酒切:2026/1/11大阪(仮)
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酒切:2026/1/11大阪(仮)
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鬼水、水受字書き。成人済。支部に極稀投稿。
ユニコーンの肉を食べた怪人。
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るのなら。欲しくて止まない心があるなら。 「もう魂の緒ぐらいじゃ済ませられない」 　雲間の月が裾を引くように現れて、神々しい月光がスポットライトのように僕らを照らした。 　水晶のごとく煌めく涙が勿忘草の瞳から溢れ出そうになって、雫をまぶした艷やかな睫毛が朝露のように輝いている。 「水木のすべてを僕にください。あなたは父と母に並ぶ大事な人、永久に僕の一の人だ」 　うんと僕を欲しがって、嫉妬なんて起きないぐらい水木を自惚れさせてやる。 　幽霊族の甲斐性をどうか侮らないでくれ。
November 13, 2025 at 4:52 AM
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第56回お題「これが嫉妬…」より。
#鬼水ゲタ水版週ドロライ
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「これが嫉妬…」と記載されています。 以下は本文の内容です。 「水木の魂の尾を僕の小指に巻き付けたい」 　鬼太郎は自分の小指を曲げ伸ばししながら囁いた。 　愛する義父は、僕のことを何よりも愛していると伝えてくれる。 　雄弁な青い瞳が、甘味と酒を好む愛らしい唇が、僕の髪を撫でる優しい指先が、惜しみなく伝えてくる。 　そんなに僕が好きなんだから義息子のこの細やかなお願い事ぐらい叶えてくれてもいいのに未だに聞いてくれない。押しても引いても頑強な岩のごとく僕の願いを突っぱねる。 　 　何が嫌だと言うのだろう。 　何か変わるわけでもない。 　 　僕は小指の付け根からあなたの魂の鼓動を感じて、あなたは魂の尾から僕の存在を知覚するだけ。 　もっとも魂に触ることもできない人間が、その尾の在処も、触れたものを知覚 することができるのかはわからない。 　けれど僕は結びたい。 　あなたの魂の尾を軽くなめして蝶々結びに繋がるだけではないか。 　 　何を恐れることがあるだろうか。 　愛情も何も減るものなどないのに。 　 　水飴みたいに細く伸ばして運命の赤い糸のように括りつけたいだけなのだ。 　乱暴な真似など決してしない。あなたが酒に酔って寝ている間に済んでしまうぐらい容易いことだ。 　僕を信じてくれ。 「あなたの魂の尾を僕に結ばせてくれないか」 「いやだね」 　夜の墓場でデートしながらプロポーズばりに告げたのにけんもほろろだ。 　好きだと言っても愛していると語っても、僕に報われない心ばかり学ばさせる。 「鬼太郎、お前になら俺のすべてをやる」 　水木は魂の尾の代わりに自身の小指を鬼太郎の小指と絡めた。 　注いだ愛情が報われると思って子育てなんかしていない。己を削って尽くした分は鬼太郎が元気に育つことでとっくに返してもらっている。成長したお前の道を、人間と妖怪の狭間で生きていくことを止めはしない。 　けれど俺の魂の緒をお前に繋いでしまったら。 「僕が鬼太郎を欲しくなってしまうさ」 　鬼太郎は目を瞬かせた。 　久々に、うんと素になった水木の言葉に面食らってしまった。 　水木が儚げに微笑んで、勿忘草の花の瞳が鬼太郎を捉えている。 「これ以上、欲しがらせないでくれ」 　欲しがってしまったら、いずれ鬼太郎の前に現れるだろう、俺がお前に与えてやれなかったものを与えてくれる人に、感謝とともに苦しさを覚えるだろう。 　俺よりも大きな愛情を鬼太郎に注げるのは、お前の両親だけであって欲しい。鬼太郎の口からもっとも愛情をくれたのは両親で、三番目には俺の名を呼んで欲 しい。いつか伴侶を得たとしてもそうであって欲しい。 　