Tsukika
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読書と映画を観ることが好きです。ミステリーが特に好きです。
フィンランド映画祭『オレンダ』前半はひたすら大自然と人、みたいなシーンが多すぎて、アルマさん出てるから選んだけどこれはなかなかの?と思うも、だんだん色々分かってくるととても面白かった。女性聖職者が語る神の性別や、同性愛を禁ずる教会に対する「入るところ間違えちゃった」的な台詞は最高。罪(と自分が思うもの)を背負いながらも「オレンダ」と共にある、人生の複雑さと愛しさ。いい作品だった。
November 9, 2025 at 11:58 AM
フィンランド映画祭『100リットルのゴールド』キスをしろと言ってきた男の頭にはナタを刺せるのに、酒に対する倫理観がガバガバの映画である。もう本当に観てて酒に溺れるかと思った!!だんだん酒がすごすぎて「監督、これオスカーのフィンランド代表って言ってた気がするけどなー?」と疑問になってくる。主人公姉妹にはそれぞれ飲んでしまう理由はあるものの、そもそもそういう問題でもない気もする。サハティ、そんなに美味しいんですか…?
November 9, 2025 at 7:34 AM
TIFF『飛行家(飞行家)』いやーー蒋奇明、演技最高!表情から所作からすべてが素晴らしくて、この場で、この大画面で観られていることに感動してしまった。マジで泣いた。役者として天才すぎる。なんであんなに一瞬一瞬を観客の心に残すことができるんだろう。話としても、すごく暗いことになりそうだったり、暴力沙汰になりそうなところを回避して、また主人公も自暴自棄になることなく、背負うべきは背負い、他人にあたる人間でもないのがすごくよかった。あと劇伴が素晴らしかったのと、董子健もさすがのいい表情してました。
November 6, 2025 at 12:44 PM
TIFF『She Has No Name(酱园弄·悬案)』すごくよかった。1945、終戦前夜の上海。あるアパートの部屋で、バラバラの遺体が発見され、とある部分だけがない。いまよりもなお女性が搾取され、自由に生きることが困難だった時代。主人公は借金を増やしまくる夫の世話をし、暴力を振るわれ、離婚という選択肢すら知らない。誰もが主演級のスター俳優揃いの中、思った以上のシスターフッドがそこにはあった。そして、報道ができることについて考えもした。映像がすごく決まってるんだけど、話がしっかりしてるからただの格好つけにならずとてもよい。
あまりにも綺麗な終わり方をするもんだから、この映画はまだ前編だと
October 28, 2025 at 3:58 PM
『刺殺小説家2』「神殺し」の「神」とはなにかの物語。テーマはやや深めに今回は空文と赤髪鬼中心に。でもメンバーがみんないるので楽しいです。鎧ちゃんは完全に売れるキャラクターとして頑張っていました。なんか……こういうの知ってるんですよ我々的な。あと恐らく時代少年団のメンバーなのだと思うんですが、すごい素敵な男の子がいて、まあでもなんかその展開がちょっと面白くてみんな笑ってましたね。董子健は演技がよくて泣かされる。そして張震演じる久天、撮られ方があまりにも「好き」って感じで笑ってしまった。始終頼りがいのある輝きを放っていた。
October 5, 2025 at 3:24 PM
『キノ・ライカ』フィンランド、カルッキラ。いきなり知らない日本語の歌から始まる。映画館ができるまでを追うというより、その間の町の人や関係者へのインタビュー多め。彼の作品の何を観たかとか、なにが好きとか。町そのもののこと、映画館ができることへの喜び。ずっとアキ・カウリスマキ作品みたいな空気が流れてるのが面白かった。いきなりジム・ジャームッシュが出てきてびっくり。『枯れ葉』のデュオの子たちもあの空気のまんまいた。最後、完成です!どーん!みたいじゃないの、すごくよかった。
October 2, 2025 at 1:04 PM
『SEX』(オスロ、3つの愛の風景)。予告を観たとき、「いや妻には言うなよ」って思ったけど、観て結局「いややっぱり妻には言うなよ!」と思いました。男性も、押し付けられる「男性の役割」から降りていい、ただし、他の存在を軽視せずに。あれから、フランク・ロイド・ライトに合うフォントを考えています。
September 22, 2025 at 12:40 PM
