雪が積もると外の音が静かだし明るいのがいいです。
マンションで雪かきしなくていいからこそ言えることだけど🤭
雪が積もると外の音が静かだし明るいのがいいです。
マンションで雪かきしなくていいからこそ言えることだけど🤭
内山純『魔女たちのアフタヌーンティー』(角川文庫)
・森の中の古い屋敷、アフタヌーンティー、魔女。ワクワクすぎるファクターたち
・アラフォー女性の一人称。猪突猛進型、竹を割ったような性格の主人公でけっこう好き。サクサク読めるのもいい
・それぞれの登場人物の人生模様が描かれるのはよくあるパターンだけれど、まあ、しっかり泣かされました
・アフタヌーンティーの由来や英国式の作法などの知識が嫌みなく、小うるさくなく盛り込まれている
・まずは自分自身を整える、癒す、という考え方は現代に生きる私たちにこそ響く言葉
・私の推しは若槻萌。好きなストーリーは第三章
・は〜、スコーン食べたいわ〜🫖
内山純『魔女たちのアフタヌーンティー』(角川文庫)
・森の中の古い屋敷、アフタヌーンティー、魔女。ワクワクすぎるファクターたち
・アラフォー女性の一人称。猪突猛進型、竹を割ったような性格の主人公でけっこう好き。サクサク読めるのもいい
・それぞれの登場人物の人生模様が描かれるのはよくあるパターンだけれど、まあ、しっかり泣かされました
・アフタヌーンティーの由来や英国式の作法などの知識が嫌みなく、小うるさくなく盛り込まれている
・まずは自分自身を整える、癒す、という考え方は現代に生きる私たちにこそ響く言葉
・私の推しは若槻萌。好きなストーリーは第三章
・は〜、スコーン食べたいわ〜🫖
小さい頃から実家では「ライラック」よりも「リラ」と言っていたので、「リラ」の方がしっくりくる
小さい頃から実家では「ライラック」よりも「リラ」と言っていたので、「リラ」の方がしっくりくる
カズオ・イシグロ/土屋政雄訳『クララとお日さま』(ハヤカワepi文庫)
・SFでありファンタジーでもある。『わたしを離さないで』のようなディストピアっぽさも感じる
・AI視点で人間のエゴや醜さや自分勝手さなど見たくない部分をガンガン突きつけられて読むのが苦しくなる
・文体自体は感情をほとんど交えず、叙情的な描写もないけれど、帰って周りの人間たちの醜悪さが目立つ仕組み
・あらすじには「病弱な少女」と「友情を育んでいく」とあったけれど、全くそのようには読めなかった。都合のいいように使われて終わりだった
・クララの視界がボックス分割されるのは、クララ自身が混乱している時ということかな
カズオ・イシグロ/土屋政雄訳『クララとお日さま』(ハヤカワepi文庫)
・SFでありファンタジーでもある。『わたしを離さないで』のようなディストピアっぽさも感じる
・AI視点で人間のエゴや醜さや自分勝手さなど見たくない部分をガンガン突きつけられて読むのが苦しくなる
・文体自体は感情をほとんど交えず、叙情的な描写もないけれど、帰って周りの人間たちの醜悪さが目立つ仕組み
・あらすじには「病弱な少女」と「友情を育んでいく」とあったけれど、全くそのようには読めなかった。都合のいいように使われて終わりだった
・クララの視界がボックス分割されるのは、クララ自身が混乱している時ということかな
年齢とか関係なくさ、やってみたいこと、チャンスが目の前に転がってることにはチャレンジしてほしいよね。
一緒に飲む機会が減るのは寂しいけどさ
年齢とか関係なくさ、やってみたいこと、チャンスが目の前に転がってることにはチャレンジしてほしいよね。
一緒に飲む機会が減るのは寂しいけどさ
レイ・ブラッドベリ/小笠原豊樹訳『火星年代記〔新版〕』(ハヤカワ文庫)
・初ブラッドベリ
・全体的を貫くひとつの設定のもとに繰り広げられる連作短編集
・ジャンルはSFだけれど、人間模様や風景の描き方がかなり幻想的で詩的で叙情的
・火星人のイメージが最初の方と終盤では変わってくる。後半の火星人はエルフとか何か人外の架空生物のよう
・年代を追うごとに状況が変化してゆくので、続きが気になりつい読んじゃう
・大きな破滅の中に一縷の希望があるという終わり方が『華氏451度』を彷彿とさせる(原作未読、映画のみ観た)
・時代とともに改変されたとのことなので、旧版もいつか読みたい(別宅にある)
レイ・ブラッドベリ/小笠原豊樹訳『火星年代記〔新版〕』(ハヤカワ文庫)
・初ブラッドベリ
・全体的を貫くひとつの設定のもとに繰り広げられる連作短編集