鬼太郎は知らなかっただろう、俺がこんな心を抱えていることを。 　魂の尾を結んで影のようにお前と繋がってしまったら、俺はきっと苦しくなる。 　甘えるときの柔らかな顔も、隠れた左の眼窩を覗き込めるのも、俺の手を取る優しい指も、こんな俺のことを好きだと言ってくれる鬼太郎の心が他に向いたら。俺の愛情が他の者に追い抜かされてしまったら。 　どうか笑わないでくれ。お前に告白されてからずっと悩んでいたんだ。 　馬鹿なことを言っているのはわかってる。 　今夜は月が半分隠れているから、酒が入っているから、欲しい気持ちがもう限界だから、言えたんだ。 「これが、あなたの嫉妬なのか……」 　笑うなと言われたが、唇に笑みが浮かんでしまった。 　あなたがそうして悩んで嫉妬の心に苦しむ何年も前から僕はあなたに向けられらるすべてに同じ心を燃やしていた。 　喉を裂かれるように苦しくて、なのに捨てられない嫉妬心をあなたも持ってい
November 13, 2025 at 4:52 AM
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9/14.15のオンイベ『鬼がきたりて迎え水』の成人向け鬼水小説新刊A5、約75ｐ、タイトルが全てな甘サドな飼い主な鬼と色々と体を張る不器用な牛水の純愛小説。内容がややハード寄りなので注意事項必。
『愛牛～エリート闘牛が家畜乳牛に堕ちて～』#pixiv www.pixiv.net/novel/show.p...
September 5, 2025 at 2:44 AM
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9/14.15のオンイベ『鬼がきたりて迎え水』の成人向け鬼水小説新刊A5、約75ｐ、タイトルが全てな甘サドな飼い主な鬼と色々と体を張る不器用な牛水の純愛小説。内容がややハード寄りなので注意事項必。
『愛牛～エリート闘牛が家畜乳牛に堕ちて～』 www.pixiv.net/novel/show.p...
September 5, 2025 at 2:43 AM
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七夕の〓水。(5-6)
　深く打ちひしがれた水木の顔に、カエルの目玉に夢中になっていた鬼太郎は思わず手を止めて見入ってしまった。 　それ以来、鬼太郎は水木のあの顔に弱い。じっとこちらを見つめて瞳を悲しげに揺らされると、もう駄目だ。怒らせた時よりも罪悪感が何倍も強い。 　妖怪の宴で固まった水木はすぐに我を取り戻すと吹っ切るようにここは俺のおごりだ、と叫んだ。ワッと周囲の妖怪たちが沸き立つ。 　礼を言う父の横で鬼太郎もたくさん食べなさい、と優しく口元を指で拭ってくれたのを覚えている。 「素麺、三十束ぐらい買ってあるから遠慮するなよ」 「ふふ、大丈夫ですって」 　二人して広くない台所に入る。 　ガスコンロとタイル張りの流し台、食器棚と二人掛けの小さなテーブル。どれも古びているが現役だ。窓を開けて網戸にすると籠った室内の空気が外へと抜けていく。 「とりあえず十二束ぐらい湯掻いとくか」 「お義父さん、それ酒入ります？」 「酒はスイカと飲むから、別腹だ」 「もう、お腹壊さないでくださいよ。七夕の短冊にお義父さんの健康でもお願いしておけば良かったかな」 「バカ言え、まだそんなのされる年じゃない」 「まぁもう別のお願い事書いちゃったんですけどね」 「へぇ、何をお願いしたんだ？」 「……おとうさんを悲しませない男になる、とか」 「そりゃ目玉も喜ぶだろ」 　にこにこと穏やかな笑みを浮かべて何も理解していない義父にゲタ吉は溜め息を飲み込んだ。 　本当は好きな人と満願成就と書きたいところを、あの妖怪の宴での水木の顔を思い出しては、何も言えなくなる。 「お義父さん、大好きですよ」 　卵を溶いている水木の背後に回り、額をその肩に擦り寄せる。 「ハイハイ、ちゃんと卵は鬼太郎好みの甘いやつにしてやるよ」 　おねだりと思われて流されてしまうぐらいでちょうどいい。 　ゲタ吉はかつての水木の顔に似た表情を浮かべながら、顔を上げた時には吹っ切るように笑顔を浮かべるのだった。
