全ての人間に、自分の値段を確かめる機会がある訳ではありませんからね」
それで彼女は男が何者かを悟った。
#ラファエル・サバチニ
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『海賊ブラッド』 (4)奴隷市
このような形での助命は、囚人達にとっては死が生き地獄に替えられたに過ぎない事を彼は知っていた。多くの者が西インド諸島で送る奴隷生活の悲惨な境遇の中で苦しみに斃れるであろうし、それすら生き残った仲間にとっては羨望の的となるだろう。
かくしてピーター・ブラッド、ジェレミー・ピット、アンドリュー・ベインズは、判決文に記された通りに首を吊られて四肢を裂かれる代わりに、ブリストルに運ばれて約五十名の他の囚人達と共にジャマイカ商人の船に乗せられる事となった。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/n7...
このような形での助命は、囚人達にとっては死が生き地獄に替えられたに過ぎない事を彼は知っていた。多くの者が西インド諸島で送る奴隷生活の悲惨な境遇の中で苦しみに斃れるであろうし、それすら生き残った仲間にとっては羨望の的となるだろう。
かくしてピーター・ブラッド、ジェレミー・ピット、アンドリュー・ベインズは、判決文に記された通りに首を吊られて四肢を裂かれる代わりに、ブリストルに運ばれて約五十名の他の囚人達と共にジャマイカ商人の船に乗せられる事となった。
#ラファエル・サバチニ
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海賊ブラッド (4)奴隷市|vic isono
ポレックスフェン氏は正しくもあり、同時に間違ってもいた――大抵の人間が思い描くよりも、はるかにありふれた状況である。 偏りのない明確な思索の下では、彼は正しかった。すなわち、その物腰と言葉によってジェフリーズのような恐怖の権化を怯ませる事ができる男には、その天与の器量に任せ、己自身を材料として大いなる運命を築き上げるのを可能にすべきであろうという考えである。固定観念の下では、彼は――理には適...
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March 19, 2024 at 10:10 AM
『海賊ブラッド』 (4)奴隷市
このような形での助命は、囚人達にとっては死が生き地獄に替えられたに過ぎない事を彼は知っていた。多くの者が西インド諸島で送る奴隷生活の悲惨な境遇の中で苦しみに斃れるであろうし、それすら生き残った仲間にとっては羨望の的となるだろう。
かくしてピーター・ブラッド、ジェレミー・ピット、アンドリュー・ベインズは、判決文に記された通りに首を吊られて四肢を裂かれる代わりに、ブリストルに運ばれて約五十名の他の囚人達と共にジャマイカ商人の船に乗せられる事となった。
#ラファエル・サバチニ
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このような形での助命は、囚人達にとっては死が生き地獄に替えられたに過ぎない事を彼は知っていた。多くの者が西インド諸島で送る奴隷生活の悲惨な境遇の中で苦しみに斃れるであろうし、それすら生き残った仲間にとっては羨望の的となるだろう。
かくしてピーター・ブラッド、ジェレミー・ピット、アンドリュー・ベインズは、判決文に記された通りに首を吊られて四肢を裂かれる代わりに、ブリストルに運ばれて約五十名の他の囚人達と共にジャマイカ商人の船に乗せられる事となった。
#ラファエル・サバチニ
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『海賊ブラッド』 (3)裁判長閣下
「彼のような悪党が首を吊られたとて、被告人に何の関わりがあるというのだ?」
「正義は全ての忠実なる臣民の関心事だ。何故ならば、王の信任を受けた者によって犯された不正義は、王の威厳をいささかなりと汚すからだ」
それは陪審に向けられた鋭く痛烈な一撃であり、そしてそれは、筆者が思うに、この男の知性の鋭敏さ、大いなる危険が迫り来る瞬間にあっても揺らぐ事なき冷静さを示すものであった。相手がどのような陪審であろうとも、全ての者が彼の意図した通りの印象を受けたはずだ。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/ne...
「彼のような悪党が首を吊られたとて、被告人に何の関わりがあるというのだ?」
「正義は全ての忠実なる臣民の関心事だ。何故ならば、王の信任を受けた者によって犯された不正義は、王の威厳をいささかなりと汚すからだ」
それは陪審に向けられた鋭く痛烈な一撃であり、そしてそれは、筆者が思うに、この男の知性の鋭敏さ、大いなる危険が迫り来る瞬間にあっても揺らぐ事なき冷静さを示すものであった。相手がどのような陪審であろうとも、全ての者が彼の意図した通りの印象を受けたはずだ。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/ne...