・ジャンルはSFだけれど、人間模様や風景の描き方がかなり幻想的で詩的で叙情的
・火星人のイメージが最初の方と終盤では変わってくる。後半の火星人はエルフとか何か人外の架空生物のよう
・年代を追うごとに状況が変化してゆくので、続きが気になりつい読んじゃう
・大きな破滅の中に一縷の希望があるという終わり方が『華氏451度』を彷彿とさせる(原作未読、映画のみ観た)
・時代とともに改変されたとのことなので、旧版もいつか読みたい(別宅にある)
高殿円『戒名探偵 卒塔婆くん』(角川書店)
・人はほぼ死にません。というかもう亡くなってだいぶ経ちます。なんたって戒名に纏わる話だからね
・三篇の短編と一篇の中編を収録。中編の終盤ではうるっとも有り
・キャッチーなテーマとキャラクターなので漫画になりそう。キャラクターがキャッチーなだけでなく、文体も男子高校生の一人称でライト。the ラノベと言った感じ
・とあるキャラクターが強引すぎるのと、ところどころ理解できない価値観が入っていて個人的には少し読みづらかった
・戒名どころか現行の仏教のことは日本史レベル(起源など)しか知らないので勉強になった
・いい玉露が飲みたくなるお話🍵
高殿円『戒名探偵 卒塔婆くん』(角川書店)
・人はほぼ死にません。というかもう亡くなってだいぶ経ちます。なんたって戒名に纏わる話だからね
・三篇の短編と一篇の中編を収録。中編の終盤ではうるっとも有り
・キャッチーなテーマとキャラクターなので漫画になりそう。キャラクターがキャッチーなだけでなく、文体も男子高校生の一人称でライト。the ラノベと言った感じ
・とあるキャラクターが強引すぎるのと、ところどころ理解できない価値観が入っていて個人的には少し読みづらかった
・戒名どころか現行の仏教のことは日本史レベル(起源など)しか知らないので勉強になった
・いい玉露が飲みたくなるお話🍵
自分へのご褒美買っちゃった。上手に開いてくれますように✨
自分へのご褒美買っちゃった。上手に開いてくれますように✨
米澤穂信『春季限定いちごタルト事件』(創元推理文庫)
・今話題のシリーズ
・カバーイラストとタイトルに偽りなし。人が死んだりしません。割と平和なミステリーです
・ライトな語り口で、すいすい読みたい時に良い
・主人公二人の過去や関係性が気になりフラストレーションが溜まったところで最終章。それも完全に謎が明かされるわけではないので次巻が読みたくなるという、シリーズものとしてうまい作り
・それぞれ関連がなさげな4つの章での出来事もこの事件に繋がっていたのねと最終章ですっきり
・小市民としては小市民を目指すってバカにされてる感がなきにしもあらずだけど小山内さん、けっこう好きになりました
米澤穂信『春季限定いちごタルト事件』(創元推理文庫)
・今話題のシリーズ
・カバーイラストとタイトルに偽りなし。人が死んだりしません。割と平和なミステリーです
・ライトな語り口で、すいすい読みたい時に良い
・主人公二人の過去や関係性が気になりフラストレーションが溜まったところで最終章。それも完全に謎が明かされるわけではないので次巻が読みたくなるという、シリーズものとしてうまい作り
・それぞれ関連がなさげな4つの章での出来事もこの事件に繋がっていたのねと最終章ですっきり
・小市民としては小市民を目指すってバカにされてる感がなきにしもあらずだけど小山内さん、けっこう好きになりました
クリストファー・パオリーニ/大嶌双恵訳『ドラゴンライダー1 エラゴン 遺志を継ぐ者』(ヴィレッジブックス)
・ドラゴンも魔法もエルフも出てくる王道ファンタジー
・文章が簡易で読みやすいし、後半かなり展開が早いので読むのが止まらなくなる!なぜ次巻を買っていないのか!!(全3巻)
・帯の映画のキャストを見ると、けっこうイメージ違うな…
・古代語、真の名など、先日読んだ『ゲド戦記』と同じ要素が入っているなあと感じる。指導者的な存在がいるのも。魔法ものの王道なのかしらん
・元々は自費出版だったものが口コミでじわじわと広まったとのこと。すごい作品だ
クリストファー・パオリーニ/大嶌双恵訳『ドラゴンライダー1 エラゴン 遺志を継ぐ者』(ヴィレッジブックス)
・ドラゴンも魔法もエルフも出てくる王道ファンタジー
・文章が簡易で読みやすいし、後半かなり展開が早いので読むのが止まらなくなる!なぜ次巻を買っていないのか!!(全3巻)
・帯の映画のキャストを見ると、けっこうイメージ違うな…