July 8, 2025 at 11:55 AM
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七夕で〓水(1-4)。〓の片思い。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「七夕なんてね」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　水木は、視線を落とした。 　夏の日差しの下、カブのエンジンを切った途端に蝉のけたたましい声が耳に飛んでくる。 　水木がカブを停めた隣に、死にかけた蜂が落ちていた。 　手足をバタつかせているから生きてはいるが、飛ぶことはできないのか熱いコンクリートの上で悶えている。 　水木はふと、水でもやれば元気になるかもしれないと思い、水は、といって辺りを見回すと離れたところに豆腐屋があった。 　あそこまで蜂を連れていくか、水をもらってくるか。 　そんなことをしている間にこの蜂は死ぬかもしれないと、水木は暑さで茹だる頭でぼんやりと思った。 「お義父さん！　お待たせしました！」 　見ていた豆腐屋の反対側から、待ち人の声がした。 　愛息子のゲタ吉もとい鬼太郎だ。 　今日の学校帰りにツーリングでもどうだと誘ったのは水木だが、じゃあ学校サボって今から行きましょうとはしゃぐ彼の頭をくしゃくしゃにしたのは今朝のことである。 　校門前で待ち合わせるのは気恥ずかしくて少し離れたところで待っていたが、走り寄ってくる義息子に彼の幼い頃を思い出して、なんだか愛おしい。 「さ、行きましょう！」 　カブの後ろに回るゲタ吉に水木は死にかけの蜂を一瞥した。 　水木の視線の先に気付いたのだろう、ゲタ吉があぁと呟いてカブに跨るのを止める。 「すいません、ちょっと待っててください」 　そういって豆腐屋に向かい風のように駆けていく。 　もう昔のように下駄の音は聞こえないが、彼の走る姿にはいつまでのあの小気味良い木の音が響いているように感じられた。 　ゲタ吉は手を皿にしたポーズで戻ってきて、死にかけの蜂の前に手を差し出し、何やらよくわからない言葉で話しかける。 　蜂はハッとしたようにゲタ吉の手ににじり寄り、貪るように水を飲んだ。 　この暑さでやられた時に飲む水はさぞかし甘露だろう。 　蜂は満足したのか、カクカクとゲタ吉に何度も頭を振ってから飛び去った。 「お待たせしました、お義父さん」 　パッパと手の水気を払ってカブに跨がる。 　肩に当たるゲタ吉の手に冷気を感じ、わざわざ体温を下げてやったのかと彼のお人好しさに水木はふっと笑みがこぼれた。 　良い子に育ったモンだなぁ、としみじみする。 「じゃあ行くか」 「はい！　よろしくお願いします」 　生白い日に焼けぬ腕が腹に回る。 　エンジン音と共に蝉が一匹飛び立った。 　 　 　日が暮れ出して帰路に着く。 　夜風は昼間よりマシだが、湿気が身体に纏わりつくのかあまり涼しい気はしない。 　水木がカブを納屋に入れてくるというので、先に玄関戸を開いて彼を待つ。 　水木が戻ってきて、隣に並ぶとわずかに自分の方が背が高い。 「鬼太郎、晩飯の素麺、何束食べる？」 　廊下の明かりを点けつつ、とてとてと二人で台所に向かう。 「素麺だけです？」 「卵とハムはある。あとはデザートにスイカ」 「七束お願いします」 「……それだけで足りるのか？」 　いぶかしむ水木にゲタ吉は足りますよ、と苦笑いした。 　子どもの頃、鬼太郎は食べることは好きだが成長期の子どもにしては食が細い方だった。 　水木はそんな彼に気を揉んでいたが――ある時、妖怪の宴でゲテモノとしか言い様のない珍味をパクパク食べる息子を見て衝撃を受けた。 　ゲタ吉もとい鬼太郎は今でもその時の水木の顔を覚えている。有り体に言えば、敗北感に満ちた顔だった。水木の美しい柳眉は悲壮に歪み忘れな草色の瞳を張りつめたように見開いて、酒に濡れていた丹花の唇が言葉を失ったようにか細く震えていた。
July 8, 2025 at 11:55 AM