『特捜部Q 吊るされた少女』原作の内容をほぼ覚えてないんだけど、こんな話でしたっけ?とりあえず、アサドの活躍部分が「運転」しかなかった気がしてびっくりしています。
「こじらせるとはこういうこと」みたいな人とか、「光=男性器」みたいな宗教、とにかく観ていて色んな意味でしんどい。次はもう…いいんじゃないかな…。
September 21, 2025 at 2:58 PM
『十二封信』全12話完走。わたしにとっては面白かったよりも、ひどい人間が多すぎてつらかった、しんどかった…なドラマになったけど、若者が幸せそうにしているのはやはりよい。ああいう父親みたいな人間、ボスみたいな人間、本当に怖い。同学のお前もな、過去は許さんけどいい仕事したよ。猫最高。
September 21, 2025 at 10:50 AM
『ブラックドッグ(狗阵)』とてもよかった。北京五輪も近づき、急速に住んでいる場所の開発が進む中、彭于晏(エディ・ポン)演じる主人公の静かな強さと優しさがじわじわと沁みてくる。ともすれば、人間の勝手で切り捨てられてしまう生き物たちに寄り添い、尊重する無口な男……。ぴったりの役だった。砂漠の向こうに滲む空の色が美しかった。
September 21, 2025 at 6:11 AM
『劇場版 時をかける愛』許光漢出てきたときの輝きというかオーラというか、スターぶりにびっくりしてしまった。話は途中からちゃんと理解するのは諦めて流れに身をまかすことにしたんですが、これってドラマの再編集とかなんですか?やはりそちらをちゃんと観たいと思うところもあったけど、うまくまとめてあった気がします。
しかし、映画始まってタイトル出たのは当たり前だけど当たり前に繁体字だったので、なおさらなんで日本は簡体字にしてんだよと思った次第だわ。
September 17, 2025 at 4:33 PM
『LOVE』(オスロ、3つの愛の風景)。素晴らしかった。途中まで、こっちの話がSEXなのでは?と思ったんだけど、間違いなくLOVEだった。どの生き方もセクシャリティも否定することなく、喜びも悲しみも描き、病で人生に起こりうることにまで向き合っていた。その孤独、絶望と希望の中で、この中の誰とも同じ生き方はしてないのに、めちゃくちゃ肯定と祝福をされている気がした。美しい夜もたくさん描いたあとの終わり方がとてもよく、エンドロールで涙ぼたぼた。とても愛おしい作品になった。
September 13, 2025 at 12:26 PM
『ブラックバッグ』誘っていただき試写会で。ケイト・ブランシェットさまがずっと意味深なセリフを意味ありげな仕草で言ってらして、というかもう大体の登場人物がそうなので、ファスベンダーさんの微動だにしない感じが逆に和んでくる。スタイリッシュでタイトで、なにをどう調べる話なのかなと思ってたら種明かしがされていた、くらいのペース。早い。食らいついてください。
September 8, 2025 at 1:18 PM
『ハウスメイド』読了。めちゃくちゃ面白かった!こういう煽り文句の作品はいろいろ先を想像しながら読んでしまうんだけど、それでも途中からの展開にはとても胸が熱くなった。これは売れるの分かります。途中、そんなに珍しい話でもなくない?と思ってもぜひ読み進めてほしいです。とても好き。

こちらの本は、早川書房さんのキャンペーンに応募してプルーフをいただいたんですが、途中までとかなのかなと思って読んでいったら最後まで載ってたのでびっくりした。太っ腹!ネタバレが怖くて最後まであるのか調べられないのでどきどきしながら読んでた😇
August 23, 2025 at 7:39 AM
『長安の荔枝(长安的荔枝)』権力にひたすら振り回され、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○映画だった。びっくりした。○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○じゃないというのがよく表現されていた。その上でのあのラストよ……。 fse.tw/vEwKoAli
August 23, 2025 at 1:53 AM
『私たちが光と想うすべて』色んなシーンの奇跡みたいな美しさと音楽のよさだけで涙が出てきてしまう。3人のそれぞれ違う悩みを抱えた女性たち。孤独と、未来への不安を抱えて生きている。誰かが誰かの悩みをずばっと解決できることはないんだけど、時折傍らに立っている。今より未来が生きやすくなることを願わずにいられないラスト。わたしたちが、互いを尊重して生きられたなら。