・古代語、真の名など、先日読んだ『ゲド戦記』と同じ要素が入っているなあと感じる。指導者的な存在がいるのも。魔法ものの王道なのかしらん
・元々は自費出版だったものが口コミでじわじわと広まったとのこと。すごい作品だ
宮村優子/磯光雄原作『電脳コイル1』(トクマノベルズEdge)
・同タイトルのアニメの小説版。だけれどもノベライズではなく、世界観・キャラクターなどの設定の異なる別作品とのこと
・小中学生だけが使える「電脳メガネ」を通してみる電脳世界でのお話
・文体はラノベのようで軽いのに、語り手がコロコロ変わるのと設定に関する説明は全くなく、登場人物も唐突に増えるので正直読みづらい。電脳犬デンスケに会いたいがために頑張って読んだと言っても過言ではない
・アニメ履修済みの人にしかお勧めできないし、よっぽどのファンでないと読むのしんどいかも
宮村優子/磯光雄原作『電脳コイル1』(トクマノベルズEdge)
・同タイトルのアニメの小説版。だけれどもノベライズではなく、世界観・キャラクターなどの設定の異なる別作品とのこと
・小中学生だけが使える「電脳メガネ」を通してみる電脳世界でのお話
・文体はラノベのようで軽いのに、語り手がコロコロ変わるのと設定に関する説明は全くなく、登場人物も唐突に増えるので正直読みづらい。電脳犬デンスケに会いたいがために頑張って読んだと言っても過言ではない
・アニメ履修済みの人にしかお勧めできないし、よっぽどのファンでないと読むのしんどいかも
斜線堂有紀『回樹』(早川書房)
・葬送や別れをテーマにしたSF短編集
・初読み作家さん。あまり感情描写はなくドライな文体で語られる、不思議な設定のお話たち。中でも「奈辺」は海外が舞台でもあり、この文体のゆえもあって翻訳小説のような雰囲気があった
・自身がいま義母の納骨や墓じまいを控えていることもあり、このテーマは色々考えさせられるものがあった
・帯を見て気づいた。SFだけれどこれらは全てが「愛情」をベースにしたお話たちなんだな
・どれもとても印象深く考えさせられる作品だけれど、特に「奈辺」が好きだった
・『本の背骨が最後に残る』など他の作品も読みたい
斜線堂有紀『回樹』(早川書房)
・葬送や別れをテーマにしたSF短編集
・初読み作家さん。あまり感情描写はなくドライな文体で語られる、不思議な設定のお話たち。中でも「奈辺」は海外が舞台でもあり、この文体のゆえもあって翻訳小説のような雰囲気があった
・自身がいま義母の納骨や墓じまいを控えていることもあり、このテーマは色々考えさせられるものがあった
・帯を見て気づいた。SFだけれどこれらは全てが「愛情」をベースにしたお話たちなんだな
・どれもとても印象深く考えさせられる作品だけれど、特に「奈辺」が好きだった
・『本の背骨が最後に残る』など他の作品も読みたい
アーシュラ・K. ル=グウィン/清水真砂子訳『影との戦い ゲド戦記 1』(岩波少年文庫)
・全編通してセリフが少なく淡白な描写が続く
・少年期のゲドは高慢で虚栄心に満ちていて、そのくせ臆病という共感性羞恥をガリガリに呼び覚ます人物造形。最初は進みが遅かった
・後半の青年ゲドは自分の慢心に打ちのめされ、無口で思慮深く少し卑屈。これまた「しっかり!」とそわそわ見守ってしまった
・「影」についてはユングだなんだと引いて解説がされているけれど、そんな専門的な角度でなくてもYAファンタジーではよく描かれる存在、自分の恐れや負の部分ってことよね。漫画版『ナウシカ』の皇弟を彷彿とさせるかな
アーシュラ・K. ル=グウィン/清水真砂子訳『影との戦い ゲド戦記 1』(岩波少年文庫)
・全編通してセリフが少なく淡白な描写が続く
・少年期のゲドは高慢で虚栄心に満ちていて、そのくせ臆病という共感性羞恥をガリガリに呼び覚ます人物造形。最初は進みが遅かった
・後半の青年ゲドは自分の慢心に打ちのめされ、無口で思慮深く少し卑屈。これまた「しっかり!」とそわそわ見守ってしまった
・「影」についてはユングだなんだと引いて解説がされているけれど、そんな専門的な角度でなくてもYAファンタジーではよく描かれる存在、自分の恐れや負の部分ってことよね。漫画版『ナウシカ』の皇弟を彷彿とさせるかな
麻生みこと『小路花唄』全四巻(アフタヌーンKC)
・京都のとある長屋に住まう若きアーティストたちの人生模様
・主人公は恋と仕事に揺れるアラサー女性で靴職人。私もオーダーメイドの靴が欲しい!