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昔のランドセルは丸みも厚みも少なくてでも頑丈そうな感じ。
June 30, 2025 at 2:01 PM
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父の日〓水の修正版（9終）。
横書き版はぷらいべったーにあります。
「義息子も続けます。けど僕はあなたが好きです」 　恭しく足の甲に接吻を落とされて水木の脳は混乱を極めた。 　逃げようにも足は向こうに捕らわれている。 　その場しのぎの言葉を吐くのはよくないのは知っているが、返答を待つゲタ吉の真剣な眼差しに、水木は赤くなったり青くなったりしながら、絞り出すような声で言った。 「かっ……肩たたき券をくれたら……考えてやる」 「ハイ！　喜んで！」 　この後、ゲタ吉が肩たたき券を作っている間に水木が逃げたのは言うまでもない。
June 16, 2025 at 3:30 AM
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父の日〓水の修正版（5-8）。
横書き版はぷらいべったーにあります。
　――最近は付き合った娘の話なぞとんと聞かなかったが可能性はある。 　 　水木はタバコの煙をくゆらせながらウンウンと唸ったが、どれも正解の決め手に欠ける。 　優しい子だから本当に単なる親孝行の可能性も捨てきれない。 　鬼太郎が帰ってきたらいっそこちらから問い質してみるか、と水木は夕立の気配が漂う窓の外に目を向けた。 　 　 　ゲタ吉が帰ってきたのは夕立が降り終えた後だった。 　夜の始まりに一番星が輝き、雨のにおいだけ纏って帰ってきた義息子に呼ばれ、水木は縁側に腰を下ろしていた。 　ゲタ吉が濡れて帰ってくるかもしれないと念のため風呂を沸かし、自分はからすの行水で済ませておいたが、義息子も濡れた様子はなかった。 「濡れなかったか？」 「雨はほとんど店の中でやり過ごしたんで大丈夫です。それよりこれ……気に入ってくれるといいンですけど……」 　おずおずと差し出した来たのはえんじ色した鼻緒の、コーヒーのように濃い木の色をした下駄だった。 「良い色じゃないか。ありがとうよ」 「あっあの、足貸してください！　僕が履かせたいです！」 「えぇ？」 　幼い子どもじゃあるまいし、と水木はためらった。 　だが眼前の義息子は水木の足元ですでに膝を折ってスタンバイしている。 「わかったよ」 　いささか気恥ずかしながらも、水木は浴衣の裾を開いてツイと足を差し出した。 　夕立後の地面から立ち昇る湿気に風呂上がりの微香と汗が混じり、ゲタ吉の鼻腔をくすぐる。 　割れた裾から覗く水木のむっちりと肉の乗った優美な大腿やその奥の暗がりにゲタ吉の目が走ったがすぐにあらわな脛へと戻った。 「ほら、これでいいか？」 　水木は、逸らした彼の眼差しに色が含まれていたことに気付かぬまま、ゲタ吉の膝に足の爪先を乗せる。 「水木さんの爪って桜貝みたいですね」 「男の足に何言ってんだ」 　ガラスの靴でも履かせるようにゲタ吉に丁寧に踵を掬われ、そっと水木の指の間に新品の下駄の鼻緒が滑り込む。 　鼻緒の太さと水木の水掻きの隙間がピタリと合ってなかなかに具合がいい。 　えんじ色の生地も柔らかく、これなら擦れて痛むこともなさそうだと水木は反対側の足を差し出しながら満悦の笑みを浮かべた。 「どうです？」 「ああ、丁度いい」 　水木の言葉にゲタ吉の顔が綻び、嬉しそうに目を細めた。 「良かった。あの、水木さん、実はちょっと話がありまして……」 　ゲタ吉は水木の両の足首を捉え、膝を下駄で踏まれた形のまま、上目遣いに話 を切り出してくる。 　お、さっそく来たかと水木は構え、ゲタ吉の顔を見つめた。 「なんだ、何でも言ってみなさい」 「その……僕、来年も父の日を祝います。再来年もその先もずっと。ずっとお義父さんに感謝していますから」 「ふふ、ありがとよ。孝行息子を持って俺は幸せ者だ」 「その上で……そのぅ……」 　ゲタ吉は大きな図体をもじもじさせながら言い淀む。 　やはり何か腹づもりがあったなと、水木はパンと軽い音を立てて縁側の床板を叩いた。 「鬼太郎、男ならはっきり言え！」 「ハ、ハイッ水木さん、好きです！　付き合ってください！」 「えっ」 　予想外のお願いごとに水木は目を瞬かせ、固まった。 「い、いや鬼太郎は義息子だし……」