海賊ブラッド (3)裁判長閣下|vic isono
それからピーター・ブラッドが大逆罪の罪状で裁判にかけられるまで二ヶ月足らず――正確な日付を記せば、それは9月19日の事であった。この罪状について彼が無実であったのは今まで記してきた通りだが、しかし起訴された時点での彼が謀反を働きかねない状態であった事に疑いの余地はない。この二ヶ月間の非人間的で言語に絶する投獄生活は、既に彼の心をジェームズ王とその臣下達に対する冷たく激しい憎悪に変えていた。このよう...
note.com
March 18, 2024 at 10:25 AM
『海賊ブラッド』 (3)裁判長閣下
「彼のような悪党が首を吊られたとて、被告人に何の関わりがあるというのだ?」
「正義は全ての忠実なる臣民の関心事だ。何故ならば、王の信任を受けた者によって犯された不正義は、王の威厳をいささかなりと汚すからだ」
それは陪審に向けられた鋭く痛烈な一撃であり、そしてそれは、筆者が思うに、この男の知性の鋭敏さ、大いなる危険が迫り来る瞬間にあっても揺らぐ事なき冷静さを示すものであった。相手がどのような陪審であろうとも、全ての者が彼の意図した通りの印象を受けたはずだ。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/ne...
「彼のような悪党が首を吊られたとて、被告人に何の関わりがあるというのだ?」
「正義は全ての忠実なる臣民の関心事だ。何故ならば、王の信任を受けた者によって犯された不正義は、王の威厳をいささかなりと汚すからだ」
それは陪審に向けられた鋭く痛烈な一撃であり、そしてそれは、筆者が思うに、この男の知性の鋭敏さ、大いなる危険が迫り来る瞬間にあっても揺らぐ事なき冷静さを示すものであった。相手がどのような陪審であろうとも、全ての者が彼の意図した通りの印象を受けたはずだ。
#ラファエル・サバチニ
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『海賊ブラッド』 (2)カーク大佐の竜騎兵
現在、国王軍は西国を支配しており、西国は勝者によって戦争の最悪の惨禍を受けるべき敵国と見なされていた。この情勢下においては、一介の騎兵も生死を司る神に等しかった。
果樹園の林檎の木の下で、ブラッドと不運な彼の仲間達は、それぞれ騎兵達の鐙革にきつく結ばれた。それから進軍ラッパの鋭い号令により小隊はブリッジウォーターに向けて出発した。彼等が歩み出してから、この地は竜騎兵達に征服された敵国なのだというブラッドの忌まわしい憶説には完全なる確証が与えられた。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/n2...
現在、国王軍は西国を支配しており、西国は勝者によって戦争の最悪の惨禍を受けるべき敵国と見なされていた。この情勢下においては、一介の騎兵も生死を司る神に等しかった。
果樹園の林檎の木の下で、ブラッドと不運な彼の仲間達は、それぞれ騎兵達の鐙革にきつく結ばれた。それから進軍ラッパの鋭い号令により小隊はブリッジウォーターに向けて出発した。彼等が歩み出してから、この地は竜騎兵達に征服された敵国なのだというブラッドの忌まわしい憶説には完全なる確証が与えられた。
#ラファエル・サバチニ
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海賊ブラッド (2)カーク大佐の竜騎兵|vic isono
オグルソープの農場はブリッジウォーターから1マイルほど南、川の右岸にあった。蔦に覆われた基部の上方にはテューダー朝時代の灰色の建物がのぞいていた。その建物を目指して、朝の陽光にきらめくパレット川の岸辺にある、アルカディア(理想郷)的な平和にまどろむような芳しい香りの果樹園を通り抜けて進むブラッドには、ここが争いと流血によって苦悶する世界の一部であると信じるのは難しかった。 ブリッジウォーターか...
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March 17, 2024 at 10:52 AM
『海賊ブラッド』 (2)カーク大佐の竜騎兵
現在、国王軍は西国を支配しており、西国は勝者によって戦争の最悪の惨禍を受けるべき敵国と見なされていた。この情勢下においては、一介の騎兵も生死を司る神に等しかった。
果樹園の林檎の木の下で、ブラッドと不運な彼の仲間達は、それぞれ騎兵達の鐙革にきつく結ばれた。それから進軍ラッパの鋭い号令により小隊はブリッジウォーターに向けて出発した。彼等が歩み出してから、この地は竜騎兵達に征服された敵国なのだというブラッドの忌まわしい憶説には完全なる確証が与えられた。
#ラファエル・サバチニ
note.com/itomaru/n/n2...
現在、国王軍は西国を支配しており、西国は勝者によって戦争の最悪の惨禍を受けるべき敵国と見なされていた。この情勢下においては、一介の騎兵も生死を司る神に等しかった。
果樹園の林檎の木の下で、ブラッドと不運な彼の仲間達は、それぞれ騎兵達の鐙革にきつく結ばれた。それから進軍ラッパの鋭い号令により小隊はブリッジウォーターに向けて出発した。彼等が歩み出してから、この地は竜騎兵達に征服された敵国なのだというブラッドの忌まわしい憶説には完全なる確証が与えられた。
#ラファエル・サバチニ
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