・登場人物たち皆、他者との距離の取り方が上手い。恋愛のゴタゴタはあれど自他の境界がきちっと線引きできていて、悩みなども爽やかな感じがする
・穏やかな大人の男性とキュンとさせてくれる年下男子の間で揺れ動く乙女心…結末が最高によかった!
・全編京都弁でセリフが書かれている。京都人って「〜にゃ」というのを多用するのね。知らなかった。猫ちゃんみたい〜
麻生みこと『小路花唄』全四巻(アフタヌーンKC)
・京都のとある長屋に住まう若きアーティストたちの人生模様
・主人公は恋と仕事に揺れるアラサー女性で靴職人。私もオーダーメイドの靴が欲しい!
・登場人物たち皆、他者との距離の取り方が上手い。恋愛のゴタゴタはあれど自他の境界がきちっと線引きできていて、悩みなども爽やかな感じがする
・穏やかな大人の男性とキュンとさせてくれる年下男子の間で揺れ動く乙女心…結末が最高によかった!
・全編京都弁でセリフが書かれている。京都人って「〜にゃ」というのを多用するのね。知らなかった。猫ちゃんみたい〜
J・R・R・トールキン/山本史郎訳『新版ホビット ゆきてかえりし物語』(原書房)
・何ヶ月か越しに読了!
・付録と解説が三分の一ほどを占める。好きな人にはたまらないと思うけど、私は本編だけ楽しみました
・言わずと知れたことだけど世界観の作り込みが細かい!ので好きな人はハマると思うけど、物語の展開のスピードという意味では挫折する人が多いのも納得のゆったり具合
・主人公ビルボ、中年のおじさんだけど口調が少年みたいだったり臆病なのにユーモアのセンスがあったり、私には少しキャラを掴みづらかったかな
・ガンダルフ≒ダンブルドアでOK?
・これは原書は絶対難しいよね😅
J・R・R・トールキン/山本史郎訳『新版ホビット ゆきてかえりし物語』(原書房)
・何ヶ月か越しに読了!
・付録と解説が三分の一ほどを占める。好きな人にはたまらないと思うけど、私は本編だけ楽しみました
・言わずと知れたことだけど世界観の作り込みが細かい!ので好きな人はハマると思うけど、物語の展開のスピードという意味では挫折する人が多いのも納得のゆったり具合
・主人公ビルボ、中年のおじさんだけど口調が少年みたいだったり臆病なのにユーモアのセンスがあったり、私には少しキャラを掴みづらかったかな
・ガンダルフ≒ダンブルドアでOK?
・これは原書は絶対難しいよね😅
星泉編訳/蔵西絵『チベットのむかしばなし しかばねの物語』(のら書店)
・アラビアンナイトのような枠物語
・チベットの諺や慣用句なんだろうなと思われる表現が続々出てきて文章を読むだけで楽しい
・とてもエキゾチックな物語がたくさん! 目新しくて、でも土臭くてぐいぐい惹きこまれてしまった
・またかよ〜! と毎回突っ込みたくなるお茶目な主人公も魅力的
・編訳者による解説がまたべらぼうに面白い。この物語はインドの説話の影響も受けているんだそう。そしてモンゴルや東欧にも言及されていて編訳者の視界の広さに驚かされる
・チベット文学にこれから注目していきたい!
星泉編訳/蔵西絵『チベットのむかしばなし しかばねの物語』(のら書店)
・アラビアンナイトのような枠物語
・チベットの諺や慣用句なんだろうなと思われる表現が続々出てきて文章を読むだけで楽しい
・とてもエキゾチックな物語がたくさん! 目新しくて、でも土臭くてぐいぐい惹きこまれてしまった
・またかよ〜! と毎回突っ込みたくなるお茶目な主人公も魅力的
・編訳者による解説がまたべらぼうに面白い。この物語はインドの説話の影響も受けているんだそう。そしてモンゴルや東欧にも言及されていて編訳者の視界の広さに驚かされる
・チベット文学にこれから注目していきたい!