June 16, 2025 at 3:30 AM
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父の日〓水の修正版（1-4）。
横書き版はぷらいべったーにあります。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「あなたの日」と記載されています。 以下は本文の内容です。 『あなたの日』 　 　 「父の日、何か欲しいものはありますか？」 　すっかり大きく育った義息子の、感慨深い言葉に水木は目をぱちくりとさせた。 　そのままふっと目を細めて煙を吐き、指に挟んだタバコを灰皿に置く。 　居間の天井を見上げて欲しい物を思い浮かべるが、長年生きてきた中で生活に必要な物はほとんど揃っている。 「そうだなぁ」 　返事を待つゲタ吉を見れば、期待に応えようという男の顔に水木は自然と笑みが浮かんだ。 「鬼太郎の、その気持ちだけで大丈夫だ」 「そう言うと思ってましたけど今回ばかりは何かねだってくださいヨ」 「じゃあ肩たたき券」 「そうじゃなくて！」 「あの券、案外に助かってるんだぞ。俺も外見は昔とそう変わらんが、肩は昔より凝りやすくなってるからな」 「じゃあ肩たたき券もあげますからちゃんと贈り物をさせてください！」 　畳をバンバンと叩きながら迫るゲタ吉に水木は困ったように眉尻を下げた。 　いやに引き下がらない義息子に水木は灰を落としたタバコを再び口に咥え、考える。 「贈り物なぁ、大体、金は持ってんのか？」 「アルバイトして貯めました」 「なら自分のために使えよ、それか目玉にクリームソーダを奢ってやればいい」 「父さんにはもう用意してます。僕ァ水木さんの欲しい物が知りたいんです」 「俺の……そう言ってもな、本当にこれといって無いんだ。それこそタバコと酒ぐらいか」 「もっと記念になるような物がいいです」 　贈る側が贈られる側に品を要求するとは変な話だ。 「記念にねぇ……」 「こんな時ぐらい息子の甲斐性を見てください」 　フンスと鼻息荒く胸を叩くゲタ吉に水木は苦笑しながらタバコを灰皿で揉み消した。 　何かあるかと腕を組んで逡巡すると、不意に買おうと思っていたものが脳裏を掠める。 「下駄……」 「はい、何でしょう」 「お前じゃなくて。履く下駄だよ、新しいのを買おうと思ってたんだ」 「じゃあ……！」 　ゲタ吉の顔がパッと明るくなる。 　贈り物として合格点を超えたらしい。 「新しい下駄を見繕ってくれ。鬼太郎のセンス、お手並み拝見だ」 「まかせてください、良い物を見つけてきます！」 　孝行息子は水木よりうんと長くなった足をスックと伸ばし、小走りで玄関から出ていってしまった。 　良い子に育ったもんだなぁと水木は一人、しみじみしながら新しいタバコに手を伸ばしたが、ふと、なぜ鬼太郎が自分への贈り物にこだわったのかがえらく心に引っ掛かった。 　一時はこの家に顔を出すこともなくポストの依頼に明け暮れ、父の日の祝いがなかった年もある。 　なぜ、今になってあんなに熱心であったのか。 　水木はタバコを咥えて火を点すと、想像力を働かせた。 　親子を良い気分にさせておいておねだりをするなど世の子ども常套手段ではないか。 　父の日のお祝いに格好つけて、本当は自分が欲しいものがあるとか。 　 　――そういえば俺のカブを乗ってみたいと言っていたな。 　 　実は紹介したい女の子がいるとか。 　
June 16, 2025 at 3:29 AM
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飲みの戦利品。予約時に支払った金額使いきれなかったからアプリに入れてまた今度都会に出る時に使う。なんかMを飲んでる時に克社長を思い出してしまったな。
April 26, 2025 at 1:53 PM
