たくみ
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🥷🥚伊雑伊同軸リバを描きます
苦手な方はご注意ください

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応援しておりますッッッ！！佐コさんの御本ッ！！佐コさんの御本ッ！！🙌🙌☺️
December 2, 2025 at 1:12 AM
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見てるだけでも満足する。見てるだけで満足しない日は声をかける。たまにこっそり夜中に現れて寝顔見てることもある。
October 16, 2025 at 9:58 AM
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わーいわーい！！❤️‍🔥😍👛心待ちにしておりますー！！🙌🙌🙌💗💗💗👛☺️✨
November 30, 2025 at 10:43 AM
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おつかれさまです❤️‍🔥だいぶ昔ビデオで見たことがあったんですが、すごい…いまでも心に残っています…🤝
いやはや本当に…🍚☺️映画館で観るととても……本当にとても素晴らしいんでしょうね😭✨🙏
November 30, 2025 at 10:35 AM
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おかえりなさいませ！！！！！！🙌🙌🙌🍶🍶🍺🍾❤️‍🔥💞おつかれ様でした！！！
November 30, 2025 at 10:29 AM
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よっっっかっっったですーーーー！！！！！！！🎉🎉🎉🙌どうか引き続き🙏お大事になさってくださいー！！！❤️‍🔥🙏😭
November 29, 2025 at 8:19 AM
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33.【最終回】伊雑伊
　三三．最終回 　 　ふと目について棚の本を一冊取った。定期的に往診に行っている家で熱心に勧められ、読んでたらとても面白かったので新刊が出回る度に借りている。 「それ人気があるよね。うちの忍軍でも写本が沢山回っているよ」 「この本の最終回ってどうなると思います？」 「何も変わらないんじゃない？　一つの話のオチがついて、また次に別の何かが始まりそうな感じで終わるよ、きっと。解決されない謎なんか残したりしてね」 「登場人物たちはそこで自分の世界が終わった事に気がつくでしょうか？」 「気付かないんじゃない？　というか、彼らはそのままその世界で生きていくでしょ。ただ外の世界の私たちからは見えないだけで」 「なるほど」 「若しくは本当に世界が終わっても、認識しなかったらわからないんじゃない？　例えば死の兆候がなかったり、痛みや苦しみもなくブツリと世界が終わる事もあるだろ？」 「星が落ちてくるとか？」 「そうだね」 「痛みも苦しみもなければ幸せでしょうか？」 「さあ？　それはどうだろうか。その人によるんじゃない。死を好意的に捉えられる人は少ないし、後悔を持つ人も多い」 「僕は――」 　伊作は濡れ縁から見える空を眺め、そしてゆっくりと視線を動かして隣に座る雑渡の顔を見つめた。 「僕は幸せです。雑渡さんといるから。貴方となら怖くない」 「嬉しいね。私も今なら死んでもいいよ。伊作くんが隣にいるからね」 　空が青々と燃えている。大きな大きな火球が夜空に長い尾を引いて落ちてくる。外は悲鳴や逃げ惑う声で溢れている。だけどそんな喧騒は耳に入らない。 　天が落ちてきた。何処に逃げてもきっと一緒だ。 　死にたいわけではないけれど、怖くないわけではないけれど、今なら世界が終わっても良いと思った。
November 29, 2025 at 12:31 AM
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32.【復元】伊雑伊
32．復元 　部屋に入ると伊作が黙々と机に向かって何かをしていた。どうやらいつもの書き物では無いらしい。 「何してるの？」 「破れた文の復元です」 　広げた紙の横には糊と籠に入った細切れの紙。作業を始めてまだ間も無いのかまだまだ文字の判読は不可能だった。 「偉く細かく千切られてるね。任務か何か？」 「いえ、個人的なものです。怒りに任せて粉々にしたんですけど、冷静になって考えてみると浅慮だったなって」 　柔らかな声色であるのに、その言葉の中に何処か棘が混じっている。個人的なもの、怒りに任せて、粉々——スッと肝が冷えた。 「え……あの、もしかして」 「ええ。以前貴方が誓って浮気はしていないと詫びてきた文ですよ」 「……」 　雑渡は絶句する。全身から血の気が引いていく。 「ああ、ご心配なさらず。誤解、ですもんね。怒ってないですよ、もう。でも、貴方の詫び状なんて珍しいですから手元に残しておこうかと。捨てないでおいてよかった」 　にっこりと満面の笑顔で微笑まれる。 「あの、ごめんね。本当。だから、おねがいだから、やめて」 　復元作業を阻止しようと伸ばした手がペチンと叩かれた。