August 2, 2025 at 1:34 PM
『おんどりの鳴く前に』面白かった。小さな村で起こった事件。長いものには巻かれまくり、職場の新人には理不尽に怒鳴り散らす主人公、マジで一緒に働きたくない警察官なんだけど、いくつかの出来事を経て思い悩み始めた彼が、願望を叶える方へ流れるのか、芽生えかけてきた何かを掴むのか。その結末もよかったです。
August 1, 2025 at 11:41 PM
『MISS OSAKA ミス・オオサカ』観終えた。途中でも書いたけど、また謎日本だなあと思ったら「ミス大阪」は本当にある店みたいだから驚いた。森山未來が絶対好きにならない方がいい男だった。撮影のとき、ミケル・ボー・フォルスゴーが来日してたと思うけど、観終えるとなんのために来てたのかマジで分からない。でも来てくれてありがとう。
August 1, 2025 at 12:40 PM
『私の阿勒泰〈アルタイ〉(我的阿勒泰)』話数を重ねるごとにどんどん可愛くなる恋する于适の、最終回の演技がよすぎて涙ぼたぼた。それまで積み重ねてきたものを活かしたなあ。自然と生きること、動物と生きること、でも避けられない人との繋がり、時代に合わせて変わりゆく暮らし、変わるべき家族観。実情等考えると心がざわつくのは止められないという面は多分にありますが。そして蒋奇明がすごくよかったー。出てきたら期待を裏切らない。観終わってから于适の歌う「月光」をずっと聴いている。
July 25, 2025 at 10:12 AM
『満ち汐』レインボーリール。彼氏と連絡が取れなくなり、ビザもそろそろ切れてしまう焦りから鬱々とした日々を送る主人公が、海辺で出会った男が出てきた瞬間からホットすぎてびっくりしてしまった。1週間滞在するというこのホットな男、なんと他人に対する尊重もできすぎる。そんな彼モーリスに主人公も心を開いていき、そしてモーリスも主人公に黒人のゲイとしての想いを口にする。とてもよかった。うんこな人間も出てくるけど、魅力的な人も沢山出てきてとても愛おしい映画だった。ロケーションもとてもよい。また観たい(ので、どうか公開か配信してください)
July 13, 2025 at 9:47 AM
『摩天楼のモンタージュ(摩天大楼)』今更観たけどすごく面白かったし、めちゃくちゃ熱いシスターフッドがあって泣いてしまった。人はいくらでも人を欺けそうで怖いというのと、女性が生きる上で出くわす理不尽さとかもちゃんと描かれててよかった。刑事の師弟コンビが大好きになった。
July 1, 2025 at 2:23 PM
『アンデッド/愛しき者の不在』すごく静かで哀しいアンデッドものだった。どんな姿でも、どんなに変わり果てていても、そばにいてほしい。その願いは本当に分かるんだけど、本当にどんな状態でも…?という哀しい問いかけだった。だけどもちゃんと彼らの性質はあったりして、なんか感心もしてしまった…。
June 23, 2025 at 3:24 PM
『突然、君がいなくなって』ルーナ・ルーナソンの映画をやっと観られた。色とりどりの淡い光と、喪失の物語。それがガラスに映る様はなんとも言えない美しさがある。登場人物たちのセクシャリティも様々で、ファッションもばらばら、主人公は脇毛生やしっぱなしだし、とてもよい。そして、視線が物語るものの明確さ。大切なことを告げずにいることは誰かを永遠に傷つけて、こうして取り返しのつかない事態になることもある。ヨハン・ヨハンソンの曲もとても美しかった。レイキャヴィクでは、人は地面から離れずに空を飛ぶことができる。『ハートストーン』の子、めちゃくちゃ成長してたけど顔がおんなじだった!
June 22, 2025 at 1:50 PM
『プロット 殺人設計者』すごいなんか「『ファイナル・デスティネーション』は!作れるー!!」みたいな映画だった。
June 22, 2025 at 1:49 PM
『罪人たち』猛烈によかった!自分たちの文化、アイデンティティ、脈々と流れ続け、他者が絶対に手を出してはならないもの。その誇りと、だけど軽視、盗用、差別をされてきた歴史への怒りで満ちていた。ホラーと融合させ、こんな世界を描けるんだってことに圧倒され、終わり近くはもうだらだらと泣いていた。すごい。音響のいいところでもう一回観たい。
June 22, 2025 at 1:33 PM