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パブ飲み。酒と食事頼みすぎてテーブルが宴会みたいになってたしコラボと普通のメニューの注文を同時にしたせいで店員さんがてんやわんやになってしまいビールが来ず、来たと思ったら違うビールが運ばれてきて、まぁいいか！ってそれを飲んだ。次は計画的に注文しよう。
April 21, 2025 at 9:51 AM
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ストライク取れば出てくるので投げたら結果がどうであれすぐ踵を返して走って席に戻りカメラを構えるというめちゃ忙しいボーリングだった。
April 15, 2025 at 8:16 AM
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3/30インテ新刊は60Pの鬼水成人向け小説です。大人の姿になって水に告白したいと願う鬼の純情ラブコメ本です（青年鬼、3P、二本挿しが苦手な方はご注意ください）。他に間に合えばコピ本も持っていきます。
March 21, 2025 at 3:19 AM
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インテに出す本。今鬼修羅場中です。明日には完成させたい…！
March 19, 2025 at 1:33 PM
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　しばらく布団は生き物のように膨らんだりへこんだり、小刻みに揺れていたが、やがてその布の端から濡れて丸まった水木の下着が押し出された。
March 2, 2025 at 5:57 AM
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鬼水週ライ第33回お題【甘い】より。
Xには夜に上げます。 #文庫ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/bunko.html
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「甘い」と記載されています。 以下は本文の内容です。 きくなることはなく、いつまで経っても処女めいた形をしていた。 　皮を剥いだような豪快な赤い傷痕とそのいじらしい小粒がアンバランスで色っぽい。 　胸からゆるりと視線を滑らせれば小さく縦に割れたヘソが目に留まる。 　この小さなくぼみは様々なもので埋められてきた。 　水木の甘い汗や腰を反らせながら噴いた白い甘酒のような子種、果ては間欠泉の如く迸らせ鬼太郎の腹にまで散った潮までも。 　溜まった液体が律動によって波立ち、跡を残しながら脇腹に流れていく様も大いにそそる。 　ヘソの更に下、奥を穿てばひくひくと震えだす下腹部を越えると淡い茂みがある。 　元より体毛が濃くない水木である。 　生え際も繊毛の膨らみもすっと筆を垂らしたような形をしていて品が良い。 　鬼太郎が自身の喉奥まで彼の花芯を含んでやれば自ずと鼻先がそこに埋まるが、大体石鹸の香りが強く香ってくる。その内に肌から立ち登る汗の香りが混ざって、 きくなることはなく、いつまで経っても処女めいた形をしていた。 　皮を剥いだような豪快な赤い傷痕とそのいじらしい小粒がアンバランスで色っぽい。 　胸からゆるりと視線を滑らせれば小さく縦に割れたヘソが目に留まる。 　この小さなくぼみは様々なもので埋められてきた。 　水木の甘い汗や腰を反らせながら噴いた白い甘酒のような子種、果ては間欠泉の如く迸らせ鬼太郎の腹にまで散った潮までも。 　溜まった液体が律動によって波立ち、跡を残しながら脇腹に流れていく様も大いにそそる。 　ヘソの更に下、奥を穿てばひくひくと震えだす下腹部を越えると淡い茂みがある。 　元より体毛が濃くない水木である。 　生え際も繊毛の膨らみもすっと筆を垂らしたような形をしていて品が良い。 　鬼太郎が自身の喉奥まで彼の花芯を含んでやれば自ずと鼻先がそこに埋まるが、大体石鹸の香りが強く香ってくる。