November 28, 2025 at 9:58 AM
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31.【重ねる】伊雑伊
31．重ねる 　齢十五で手を重ねた。 　二十でようやく唇を重ね、翌年初めて身体を重ねた。 　それから日々を重ね、今年も傍らで歳を一つ重ねた。 　あと何年、いつまで共に歳を重ねられるのか。 　常に身近に死を感じながら、それでも日々を生きていく。 　貴方と共に生きていく。
November 27, 2025 at 11:16 PM
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30.【没入】伊雑伊
30．没入 「あ！」 　話の途中で急に伊作が大きな声を上げた。 「どうしたの？」 「あの、すみません、今雑渡さんと話していたらずっと悩んでいた薬の調合で閃いた事があって。ちょっとだけいいですか？」 　何か思いついたらしい。彼の仕事の邪魔はしたくないので「いいよ」と言うと「ありがとうございます！」と言ってそのまま机に向かってしまった。 　何かを書いては行李をひっくり返して資料を漁り、本を漁って、ぶつぶつと何事かを呟きながら再び紙に向かう。それの繰り返し。 　かれこれ四半時は放置されている。 　私はただ座ってその横顔を見ている。真剣な瞳をキラキラと輝かせて没入しているその姿を。 「伊作くん」 　小さな声で呼んでみても返事はない。私の声など届かないようだ。それが寂しくも、嬉しい。 　あと半時はこのままだな、と踏んで伊作の家の隅に置いてある蔵書の中から兵法書を取り出した。パラパラと頁を巡り、読みかけのところから目を通す。 　ふと顔をあげ、私のことを一番にしないお前が好きだよ、とその背中に向かって呟いた。
November 27, 2025 at 10:20 AM
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28.【ふわふわ】伊雑伊
　二八．ふわふわ 　 「その子どうしたんですか？」 　雑渡の近くに丸い毛玉が転がっていた。 「近所の坊が預けに来たんだよね。この仔犬を飼うのを父君に反対されたからしばらく預かってくれって」 　雑渡は毛玉の首根っこを持って摘み上げ、伊作の掌に渡す。伊作はまじまじとその毛玉を見る。 「いぬ？　……たぬきだと思うのですが？」 「間違いなく狸だね」 「これ狸ってあの子は知ってるんですか？」 　雑渡は首を横に振る。 「まだ言ってないけど、父君も多分狸だから反対したんだと思うんだよね。犬なら番犬にでもなるけど、狸じゃねぇ」 　雑渡の顔がヌッと毛玉に近付く。狸の目を見つめたかと思うと、眼を弓形に曲げ口端をあげ、凶悪な顔でニタリと笑った。 「食べても美味しくないし」 　あまりの驚きに仔狸は固まって倒れた。死んだふりをしたらしい。 　いじめないでください、と嗜めると雑渡は悪戯っぽくふふっと笑った。 「坊が責任持って飼うなら任せるよ。そうじゃなければ森に返す。食べ物を与えてしまう前にね。人の食べ物の味を覚えるのはこの子にとっても良くないからね」 　そう言って軽く固まった毛玉の背を撫でた。 「しかし、やはり毛のある生き物の子供は可愛いですね。ふわふわだ」 　そう伊作が言うとするりと腕が腰に回ってくる。優しく後ろから抱きしめられ、肩に顎が乗せられる。 「毛のない生き物は？」 「毛のない生き物も可愛いですよ。でも、雑渡さんは毛もあるでしょ」 　そう言って包帯の隙間から垂れる髪に指を通す。白いものも混じったが、初めて会った頃よりもだいぶ伸びた。 「伊作くんはふわふわというよりゴワゴワだねぇ。今度またゆっくり手入れしないとね」 　そう言いながら今度は雑渡の指が伊作の髪を梳った。
November 26, 2025 at 12:26 PM
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26.【対照的な】伊雑伊
26．対照的な 　闇の中黒い服を纏い人を殺す事を生業とする男と陽の光の中白い服を着て命を助けて回る男。側から見れば対照的な二人ではあるが、その内実は似ている、と彼らの長年の友人は思う。 　二人とも血に塗れながら、己の信念のために突き進んでいる。個人的な幸せは二の次にして。 　いや、伊作は違うか、と思い直す。 　あいつは意外と強欲な男だからどちらも得ると決めていたように思う。 　全く違うようで、似ていて、やはり違う。だからこそぶつかりながらも補い合って生きていくのだろう。 　形だけだけど祝言をあげたよ、と友から来た文を見て留三郎は満足そうに笑った。
November 25, 2025 at 11:29 AM