その内に肌から立ち登る汗の香りが混ざって、 その頃には水木は必死で鬼太郎の頭を押して口を離してくれと涙ながらに懇願しているのだ。 　花芯を吸い上げると同時に深く息を吸うと一層濃い香りとなって鬼太郎の鼻腔を満たしてくれる。 「ふふ……」 　鬼太郎は思い出し笑いをすると枕元に置かれたままのタバコを手に取った。 　慣れた手付きで火を点けてしみじみと吸う。吐く。 　風呂に入る前の水木に口淫をして、鬼太郎が抜けた毛を口から取り除いている時の水木と顔といったらない。 　熱を吐いた花芯を膝で隠しながら、羞恥に顔を茹で上がらせ、口をきつく噤んで文句を呑んでいるのに瞳には薄っすら涙の膜を張るのだから可愛らしくて堪らない。 　 　ああ――可愛い可愛い僕の水木。 　 　先日の誕生日の時には大分、相当、かなりのワガママを聞いてもらった。 　あられもないなんて言葉では足りないほどに彼の意地や自由、男として義父としての矜持を奪って、伴侶としての愛と快楽と約束を与えた。 　夜も昼もなく満たされた密室で最高の誕生日だった。 　鬼太郎はタバコの灰を灰皿に落とすと再び吸って、すぐに揉み消した。 　吐き出した煙の向こうから、水木の視線を感じる。 　煙が晴れると彼は目を閉じていたが、傷のある目蓋が小さく震えている。 　怪我のせいか急いで閉じようとすると時折痙攣するらしい。 「起きているんでしょう」 　静かに声を掛ければゆっくりと青い瞳が目蓋を上げる。 「起こされたんだよ。誰かさんが布団まで剥いでずっと視姦してくるもんだから」 「視姦だなんて。色々思い出していただけ」 「あんな熱っぽい視線で人の身体見といてよく言う……寒いんだから布団返してくれ」 　鬼太郎は言われた通りに水木に布団を掛け、自身もその布団に潜り込んだ。
March 2, 2025 at 5:57 AM
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🐉💊ノート。こういう物を増やしたいので皆あのステッカーたちをどう使ってるのか見たい。
January 28, 2025 at 12:32 PM
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大阪にも東京にも行けない苦肉の策。都会か遠すぎる。
November 24, 2024 at 8:00 AM
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an…表紙ネタの父と水。Xと同じものです。一応こっちにも掲載。
November 7, 2024 at 3:21 AM
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タコ焼と父s。
October 24, 2024 at 3:15 AM
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こっちの組み合わせの方が身長差があって好き。ぬい課金すると止まらなくなるのこわい。
August 25, 2024 at 1:41 PM
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今日の美味しかったもの。病院食は美味しいが白米が多くて辛いと聞いたのでふりかけを用意することにした。あと枕も持参。今日から入院まで薬ヅケの日々。
July 31, 2024 at 10:08 AM
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トルコハンバーグ食べてきた。黒胡椒を強く感じたがボルシチの酸味っぽいような風味も感じた。スープに細い麺と鳥の背骨が入っていた。
July 27, 2024 at 1:01 PM
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1kgの美味しい肉の山。血の滴るステーキを見ると闘え●麺マンが思い起こされる。
July 20, 2024 at 4:02 PM